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県を批判したら経営者に向かった補助金での脅し

梅村 ああ、そうなんですか。やっぱり威圧する感じなんですか。

小松 その時は、「補助率は10分の10でした、お金はそっくり残ってます」と(2014年度予算については、補助率が10分の5だったという理由で減額すると通告されていた)。2015年度予算について、最初の説明は金がなくなったということでしたが、この日は、予算がゼロだという。執行が留保されていたと。この3カ月前に活動について報告し、前年の合意を再確認しているんです。国から来た金で単年度予算ではないんです。3年間の総額が決められている。合理的理由なしに予算をゼロにする権限はありません。自分たちが出したくなかっただけだと思います。

梅村 へぇー、先生が追及しなかったら、その金どうするつもりだったんですかね。

小松 流用するつもりだったんでしょう。亀田が請求しなかったから他に使ったんだよということにしたかったんでしょう。

梅村 でっち上げですね。

小松 それで、翌年度の金については、県議会で決まる必要があるから2月にならないと分からないと言うんです。そもそも、2014年3月10日には、最初の担当者から、3年間の予算の割り振りを伝えられていました。県議会がどうのこうのとは言われていませんでした。そもそも金は国から来ているし、単年度予算ではありません。県議会が絡むにしてもクリティカルではないと理解していました。それが、最終年度の2月まで決まらないと言う。まだ流用をあきらめてないと思ったんです。そんなんだったら事業をできないから、流用をあきらめさせるために、事の経緯を実名入りで書いて、MRICに載せました。そうしたら亀田さんたちから、私の厚労省に対する批判と千葉県に対する批判をやめさせろ、そうしないと補助金を配分しないぞと脅されたと、だからやめてくれと頼まれたんです。

梅村 その脅しっていうのは、千葉県の医系技官から亀田先生の所へ行ったんですか。

小松 いや、厚労省って言ってました。厚労省が皆怒ってるぞ、と。で、それが誰かというのを、亀田の別の幹部が話すのを聞いたという人から私が教えてもらったのはイノウエハジメ課長が圧力をかけてきた、と。厚労省の幹部名簿を確認すると、結核感染症課長が井上肇氏で、私が亀田に行った時、千葉県に部長で出向してきていた医系技官でした。

梅村 私も会ったことがある方です。でも、国が首を突っ込むような話には思えませんね。
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