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情報はすべてロハス・メディカル本誌発行時点のものを掲載しております。特に監修者の肩書などは、変わっている可能性があります。

胃腸がおかしい! この病気かも。

増殖異常と機能の異常。

 消化管の細胞が、外敵や免疫の攻撃によって傷むという器質性疾患をずっと見てきました。続いて細胞増殖の異常に伴うものです。
 体の中にとぐろを巻いてギューギューに詰まっている消化管は、その総表面積が非常に大きく、構成する細胞数も多いという特徴があります。また、外界からの刺激に常にさらされてもいます。遺伝子の異常コピーが他の臓器よりたくさん起きても何の不思議もありません。
 細胞分裂を制御する遺伝子にエラーが起こり、しかもそれが免疫に排除されずに増殖が止まらなくなった時、発生するのが腫瘍です。
 たとえば、皆さんがよくご存じのポリープは、腸など消化管の内側にポコンと飛び出したイボ状の腫瘍のこと。
 ポリープには良性のものも悪性のものもあります。良性というのは、元いた場所から離れて別の場所で増殖することができるほどまでは遺伝子に異常が起きていないもののことで、命にかかわるものは多くありません。
 しかし放っておくと、別の場所でも増殖できるような悪性(癌)へと変化し命を脅かす可能性があり、またもろく崩れて出血する可能性もあるので、見つけたら内視鏡や手術で取ってしまうのが一般的です。
 そして、皆さんが最も気になっている「がん」ですが、改めて別に特集を組みますので、今回はさらっと触れるにとどめます。
 消化管のがんのうち、食道癌だけは転移する前の早期で発見するのが難しく難治性です。もし早期に見つけたのであれば切除で完治をめざせますし、転移していたとしても転移先の腫瘍が制御不能になるまでは食事を続けられるよう切除手術を行うことがあります。
 胃癌や大腸癌は、定期的な検診を受けていれば見つかる可能性も高いものです。早期に発見できれば、切除手術が可能で完治を望むことができます。転移していた場合、一部のものを除いて手術は行わず化学療法などの全身治療になります。
 最後に、ちょっとだけ機能性疾患についても触れます。
 食道の反射が異常になり、ものがうまく飲み込めなくなる「食道アカラシア」や、大腸の蠕動が止まって内容物が流れなくなる「イレウス」(麻痺性腸閉塞)が代表的で、これらになってしまうと一大事です。
 この他、なぜか胃に不快感がある「機能性ディスペプシア」や便秘と下痢を繰り返す「過敏性腸症候群」なども、生命に別条はなくともQOL(生活の質)には大きな影響を与える疾患です。初めにも説明したように、消化器の治療で改善することもありますし、心の治療が必要なこともあります。

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