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県を批判したら経営者に向かった補助金での脅し

小松 私が亀田さんたちに言ったのは、厚労省全部が怒ってるなんてことはあり得ない、厚生の方と労働の方は全く違うし、厚生の方も医療の方と福祉の方は全然違う、福祉六法と医療六法は全然違う。そもそも机に置いてある本からして違う。お互いに敵同士みたいなもので、厚労省全体が怒るなんてことはあり得ない、そんなの個人の話だよ、と。

梅村 それはそうですよね。井上さんは、なんでそんなことをしたんですかね。

小松 井上氏とはいくつか因縁があるんですが、私が言論で行政を批判するのを、とにかく嫌がっていた節があります。

梅村 と言いますと。

小松 最初の接触は、東日本大震災の時です。避難した人たちを大勢鴨川に受け入れたんですけど、受け入れ先に厚労省が1泊3食付きで1人5000円出すと決めた。観光庁が割り振りのやり方を決めました。旅館の組合が受け入れ可能な施設リストをまとめて、観光庁、被災県を通して被災市町村に知らせます。被災県は避難者リストをまとめて観光庁を通じて組合に連絡する。受け入れ県の組合が割り当てる。とにかく煩雑な仕組みでした。

梅村 県で一括してまとめろよ、という話ですよね。

小松 千葉県はそもそも受け入れの手上げをしてなかったらしいんです。その責任者が井上氏でした。で、手上げしてなかったから、地域の介護業者と開業医が集まってる会の人たちが受け入れようとしたら、鴨川市から受け入れることになっていないと言われたというんです。それで私の所に相談に来まして、その話をインフォシークっていうニュースサイトにインタビューを受けて話したら、「被災者の受入れを、行政が邪魔している」っていう見出しで記事になっちゃったんです。そうしたら、「黙れ」と、彼が隆明氏を通じて言ってきたんですよ。自分の責任問題になるのを恐れたんだと思います。

梅村 そんなもんなんですか、役人って。

小松 ビックリしましたよ。

梅村 僕なんかはずっと現職の議員だったから、どこで何を書こうが、何を喋ろうが、彼らは何も言ってこないですよ。民間に対してはそういう風な言い方をするもんなんですか。

小松 もう一つ、彼が私の言論を非常に嫌がってたと思われるのが、東千葉メディカルセンター問題です。

梅村 何です、それ?
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