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鼻くそ・鼻水・爪切り こんなに大変だなんて~記者が当事者になって気づいたこと③


 慌てて耳鼻科へ駆け込み、その液体が中耳炎による膿であることを教えてもらいました。

 改めて鼻水を取ることの大切さを痛感したわけですが、子どもの鼻水を吸う度にこちらが風邪をひいていては身がもちません。

 そう思って色々検索していると、電動の鼻水吸い取り器というものがあることを知りました。育児雑誌でも紹介されており、鼻水を吸い取るのに苦労している母親には大変好評のようです。

 しかし、そのお値段が約1万5千円。鼻水ごときにそこまで!? と、ほぼ10日悩みました。

 夫にも相談したところ背中を押してくれたので、意を決して買いました。結果的にこれが大成功。細かい部品を洗ったり組み合わせたりが多少面倒ですが、スイッチ一つでブイーンと音を立てて、一気に鼻水を吸い取ってくれます。その速さと確実さと言ったら、今までの苦労がウソのよう。

 すっかり鼻水を吸い取ることに抵抗がなくなった私は、こまめに吸い取るようになりました。すると、息子の風邪も長引かなくなったような気がします。文明の利器に心から感謝です。

 ふと、昔はどうしていたのだろうと思って、母に訊いてみたら「そんなの忘れた」とのことでした。

恐怖の爪切り

 今でも苦労の続いているのが爪切りです。

 産後1週間ぐらいだったと思います。もみじのような息子の手の小さな指に、ちょこんと数ミリ四方の爪が付いていることに気づきました。その薄いこと。まるでフィルムのようで、大人が強めに触るとしなってしまいます。

 それでも、さらに1週間ほどすると、その爪がちゃんと伸びて、白い部分が目立つようになりました。成長してるんだな~と、ほんわかしながら、一方で爪を切らなければならないという状況に脅えている自分がいました。

 「あかん、めっちゃ怖い。手や指がめちゃくちゃ動いて、間違えて爪を剥がしちゃいそうだし、それより指を切っちゃいそう」

 先延ばしにしていたところ、息子の顔に引っ掻き傷が出来始め、鼻の周りやおでこに血がにじむようになりました。

 我が子の顔に血がにじんでいるのは、いたたまれない気持ちになります。先延ばしにしている場合じゃない、やはり切らなければ!!

 同じ頃に出産したママ友に、爪切りはどうしているかLINEで尋ねてみると、授乳中に切っていることを教えてくれました。授乳中は静かに飲んでいるので、手も動かさないんだとか。

 なんと、そんな方法があったのか......。

 息子を授乳クッション(授乳時に子どもを乗せる半ドーナツ型のクッション。あると便利)に乗せた状態でとか、体はこういう位置取りでとか、あれこれ考え、イメージトレーニングを繰り返して、ようやく決心がつきました。

 いざ挑戦。

 息子も、いつもと何となく様子が違うことに気づいてはいるようでしたが、確かに母乳に集中してくれて、あまり動きません。

 恐る恐る、子どもの小さな爪に爪切りの刃先を当てて、パチン。

 おお~!! 切れた!!

 この時、私は息子の指を傷つけないように、と爪を凝視していました。両手を切り終えた時には、目が痛くて痛くて、疲れ果てていました。今思うと、つらくて目を開けていられないようになったのは、この時からでした。

 赤ちゃんの爪切りって、こんなに大変なのか。世のお母さんたちは皆こんなことをやってるのか、と思いました。

 それ以降も1週間弱に1回のペースで爪切りは続いています。

 3カ月を過ぎる頃からは、眠っている時に切れるようになりました。現在の爪切りタイムは、子どもが寝付いてすぐの時。最近の息子は寝付いて1時間ぐらいはとても深く眠り、おむつを替えても起きないぐらいなので、比較的楽に切れます。

 ただし、部屋の電気を灯けるわけにはいかないので、懐中電灯を息子のおもちゃの電車の上に置いて、息子の手元だけ照らしながら、息子の上に四つん這いで覆いかぶさっての作業です。他人が見たら、一体何をしているのか、と驚く光景だろうなと思います。

足の爪はまだまだ

 こうして手の爪に関しては峠を越えた感じですが、足の爪はまだまだ難しいです。脚と足、足の指は寝ている時でもぴょこぴょこ動きますし、足の指を触ると、さらに動きます。手より足の方が敏感なのかもしれません。

 あまり動かれると、ライトの当たりが悪くなって切りづらくて困ります。

 このように大変なので、切る間隔を開けたくて、つい深爪をしてしまいます。

 しかし! つい先日、お目にかかった山下和彦・大阪大大学院特任教授(本誌でかつて『考える足』を連載)から、子どもの深爪は足の健全な発達に悪いと教えていただき、ズドーンとショックを受けているところです。

 もっと頻繁に切らなければいけないのね......。

 息子が自分で爪を切れるようになる、そんな日が待ち遠しいです。

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