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    <title>医と健康のフリーマガジン「ロハス・メディカル Lohas Medical」</title>
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    <subtitle>首都圏基幹病院に配置のフリーマガジン「Lohas Medical ロハス・メディカル」。医療と健康に関する情報を発信しています。</subtitle>
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    <title>厚労省への不満渦巻く　PMDA職員アンケート公開</title>
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    <published>2010-02-08T14:41:42Z</published>
    <updated>2010-02-08T21:40:05Z</updated>

    <summary>　厚生労働省の『薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
    </author>
    
        <category term="医療／未然の法・制度" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://lohasmedical.jp/news/">
        <![CDATA[<p>　厚生労働省の『薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会』第21回会合が８日に開かれ、<a href="http://lohasmedical.jp/news/2010/01/18182743.php">前回、詳細を公開するか否かで揉めた</a>PMDA全職員アンケートの結果が公開された。専門的能力に欠ける厚生労働省からの天下り・出向職員が組織幹部を占めること、行政の判断が優先されて科学的判断が捻じ曲げられることなどへの不満が赤裸々につづられていた。（川口恭）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　PMDA職員のアンケートには344人が回答。自由記述欄にビッシリと書き込まれたものも多く、86人分の厚生労働省職員アンケートと併せ「全部読むと４時間かかる」（前回会議での水口真寿美委員の発言）凄まじいものになっていた。</p>

<p>　まだ簡単にしか眺めていないが、印象に残った意見を１つだけ紹介する。<br />
「（略）やりがいに疑問を感じる理由は、（略）審査が最初に結論が決められていて、止められないことである。そして20代の人たちが、方針に後付けで理屈をつけるトレーニングばかりを受けるから、医学の真理に誠実に対処することよりも、組織や方針に誠実に対処することを身につけ、本当に大切なものを再確認する作業を削がれていくことである。機構に来て、官僚がニュースなどいろんな場面で述べる答弁が、どのように形成されてきたかがよく理解できた。優秀な人材が、若い時からからトップダウンの方針に理屈をつけるトレーニングをされ、それに適合したものだけが生き残る仕組みが作られてきたのである。この仕組み・体質が残る限り、薬害は決してなくなることはない（略）」（283番）</p>

<p>　このように指摘される問題がPMDAに存在するならば、その悪影響は計り知れない。ちょうどこの日の午前中に行われた未承認薬・適応外薬検討会（後日ご報告する）でも、PMDAの審査能力についての懸念が何度も委員から述べられており、それに対して厚生労働省が「増員するから影響はないはず」と答えていた。増員した審査員に誰がどのように教育するのだろうか。</p>

<p>　なおアンケートに関与した委員たちからは何度も繰り返し「一部だけをつまみ食いすることのないように。全部読んでほしい」との発言があり、私もざっと眺めて同じ感想を持ったので、報告書がアップされたらリンクすることにする。今日のところは<span class="mt-enclosure mt-enclosure-file" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/pdf/100208.pdf">水口委員が要約したこちら</a></span>をご覧いただきたい。「３度読んだ」という堀明子委員が「非常にニュートラルにまとめていただいている」と評したものだ。</p>

<p>（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/02/pmda_3.php">この記事へのコメントはこちら</a>）</p>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>医療機関の情報公開と患者のプライバシー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://lohasmedical.jp/news/2010/02/07111627.php" />
    <id>tag:lohasmedical.jp,2010:/news//2.1244</id>

    <published>2010-02-07T02:16:27Z</published>
    <updated>2010-02-08T00:30:04Z</updated>

    <summary>「散らかっている部屋に他人が入れば綺麗になる」─。医療事故や薬害を防止するため、医療機関が保有する情報をできる限り公開すべきだという考えがある。これに対して、患者のプライバシー保護の観点から、投薬や検査の内容、傷病名などの個人情報が他人に漏れる危険性を指摘する声もある。（新井裕充）</summary>
    <author>
        <name>新井裕充</name>
        
    </author>
    
        <category term="医療／患者・国民" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/02/勝村久司委員（中央）0205-3819.php" onclick="window.open('http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/02/勝村久司委員（中央）0205-3819.php','popup','width=500,height=364,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/02/勝村久司委員（中央）0205-thumb-250x182-3819.jpg" width="250" height="182" alt="勝村久司委員（中央）0205.jpg" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a></span>　「散らかっている部屋に他人が入れば綺麗になる」─。医療事故や薬害を防止するため、医療機関が保有する情報をできる限り公開すべきだという考えがある。これに対して、患者のプライバシー保護の観点から、投薬や検査の内容、傷病名などの個人情報が他人に漏れる危険性を指摘する声もある。（新井裕充）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　※　意見が対立した2月3日の審議は<a href="http://lohasmedical.jp/news/2010/02/04151627.php" target="_blank">こちら</a>を参照。</p>

<p>　厚生労働省は、患者にとって分かりやすい診療報酬や医療の透明化などを進めるため、診療内容が詳しく分かる医療費の明細書をすべての患者に無料で発行する医療機関を現在よりも増やしたい意向だが、明細書の発行を希望しない患者がいることや、診療費を立て替え払いした他人に患者の情報が漏れる危険性などを指摘する声もある。</p>

<p>　例えば、交通事故で救急搬送された患者の診察費を他人が立て替え払いした場合、患者の個人情報を含む明細書を他人に発行してもいいか、別のケースではどうか。個別の事例ごとに医療現場の判断に委ねるのか。もし、患者がプライバシー侵害などを主張する場合、その相手方は医療機関か国か、責任の所在をどう考えるのか─。</p>

<p>　患者情報の取り扱いについてあいまいな点を残したまま、明細書の発行をめぐる議論はひとまず決着した。4月の診療報酬改定について審議する厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会（中医協、会長＝遠藤久夫・学習院大経済学部教授）が2月5日に開かれ、厚労省が示した明細書の発行案を全員一致で了承した。</p>

<p>　前回の提案では、「正当な理由のない限り、全ての患者に対して明細書を無料で発行する」としていたが、今回は「正当な理由のない限り、原則として明細書を無料で発行する」に修正。明細書の発行を希望しない患者などへの対応について、「会計窓口に『明細書を希望しない場合は申し出て下さい』と掲示すること等を通じて、その意向を的確に確認できるようにする」と付記した。<br />
　つまり、患者のプライバシー保護を医療現場の運用に委ね、クレーム対応などの負担も現場が負うということ。今回の修正案は、「全ての患者に対して」の文言を削除して、「全員発行」の方針を一歩下げたように見せながら、「事実上の全員発行」を医療機関の責任と努力で進めさせていくという、まさに厚労省らしい玉虫色の書きぶりだった。</p>

<p>　厚労省の担当者は、 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」と説明。会議終了後の記者説明でも、「全員に発行する方針は変わらない」と言い切った。厚労省の方針が大きく転換したわけではないのに、診療側の委員は笑顔で厚労省案を支持。意見が割れた2日前とは違って、笑い声があふれる和やかな雰囲気の中での決着だった。</p>

<p>　全員一致で了承された後、長年にわたって明細書の全員発行を訴えてきた勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）がようやく口を開いた。すると、それまで笑顔だった診療側委員の表情がみるみるうちに曇り始めた。しかし、"時既に遅し"だろう。勝村委員は次のように述べた。<br />
　「自分の部屋は非常に散らかっていて片付けていない。だから、お客さんが僕の部屋に入ろうとすると、いろいろと理由を付けて『入ってくれるな』と言うんですけど、どうしても『入ってくる』と言ったときに初めて部屋を掃除する。綺麗にしていこうという努力をしていく。そういう情報開示の力っていうのが、きっとあるんじゃないか。それは、入ってくる人が国民であり患者であり、本当にそこの主役である人が入ってくる。（医療現場の）皆さんが本当に一生懸命やっている所に力になっていこう。一緒に片付けていこう。何をやったら完璧ということはないかもしれないが、こういう一歩を頂けたことはありがたいと思う」</p>

<p>　なお、明細書発行に関する厚労省案は2ページ、同日の議論は3ページ以下を参照。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　（先発品よりも高い後発品の取り扱いが継続審議となった後）引き続きまして、次の案件もなかなかもめそうな案件でございますが、明細書について議題としたいと思います。<br />
　<a href="http://lohasmedical.jp/news/2010/02/04151627.php" target="_blank">一昨日（2月3日）の議論</a>を踏まえまして、事務局（保険局医療課）より資料が提出されておりますので、説明をお願いしたいと思います。（保険医療）企画調査室長、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課・渡辺由美子保険医療企画調査室長]</strong><br />
　はい、保険医療企画調査室長でございます。それでは、お手元の資料、「総─5─1」、「5─2」、それから「参考（資料）」という3種類の資料を付けております。これに沿いまして、ご説明を申し上げます。</p>

<p><strong>1. 前回の提案</strong><br />
　一昨日（2月3日）の総会では、事務局から明細書の発行につきまして（説明したが）、現在、（レセプトの）電子化請求の義務付けがある（400床以上の）保険医療機関につきましては、「患者の求めがあった場合に発行する」という仕組みになっておりますが、これを「原則、（すべての患者に無料で）出していく」という方向に決めていくというご提案をさせていただいたところでございます。<blockquote><strong>＜ 明細書発行義務化の拡大 ─ 前回の提案 ＞</strong><br />
（1）　レセプト電子請求が義務づけられている保険医療機関等について<br />
　レセプトの電子請求を行っている保険医療機関等が使用しているレセコンは、明細書発行機能が付与されているものが大半（注１）であり、また、検証部会の調査結果では明細書の発行は大半が無償で行われていることから（注２）、明細書発行義務を拡大する基盤は整いつつある。<br />
　一方で、既存機器の改修等が必要な医療機関もあること等を考慮しつつ、今般、患者から求めがあった場合に明細書を発行するという現行の取扱いを改め、レセプトの電子請求を行っている保険医療機関等については、以下に掲げる正当な理由のない限り、<strong>全ての患者に対して</strong>明細書を無料で発行することとする。</blockquote>　大きな方向性につきましては、「それほど大きなご異論はなかった」と理解しておりますが、ただ実際にこれを行うに当たりまして、さまざまなご懸念というものが診療側の委員から出されたというふうに理解しております。</p>

<p><strong>2. 前回の議論</strong><br />
　そこで、（資料）「総─5」（明細書発行に関する論点の整理）でございますが、診療側の委員から出されました主な懸念事項につきまして、事務局で大きな2つのくくりに分けて整理をさせていただいております。（中略）</p>

<p>　▼　<em>説明は資料通り。</em><blockquote><strong>Ⅰ　診療側委員から示された主な懸念事項</strong><br />
1．　事務・費用負担に関する事項<br />
　　・　患者からの照会の増大とこれに対応するための体制確保<br />
　　・　新たなレセコンやソフトの購入費用<br />
　　・　明細書発行に一定の時間を要することに伴う体制確保費用 等</p>

<p>2．　患者に関する事項<br />
　　・　病名告知の問題<br />
　　・　患者本人以外の者に患者の個人情報が提供されるおそれ<br />
　　・　患者の待ち時間の増加 等</p>

<p><strong>Ⅱ　上記を踏まえた対応（案）</strong><br />
　今後、地方厚生局への届出により、各保険医療機関等の明細書の発行状況が把握できるようになることを踏まえ、平成22年度以降、以下の項目を中心に検証を行うこととしてはどうか。<br />
　①　発行実態（発行枚数、費用徴収の有無及びその金額 等）<br />
　②　事務・費用負担（患者からの照会件数、体制確保の状況、設備整備に要する費用 等）<br />
　③　患者への影響（待ち時間の増減、苦情の有無等） 等</blockquote>▼　<em>つまり、明細書発行に伴うさまざまな問題は、改定した後に中医協の検証部会で調査することとして、「とりあえずやってみましょう」「検証するからいいよね」ということ。この理屈は、他の改定項目でも頻繁に使われている。「検証しましょう」以外の逃げ道として、「それは答申の付帯意見に入れましょう」とか、「具体的な内容は通知事項でやりましょう」─などがある。<br />
　これら3つの手法を色分けすると、▽半永久的に決着が付かない項目 → 「検証しましょう」　▽ちょっと先延ばしにしたい項目 → 「付帯意見に入れましょう」　▽重要なので医療課が権限を握りたい項目 → 「通知事項にしましょう」─という感じだろうか。今回の明細書発行の具体的な運用方法も通知事項。ちなみに、あまり議論されずに通知事項になったものの中に、「入院中の患者に係る対診・他医療機関受診の取り扱い」がある。今回の改定では救急医療、診療所の再診料が特に脚光を浴びているが、実は「対診のルール化」が最も重要な改定項目かもしれない。「病院から呼ばれない開業医は食えなくなりますよ」という方向に進むのだろうか。</em></p>

<p><strong>3. 今回の提案</strong><br />
　それで、（資料）「総─5─2」（前回資料の修正版）でございますが、これは前回お出しした「短冊」（改定事項）でございまして、ポイントとなっている（のは）2ページの所でございます。<blockquote><strong>＜ 明細書発行義務化の拡大 ─ 今回の提案 ＞</strong><br />
（1）　レセプト電子請求が義務づけられている保険医療機関等についてレセプトの電子請求を行っている保険医療機関等が使用しているレセコンは、明細書発行機能が付与されているものが大半（注１）であり、また、検証部会の調査結果では明細書の発行は大半が無償で行われていることから（注２）、明細書発行義務を拡大する基盤は整いつつある。<br />
　一方で、既存機器の改修等が必要な医療機関もあること等を考慮しつつ、今般、患者から求めがあった場合に明細書を発行するという現行の取扱いを改め、レセプトの電子請求を行っている保険医療機関等については、以下に掲げる正当な理由のない限り、<strong>原則として</strong>明細書を無料で発行することとする。<br />
　<strong>その際、保険医療機関等においては、その旨を院内掲示等により明示するとともに、明細書の発行を希望しない患者等への対応については、会計窓口に「明細書を希望しない場合は申し出て下さい」と掲示すること等を通じて、その意向を的確に確認できるようにするものとする。</strong></blockquote>　実際に、実行していくに当たってのさまざまなご懸念と併せまして、「全員発行」と言っても、まあ、「そもそも患者さん自身がいらないというような場合にまで出すというのはどうだろうか」というご意見がありました。</p>

<p>　（全員発行について）前回、ちょっとやや事務局の案が粗く書いていたこともありまして、そういった点についても少しきめ細かく書いていこうということで、若干でございますが「短冊」（改定事項）の修正をしております。<br />
　その下線（上記太字部分）を引いてある所でございますが、大きな枠組みは前回提出したものと同じでございまして、レセプトの電子請求を行っている保険医療機関につきましては、正当な理由のない限り、すなわち（自動入金機の改修が必要など）以下のような例外を除いては、「原則として明細書を無料で発行していく」ということでございます。</p>

<p>　その際に、各保険医療機関ではその旨をしっかり院内掲示していくということ。それから､明細書の発行を患者さん等につきましては、例えば、会計窓口に「明細書を希望しない場合は申し出て下さい」というような掲示を行うこと、こういったことなどを通じまして、「その意向を的確に確認できるようにするという形にしてはどうか」ということでございます。</p>

<p>　従来通りの扱いになる例外（正当な理由）については､前回提示した通りでございます。（中略）</p>

<p>　▼　<em>例外について説明。その後の議論で、「（明細書発行機能が）付与されていても画面の切り替え等のために一定以上の時間を要するレセコンを使用している保険医療機関」の部分を削除することで合意した。<br />
　また、「DPCに関する明細書」については、前回の勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）の要望を受け、「入院中に使用された医薬品、行われた検査について、その名称を付記することを<strong>原則</strong>とする」という記載に修正した。この点について反対意見はなかった。</em><blockquote><strong>「正当な理由」 （了承済み）</strong><br />
①　発行関係<br />
　イ　明細書発行機能が付与されていないレセコンを使用している保険医療機関等である場合<br />
　ロ　自動入金機を活用しており、自動入金機で明細書発行を行おうとした場合には、自動入金機の改修が必要な保険医療機関等である場合<br />
②　費用徴収関係（実費徴収が認められる場合）<br />
　上記①のイ又はロに該当する場合</blockquote></p>

<p><strong>4. 国立病院等での明細書発行状況</strong><br />
　それから､「参考（資料）」でございます。国立病院等では先行して、患者の求めの有無にかかわらず発行しているということで、その実態はどうなのかということでございまして、私どものほうで関係部局に問い合わせた状況でございます。（中略）</p>

<p>　▼　<em>説明は資料通り。</em><blockquote><strong>＜ 国立病院等での明細書発行状況について ＞</strong><br />
1．　国立病院等での明細書発行状況について<br />
　（1）　国立高度専門医療センター（ナショナルセンター）での発行状況（8病院）<br />
　　　全ての施設において、患者の求めの有無にかかわらず、入院・外来ともに全患者に無料発行<br />
　　　（※　DPCの投薬・検査の項目についても記載）</p>

<p>　（2）　国立病院機構での発行状況（145病院）<br />
　　　<strong>方針：</strong>国立病院機構全病院で、患者の求めにかかわらず全患者に対して無料で発行する方針。</p>

<p>　　　<strong>現状：</strong>平成22年1月現在での状況は以下のとおり。<br />
　　　　・　入院、外来ともに発行　16病院<br />
　　　　・　外来のみ発行　2病院</p>

<p>　　　　・　年度内実施予定<br />
　　　　　　入院・外来ともに発行 9病院<br />
　　　　　　入院のみ発行　1病院</p>

<p>　　　　・　平成22年度実施予定　45病院<br />
　　　　・　平成23年度以降実施予定　72病院　<br />
　　　　　　※年度内実施も含め、予定であり変動はあり得る。</p>

<p>2．全患者への発行による問題点の有無<br />
　（1）　国立高度医療センター<br />
　　　医政局政策医療課によれば、全てのケースを把握しているわけではないが、患者への告知やプライバシーの観点から実際に問題になったケースの報告は受けていないとのこと。</p>

<p>　（2）　国立病院機構<br />
　　　国立病院機構本部によれば、全てのケースを把握しているわけではないが、患者への告知やプライバシーの観点から実際に問題になったケースの報告は受けていないとのこと。<br />
　　　なお、国立病院機構本部では、病名の告知については、会計時において病名を知り得ることが考えられることから、特に悪性腫瘍等の患者で非告知の場合は、患者の家族等に本取り組みを行うことの周知徹底を図るなどの配慮が必要という旨の注意喚起を各病院に対して行っている。</blockquote>　とりあえず、前回の議論を踏まえての修正点の説明は以上です。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。前回の議論を踏まえて若干の文言修正がなされたものが改めて出てきましたので、これについてご意見を頂きたいと思います。白川委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[白川修二委員（健保連常務理事）]</strong><br />
　明細書の発行につきましては<a href="http://lohasmedical.jp/news/2010/02/04151627.php" target="_blank">前回（2月3日）</a>も議論をさせていただきましたが、我々1号（支払）側としては何年にもわたって、「明細書の無料発行」というものを訴えてきてまいりまして......。</p>

<p>　前回も、（明細書発行に伴う）問題点を2号（診療）側の先生方から指摘されましたけれども......。今回、なんとか決着を付けていただきたい、我々の気持ちを理解していただきたいというのが私の気持ちでございますので、あの......。</p>

<p>　事務局（保険局医療課）、ご苦労いただきまして修正案を今日出していただきましたけれども、この修正案につきましては、1号（支払）側は一致して、この案でぜひ2号（診療）側の先生方のご了解を得たいという気持ちでございますので、これをまず冒頭、お伝えしたいと思います。以上でございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ありがとうございます。2号側、いかがでございましょうか。渡辺委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[渡辺三雄委員（日本歯科医師会常務理事）]</strong><br />
　（神妙な面持ちで）前回......、歯科を代表して（明細書を発行する環境の整備が大変厳しい状況にあることなど）お話を申し上げました。今、白川委員からお話がありましたが、長年にわたってこの......、（明細書の無料発行を）提示されてきた......。<br />
　1号（支払）側の皆さんのお考え、気持ち......、十分に理解しています。（医療事故や薬害を防ぎたいという）勝村委員の立場、気持ちというものをよく理解しております。</p>

<p>　（一転、明るい元気な声で）その一方でですね、同じように歯科を代表する私としてはですね、歯科の現状、それから本当に効率的な情報提供はどうあるべきか、そういうものを踏まえて、これ（厚労省案）をそのまま......、前回の段階では「賛成」と言うことはできないということで、前回お話を申し上げました。<br />
　しかしまあ、こういう状況、これは医療全体にかかわることでございますので、「歯科だけは」という形にはなかなかいかないということはよく理解しておりますので......。</p>

<p>　私としてはですね、この制度が進めば......、それはあの、約7万の歯科の診療所すべてがこの網にかかっていく。今は、オンラインが規制されていない。まだ余裕、期間がある診療所もたくさんありますけれども、いずれそれ（レセプトオンライン請求）になるわけですね。そういう状況の中で、「そのままの現状では賛成できない」という私の立場もですね、まずはご理解いただきたいと思います｡</p>

<p>　そういうことで何点かですね、基本的なところ、歯科の診療所の、非常に小規模な歯科診療所の状況を理解し、今後またしっかりと調査、検討するということをですね、皆様方に理解していただけるのであれば、原則、この方針を導入していくということに賛成してもいいかなと思っております。</p>

<p>　そして、今日ですね、まあ、ちょっとの時間を頂いてですね、歯科の立場をご説明させていただきたいと思っています。まず最初に、現在オンライン化しているのはわずか0.6％という非常に少ない状況。で、オンラインを全くしない方向でいるのではありません。日本歯科医師会としてもですね............。（中略）</p>

<p>　▼　<em>この後、約5分間にわたり延々と演説が続く。途中、離席する傍聴者もあり、無駄とも思える時間が流れる。ある公益委員は疲れたような表情で眼鏡を拭いている。そういえば、最近の中医協は「議事録に残しておいて」という発言が目立つ。「言うべきことは言った」という"アリバイづくり"はそれぞれのお立場上、必要かもしれない。しかし、厚労省案を追認するだけの会議に飽き飽きしている傍聴者もいるはず。現在の中医協は、いろんな匂いのガスが出ているだけ。</em></p>

<p>　そういうことで......、（ようやく終わったと思いきや）　もう1点、あります。それはですね......、そこでぜひぜひ、今後に向けて、検討課題として大変重要だと思うんですが......。これ（明細書）を出すことによって、患者さんがしっかり中身が分かります。それは非常に良いと思います。（中略）</p>

<p>　▼　<em>他の委員は雑談している。</em></p>

<p>　......そういう診療報酬体系のですね......、きちっと、そういう整理をですね......、していくことが今後の課題として必要ではないかというふうに考えます。まあ、こうしたことをですね、今後......、おー......、していく中で導入する、原則導入することについては......、あー............、まあ......、（笑顔で）「賛成したい」という気持ちであります。以上でございます。</p>

<p>　▼　<em>日本の歯科医療は大丈夫だろうか......。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。それでは、嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　えと......、まあ、これ（今回の厚労省案）に全面的に我々（医科の委員）は賛成します。先ほどの問題もそうなんですけれども、国家が何かを決めたときに、日本の今の社会保障制度の中で一番問題なのは個人にその責任を押し付けることなんですね。</p>

<p>　先ほど、（先発品よりも値段が高い後発品の取り扱いをめぐる議論で日本薬剤師会理事の）三浦委員が（調剤薬局の現場が混乱すると）困ったのも、国家の（薬価）制度の、要するに後発品のほうが（安いので後発品への切り替えにインセンティブを付けたが、先発品よりも高い後発品があるという）......、（薬価）制度でもって間違った。それを個人に押し付ける。これが今、日本が駄目になっている......。</p>

<p>　（こういうことを言うと）会長がまた「壊す」と言うけれども、中医協がそれをやらなければ、いつまで経っても問題が起きるんですよ。今回のこともある医療評論家が、これに反対している我々に対して......。<br />
　例えば、告知した場合にそれに耐えられなくなった人がいる。「またそんなことを言って」と言いますけど、私自身は3000人の脳腫瘍の患者と付き合って、たった1人ですけど、窓から飛び降りようとした患者さんがいました。それを同室の人がなんとか引き留めて......。</p>

<p>　我々は帰納法......、帰納法というのは自分の体験から医療をやっていますので、たった3000人に1人でもですよ、その家族にとってはですね、やっぱり100％なんですよ。ですから、そういうことで、非常に不安を......、（支払側の）先生方に理解していただこうと思ったのですが、ここで国家として決まる以上は我々全員、協力します。</p>

<p>　ただし、それ（明細書）を出した責任を医療側に......（負わせるのではなく）、国家がきちっと負うような制度にしていただきたいので......。よく銀行（の申込用紙など）でちっちゃな字で書いてあるように、保険でも書いてあるようにですね、この書類によって、これを発行した......。開業の先生方も出すわけですから、そういう人たちが責任を負わないというようなことを我々としては......。<br />
　国家が決めた以上はですね、そういうことは......、ほかの分野でも同じなので、そういうことをやれば医療側の不安を取り除けると思いますので、その辺をご理解願いたい。</p>

<p>　全面的に、これ（今回の厚労省案）に対して賛成したいと思います。</p>

<p>　で、（国の責任は）インフルエンザの注射のときも同じで、結局、打った......。国家で......、法定接種に近いものも、（ワクチンを）打ったお医者さんが責任を取らなければいけないという現実があって、非常に現場が不安がるんですね。</p>

<p>　ですから、これ（明細書発行）に関しては国で決めたのと同じですから、国民皆保険でやっているんですから、やっぱりそこを......。今度は診療所になりますから......。例えば、（隣席の）安達先生（京都府医師会副会長）に責任がいかないというようなことをご理解願いたい。それを書き加えたいと思いますので。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ありがとうございます。それでは、邉見委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[邉見公雄委員(全国公私病院連盟副会長)]</strong><br />
　あの......、私もこの（厚労省）案で良いんじゃないかと思います｡あの......、ただ、今後のことを少し申し上げたいと思います。まず、この診療報酬の点数表の簡素化です。これ、早見表ですけど、本体はこの2倍ぐらいあります。<br />
　私、国保の審査員を18年やりましたけど、分からないこと、一杯あります。だから、分からない......、診療側も分からないようなものが一杯......、それと同じようなもの（質問）が（患者から）出ますから......。</p>

<p>　前回申し上げましたように、（患者への）説明という（負担）が出てくると思うんですね。そのときにですね、「パブコメ」（平成22年度診療報酬改定の現時点の骨子に対して国民から寄せられた意見の集計結果）の12ページに......（反対意見がある）。<br />
　（明細書発行を義務付ける医療機関の拡大方針に反対する意見の1つとして）「医療機関は医療内容を患者に説明する義務はあるが、複雑で説明困難な診療報酬の内容・仕組みを患者に説明する義務はない。これは保険者、国に説明責任がある」と書いてあります。</p>

<p>　やっぱり、保険者が（説明するのが）ちょっと難しいとすれば、国や都道府県がこれを......、ホームページでも何でもいいですから、すぐに相談できる体制を取ってほしいなあーと思うんですね。</p>

<p>　それを全部、現場の忙しい医療機関に負わすというのは大変だと思いますし、歯科診療所、診療所も加わるわけですし......。病院はまだ（診療所より）少し人はおりますけれども、それでもやっぱりしんどい。<br />
　だから告知の問題と、それから（診療報酬の）簡素化、それから説明に対する医療機関の負担軽減、これをぜひやってほしいなあと思います。</p>

<p>　私自身は外科医ですが、「外科の点数がこんなに安いのか」というのがよく分かっていただいて......（委員ら、笑い）、いいんじゃないかと。<br />
　（医療機器や材料の）内外価格差もですね、外国では機械は安い、日本は高い。手術は外国は高いけど、日本は安い。こういうのがよく分かっていただけていいんじゃないかと思いますが、条件というか、今後の課題もあると思います。よろしくお願いいたします｡</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]</strong><br />
　ありがとうございます。じゃ、鈴木委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[鈴木邦彦委員（茨城県医師会理事、日本医療法人協会副会長）]</strong><br />
　私も......、文言等が修正されましたので同意したいと思いますが、（厚労省が同日示した資料によると）国立病院（機構）の状況を見ても、まだ145病院のうち28病院しか......、それも（外来のみなど）部分的も含めてですが......、実施されておらず、やはりあの......、今後何が起こるかですね、非常に不安もあります。<blockquote><strong>＜ 国立病院等での明細書発行状況について ＞</strong><br />
　（1）　国立高度専門医療センター（ナショナルセンター）での発行状況（8病院）<br />
　　　全ての施設において、患者の求めの有無にかかわらず、入院・外来ともに全患者に無料発行<br />
　　　（※　DPCの投薬・検査の項目についても記載）</p>

<p>　（2）　国立病院機構での発行状況（145病院）<br />
　　　<strong>方針：</strong>国立病院機構全病院で、患者の求めにかかわらず全患者に対して無料で発行する方針。</p>

<p>　　　<strong>現状：</strong>平成22年1月現在での状況は以下のとおり。<br />
　　　　・　入院、外来ともに発行　<strong>16</strong>病院<br />
　　　　・　外来のみ発行　<strong>2</strong>病院</p>

<p>　　　　・　年度内実施予定<br />
　　　　　　入院・外来ともに発行 <strong>9</strong>病院<br />
　　　　　　入院のみ発行　<strong>1</strong>病院</p>

<p>　　　　・　平成22年度実施予定　45病院<br />
　　　　・　平成23年度以降実施予定　72病院　<br />
　　　　　　※年度内実施も含め、予定であり変動はあり得る。</blockquote>　ですから、この「（明細書発行に関する論点の）整理」にも書いてあるようにですね......。</p>

<p>　（病名告知の問題、患者本人以外の者に患者の個人情報が提供されるおそれ、患者の待ち時間の増加など）患者さんへの影響や、（患者からの照会の増大とこれに対応するための体制確保、新たなレセコンやソフトの購入費用、明細書発行に一定の時間を要することに伴う体制確保費用など）事務コストの負担。</p>

<p>　あるいは、予期せぬことが起きるかもしれません。そういったものを（改定を終えた後、中医協・検証部会で）きちっと検証していただいてですね、また（平成24年度改定で）見直すことも含めた上での実施ということに、ぜひしていただきたいと思います。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]</strong><br />
　ありがとうございます。三浦委員、どうぞ。</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[三浦洋嗣委員（日本薬剤師会理事）]</strong><br />
　私は薬局の立場ですが、もともとですね、（修文しなくても）これについては賛成であります。（前回の議論では発言せず）今、初めて発言させていただいたのですが......。</p>

<p>　もともと薬からの被害、副作用等がないようにして人を守るというのが仕事でありますので、そういう意味では（薬害防止を訴える）勝村委員と同じスタンスであるというふうに考えております。</p>

<p>　問題はですね、明細書というのが......。私も薬剤師になったころに、自分の薬局の明細書を見てなかなか分かりにくかったというのも実際にあります。</p>

<p>　ですから、どういうふうにしたらより......、「患者さんが明細書を見て分かってもらえるか」っていうことをですね、今後さらに......。今の明細書だけじゃなくて、より分かりやすいものが必要になってくるというふうに思っておりますので、今後さらに段階的にですね......。</p>

<p>　そういうものは原則賛成でありますので、さらに（より分かりやすいものを）検討していくという必要があるかと思います。以上です。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]</strong><br />
　ありがとうございます。（中略）</p>

<p>　▼　<em>この後、支払側の小林剛委員（全国健康保険協会理事長）が「正当な理由」について確認。前回の議論で、診療側の安達秀樹委員（京都府医師会副会長）らが「明細書の発行機能があるのに画面の切り替えなどに一定以上の時間を要するレセコンはほとんどない」と指摘。これを受け、支払側の小林剛委員（全国健康保険協会理事長）が、「（明細書発行機能が）付与されていても画面の切り替え等のために一定以上の時間を要するレセコンを使用している保険医療機関」の部分を削除することを提案。そこで、安達委員が挙手。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]</strong><br />
　はい、安達委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[安達秀樹委員（京都府医師会副会長）]</strong><br />
　あの......、診療側（委員）はそれぞれの立場を代表しているので......、個人診療所の場合は私が申し上げるしかないと思って申し上げる。前回も申し上げましたけど、基本的に私はこれに賛成する立場で特に何も問題はない。（中略）</p>

<p>　▼　<em>明細書の無料発行が免除される「正当な理由」について、「（明細書発行機能が）付与されていても画面の切り替え等のために一定以上の時間を要するレセコンを使用している保険医療機関」の部分を削除することに賛成した。</em></p>

<p>　最後に、嘉山先生がおっしゃった点。これ（プライバシー保護）は病院もそうでしょうが、個人診療所は一人で（責任を）背負うので、しょったら大変辛い話です。だから、それはお考えいただきたい。</p>

<p>　例えば、（明細書を発行して）何が起こるかって言いますと、内視鏡検査をして「胃がんだ」って分かったとする。その時点で明細書を発行したときに、病名はなくても分かってしまうことがありますね。内容を見ると、患者さんが......。</p>

<p>　実際には、時系列的に言えばそれが分かってから私たちはご家族等をお呼びして相談して、「この方どうだろう」「大丈夫だろうか」と言って......。闘病していただかないといかんわけですから、その意欲が萎えたり、自殺企図をされたりすることはないかというようなことも慎重に確認した上で、ご本人に病名告知とかをする。</p>

<p>　時系列的には逆になるわけです。そのところで、そういうことが起こってしまうということは大変な懸念であるということは事実でありますので、そういう措置は講じていただく必要があるのではないか。</p>

<p>　最後に、（レセコン画面の）切り替えの時間じゃなくて、プリントアウトするために実際に......、細かい話だけど、時間が掛かります。それが延びると、医療機関全体の職員の時間拘束が延びるので、それは人件費に降りかかりますという話であります。</p>

<p>　この話はここでは私......、（明細書発行について）この趣旨に原則賛成なので申し上げません。当然......、（支払側の）白川委員、お分かりになっていると思います。私が何を言っているか......。（委員ら、笑い）　再診料の議論の所で申し上げます。（会場、笑い）　そういうことであります。</p>

<p>　▼　<em>なぜか会場は大笑い。何が面白いのか不明だが、両側の委員も共に笑顔で和気あいあい。まるで仲の良いサークルのような雰囲気で誠に微笑ましい風景だが、国民の生命や健康にかかわる事項を議論する場なのだから、もっと真剣勝負でやれと言いたい。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]</strong><br />
　（診療側が全員同意したので笑顔で）はい、どうもありがとうございます。診療側の委員の皆様から、大変、見識のある......（会場、爆笑）。</p>

<p>　▼　<em>たぶん皮肉だろう。前回の議論を終えた後、業界記者の間から「要するに反対でしょ」「反対なら反対とはっきり言えばいいのに」といった声が出ている。</em></p>

<p>　また、あの......、今後議論する上で非常に大きな問題点を出していただきましたので......。これはある意味で、まさにこの明細書を発行することに伴ってさまざまな課題がクローズアップされたということでありますので、次年度以降、十分に検討していきたいというふうに思っております。</p>

<p>　そういうことでありまして、2号（診療）側としてはさまざまなご意見の内容につきましては、今後検討することを条件にして、22年度からこの（厚労省が示した）スキームを導入するということに賛同すると、このように理解してよろしゅうございますね？</p>

<p>　（診療側委員、一斉にうなずく）</p>

<p>　はい、ありがとうございます。1号（支払）側、何かご意見ございますか。はい、勝村委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）]</strong><br />
　えと......、あの......、あ、ありがとうございます......。（委員ら、笑い）</p>

<p>　▼　<em>診療側委員は一斉に笑顔で応えた。とても和やかでいい雰囲気だが、この後の発言で診療側委員の笑顔が消えていく......。</em></p>

<p>　あの......、えと......、まあ、いつも僕たちが言っていたのは......。</p>

<p>　自分の部屋は非常に散らかっていて片付けていない。だから、お客さんが僕の部屋に入ろうとすると、いろいろと理由を付けて「入ってくれるな」と言うんですけど、どうしても「入ってくる」と言ったときに初めて部屋を掃除する。綺麗にしていこうという努力をしていく。そういう情報開示の力っていうのが、きっとあるんじゃないか。</p>

<p>　それは、入ってくる人が国民であり患者であり......、本当にそこの主役である人が入ってくるということで、そういう所で......、皆さんが本当に一生懸命やっている所に力になっていこう。一緒に片付けていこう。</p>

<p>　（個人情報の問題など）いろんな危惧とか、そういう問題があるのは十分理解できますし、その危惧も患者にしてみたって......、言っていただいてるってことなんで、今後の課題ということでは非常にありがたいと思います。</p>

<p>　ただ、私たちも同じような危惧とか重々......、その上で、いろんな呼び掛けを始めていっている所をじっくり見てきて、その上で広げていっていいんじゃないかって思っているということもご理解いただけたらと思いますし、あの......。</p>

<p>　何をやったら完璧ということはないかもしれませんけども、こういう一歩を頂けたことはありがたいと思いますし......、あの......、今日出していただいた原案通りで今回始めていただけるということはとてもありがたいと思います。（以下略）</p>

<p>　▼　<em>医療機関が情報公開を進めることは患者のためになるという趣旨の主張と思われるが、これは患者代表による一種の"パターナリズム"だろうか。この後、診療側の安達秀樹委員（京都府医師会副会長）が勝村委員の「散らかっている」という発言に突っ込みを入れたが、勝村委員は「救急を一生懸命やっている方に十分に手当てが行っていないとか、そういうものが僕の言っている『散らかっている』という意味」と釈明した。</em><br />
　<br />
　<br />
　（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/02/post_2259.php#comments" target="_blank">この記事へのコメントはこちら</a>）<br />
　</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「大きな枠組みは前回提出したものと同じ」 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「この案で2号側の先生方のご了解を得たい」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「現状では賛成できないが、賛成したい」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「国家が責任を負う制度にしていただきたい」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「現場の忙しい医療機関に負わせるのは大変」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「今後何が起こるか非常に不安がある」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P8  → 「より分かりやすいものを段階的に検討する必要がある」 ─ 三浦委員（診療側）<br />
　P9  → 「私は賛成する立場で特に何も問題はない」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P10  → 「綺麗にしていこうと努力する情報開示の力がきっとある」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>患者の「知る権利」と「知りたくない権利」 ─ 明細書で激論</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://lohasmedical.jp/news/2010/02/04151627.php" />
    <id>tag:lohasmedical.jp,2010:/news//2.1242</id>

    <published>2010-02-04T06:16:27Z</published>
    <updated>2010-02-04T11:14:25Z</updated>

    <summary>薬の種類や検査の内容など診療内容を詳しく知るのは「患者の当然の権利だ」という考えがある。これに対し、自分の病名を知りたくない患者もいるため、「希望者にだけ知らせればいい」という考えもある。（新井裕充）</summary>
    <author>
        <name>新井裕充</name>
        
    </author>
    
        <category term="医療／患者・国民" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/02/会議終了後の勝村委員ら0203-3816.php" onclick="window.open('http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/02/会議終了後の勝村委員ら0203-3816.php','popup','width=500,height=369,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/02/会議終了後の勝村委員ら0203-thumb-250x184-3816.jpg" width="250" height="184" alt="会議終了後の勝村委員ら0203.jpg" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a></span>　薬の種類や検査の内容など診療内容を詳しく知るのは「患者の当然の権利だ」という考えがある。これに対し、自分の病名を知りたくない患者もいるため、「希望者にだけ知らせればいい」という考えもある。（新井裕充）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　4月の診療報酬改定に向けて2月3日に開かれた厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会（中医協、会長＝遠藤久夫・学習院大経済学部教授）で、レセプト並みに詳しい医療費の明細書が議論になった。</p>

<p>　※　明細書について、前回改定での議論など詳しくは<a href="http://lohasmedical.jp/news/2009/06/26182716.php" target="_blank">こちら</a>を参照。</p>

<p>　レセプトは、医療機関が保険者に診療報酬を請求するために提出する診療報酬明細書で、投薬の内容などが詳細に記載されている。このレセプトと全く同じではないが、診療内容が詳しく記載されている明細書の発行は既に進んでいる。現在、レセプト（診療報酬明細書）をオンライン請求している医療機関には、希望があった患者に明細書を発行することが義務付けられている。</p>

<p>　こうした中、明細書の発行を義務付ける医療機関をさらに増やすことを求める患者団体もある。その背景にあるのは、医療事故や薬害などの訴訟。いざという時のために、患者が受診した際の情報をあらかじめ保管しておく必要があると考えるのだろう。<br />
　現在、「求めがあった場合のみ」「有料または無料」で明細書が発行されているが、これでは不十分であると考え、「全患者に」「無料で」─という2点を強調している。</p>

<p>　中医協でも、患者を代表する立場として参加している委員が、「全患者に」「無料で」という2つの条件で明細書を発行することを求めている。これを受け、厚労省は2月3日の中医協で「レセプトの電子請求を行っている保険医療機関等については、以下に掲げる正当な理由のない限り、すべての患者に対して明細書を無料で発行する」という案を示した。</p>

<p>　これに支払側の委員は賛成したが、診療側委員は反対した。同日の議論で診療側は、「患者への情報提供が必要」との考えにはこれまでと同様に賛同しており、「明細書の発行」それ自体には反対しなかった。<br />
　しかし、希望しない患者に対しても発行すること、つまり「すべての患者」に発行することに対しては反対意見が相次いだ。自分の病名を知りたくない患者もいるし、プライバシーの保護という観点からも「欲しい人にだけ発行すればいいのではないか」などと主張した。<br />
　また、「無料」という点についても診療側から意見や質問が相次いだ。明細書を発行するコンピューターシステムの改修やソフトウェアなどの費用、患者の質問やクレームに対応する職員の配置など、コスト面での支援を求める声があった。1時間を超える議論の末、最終的に合意に達することはできず、継続審議となった。</p>

<p>　ただ、明細書の発行などに必要なコストについては､支払側の委員から前向きな検討を求める意見もあった。このため、今後は「すべての患者に発行する必要があるか」という点が大きな焦点になるとみられる。<br />
　なお、患者を代表する立場の委員はこれまで、「すべての患者」への無料発行を求める主張を繰り返してきたが、この日は「トヨタ記念病院」を例に挙げて説明した。このため、診療側の委員から「トヨタ記念病院は発行ボタンを押さない患者には発行していない」との声も出ている。詳しくは3ページ以下を参照。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>

<p></p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]</strong><br />
　（総会開催から約4時間半が経過して）それでは、本日最後の案件でございますけれども、「明細書発行の推進及び処方せん様式等の見直し」について議題といたします。事務局（保険局医療課）から資料が出ておりますので、事務局、まず説明をお願いしたいと思います。</p>

<p>　▼　資料本文は<a href="http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/dl/s0203-5c.pdf" target="_blank">こちら（PDF：445KB）</a>。</em></p>

<p><strong>[保険局医療課・渡辺由美子保険医療企画調査室長 ]</strong><br />
　はい、保険医療企画調査室長でございます。それでは、お手元の（個別改定項目を列挙した）「短冊」では32ページからになりますが、その前に少しだけ参考資料をご覧いただければと思います。</p>

<p>　▼　<em>参考資料は、<a href="http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/dl/s0203-5g.pdf" target="_blank">こちら</a>（PDF：774KB）。</em></p>

<p><strong>1. これまでの議論</strong><br />
　「参考資料（明細書関係）」という資料が付いていますが、この資料の12ページ（これまでの議論の整理）をご覧いただければと思います。明細書の発行につきましては、中医協におきましても昨年末（11月27日）、そして今年の年明け（1月15日）にも一度ご議論いただいたところでございます。</p>

<p>　1月15日の中医協総会で、1号（支払）側から「全医療機関が無償で明細書を発行するように義務付ける方向で2号（診療）側と合意を得たい」と（いう主張があった）。<br />
　また、（明細書発行に必要な）コストなどの問題につきましては、「具体的にどう進めるかについてはまた議論（する）」というお話だったと思います。</p>

<p>　これにつきまして、2号（診療）側としても、（明細書を発行するという）大きな方向としては良い。ただ、コストの問題は現実の問題として起こるので、個別の内容のところで議論したい（という主張だった）。<br />
　あるいは歯科（の委員）からは、「小規模でレセコンの普及が十分でないので、一度に全部（の医療機関）というのはなかなか現場として難しい」というようなご意見もございました。そこで、13ページでございます。（中略）</p>

<p>　▼　<em>現在、診療所が使用しているレセコンがどのぐらい明細書の発行に対応できているかを説明。資料は<a href="http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/dl/s0203-5g.pdf" target="_blank">こちら</a>の13ページ。</em></p>

<p><strong>2. 明細書発行の現状</strong><br />
　15ページ（明細書発行の一部義務化の実施状況調査）でございますが、これは一度（中医協の）基本小委でもご紹介いたしました。（2008年度診療報酬改定の影響を調査する中医協の）「検証部会」の今年度の調査結果でございます。</p>

<p>　今、明細書は（レセプトをオンライン請求している医療機関などの場合には）「患者から求めがあれば発行する」という形になっております。（明細書を）発行している404医療機関のうち、71％が無料で発行しているということでございました。</p>

<p>　また、患者調査で「今後の明細書発行の希望」をおききしたところ、約4割が「無料であれば希望する」と回答しています。以上が現状についてのデータでございます。</p>

<p><strong>3. 明細書発行の義務化</strong><br />
　「短冊」の32ページ（明細書発行の推進及び処方せん様式等の見直し）にお戻りください。（中略）まず、明細書発行義務化の拡大についての基本的な考え方でございます。<br />
　現在、（注射・投薬などの部ごとに費用が分かる）「領収証」については、既に全ての保険医療機関等について、無料での発行が療養担当規則上、義務付けられております。</p>

<p>　一方、詳細な個別の点数項目までわかる明細書については、電子媒体あるいは（診療報酬の）オンライン請求が義務付けられている保険医療機関について、「患者から求めがあった場合」に、発行が義務付けられているということになっています。</p>

<p>　これにつきましては、（患者の待ち時間の増加や）医療機関の負担増といったことにも配慮しながら、基本方向としては医療の透明化、あるいは患者への情報提供という観点から、明細書の発行を積極的に推進していく。そのために、「具体的にどうしていくか」ということではないかと思います。</p>

<p><strong>4. 「明細書発行体制等加算」の創設</strong><br />
　また、これに関連しまして、平成18年度の（診療報酬）改定で、「医療のＩＴ化の推進」という観点で（平成23年3月末までの時限的措置として）創設されました「電子化加算」、これは初診料への3点（30円）の加算ということでございます。<br />
　これが実は来年の3月、ちょうど改定の狭間になりますが、「平成23年3月末までの時限的措置」ということで設定されております。</p>

<p>　この「電子化加算」につきまして、「ＩＴ化の推進」ということも含めまして、「明細書発行の推進」も含めた新たな点数（明細書発行体制等加算）として組み替えをしてはどうかということでございます。</p>

<p><strong>5. 義務化の拡大</strong><br />
　33ページでございますが、「明細書発行義務化の拡大」です。（中略）　従来は、「患者から求めがあった場合に明細書を発行する」ということが原則でございまして、例外的に全員に出している所もあったわけですが、（今回の提案は）いわばこの原則と例外をひっくり返す形で、<strong>「レセプトの電子請求を行っている保険医療機関等については、以下に掲げる正当な理由のない限り、すべての患者に対して明細書を無料で発行することとする」</strong>という形にしてはどうかということでございます。（中略）</p>

<p>　▼　<em>例外規定について説明。原則は、①全員に対して発行　②無料で発行─の2つ。ただし、「正当な理由」に該当する場合には、①（全員）の例外として、「求めがあった場合」のみで可。②（無料）の例外として、「有料」でも可。つまり、「正当な理由」に該当すれば、現状の取り扱いに戻る。</em><blockquote><strong>「正当な理由」の考え方（案）</strong><br />
①　発行関係<br />
　イ　明細書発行機能が付与されていないレセコンを使用している保険医療機関等や、付与されていてもその発行に一定以上の時間を要するレセコンを使用している保険医療機関等である場合</p>

<p>　ロ　自動入金機を活用しており、自動入金機で明細書発行を行おうとした場合には、自動入金機の改修が必要な保険医療機関等である場合</p>

<p>②　費用徴収関係<br />
　上記①のイ又はロに該当する場合</p>

<p>　▼　<em>原則は無償。ただし、「上記①のイまたはロに該当する場合」は徴収できる。</em></p>

<p><strong>「DPCに関する明細書」について</strong><br />
　DPCに関する明細書については、入院中に使用された医薬品、行われた検査について、その名称を付記することが<strong>望ましい</strong>ものとする。</p>

<p>　▼　<em>同日の意見交換で勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）は、「望ましい」との記載を「原則とする」に修文するよう求めた。</em></p>

<p>　上記の正当な理由に該当する場合には、保険医療機関等はその旨及び希望する患者には明細書を発行する旨を<strong>院内掲示で明示する</strong>とともに、<strong>地方厚生局にその旨の届出を行う</strong>こととする。<br />
　また、各保険医療機関等は、明細書発行の手続き、費用徴収の有無、費用徴収を行う場合の金額について、<strong>院内に掲示する</strong>とともに、その内容を<strong>地方厚生局に届け出る</strong>ものとする。</blockquote>　34ページの（2）でございます。レセプト電子請求が義務づけられていない保険医療機関等につきましては、現状でも明細書の発行義務は課されておりません。<br />
　これらの保険医療機関の中には、「そもそもレセコンが入っていない」という医療機関もまだございますので、そういった所の実態、発行体制ということにも鑑みまして、基本的には今回、そこについては大きな変更はございません。</p>

<p>　▼　<em>現在、明細書の発行が義務付けられていない医療機関はこれまで通りで、患者から求めがあっても発行する義務はない。</em></p>

<p>　ただ、従来はそれ（明細書発行）について、「患者に知らしめる」ということを課していませんでしたので、今回の考え方としてはその医療機関での明細書発行についての状況、発行するかしないか、あるいは発行の手続き、費用徴収があるかないか等々についてきちんと院内に掲示するということを、レセプト電子請求が義務付けられていない医療機関についても課していくと考えてはどうかということでございます。（中略）</p>

<p><strong>6. 処方せん様式等の見直し</strong><br />
　「処方せん様式等（の見直し）」につきましては基本小委でも報告しておりますが、既に閣議決定でこうした方向が出ておりますので、そこに出ているようなこと（都道府県番号、点数表番号、医療機関コード）を処方せん、調剤レセプトに加えるということ。一定の経過措置を設けた上でこうした見直しをしていきたいということです。事務局からは以上でございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。事務局からこのような案が出ておりまして、これまでの議論ではまだ合意が形成されていないということであったわけですが......、安達委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>

<p></p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[安達秀樹委員（京都府医師会副会長）]</strong><br />
　まず議論の前提として、私ども2号（診療）側はですね......（明細書発行には反対していない）。なんか、（同日付の）日経新聞では「一部医療機関は反対」という記事がタイミング良く出ていますけど、反対している人は誰もいないだろう。異論はないわけです、原則これは。</p>

<p>　反対というんじゃなくて、（明細書発行のためのレセプトコンピューターなどの）設定に当たって、（システム改修やソフト代など）ある一定以上の経費が掛かるものの扱いをどうしますかという疑問はありますよ、ということであります。（中略）</p>

<p>　▼　<em>明細書を発行するために必要なコストについて説明。</em></p>

<p>　おおよそで考えますと、現行、日本中にある個人診療所のためのレセコンの半分以上......、たぶん6割近くは新たにソフトを入れないと明細書の発行ができないでしょう。</p>

<p>　そのうちの半分ぐらいは、3万5000円ぐらいのソフト代を払わないとその保証が付かないというのが、個人診療所に関してはそれが現状であるというふうにご理解いただいて議論をさせていただきたい。議論については､また後ほど私の意見を申し上げさせていただきます。以上でございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。（発行コストに関する）補足的な情報の提供ということであったわけでございます。それでは早速、議論に移りたいと思います。ご意見、ご質問ございますか。勝村委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）]</strong><br />
　前回（1月15日）、「議論の流れからして原案が非常に消極的なのではないか」ということを言わせていただきました。今回提示したいただいたものは、これまでの議論からして自然だと思っています。（中略）</p>

<p>　5年前、「中医協改革」と言われた時には本当に、「患者の視点を重視するんだ」ということがすごく言われていました。なので、患者に対して積極的に、中医協が決めている点数というものを見て、（明細書をすべての患者に）持っていただくということから、医療というものをみんなで考えていく、医療費というものを透明化していくということをしていきたかった、していくべきだと思っていましたので、（すべての患者に無料発行するという）こういう方向でお願いしたいと思います。（中略）</p>

<p>　▼　<em>前回1月15日に厚労省が示した「現時点の骨子案」では、「明細書の発行が義務付けられる医療機関の対象を拡大する」との記載にとどまり、▽すべての患者に対して　▽無料で発行する─の2点が欠けていた。このため、勝村委員が事務局（保険局医療課）に激しく抗議した。今回の厚労省案は、勝村委員を含む１号（支払）側の意向をほぼ全面的に採用した内容になっている。（</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。ただ今、（DPCに関する明細書について、入院中に使用した医薬品や検査の名称を付記することが「望ましい」との記載を「原則とする」に改める）文言修正についてのご要望はありますけれども、それ以外については原案について賛成されるということでよろしいですね？　</p>

<p>　（勝村委員、うなずく）　はい、ありがとうございます。（中略）</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[渡辺三雄委員（日本歯科医師会常務理事）]</strong><br />
　参考資料（領収証、明細書、レセプトの様式）を見ていただきたいのですが......。（中略）</p>

<p>　▼　<em>投薬の内容は処方せんを見れば分かるので、「（領収書の記載以外に）何が必要なのか、1号（支払）側のお考えを聞きたい」と質問。</em></p>

<p>　もう1点、9ページ（歯科のレセプト様式）。前回（の総会で）約100項目以上あるとお話ししましたが、正確に数えると約380ぐらいあったかと思います。<br />
　専門的な言葉があってかえって分かりにくくなってしまうということを前回申し上げたのですが、こうした（レセプト並みに詳しい）明細書よりは、領収証のほうが患者さんにとっては分かりやすいのではないかなと、歯科の現実......、こうした明細書と比較すると感じています。「1号（支払）側の皆様のお考えはいかがかな」というところをお聞きしたいと思います｡</p>

<p>　それともう1点、医科も歯科も明細書はですね、医療機関（の名称）は当然でありますけれども、保険証の内容が全部記載されておりますですね。患者さんのお名前はもちろん、生年月日まで出ているということで、まさに個人情報そのものがこの中にすべて......、そして病名もそうですね、書かれている。</p>

<p>　これが毎回のように出て行くということで、かえってトラブルを生じる原因になるのではないかなということが危惧されると思うんですけれども、そうした点をどうお考えになるのかという点でございます。（中略）</p>

<p>　（明細書発行のため）日本歯科医師会等もですね、新しいソフトを開発するということで、間もなく出来上がる予定にはなっておりますけれども、その普及はまだこれからの段階なので、大変厳しいという現状を申し上げると同時に、「明細書と領収証とを比較してどのようにお考えになるのかな」というところもお伺いしたいと考えております。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。これは1号（支払）側へのお尋ねということです。特に、歯科に限った場合は「領収証」で必要な情報は網羅されているのではないか......。</p>

<p>　ついでに、これは事務局（保険局医療課）へのご質問ということ形だったのですが、1号（支払）側のご意見も聴きたいのですが、要するに保険に関する細かい情報までも記載されているのですが、そういうものを1号（支払）側としては必要とするのか、その辺を2つお答えいただければと思います。</p>

<p><strong>[勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）]</strong><br />
　（患者に開示すべき情報の範囲など）そういう議論はかなり長くあって、その結果、今は国立（病院）とかが（レセプト並みに詳しい明細書を）発行して既に2年近く経つわけです。「その様式を広げていってほしい」と言っています。そこ（国立病院が発行する明細書）には病名とかは書いてありません。<br />
　まさに、参考資料3ページ（明細書の様式）にあるような様式なので......。つまり、そういう議論をもう一度蒸し返すとすごく長い議論になりますので、今、国立が実績をつくっている、それを（全国の病院に）広げていくんだということで......。</p>

<p>　どこもやっていないんだったら、（個人情報が漏洩されるなどの）「危惧」とか、そういう議論も必要なんでしょうけども、今はまさにこれ（国立病院の様式）進めていく。病名は書いてないので、こういう（国立病院の）様式と同じような様式を、私としては個人的な意見ですが、歯科でも医科にならったような様式を作れば作れるんじゃないかというふうに思っていますので......。</p>

<p>　「患者にとってどんな情報開示が大事なのか」っていうことは医政局マターだと思うんです。だけど、中医協として議論できるのはここであって、中医協が議論しなければいけない、すべきなのはここなので......。歯科の場合でも、やはり医療費を透明化していく努力をしていただくと同時に、中医協が決めている価格はこうなんだと患者に伝えていく。その観点は中医協が決めることなんで......。</p>

<p>　もっと総合的に、「患者にどんな情報提供が良いのか」という議論をここですると長くなるので、中医協としてやれるべきことはやっておきたいということでのお願いだったのです。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　事務局（保険局医療課）にお聞きしてもいい話なんですが、もう1つの質問は、１号（支払）側の意向として生年月日とか保険者の番号とか、そういったものは必要なのかどうか。もし、お考えがあれば......。</p>

<p><strong>[勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）]</strong><br />
　（参考資料の）3ページに（明細書の様式）がありますよね。それが国立の様式なので......（不要ということ）。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、失礼しました。（中略）</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　勝村委員の心の中は......、私もこういうのはちゃんとやらなきゃいけないと思っているので大賛成で......。（勝村）委員がお考えになった時代がですね、（その後）ＩＴ化でかなり進んでいるってことは認識していただきたいんですね。<br />
　確かに昔、フィブリノゲン製剤で薬害肝炎ですとか......。確かにあのころ、明細書があれば誰がどの薬を使ったかが分かるので......。そういうエビデンスがあります。それは（勝村）委員のおっしゃる通りだと思います。</p>

<p>　▼　<em>薬害肝炎訴訟に関連して、「カルテなき感染者」が問題となった。病院にカルテが残っていないので投薬の証明ができず、原告適格を欠いて訴訟に参加できない。こうした反省から、明細書を無料で全員に発行することを患者団体などが強く要望、当時の舛添要一厚生労働大臣は無償発行を支持した。</em></p>

<p>　現在、例えばこれ（明細書発行）をやった場合はどうなのかということで......。理念としてはもう大賛成で、たぶん2号（診療）側は全員賛成なんです。昨日の夜、ちょっと話したんですけど。「なんとか、この情報は出しましょう」ということを考えておりました。</p>

<p>　ただ、薬害肝炎にしても、まだＩＴが何もない時代の話で......。現在、ＩＴがある所では勝村委員がおっしゃるような情報は（コンピューターのデータベースに）残っています。それが1つ。ですから、できるということです、薬害のあれ（投薬証明）は......。<br />
　（厚労省では）ＩＴ化していない所は除外（明細書を発行しなくてもよい）ということになってしまうので、簡単に言えば、ＩＴ化している所では全部やりたいことができちゃうので、明細書を全員に出す必要はないんですね。</p>

<p>　それから2番目。（明細書を発行する）インフラのことに関しては、医療行為ではないので......。レストランと違って、医療業務を公定価格でやっていますので......。（中略）おっしゃっているように、インフラの整備は医政局マターで、費用のことを考えていただく。</p>

<p>　3番目なんですが、「国立病院でやっている」と言っても全部はまだやっていません。「ナショナルセンター」（ＮＣ、国立高度専門医療センター）は全部やっています。<br />
　先ほど、渡辺委員が「プライバシーが分かっちゃう」ということをおっしゃったんですが、明細書を見るとですね、例えば「ニトロール」っていう薬を見るだけで病気が分かっちゃうんですよね。あと、痔の薬などが（明細書に）入っていれば、病名がなくてもですね、プライバシーは完全に分かってしまう。<br />
　私は医療事故の調査書を何度も作っていますが、原疾患、つまり病気を推察できる薬は全部真っ黒に消します。そうじゃないと、プライバシーが全部分かっちゃうから。従ってですね、この3ページ（明細書の様式）だけでも、プライバシーがかなり広く世に出るということです。</p>

<p>　国立の場合、（明細書発行を）やっている病院はですね、「ナショナルセンター」ですから、例えば「がんセンター」に来る人は全部、自分が癌だってことを分かっているんですよね。<br />
　それから、「国立成育医療センター」に行く人は自分の子どもがいろんな病気を持っているんだと......。それから、「国立精神・神経センター」であれば、そちらの関係の病気だってことは分かって入っているので......。</p>

<p>　ですから、勝村先生がおっしゃっていることは全面的に賛成なんですけど、今、ここで明細書を......。僕は明細書を出したほうが良いと思っている。例えば、処置の所で、心臓マッサージ1時間2900円（で街のマッサージよりも安い）ですからね。汗水垂らしても2900円しかないということが分かるので、これは国民に（医療費の）情報が出るので非常に良いとは思うんですが......。</p>

<p>　（勝村）先生の一番の眼目は薬害ですとか、それを防ぎたいと、それが一番の心の内だと思うんです。ですから、これ以外の方法でも......、今4つ言いましたが、薬害を......であれば、ＩＴ化をやっている所しかこの明細書を出せないので、（ＩＴ化が進んでいない病院は）「明細書を出さなくてもいいよ」と（厚労省は）言っているので、ＩＴ化をやっている所には明細書が残っているんですね。なので、全部（の患者）に明細書を出さなくてもいい。</p>

<p>　問題は除外事例ですが、ご本人が意識がないとか、そういう場合にお金を払う人がいるんですね。他人かもしれません。その人が（患者の）プライバシーを分かってしまう......ということも大きな問題になっている可能性もあるんですよ。（中略）　<br />
　現場の細かい問題がまだ検証されていないので、ＩＴ化をやっている所で希望者に出してもいいということは基本的に賛成なんですが、問題点をもうちょっと......、現場が混乱しないように検証を......。（中略）</p>

<p>　なるべくＩＴ化を進めて、そうすれば薬害（訴訟などに必要な）......、データが残るので......。表にデータを紙で出しちゃうと、プライバシーが出るリスクが非常に高くなるので、ＩＴ化で（データを）取っておいて、ほしい人は持っていくということにすればいいのではないかと思います。<br />
　実際にですね、どれぐらいの人が欲しがって持っていくのかということですね。それもやはり一緒に検証するんですね。でないと......。（ここで遠藤会長が発言をさえぎるが......）</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　分かりました。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　でないと、「エコ」という面から言ってもですね、（遠藤）先生、紙代がすごいんですよ。（遠藤会長が発言をさえぎる）</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　分かりました。えーっとですね............、賛成されているのか反対されているのか分からず......（会場、笑い）、ずっと最後まで（約7分間）聴いていたんですが......。</p>

<p>　当初、2号（診療）側は「基本的にこれは賛成である」というふうに聞いていた。まず、それが間違いないかを確認したい。ただ、そこに付加的に、「薬害の対策にはこれだけでは不十分なので、ほかのことも考えられるだろう」というお話が一方であったわけです。それは当然の話でありますし......。</p>

<p>　それから、今後これを検証していって、「本当にどれぐらいの人が欲しがっているのかを見よう」というような、これは当然、検証の課題になることは間違いないですね。（中医協の検証部会の調査対象にするかなど）それはともかくとして、22年度改定に、事務局（保険局医療課）が原案として出された。これについてよろしいのかどうか。「よい」というふうに、私は最初うかがったのですが......。（中略）</p>

<p>　▼　<em>嘉山委員は、①医政局でインフラの整備について補助を検討すること　②紙代などのコストについて、診療所のみに認める「明細書発行体制等加算」（30円）を病院も算定できるように改めること─の2点を要望した。インフラ整備の支援について、遠藤会長は「中医協でそういう意見があったことを医政局に伝えることしかできない」と回答。「明細書発行体制等加算」の対象を病院にも拡大することについて、保険局医療課の渡辺由美子・保険医療企画調査室長は「レセプトオンラインが義務付けられている医療機関は電子化加算の対象としていない。『明細書発行体制等加算』はＩＴ化が遅れている所の底上げという趣旨で診療所としている」などと否定した。</em></p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[邉見公雄委員（全国公私病院連盟副会長）]</strong><br />
　私も、原則賛成です。それでやっぱり、（明細書発行体制等加算は）診療所だけでなく......。今回恐らく、病院に大きな（人的・物的）負担が掛かると思うんですね。</p>

<p>　例えば、（MRSA抗菌薬の）「バクトロバン」という薬があります。これは......、（細菌を退治するために通常使われる薬が効かなくなる）「MRSA」（というメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の発生を防止するため）......、大きな手術では予防投与します。</p>

<p>　「先生、私はMRSAではないのに何を使ったのか？」と必ずきく人がいますから、薬剤師あるいは医師が1人いなくてはいけなくなります。だから、紙とか、ランニングコストも、また当然何か付けなくてはならない、人も。</p>

<p>　まあ......、よくあるんですが、ここにおる1号（支払）側の委員は皆、優秀な選ばれた患者さんですね。しかし、今は選ばれていないようなめちゃくちゃな患者さんが一杯おるわけですね。"モンスターペイシャント"といわれる人......。</p>

<p>　それで、50歳ぐらいのご婦人に手術前に梅毒の検査をすると、「私、梅毒なんか」って怒る人が一杯おるわけですね。（明細書に）「ワッセルマン検査」というのが出るわけですね。そうすると必ず言いますよ。そういうふうな人に必ず1人、ソーシャルワーカー的な人か、誰かを付けないといかん。かなりの負担が現場には起こるだろうと、私は思います｡</p>

<p>　そういう意味からすると、私は診療所よりも病院のほうにたくさん......、この負担は......、「病院がどうや」って言うんではなく、（明細書発行体制等加算を診療所と）同じ（程度）は付けていただかないと、ちょっとしんどいんじゃないかなあと思います。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　分かりました。関連で、西澤委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[西澤寛俊委員（全日本病院協会会長）]</strong><br />
　私たち（診療側）が賛成しているのは、今回の（厚労省の）提案というよりも、私たちがこういうもの（明細書）を出すということは賛成です......、ということだと思います。</p>

<p>　方法論はまだちょっと......、嘉山先生が言ったような細かい具体的なことはいろいろ議論しようかな......と考えている......。（ここで遠藤会長が割り込む）</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　今のお話では、点数についてまさに（明細書発行体制等加算を）病院も対象にするかという、要するにお金の問題だけが議論のように、問題点として挙げられているように思いますけれども、そうではないのですか？</p>

<p><strong>[西澤寛俊委員（全日本病院協会会長）]</strong><br />
　ちょっとよろしいですか？</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、どうぞ。</p>

<p><strong>[西澤寛俊委員（全日本病院協会会長）]</strong><br />
　（明細書議論の）経緯ですが、（昨年）11月に行われて、その後何回か議論と思ったのですが、1月15日は正直申しまして、ほとんど議論にならないまま終わったと思っています。（中略）　ただ、あまり（問題点を議論したいと）言うと、最初から後ろ向きに思われるので、そうじゃない。（明細書を）出すことはやぶさかじゃないという姿勢。</p>

<p>　ただ、私もまだ疑問点として、（医療機関が保険者に診療報酬を請求するために提出する診療報酬明細書＝レセプトを）保険者に（開示）請求すれば出してもらえるのに、「ほとんど請求がないのはどうしてなんだろうか」とか、そういう辺りの検証もされていないんじゃないか。「本当に全員の患者が欲しがっているのか」とか、そういうことも考える必要があると思います。（中略）</p>

<p>　勝村委員は、（受診から発行まで数か月必要なレセプト開示よりも、受診後すぐに）「リアルタイムでもらうのがいいんだ」ということを言われまして、「そうかな？」と思っていますが......。<br />
　私としてはやはり、保険者に......。保険者が全患者に渡すのが、私は一番きちんとしているし......、保存するにもそのほうがうまくいくんじゃないかな。（健保組合などが）きちんと形式をつくってファイルなんかをしていけばうまくいくんじゃないかな、そういう面もあるので、そういう辺りもちょっと片方で......。</p>

<p>　もう一度、私たちと保険者との間でいろんな話し合いは今後ですね......、今回、（全患者への発行を？）入れた上で、（改定の影響を調査する中医協・検証部会の）検証の中でいろんな議論をしていきたいと思います。</p>

<p>　それともう1つ、前回（の議論では）、コストなどの問題を含めて具体的にどう進めるかは別の話と考えているということで、私たちも現実問題そう思っているので検討したいということで、最終的にここは中医協ですから、「出すことはいい」と言った上で、コストというのは大事だと思います。（中略）<br />
　いくつかの病院に聞きましたけど、うちの病院も含めて、「やるんだったら、人を1人増やさなきゃならないな」という話が起きています。まだ実施しないと分かんないんですが......。</p>

<p>　それから､嘉山委員が言ったように紙の問題もあります。私たちは電子化するときに「紙をなくす」ということを進めてまりました。そういうことで、プリンター等々も整理してきた。また、プリンター等々も買わなきゃならないとか、やはりハードのいろんな整備、人件費......。<br />
　そうすると、これをするためにコストが掛かるということで、「綱渡りをどうするんだ」という議論は片方でなければですね、（全日病の）会員から（明細書の無料発行を）決めたときに、「厳しい中で経費の持ち出しになる」と......、かなりいろんな質問とかが来ると思いますので、その（コスト面の）議論は併せてやっていただきたい。</p>

<p>　だから、（明細書発行を）するという前提の下で、そのための経費等々の議論を......、中医協ですから......、しなければならないと思います。嘉山先生は「保険でみるのではなく医政局マターの補助金などでみる」という話だったと思います｡よろしくお願いします｡</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　あの......。</p>

<p><strong>[白川修二委員（健保連常務理事）]</strong><br />
　よろしいですか？</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　白川委員、どうぞ。</p>

<p>　▼　<em>明細書の議論開始から約30分が経過。診療側の意見を黙って聴いていた白川委員がようやく発言。怒り気味。</em></p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[白川修二委員（健保連常務理事）]</strong><br />
　えー............、非常に残念な発言......という印象なんですけども......。まず時々、2号（診療）側の先生方は「保険者が加入者に対してレセプト（診療報酬明細書）を公開すりゃいいじゃないか」という話を......、安達先生（京都府医師会副会長）も（前回）されましたし、（今回）西澤先生（全日本病院協会会長）もされたんですけれども......。</p>

<p>　（声を荒げて）それとこれとは全然話が違うでしょ！　というふうに私は何回も申し上げていると思うんですけども、私ども（保険者）は先生方、保険医療機関からレセプトを頂きますよ。ただ、これは医療側の了解がないと今は開示できないという法律になってるでしょ？<br />
　その話と......、「医療サービスを施した所がその場で明細書を出す」という話と、ちょっと混同されては困るということがまず1点。（診療側委員が挙手）　いや、まだございますんで......。</p>

<p>　それから､コストのことをよくおっしゃりますけれども、私どもが申し上げているのは基本的にいろんなサービスを私ども（患者）が受ければ、「どういうサービス内容でどれだけの価格だ」っていうことを教えていただくのは当然の権利でしょ！！　</p>

<p>　というふうに申し上げているわけで、それにコストが掛かるんであれば必要なコストとしてご負担いただくというのはごく当然だというふうに私は思っています。<br />
　それは、「診療報酬のいろんな項目の中で対応していただく」っていう手もあるし、医政局と言いますか、国からの補助金とかいろんな形で受けるという方法もありでしょうけど......。</p>

<p>　その話と、「原則、我々がそれを教えていただく権利がある」という話とはレベルが違う話だというふうに思っております。（診療側の西澤委員が「よろしいですか？」と挙手）　いや、まだありますんで。</p>

<p>　▼　<em>患者は、診療内容を開示するよう求める「作為請求権」だけではなく、知りたくない情報を開示しないように求める「不作為請求権」も共に有すると考えられないか。</em></p>

<p>　もう1つは、「明細書発行体制等加算」についていろいろご発言がありましたが、安達先生がおっしゃる通り診療所......、あるいは渡辺先生（日本歯科医師会常務理事）がおっしゃった通り歯科診療所で明細書の発行機能を持っていないレセコンが多数あることは十分承知しておりますし、従って、来年の4月から全部、100％やれと言ってるわけじゃない。</p>

<p>　「いついつまでにやれ」という期間も書いてないわけですから、気持ちとしてはなるべく早くやっていただきたいですが、現状はよく分かっています。ただ、そういった（ＩＴ化が進んでいない）所に早く明細書発行機能を持ったレセコンを入れていただくために、この加算を付けるということについても賛成しているわけです。<br />
　それを......、（語気を強めて）「病院のほうにもくれ！」というのはですね、ちょっと本末転倒だと。本来はこの点数もいらないと私は思っているんですが、ぜひ進めていただきたいために診療所に限ってはやむを得ないかなという判断をしている、ということでございます。いろいろ申し上げましたが、以上でございます。（中略）</p>

<p>　▼　<em>この後、西澤委員が反論して両側がヒートアップ。「保険者も患者に情報を提供するよう努めるべき」という趣旨の発言を1号（支払）側は「責任転嫁」と受け取ったのか、議論は紛糾。</em></p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[鈴木邦彦委員（茨城県医師会理事、日本医療法人協会副会長）]</strong><br />
　（前略）コストに関する件ですが、これ（明細書）はやはり、スーパーのレジとは違うと思いますね。やっぱり、個人情報が詰まったプライバシーですね、非常に......（個人情報を）持った媒体になりますので、これをですね、安易にですね、出すということはプライバシー保護の観点から......。</p>

<p>　それから､コストもですね、紙代もさることながら説明をする人をですね、人件費とかですね、そういうことも考えなきゃいけませんから、それはスーパーのレジのようにはいかないと思いますし......。<br />
　それから､我々のように地方の医療機関では慢性期の（病院）ですね......、毎回毎回、定期的に受診される方とかいらっしゃるわけですけど、そういった方がもし（明細書を）希望されない場合、無理矢理押し付けて渡さなければならないのでしょうか？</p>

<p>　やはりその、資源のですね......、節約というか、そういう観点からも、ペーパーレスというのは時代の流れですから、それに逆行するようなことをですね、あえて強行されるっていうことは、私はちょっと理解できません。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　（苛立ったように）反対だってことですね？</p>

<p><strong>[鈴木邦彦委員（茨城県医師会理事、日本医療法人協会副会長）]</strong><br />
　いや、反対ではありませんよ。（会場、笑い）</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　意味が分からんですよ。（会場、爆笑）</p>

<p><strong>[鈴木邦彦委員（茨城県医師会理事、日本医療法人協会副会長）]</strong><br />
　ただ、ペーパー......、理解できないっていうことです。（中略）</p>

<p>　▼　<em>支払側の中島圭子委員（日本労働組合総連合会総合政策局長）は、明細書の説明に対応するスタッフの配置に対する何らかのサポートを「前向きに対処していかなければならない」と述べた。</em></p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　私はこういうのはある理念で突き進むと、別の角度から見たとき、"毒"が出てくるんです。「すべて（の患者に発行）」というところに、私は非常に違和感があるんですよ。もちろん、欲しい人はどうぞ。勝村先生が欲しがっている情報はＩＴ化になって、残りますから。（中略）<br />
　「全部、すべての患者に」っていうところに僕は非常に違和感を感じているんですよ。「本当に皆さんが自分の健康に興味を持っているのかなあ」と、「（興味を持って）いるんであればもうちょっと医療費を上げてくれるんじゃないか」と思っているんですけれども......。</p>

<p>　データは残るし、勝村先生がやりたいことは今、全部できるんですよ、無理にやらなくても。ですから、「すべて」を外して、欲しい人にあげればいい。（中略）　いらない人がゴミ箱に捨てればどこにプライバシーが飛んでいくか分からないという問題点もあるので、検証を少ししたほうがいい。（中略）　レストランでも（領収証を）全員が持っていくとは思えないんです。ですから、「すべて」「強制」というのは非常に危険な......。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　嘉山委員、そういうお考えはよく分かるんですが......。従って、（検証部会で）検証するということは合意が形成されておりますし......。それを前提にして、今回、この（厚労省提案の）スキームをやることに対しては、ご同意頂けるということなんでしょうか？　そうでないのか、その辺のところをはっきりさせていただきたい。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　「すべて」というのは駄目ですよね。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　「すべて」が駄目だということになると、（明細書発行スキームの）基本的な骨格と抵触しますので......。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　「すべて」のラショナーレ（rationale）というか、根拠がちょっと......、今は電算化の時代でちょっと薄くなっているんじゃないか。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　分かりました。嘉山委員はそういうお考えだということ。勝村委員、どうぞ。</p>

<p>　▼　<em>この後、勝村委員が致命的な発言。</em></p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林（麻）委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）]</strong><br />
　ちょっと......、（明細書発行の）イメージなんですけど、僕はまあ......、（明細書を無料で発行する病院として）6～7年前に広くテレビや新聞で報道された「トヨタ記念病院」（愛知県豊田市）というのが初めてこれをやった。<br />
　それを国立の（ナショナル）センターが同じようにやった。それはどういうやり方かというと、「原則、発行します」。「いらない」という人には無理矢理渡さない。</p>

<p>　▼　<em>トヨタ記念病院は「すべての患者」に発行している病院ではない。あくまでも、明細書の発行を希望した患者に対してのみ発行しているので、「すべての患者」とは言えない。<a href="http://www.toyota-mh.jp/annai/tebiki/shinryouhi.html" target="_blank">同院のホームページ「診療費のお支払い方法」</a>では、「自動精算機　ご利用方法」として、「診療明細書が必要な方は、画面上『診療明細発行』を押してください」と書かれている。会議終了後、診療側の委員が「トヨタ記念病院には必要か不要かを確認する発行ボタンがある」と保険局医療課の佐藤敏信課長に指摘。これを受け、佐藤課長は勝村委員に「トヨタ記念病院の例を出されるなんて」などと抗議した。診療側のある委員は「窓口で必要か不要かを尋ねるのはいいのではないか」と話しており、佐藤課長も「いるかいらないかを（窓口で）きくのはいいんですよね？」と勝村委員に確認していた。もし、希望する患者に発行することを求める主張であれば、それは「すべての患者への発行を求める主張」とは言えないだろう。</em></p>

<p>　それ（明細書の無料発行）をやって......、まあ、嘉山さん、僕は薬害のこともいろいろ......、薬害も気になっていることは1つなんですが、僕は中医協の委員になったことを受けてですね、患者の皆さんに単価を知ってほしい。中医協が決めている単価を知ってほしい。それが一番。（中略）</p>

<p>　▼　<em>この点について診療側委員は反対していない。「明細書を発行する必要があるか」という論点、これは争いがない。明細書発行の必要性を肯定したとして次に、発行する対象者（すべての患者か）、発行費用（有料か無料か）などが問題になる。この日は、いろいろな論点がごちゃまぜになって議論されてしまった。<br />
　この後、国民を代表する立場の公益委員である小林麻理委員（早稲田大大学院公共経営研究科教授）が患者への情報提供の重要性を訴えたが、それは診療側も賛成している「入り口の議論」なので発言の趣旨が不明。「患者への懇切丁寧な説明を独立の点数として評価すべき」という意味はないだろう。</em></p>

<p><strong>[小林麻理委員（早稲田大大学院公共経営研究科教授）]</strong><br />
　いろいろな観点が混ざってしまってですね、議論の収拾が付かなくなっている......。私、基本的なことを申し上げるんですけれども、この議論の始めは、医療という分野においては患者と医療提供者側の間に、非常に情報の不均衡がある。非対称性があるということだと思うんですね。</p>

<p>　ですから、患者は自分のことを知りたいけれども、リテラシーがないということもありますけれども、そのことを、情報提供していただきたい。情報という観点から言うと、（医療者と）全く同じレベルに達していないわけですね。医療提供者側は何でもご存じだ思うんですけれども、それについて患者は知りたい。</p>

<p>　▼　<em>その必要性には診療側も同意している。主要論点から若干ズレているからか、それとも疲れているのか、傍聴席はややしらけ気味の空気。総会開始から、もうすぐ6時間になる。</em></p>

<p>　だから、同じレベルになってほしいということで、そのことがやはり必要なんじゃないかということだと思うんです。基本的な考え方としては、やはり情報を持っているほうがやはりそれを提供してあげて、同じレベルにしていただくということが基本的に必要ですし、そんなことが今、勝村委員がおっしゃったように､患者のリテラシーを高めていく。</p>

<p>　リテラシーを高めるために、医療提供者側にいろいろな......、何て言うんでしょうかね、「ナビゲーター」と言いますか、そういうことをしていただかなくてはいけない、説明していただかなければいけないのですが、そこまでは今すぐに求めることはできないけれども、患者の要求と言いますか......。</p>

<p>　患者自身が要求......、と言いますか、患者自身が「自分はよく知っているからこれはいらないよ」というその......、情報の非対称の世界にあってはですね、「自分が拒否できる」っていうレベルにあればもちろんいいんですが、拒否できるレベルにないものですから、そこを医療提供者側からやはり情報を頂くというのが基本的な考え方だと思います。（以下略）</p>

<p>　▼　<em>小林委員の発言は以上。この後も議論は迷走し、継続審議となった。ところで、本件とは直接関係がないかもしれないが、患者本人の意思が確認できない場合は誰の意思を尊重すべきだろう。例えば、回復不能な植物状態の患者の延命を中止する際、妻は同意したが患者の両親は反対して争いになった場合、本人の意思を代替できるのは配偶者だろうか、親だろうか。</em></p>

<p>　<br />
　<br />
　（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/02/post_2257.php#comments" target="_blank">この記事へのコメントはこちら</a>）<br />
 </p>

<p></p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「正当理由ない限り、全患者に無料発行」を提案 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「こういう方向でお願いしたい」 ─ 勝村委員（支払側）<br />
　P4  → 「個人情報が出てトラブルを生じることを危惧」 ─ 渡辺委員（診療側）<br />
　P5  → 「プライバシーが出るリスクが非常に高くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P6  → 「めちゃくちゃな患者さんが一杯いる」 ─ 邉見委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険者が全患者に渡すのが一番」 ─ 西澤委員（診療側）<br />
　P8  → 「医療内容や価格を教えてもらう権利がある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P9  → 「無理矢理押し付けて渡さなければならないのか」 ─ 鈴木委員（診療側）<br />
　P10  → 「いろいろな観点が混ざって議論の収拾が付かない」 ─ 小林委員（公益側）</p>]]>
    </content>
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    <title>「価格付けに中医協が関与しないのは問題」 ─ 遠藤会長</title>
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    <published>2010-01-31T15:01:27Z</published>
    <updated>2010-02-01T11:51:44Z</updated>

    <summary>4月の診療報酬改定に向けた審議が大詰めを迎えている中央社会保険医療協議会（中医協）で、遠藤久夫会長は「価格をどう付けるかが優先順位だが、それについて中医協は事実上、関与してない。そこが非常に問題だと思っている」と述べた。（新井裕充）</summary>
    <author>
        <name>新井裕充</name>
        
    </author>
    
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/遠藤久夫会長1029-3810.php" onclick="window.open('http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/遠藤久夫会長1029-3810.php','popup','width=500,height=355,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/遠藤久夫会長1029-thumb-250x177-3810.jpg" width="250" height="177" alt="遠藤久夫会長1029.jpg" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a></span>　4月の診療報酬改定に向けた審議が大詰めを迎えている中央社会保険医療協議会（中医協）で、遠藤久夫会長は「価格をどう付けるかが優先順位だが、それについて中医協は事実上、関与してない。そこが非常に問題だと思っている」と述べた。（新井裕充）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　昨年末、厚労省と財務省の大臣折衝で決定した改定財源は入院4400億円、外来400億円で、入院と外来の枠が既にはめられている。しかも、「急性期入院医療に概ね4000億円程度を配分する」とされており、既に配分の優先順位は決まっている。</p>

<p>　残るは細かな個別点数の優先順位を決めることだが、これは厚労省保険局医療課の専権事項ともいえる。とすると、診療報酬の配分を審議する中医協では今後、何を議論するのか─。</p>

<p>　1月29日の中医協で、支払側の北村光一委員（経団連）が「優先順位は最終的にどう決まっていくのか」と質問。これに保険局医療課の佐藤敏信課長は「まさにこれ（個別改定項目）が優先順位」とした上で、「点数をたくさん付けるのか、そうじゃないのかというところは、またちょっと別の話になる」と回答した。</p>

<p>　これに対し、遠藤会長（学習院大経済学部教授）は「まさにその価格をどう付けるかが優先順位だが、それについて中医協は事実上、関与していない」と指摘、「そこが私は非常に問題だと思っている」と述べた。詳しくは、2ページ以下を参照。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「優先順位があるなら『71点』の議論を」 ─ 安達委員<br />
　P3  → 「ある程度誘導できる」 ─ 厚労省課長<br />
　P4  → 「遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたい」 ─ 伊藤委員<br />
　P5  → 「価格付けに中医協が関与していないのは問題」 ─ 遠藤会長</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「優先順位があるなら『71点』の議論を」 ─ 安達委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[安達秀樹委員（京都府医師会副会長）]</strong><br />
　12ページの認知症外来の所です。認知症は入院、外来を問わず社会的な問題が起きて、これに対する対策が大変重要であるということは、基本的に私はその通りだと思います｡<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/認知症患者地域連携加算-3813.php" onclick="window.open('http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/認知症患者地域連携加算-3813.php','popup','width=632,height=311,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/認知症患者地域連携加算-thumb-570x280-3813.jpg" width="570" height="280" alt="認知症患者地域連携加算.JPG" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></a></span>　▼　<em>厚労省の提案によると、入院では「認知症病棟入院料」を見直し、認知症患者の早期退院を進める。外来では、認知症専門の医療機関の診断を評価する点数（認知症専門診断管理料）を新設するほか、地域のかかりつけ医が専門病院に紹介した場合を評価する「認知症患者地域連携加算」（月1回）を新設する。</em></p>

<p>　認知症外来の所で、「認知症専門診断管理料」（を新設すること）、これは必要だろうと思います。つまり、（認知症）専門の病院で専門の診療科を置いておられて、現実に我々（診療所）がどういうことになるかというと......｡</p>

<p>　診ているかかりつけの患者さんが、家族の訴えやご本人の診療録から「非常に（認知症の）疑いが強くなってきたな」というときに、（認知症の専門病院に）紹介して診ていただいて現状把握をしていただいて、そして治療方針を決めていただく。そこまでやっていただくわけですが、その窓口が少ない、小さいので、大変時間が掛かるということがあって......｡</p>

<p>　多少ともこういう評価をすることで、例えば、1つの病院の認知症外来が今まで1つだったのが2つになるとか、そういうようなことをやっていただくというのは大変必要なんだろうなと思うんです。</p>

<p>　▼　<em>厚労省は､認知症について早期の鑑別診断を行う専門機関として「認知症疾患医療センター」の全国整備を目指しているが、まだ全国に50ぐらいしかなく、目標の150か所には遠く及ばない。しかも、専門の医療機関に紹介した場合の点数はまだ200件しか算定されていない。このため、<a href="http://lohasmedical.jp/news/2009/11/12160605.php" target="_blank">昨年11月11日の中医協</a>で、鈴木邦彦委員（茨城県医師会理事）は次のように指摘している。<br />
　「各都道府県によって偏りがあり、1つの県に何か所もある県もあれば私どもの県のようにゼロのような所もある。『紹介しようにも紹介先がないという』ということもあるが、実際は近くの精神病院さんとか、そういう所で診断・治療していただくのが実情なので、やはり（センターという）高度医療とは違うような感じがする。近くの病院に紹介すれば取れるような仕組みにしたほうが普及しやすいのではないか」</em></p>

<p>　（認知症の患者を専門病院に紹介した場合を新たに評価する）「認知症患者地域連携加算」は要するに、我々個人診療所がそういう診断が付いた後の患者さんを日常から診ていることについて、「わざわざ診療情報提供料（Ⅰ）に加算をしてあげよう」とおっしゃっていただいているんですが......｡</p>

<p>　基本的には、お預かりしているほうはお預かりであり見守りであり、その他の認知症以外の身体状況についてはそれぞれ出来高でみんなやっているわけで、「認知症の状態がある程度変わられたな」というときは「診療情報提供料」250点を書き込んで、精査、精密な診断というのは専門の医療機関でおやりになるわけで......。</p>

<p>　別に......、ここの所の加算がないから認知症の外来診療が進まないという状況はないと思うんですね。回りくどいことを言って申し訳ございませんが、あえて申し上げれば、「個人診療所はこんなものを頂かなくても結構です」と申し上げているわけです。<br />
　つまり、（外来の財源）400（億円）という枠がはまっていて優先順位があるということならば、これ（400億円）を超えるんだったら、（診療所の再診料を引き下げないで）「71点」（で統一）の議論をしてくださいということを申し上げている、そういう意味でございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。ただ今のことにつきまして、（認知症患者地域連携加算は）「十分なインセンティブにはなり得ないのではないか」というようなことですけれども、これについて何か、事務局（保険局医療課）お考えはありますか。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「優先順位があるなら『71点』の議論を」 ─ 安達委員<br />
　P3  → 「ある程度誘導できる」 ─ 厚労省課長<br />
　P4  → 「遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたい」 ─ 伊藤委員<br />
　P5  → 「価格付けに中医協が関与していないのは問題」 ─ 遠藤会長</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「ある程度誘導できる」 ─ 厚労省課長</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　はい。「認知症患者地域連携加算」というのが......、安達秀樹先生がそう（いう意味で）おっしゃったのかどうか分かりませんが、恐らく、「屋上屋（を架すのと同じ）じゃないか」とか、「ほかの点数で代替できるんじゃないか」というようなニュアンスのことをおっしゃったんだろうと思います。</p>

<p>　▼　<em>厚労省は「認知症患者地域連携加算」の新設を提案している。算定要件は、「外来で管理している認知症患者について、症状の増悪や定期的な評価が必要な場合に、専門医療機関に紹介を行う際の診療情報提供料（Ⅰ）に加算する」としている。</em><br />
　<br />
　ただ、ここで多少やっぱり......、新規の項目で立てたのは意味がありまして、（昨年11月11日の）基本小委でも申し上げましたが、（早期の鑑別診断を行う専門機関である）「認知症疾患医療センター」は、（全国に150整備する）目標にはまだほど遠い状況で、数が（50程度で）大変少のうございます。</p>

<p>　▼　<em>厚労省の提案によると、「認知症専門診断管理料」を算定できるのは、「認知症疾患医療センター等の専門医療機関」で、「認知症の鑑別診断を行い、療養方針を決定して患者及び家族に詳細な説明を行った場合に算定する」としている。</em></p>

<p>　ここで、先ほどから何度も申し上げますように、鑑別診断を行ったり治療方針を決定していただくんですが、ただでさえ少ないセンターで鑑別診断を行い、療養方針を決定していただいて、患者さんがそのままそこで、ま......｡</p>

<p>　「滞留」と言うと言葉は良くないのですが、そこでまたさらにフォローも受けていただくということになると、センターが必ずしも十分に回らないことになりますから、できる限り、そこで鑑別診断や療養方針が決定された後は外来で管理している、フォローしてくださる先生の所に流れるようにという意味合いも含まれているとご理解ください。</p>

<p>　こうした取り組みというのは私ども、「必ずしも十分でない」と関係局からも聞いていたものですから、こういう（認知症患者地域連携という）名称を付けることで、「ある程度誘導できる」と申しますか、「促進する意味はあるんだろう」と思って提案させていただきました。</p>

<p><strong>[安達秀樹委員（京都府医師会副会長）]</strong><br />
　すみません、一度だけ重ねて申し上げます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　安達委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[安達秀樹委員（京都府医師会副会長）]</strong><br />
　体制の中で、おっしゃるように（認知症疾患医療）センターの数が少ないんですよね。これが増えないと社会的ニーズには応じられないだろう。</p>

<p>　それで、そこ（認知症の鑑別診断など）を終わって普段の経過観察等々をしていくほうは、決して足りないわけではございませんと私は申し上げているわけでございまして、現状でもいくらでも受け皿がございます。<br />
　「この点数があるから」「ないから」と言って、受け皿が増えるとか減るとかいう話ではないと、そういうことを申し上げた。そういうことでございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　専門医療機関の不足がむしろ問題なんだということで、多少のインセンティブを付けても問題の解決にはならないということですね？</p>

<p><strong>[安達秀樹委員（京都府医師会副会長）]</strong><br />
　（資料の）上のほう（認知症専門診断管理料）は必要。下半分（認知症患者地域連携加算）はなくても同じだろうと、そう申し上げた。そういうことでございます。<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/認知症患者地域連携加算-3813.php" onclick="window.open('http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/認知症患者地域連携加算-3813.php','popup','width=632,height=311,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/認知症患者地域連携加算-thumb-570x280-3813.jpg" width="570" height="280" alt="認知症患者地域連携加算.JPG" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></a></span><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、分かりました。それに対して、先ほど事務局（保険局医療課）から回答があったわけです｡（中略）</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「優先順位があるなら『71点』の議論を」 ─ 安達委員<br />
　P3  → 「ある程度誘導できる」 ─ 厚労省課長<br />
　P4  → 「遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたい」 ─ 伊藤委員<br />
　P5  → 「価格付けに中医協が関与していないのは問題」 ─ 遠藤会長</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたい」 ─ 伊藤委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[伊藤文郎委員（愛知県津島市長）]</strong><br />
　12ページ、先ほど安達先生が（不要と）おっしゃられた「認知症患者地域連携加算」についてです。<blockquote><strong>（新）　認知症患者地域連携加算</strong> ○○○点（月1回）</p>

<p><strong>[算定要件]</strong><br />
　外来で管理している認知症患者について、症状の増悪や定期的な評価が必要な場合に、専門医療機関に紹介を行う際の診療情報提供料（Ⅰ）に加算する。</blockquote>　今、私も含めまして国民が大変不安に思っているのは「自分が認知症ではないか」ということ。（会場、笑い）<br />
　それからまあ、「これから認知症になっていくのではないか」という......、皆さん、大変不安に思っているように見えまして......｡</p>

<p>　ご指摘のように、専門の診療機関が大変足りないということが分かっているわけでありますので、まああの......。かかりつけのお医者様にそれなりに見守っていただく、地域で見守っていただくということは大変重要だと私は思っておりますので......。</p>

<p>　これはあの、まさに国民的......、これから新しい高齢社会に向かっていく中でですね、新しい中医協からのサインだという具合に、各診療所の皆さん方が受け取っていただいて、国民もまたこうした安全に携わっていただけると、地域のお医者さんで診ていただけるということを1つのサインとして出せば、大きな指針だと思っております。</p>

<p>　（安達委員は「頂かなくて結構」と言うが）これは遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたいと思っておりますし......（委員ら、笑い）、この加算についてもそうした意味があるということをぜひ国民の皆さんにも分かっていただけると......。<br />
　まさに地域で認知症をみていく、みんなで見守っていくという姿勢にはつながるのではないかなという具合に思っております。まさに国民的課題だと思っています。ぜひ、1つお願いをいたします。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。</p>

<p><strong>[安達秀樹委員（京都府医師会副会長）]</strong><br />
　（笑いながら）一言だけ、よろしいでしょうか。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　安達委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[安達秀樹委員（京都府医師会副会長）]</strong><br />
　心温かいお言葉をいただきまして......（会場、笑い）。誠にありがとうございます。あの......、ただ、実情を先ほど申し上げました。「診療情報提供料」がもともと250点ございまして......｡</p>

<p>　自分の所で以前から診ている患者さんがほとんどのわけですから、急変があるときには（専門の医療機関に紹介するということは）、それ（診療情報提供料）の中で十分足りているような作業に過ぎないと思っていて特に、「加算が頂けるからそれをやります」「頂けないからやりません」ということではございません。</p>

<p>　併せて申し上げれば、（外来400億円という）限られた原資の中で、「優先順位」という点で言えば、「これは頂かなくても十分やらせていただきますので結構でございます」と申し上げていると、そういうふうにご理解いただければよろしいかと思います。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。北村委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「優先順位があるなら『71点』の議論を」 ─ 安達委員<br />
　P3  → 「ある程度誘導できる」 ─ 厚労省課長<br />
　P4  → 「遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたい」 ─ 伊藤委員<br />
　P5  → 「価格付けに中医協が関与していないのは問題」 ─ 遠藤会長</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「価格付けに中医協が関与していないのは問題」 ─ 遠藤会長</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[北村光一委員（経団連社会保障委員会医療改革部会長代理）]</strong><br />
　ちょっと関係のない話になるかもしれませんが、私は（診療報酬改定が）初めてなので事務局（保険局医療課）に教えていただきたいのですが......。</p>

<p>　こういう多項目にわたる論議をずっとやっておりまして、今回、（入院4400億円、外来400億円という）枠が決まっていますから、「優先順位」というのは最終的にどういうふうに決まっていくんでしょうか。</p>

<p>　▼　<em>厚労省が1月20日の中医協で示した再診料のシミュレーションによると、診療所の再診料を下げずに病院の再診料だけを71点に引き上げて点数を統一すると220億円の財源が必要となるが、「外来400億円」の枠内に収まる。そこで、支払側は外来医療に必要な項目、試算などを示すよう厚労省側に求めている。つまり、「診療所の再診料を引き下げないと400億円の枠をはみ出てしまう」という主張を展開する構え。しかし、厚労省から外来医療に関する試算はまだ示されていない。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　事務局、お願いします。</p>

<p><strong>[保険局医療課・佐藤敏信課長]</strong><br />
　（笑いながら）あの......、まさにこれ（短冊）が優先順位であろうと思っておりまして......。いつぞや申し上げたかもしれませんが、診療報酬の項目を数えますと、大項目で4000項目、小さな所までいくと2万項目ぐらいありますので、それらを全部議論するということはできませんので......。</p>

<p>　そうなりますと、これまで頂いた（社会保障審議会の）「基本方針」とか、あるいはこの「骨子」とか、そういう所に上がってきた「重点課題」とか、この「ⅠからⅣまでの視点」といった所が「優先順位」だろうと思います。<br />
　もちろんまた、その中で「さらにおっきな優先順位があるだろう」と思っておりまして、繰り返しになりますが、そここそがまさに、これまで説明してきた「重点課題」だろうと思います。</p>

<p>　ただまあ、その次、もうちょっと言いますと、「点数をたくさん付けるのか」「そうじゃないのか」というところは、またちょっとその、別の話になりますが......。<br />
　まああの、全体としてはそういう考え方でご議論いただいている。つまり、「優先順位の高いものについてご議論頂いている」という理解でよろしいんではないかと思います。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ですから、分野を決めるところにおいては優先順位......、ここに上がってくるものは「優先順位」が上がっていると......。さらには、場合によっては一部、「これはいらない」ということになるかもしれません。ま、（中医協では）「優先順位」の議論ができるんですが......。</p>

<p>　問題は価格のところですね。（佐藤課長は）「価格は別ですけど」って、サラッと言っちゃいましたけど......。まさにその価格をどう付けるかが「優先順位」なんですが、それについて中医協は事実上、関与してない......のです。<br />
　こういうこと言っちゃっていいのか分かりませんが......（会場、爆笑）。そこがですね......、あの......、私は非常に問題だと思っているんですが......（会場、笑い）。<br />
　まあ、それはどうでもよろしいかと思いますが、ほかにありますか。高橋委員、どうぞ。（以下略）<br />
　<br />
　<br />
　（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/02/post_2255.php#comments" target="_blank">この記事へのコメントはこちら</a>）</p>

<p>　<br />
　<br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「優先順位があるなら『71点』の議論を」 ─ 安達委員<br />
　P3  → 「ある程度誘導できる」 ─ 厚労省課長<br />
　P4  → 「遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたい」 ─ 伊藤委員<br />
　P5  → 「価格付けに中医協が関与していないのは問題」 ─ 遠藤会長</p>]]>
    </content>
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    <title>ドラッグ・ラグ解消策で、ドラッグ・ラグが加速？ ─ 「薬価維持特例」に難題</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://lohasmedical.jp/news/2010/01/30132716.php" />
    <id>tag:lohasmedical.jp,2010:/news//2.1240</id>

    <published>2010-01-30T04:27:16Z</published>
    <updated>2010-01-30T05:33:39Z</updated>

    <summary>海外では使えるのに日本では使えないドラッグ・ラグを解消するため、厚生労働省は有識者会議の決定に従わない製薬企業にペナルティーを課す措置を4月から導入する。このため、新たに承認申請される薬が大量に発生することで審査業務が渋滞を起こし、「ドラッグ・ラグがさらに進む」「患者が困るような事態になりかねない」との声もある。（新井裕充）</summary>
    <author>
        <name>新井裕充</name>
        
    </author>
    
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/嘉山孝正委員（右）0129-3807.php" onclick="window.open('http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/嘉山孝正委員（右）0129-3807.php','popup','width=500,height=357,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/嘉山孝正委員（右）0129-thumb-250x178-3807.jpg" width="250" height="178" alt="嘉山孝正委員（右）0129.jpg" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a></span>　海外では使えるのに日本では使えないドラッグ・ラグを解消するため、厚生労働省は有識者会議の決定に従わない製薬企業にペナルティーを課す措置を4月から導入する。このため、新たに承認申請される薬が大量に発生することで審査業務が渋滞を起こし、「ドラッグ・ラグがさらに進む」「患者が困るような事態になりかねない」との声もある。（新井裕充）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　厚労省によると、昨年6─8月にかけて患者団体などから同省に寄せられた「未承認薬･適応外薬」の要望は300件以上あるが、審査機関で処理できる承認審査は年間70件程度。そこで、もし数百件の要望が審査機関に殺到すると、本来の審査業務が遅延してかえってドラッグ・ラグを引き起こすことになりかねないとの指摘がある。</p>

<p>　その原因として挙げられるのが、今年4月から導入される「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」。これは、新薬の価格を一定期間引き下げない「薬価維持特例」の見返りとして、未承認薬や適応外薬に取り組まない場合にはペナルティーを課すというドラッグ・ラグの解消策。<br />
　患者団体などから出た要望を審査するのは厚労省に設置した有識者会議で、「医療上の必要性」などを判断して優先順位を付ける。しかし、要望された薬を後回しにすれば患者団体などから批判を浴びるのは必至。そこで、「受け付けた要望をそのまま通過させてしまうのではないか」と心配する声も出ている。</p>

<p>　4月の薬価制度改革に向けて1月29日に開かれた中央社会保険医療協議会（中医協）の総会で、診療側の嘉山孝正委員（山形大医学部長）は「本当に必要なドラッグ・ラグになっている薬品が後回しにされて、かえって患者さんが困るような事態になりかねない」と指摘し、厚労省側の考えをただした。<br />
　「担保をきちっと取っておかないと、ドラッグ・ラグはさらに進む。これ（新薬創出・適応外薬解消等促進加算）をせっかくつくったのに、『患者さんのためにならなかった』ということになりかねない。製薬会社も困る。患者さんも困る。そこを担保するような制度設計を教えてほしい」</p>

<p>　これに対し、厚労省保険局医療課の磯部総一郎薬剤管理官は、「基本的に医療上の必要性で順番を付けていくという形で進めていきたい」と回答したが、嘉山委員はさらに「有識者会議」の在り方について追及した。<br />
　「いわゆる"御用学者"という人たちが（委員に）入っていることが多くて、きちんとしたことがされていなかった。本当に有識者かどうか分からないような人も入っていることも多いので、その辺の担保をちゃんとしていただきたい。いろんな患者団体や学会からの圧力をも跳ね返せるような肝のすわった委員を選ばないと、今のドラッグ・ラグがさらに進むことになる」</p>

<p>　有識者会議については､国民を代表する立場の公益委員からも質問が出た。牛丸聡委員（早稲田大政治経済学術院教授）は、「有識者会議がどんなものなのかがよく分からなかった。有識者会議が一体どういうものなのか説明していただきたい」と求めたが、厚労省側から踏み込んだ回答はなかった。</p>

<p>　しかし、2月初めに設置する有識者会議の内容は既に固まっており、同会議の下に設置するワーキング・グループの人選もほぼ終えているはず。にもかかわらず具体的な説明はなく、磯部薬剤管理官は次のように述べて振り切った。<br />
　「私ども厚生労働省のシステムといたしまして、このような会議体をつくる場合には当然、（中医協よりも上位の厚労相ら）政務三役にきちっとご説明をして、ご了解を得ながら進めていくというのが基本でございますので、そのようなプロセスを経てきちっとした方が選ばれていると理解しています」</p>

<p>　詳しくは、2ページ以下を参照。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度実施の薬価算定基準等の見直し案」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「ドラッグ・ラグはさらに進む」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P4  → 「本当に有識者かどうか分からないような人もいる」 ─ 嘉山委員<br />
　P5  → 「有識者会議が一体どういうものか説明していただきたい」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「政務三役に説明して了解を得ながら進めていく」 ─ 薬剤管理官</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「平成22年度実施の薬価算定基準等の見直し案」を提示 ─ 厚労省</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ただ今より、第164回中央社会保険医療協議会総会を開催いたします。まず委員の出席状況についてご報告いたします。本日は、関原（健夫）委員（日本対がん協会常務理事）および藤原（忠彦）専門委員（長野県川上村長）がご欠席です。</p>

<p>　それでは、議事に入らせていただきます。まず、「平成22年度実施の薬価制度見直しの内容（案）について」を議題といたします。先ほど（総会の前に）「薬価専門部会」が開催されまして、そこにおきまして取りまとめされましたものにつきまして、事務局（保険局医療課）から説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。薬剤管理官、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]</strong><br />
　はい、薬剤管理官でございます。資料「中医協 総─1」をお開きいただきたいと思います。（資料は）「平成22年度実施の薬価算定基準等の見直しについて（案）」ということでございます。</p>

<p>　今、会長からお話があった通り、先ほどの「薬価専門部会」でご了承いただきました実際の薬価算定基準の変更の詳細版ですけれども、それを（資料として）お付けさせていただいてございます。<br />
　（今回の資料の）作り方としては、年末におまとめ（了承）いただきました「（平成22年度薬価制度改革の）骨子」を先に書きまして......。<br />
　例えば、2ページをお開きいただきますと、現行の薬価算定ルールがどうであって、改正後はどうなるかと。特に、今回新しくつくりました「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」（薬価維持特例）につきましては「試行的導入」ということもございまして、経過措置の中で記載させていただいております。</p>

<p>　▼　<em>大型先発品の特許が切れる"2010年問題"を前に、日本製薬団体連合会（日薬連）は2008年7月9日の薬価専門部会で、新薬の価格を一定期間引き下げない仕組み（エグゼンプト・ドラッグの設置）を要望した。先発品メーカーとしては、2年ごとの価格改定が猶予・免除されれば、新薬を開発するために投下した研究・開発資金を早期に回収することができる。そうすれば、研究・開発に再投資するスピードが上がり、がん等の重篤な疾患やHIV等の希少疾病など「アンメット・メディカル・ニーズの高い領域」にも注力できる。これが日薬連の主張だった。<br />
　日薬連はまた、新薬の収益の大半を特許期間中に得られるため、新薬を早期に上市するインセンティブとなると主張。「このような要因が相まってドラッグ・ラグ問題は解消へ向かう」と訴えた。つまり、新薬の価格を維持することにより、▽未充足の医療ニーズ（アンメット・メディカル・ニーズ）への対応　▽ドラッグ・ラグの解消─という現在の薬価制度が抱える課題に対応できるという主張だった。<br />
　しかし、日薬連の提案は当時の日本医師会執行部の委員から「医療界は苦しんでいるのに製薬企業は儲けている」などと猛反発を受け、議論は平行線をたどった。その後、「エグゼンプト・ドラッグの設置」が「薬価維持特例」という名称に変わったものの提案の中身に大きな変更はなく、こう着状態がしばらく続いた。<br />
　「薬価維持特例」の導入に向けて大きく動き出したのは<a href="http://lohasmedical.jp/news/2009/07/23181611.php" target="_blank">昨年7月15日の薬価専門部会</a>。厚労省は、「試行的な実施ということも検討してはどうか」との文言を盛り込んだ「論点案」を示し、業界を積極的に後押しした......かに見えた。<br />
　ところが、最終的にふたを開けてみると、「未承認薬・適応外薬問題に対応しなければ利息を付けてごっそり返してもらう」といった内容で、「薬価維持特例」の名称は「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」となった。つまり、「未承認薬や適応外薬の解消に努めれば加算を付けてあげる」という趣旨を明確にしたネーミングで、業界関係者から「もはや特例とは言えない」「ひどいペナルティーだ」といった声も出ている。</em></p>

<p>　3ページ以下、同じような形で骨子の該当部分、それから現行の規定ぶり、改正後の規定ぶりの案という形で、骨子の項目ごとに28ページまで至っているものでございます。<br />
　内容的には、基本的には事務局（保険局医療課）で整理をするような（詳細な）部分もございますけれども、念のためですね、「薬価専門部会」でもご確認をいただきまして、当総会においてもご確認をいただきたいと思いましてこちらのほうにお出しをさせていただいているものでございます。以上でございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。ただ今の事務局の説明につきまして、ご質問、ご意見ございますか。嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度実施の薬価算定基準等の見直し案」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「ドラッグ・ラグはさらに進む」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P4  → 「本当に有識者かどうか分からないような人もいる」 ─ 嘉山委員<br />
　P5  → 「有識者会議が一体どういうものか説明していただきたい」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「政務三役に説明して了解を得ながら進めていく」 ─ 薬剤管理官</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「ドラッグ・ラグはさらに進む」 ─ 嘉山委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　今度の特例措置は非常に......、私はドラッグ・ラグが解消される1つの良い方法だと思うので賛成なんですけども......｡ちょっと質問させていただきますが、これ（新薬創出・適応外薬解消等促進加算）、製薬会社に申請を......｡（資料）3ページですね。<blockquote><strong>《骨子別紙》</strong><br />
（2）　当該加算の具体的内容<br />
　　2）　ただし、<strong>有識者会議（仮称）による評価結果等</strong>を踏まえ、次回の薬価改定時までに、当該加算対象品目を有する企業について、要請を受けた適応外薬等の品目の開発・上市状況を確認し、以下の場合には、<strong>当該企業の全ての新薬に対して加算を適用しない</strong>。<br />
　　① 公知申請が行える場合で、特段の合理的な理由※）がなく、<strong>有識者会議からの開発要請より半年以内に薬事承認申請を行わなかった場合</strong><br />
　　② 開発に当たって治験が必要な場合で、特段の合理的な理由※）がなく、<strong>有識者会議からの開発要請より1年以内に治験に着手しなかった場合</strong></p>

<p>　※）多数の品目の開発要請を同時期に受けていることを基本とするが、なおその場合であっても、所定の期限内に、相当程度の品目について承認申請を行うか、治験に着手していなければ「特段の合理的な理由」として認めないものとする。</blockquote>　3ページに書いてあるように、「半年以内に（薬事承認申請を行わなかった場合）」......。「（新薬創出・適応外薬解消等促進）加算」が出ない場合ですね、出ない項目がここ（3ページ）に書いてあるんですが、（有識者会議の開発要請から）半年以内に薬事承認申請を行いなさいと......｡</p>

<p>　さらに、（有識者会議の開発要請から）1年以内に治験に着手しなさいと......｡「そうでない場合には、この加算はありませんよ」ということが書いてありますが......｡現在、この承認をするPMDA（医薬品医療機器総合機構）の年間の承認数はいくつですか？</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　事務局（保険局医療課）、お願いします。</p>

<p><strong>[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]</strong><br />
　手元に詳細な数字がございませんけれども、PMDA（医薬品医療機器総合機構）でこの数年の間に年間承認されている新薬の有効成分数で見ると、確か1年間70成分ぐらいだったかというふうに思っております。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　その通りです。うちが今度の概算要求で文部科学省に......、PMDA（医薬品医療機器総合機構）と日本で最初の連携大学院をつくりましたから、大体70でいいと思います。</p>

<p>　そうするとですね、現在いろんな学会ですとか、ドラッグ・ラグ（の解消を求める）......、患者の団体の方々から要望が出ている薬は370あるんですよ。これを（厚労省の）「有識者会議」という所で認めて、順番にPMDA（医薬品医療機器総合機構）に持っていくんですけれども......｡</p>

<p>　▼　<em>有識者会議の正式名称は「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で、厚労省医薬食品局審査管理課が会議の庶務を行い、医政局研究開発振興課と保険局医療課が協力する。2月8日に初会合を開催する予定。</em></p>

<p>　（新薬創出・適応外薬解消等促進加算の）除外規定の2つを見ますと、370全部をいっぺんに製薬会社がやるということは不可能で、「1年以内に治験をスタートしろ」ということは不可能で、実質はドラッグ・ラグがかえって......、本当に（承認が）必要なやつが後回しされたりですね......、という可能性がありますので......｡</p>

<p>　あるいは365日のうち200いってもですね、処理できないんですよね。そうすると日本の薬品会社が非常に......｡僕は薬品会社の味方をするんじゃなくてドラッグ・ラグをなんとかしたいから言っているんですけど、その選別をきちっとしておかないと、これは有効でないんですよ。機能しないことになりますから、この制度が。その辺、薬剤管理官はどういうふうにお考えなんでしょうか？</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、それでは薬剤管理官、お願いします。</p>

<p><strong>[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]</strong><br />
　薬剤管理官でございます。今の嘉山委員のご指摘に関しましては、あの......、私ども、そういったことを非常に心配して、「どういうふうに実際やっていくか」ということで、実は私ども保険局とですね、医政局、医薬食品局、それから業界のほうもいろいろな心配事、いろいろお話がございますので、いろいろなお話し合いを何度かさせていただいているところでございます。</p>

<p>　それで、具体的に嘉山委員がおっしゃるように､実際にこれがワークをしてですね、成果を上げていくような形でなければ意味がありませんので、実際にどのような計画を立ててですね、進めていくのか、それについて具体的なお話し合いをさせていただいていると。</p>

<p>　確かに、今のご指摘の点については、メーカーにしても10品目も20品目もいっぺんにできるわけではございませんし、当然ながら、PMDA（医薬品医療機器総合機構）のほうもいっぺんに......、「承認申請が固まって（出て）きた場合にはなかなか処理できない」ということもございますので、どのような形が一番成果が上がりやすいのかということについて、これからまた十分に詰めてですね......｡</p>

<p>　ここで言う「有識者会議」も、来月早々に立ち上がって話が始まってまいりますので、そういったその状況についても（中医協に報告する）......｡<br />
　ま、特にこちら（中医協）のほうは「薬価専門部会」でのお話になろうかと思いますけれども、適宜、中医協のほうにもご報告をさせていただいて、どのような形でこれをやっていくのが一番良いのか、また中医協のご意見も聴きながら進めていければというふうに思っているところでございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　私が一番心配しているのは、（申請が）200もいった場合、製薬会社も困るし......｡本当に必要な、ドラッグ・ラグになっている薬品が後回しにされて、かえって患者さんが困るような事態になりかねないので......、この制度だと。</p>

<p>　そこの担保をきちっと取っておかないと、ドラッグ・ラグはさらに進みますよ。ですから、そこをどのように......｡今、（薬剤管理官は）抽象的な返事だったので、具体性を持って示していただかないといけないと思うんですよ。</p>

<p>　後から考えてみたら、これ（新薬創出・適応外薬解消等促進加算）をせっかくつくったのに、「患者さんのためにならなかった」ということになりかねない。製薬会社も困っちゃう。患者さんも困る。そこを担保するような制度設計を教えてください。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　薬剤管理官、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]</strong><br />
　まさしく嘉山委員のおっしゃっる通りでして、実は新たな「有識者会議」では、「医療上の必要性」、それから、どの薬を早くやらなければいけないのかということをですね、議論していただく予定でございまして......｡</p>

<p>　▼　<em>同会議の主な検討事項は、▽医療上の必要性　▽公知申請への該当性および追加実施が必要な試験─など。「医療上の必要性」とは、▽生命に重大な影響がある疾患であるなど適応疾患が重篤であること　▽当該疾患に係る既存の療法が国内にないなど医療上の有用性があること─のいずれにも該当するか否かを検討するらしい。また、「公知申請への該当性および追加実施が必要な試験」とは、「医療上の必要性が高い」と評価された未承認薬・適応外薬について、公知申請への該当性や承認申請のために追加で実施が必要な試験の妥当性を確認するという。このほか、製薬企業が開発を行う医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬について定期的に開発進捗状況を確認したり、未承認薬・適応外薬の開発助成の是非、支援額の上限について検討・確認したりする模様。</em></p>

<p>　各企業でも、例えば複数の品目の要請を受けるような場合については、どういった順番で実際にやっていくのか、開発のスケジュールをどんなふうにやっていくのかということについて、「工程表」という名前で申し上げておりますけれども、そういったものをお出しいただいて、それが「医療上の必要性」に従ってちゃんといっているのかどうかということを確認するようなことを「有識者会議」（で行う）......｡</p>

<p>　また、中医協でのご意見もあろうかと思いますので、こちらのほうにもご報告させていただいて、嘉山委員がおっしゃったような形でいくのかどうかということを確認していくような形をつくっていきたいと。　<br />
　基本的には、「医療上の必要性」で順番を付けていくという形で進めていきたいというふうに思っているところでございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　嘉山委員、どうぞ。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度実施の薬価算定基準等の見直し案」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「ドラッグ・ラグはさらに進む」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P4  → 「本当に有識者かどうか分からないような人もいる」 ─ 嘉山委員<br />
　P5  → 「有識者会議が一体どういうものか説明していただきたい」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「政務三役に説明して了解を得ながら進めていく」 ─ 薬剤管理官</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「本当に有識者かどうか分からないような人もいる」 ─ 嘉山委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　ここで具体的なことをちょっとお話しすると、私も文部省のいろんな審議会、有識者会議のような所に入っています。現在も（委員として参加して）いるんですけど、今までの有識者会議の（委員の）選び方がほとんどまあ......｡</p>

<p>　ちょっと言葉は（悪いので）また......、（支払側委員の）白川先生に叱られるかもしれませんが、いわゆる"御用学者"という人たちが（有識者会議の委員に）入っていることが多くてですね、きちんとしたことがされていなかった。</p>

<p>　舛添（要一・前厚生労働）大臣の時から、大臣が指名した委員が入って、かなり具体的な国民の目線で（医学部の定員増など）いろんな施策ができたと私は思っているんですけれども......｡<br />
　また、（有識者会議の委員の）選定の基準をですね、まあ......、ちょっとあまり言葉は良くないんですけれども、"御用学者的"な人を選ばないで......｡</p>

<p>　「有識者会議」と言うと何となくみんな思考停止になりますけれども、本当に有識者かどうか分からないような人も入っていることも多いので、その辺の担保をちゃんとしていただきたいと思うんですよね。どうですか？　ちゃんとした人、みんなが納得するような人を選べますか？</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　これはあの......｡そういうご意見があったということでですね、まあ......、あの......、保険局の薬剤管理官がそこまで言える立場ではないというふうに思いますので......。ご意見としては非常によく分かります。</p>

<p>　で、ちょっと整理させていただきたいんですけれども、嘉山委員のご指摘の非常によく分かりますが、一方で、そもそもこの価格の維持をする目的というのは、やはり未承認（薬・適応外薬）の解消ということでありますので、「期待したほど未承認薬が解消されていないではないか」という一方の考え方があるわけなんですね。</p>

<p>　そこの所を、実はきちんと詰めずにこの制度を入れています。従って、これ（新薬創出・適応外薬解消等促進加算）は試行的（導入）なんですね。<br />
　そういう意味で、実際にどういうものが各製薬会社に要請されるかということも含めて試行の過程で我々が厳しくチェックをして、継続するのかどうかということを調べるということではないのかなあというふうに思うんですよね。</p>

<p>　（牛丸聡委員が挙手したが）嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　先生のおっしゃっる通りなんです。試行的（導入）なんですが、その試行のために......｡（医薬品の承認審査を行う）PMDA（医薬品医療機器総合機構）は年間わずか70しか、あれなので（審査できないので）、本当に必要な薬が後回しにされちゃう可能性があるんですよ、この制度（新薬創出・適応外薬解消等促進加算）で。</p>

<p>　ですから、そこをきちっとしておかないと患者さんが本当に困りますよ。抗がん剤にしても何にしても、今はもう本当に（早く承認を）通したいというのがあるわけで......。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、よく了解しました。つまり、必要性の高いものから優先的に......、ま、そういうようなことを「有識者会議」で考えるということを事務局（保険局医療課）が答えたわけですけれども、ま、いわゆる"御用学者"がいて、そういう優先順位にならない可能性があるからそこら辺は注意しろという、そういうご意見だと。</p>

<p>　そのように承りましたので、そのような声があったということをしかるべき部署にお伝えいただければと思います。それでよろしいですか、嘉山委員。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　確実にやっていただければ。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ということですので、よろしくお願いいたします。今のことに直接関連して何かございますか？　</p>

<p>　▼　<em>ここで先ほど挙手した牛丸委員の発言に移り、この議論は終わったかに思えたが......｡</em></p>

<p>　（牛丸委員が挙手）</p>

<p>　そうですか......、じゃ、（嘉山委員の発言の）関係で牛丸委員、お待たせしました。</p>

<p><strong>[牛丸聡委員（早稲田大政治経済学術院教授、公益委員）]</strong><br />
　関係があるかどうか......。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度実施の薬価算定基準等の見直し案」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「ドラッグ・ラグはさらに進む」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P4  → 「本当に有識者かどうか分からないような人もいる」 ─ 嘉山委員<br />
　P5  → 「有識者会議が一体どういうものか説明していただきたい」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「政務三役に説明して了解を得ながら進めていく」 ─ 薬剤管理官</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「有識者会議が一体どういうものか説明していただきたい」 ─ 牛丸委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[牛丸聡委員（早稲田大政治経済学術院教授、公益委員）]</strong><br />
　実は、嘉山委員が質問する前に（薬価専門部会で質問しようと思った）......｡もしかしたら私、昨年の最後に欠席したので、その時に説明があったのかなあと思ったんで、先ほどの「（薬価専門）部会」の時にはお聞きしなかったんですけれども......｡</p>

<p>　今、私は（有識者会議の）人選について問うつもりはないんですけど、「有識者会議」ですね、仮称、これがどんなものなのかがよく分からなかったもので、それを説明していただきたいと思ったんです。</p>

<p>　その前に嘉山委員からそういう質問があって、さらに人選の所まで（議論が）行きました。私はそこを聞くのではなくて、ただ全体の（新薬の薬価改定）制度の中で、「有識者会議（仮称）」という名称が出てきていますので、これが一体どういうものなのか、説明していただきたい。</p>

<p>　▼　<em>意外な展開。そういえば昨年末、薬価専門部会が終了した後のブリーフィング（記者説明）で「有識者会議」の内容に関する質問が業界誌の記者から繰り返し出ていたが薬剤管理官から明確な回答はなく、ずっと闇に包まれたままだった。<br />
　現在、メディア関係者の間で出回っている「開催要綱（案）」によると、同会議のメンバーは「薬物療法に関する医学的・薬学的な学識経験を有する者」で構成し、各疾患領域に対応するらしい。構成員は20人で、堀田知光・名古屋医療センター院長の名前の所に「座長」を示す◎マークが付いている。同会議の下に7つの「専門班会議（ワーキンググループ）」を設置するという。なお、1月29日の総会後に行われたブリーフィングでも、薬剤管理官は「有識者会議」の内容を明らかにしなかった。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　薬剤管理官、よろしくお願いします。</p>

<p><strong>[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]</strong><br />
　「有識者会議」の役割としてはですね、実際に、「この薬を開発してほしい」という（要望が）、例えば学会や患者団体の方々から、例えば、「この薬のこの適応がなくて、欧米の国では認められているけれども、日本ではこの適応が認められていないのでなんとかこの適応を取るようなことをやってほしい」という要望ですとか、「そもそも欧米で認められている薬が日本では未承認薬になっていて使えない、開発をなんとか進めてほしい」といった要望がいろいろな関係の学会ですとか患者団体からございます。</p>

<p>　そういったものが実際に厚生労働省に寄せられております。昨年の6月から8月に募集したところ、先ほど嘉山委員が（370件と）おっしゃったような、300件を超えるような品目が出てきております。<br />
　それについて、実際にそれを整理してですね、「医療上の必要性」があるのかどうか、開発すべきものかどうか、そういったことをですね、「有識者会議」でいろいろな関係の先生方に集まっていただきまして、それを確認していただいて、「医療上の必要性」の高いものについてですね......｡</p>

<p>　▼　<em>つまり厚労省としては、「有識者会議」が適切に優先順位を判断して、PMDA（医薬品医療機器総合機構）の審査業務に支障が出ないよう配慮すると考えているのだろう。しかし、委員名や議事が公開される「有識者会議」で承認が後回しにされると、学会や患者団体などの不満をまとめて引き受けることになりかねない。このため、患者団体などから寄せられた要望をそのまま通してしまうことも考えられる。そうすると、約370件の未承認薬・適応外薬の開発は進んだが、それが原因でPMDA（医薬品医療機器総合機構）の本線の審査が遅れ、さらにドラッグ・ラグが拡大することもあり得る。こうした事態を心配する声が既に患者団体の関係者などから出ている。</em><br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度実施の薬価算定基準等の見直し案」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「ドラッグ・ラグはさらに進む」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P4  → 「本当に有識者かどうか分からないような人もいる」 ─ 嘉山委員<br />
　P5  → 「有識者会議が一体どういうものか説明していただきたい」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「政務三役に説明して了解を得ながら進めていく」 ─ 薬剤管理官</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「政務三役に説明して了解を得ながら進めていく」 ─ 薬剤管理官</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]</strong><br />
　（有識者会議は）まあ、言ってみれば、「これは医療上の必要性が高いので開発すべし」ということの決定を（有識者会議で）していただきます。それを受けて厚生労働省から......、これは医薬食品局（審査管理課）と医政局（研究開発振興課）になりますけれども、そちらのほうから各メーカーのほうにですね、この開発要請をするというプロセスが経られます。</p>

<p>　その開発要請をしたものについては、どれぐらい進捗しているのかということについてのフォローアップを......、ま、たくさんの品目があるような場合は各メーカーに工程表を作ってもらって、それの進捗状況を確認するというような形をやっていってですね、その結果を（中医協に報告する）......｡</p>

<p>　「有識者会議」でいろいろな評価をした結果について、中医協に私どものほうからご報告させていただきまして、「どのようなものが実際に要請されて、どのような進捗になっているのか」、「これは十分なレベルにあるのかないのか」、そういったことを中医協では確認する。その前段階の、その部分を「有識者会議」でやるという形になってございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　私が今......、（薬剤管理官の回答は）全く字面通りで素晴らしいお答えだと思いますけれども......、官僚的な。つまりですね......、官僚だから仕方ないんだ......｡</p>

<p>　例えば、<a href="http://lohasmedical.jp/news/2009/11/20090819.php" target="_blank">漢方が（政府の行政刷新会議の事業仕分けで保険適用から）外されました</a>よね。あれも「有識者会議」なるもので出た結論で、漢方が保険から外された。</p>

<p>　▼　<em>その後、日本東洋医学会などが実施した漢方薬の保険適用継続を請願する署名活動で<a href="http://lohasmedical.jp/news/2009/12/16170041.php" target="_blank">92万人を超える署名</a>が集まったという。最終的に保険適用の継続が決定した。</em></p>

<p>　実際、漢方薬は医療の現場で非常に使われていて、現代西洋医学で治らないようなものも......。私自身も脳外科で......、脳外科っていうのは西洋医学のまっただ中にあるような学問ですが、効いているものがあります。それが外される......という経験がありますので、いろんな患者団体や学会からの圧力をも跳ね返せるような肝のすわった委員を選ばないと、今のドラッグ・ラグがさらに進むことになるのでよろしくお願いしたい。</p>

<p>　僕は漢方のことで非常に困っているんですよ、実際に。「有識者会議」でね、決めたんでしょうけども。ですから、その辺をいくら言葉面でそういうふうに（優先順位を付けると）言っても、本当にフィージビリティーのある、実現性のある委員を選んでほしい。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、非常に重要なご指摘でありますが、薬剤管理官がお答えできるようなご指摘かどうか分かりませんけれども、非常に重要なご指摘をされていると思います。</p>

<p>　「有識者会議」というのは今、（厚労省の）「未承認薬（使用問題）検討会議」とかいうのが既にあったわけですね。今、それはなくなっているわけですか？　大体、同じような専門分野の方たちが委員になるという、そういうイメージでいのかどうか、ちょっとその「未承認薬（使用問題）検討会議」の話に絡めて......、（説明を）頂けますか。</p>

<p><strong>[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]</strong><br />
　はい、薬剤管理官でございます。既に、「未承認薬使用問題検討会議」というのがございます。この「未承認薬使用問題検討会議」の場合はまさしく未承認薬で、適応外薬の問題をやっておりません。</p>

<p>　今回、新たにつくる「有識者会議」というのは、適応外薬についてもしっかりやっていくということが1つ、これまでと違うところでございます。<br />
　人選については医薬食品局、医政局のほうでやってございますけれども、当然、その要望を受けた品目の医療上の必要性が判断できるような方を選ぶということが前提でございますので、その中で、実際に人選が進んでいるものと理解してございます。</p>

<p>　先ほど嘉山委員からお話があったことについても、会長のほうからお話がございましたので、ちゃんと関係の部局にきちっとお伝えしたいと思っております。<br />
　今、私ども厚生労働省のシステムといたしまして、このような会議体をつくる場合には当然、（中医協よりも上位の）政務三役にきちっとご説明をして、ご了解を得ながら進めていくというのが基本でございますので、そのようなプロセスを経て、（中医協の承認を得なくても）きちっとした方が選ばれているものというふうに理解してございます。</p>

<p>　▼　<em>政務三役が官僚組織に大胆に切り込めば、医療政策の決定プロセスが変わるかもしれないが......。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、よろしくお願いいたします。ほかにございますか。（中略）　勝村委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）]</strong><br />
　この、仮称の「有識者会議」というのは、当然公開される予定のものかどうか、確認させてください。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　事務局、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課・磯部総一郎薬剤管理官]</strong><br />
　薬剤管理官でございます。私ども、医薬食品局、医政局から聞いておりますのは、「公開でやる会議だ」というふうに聞いてございます。</p>

<p>　▼　<em>同会議の下に設置する「専門班会議」（ワーキング・グループ）は非公開だろうか。なお、7つのワーキング・グループの座長候補として名前が挙がっているのは、▽花岡英紀・千葉大医学部付属病院臨床試験部副部長・助教　▽山本晴子・国立循環器病センター臨床研究開発部臨床試験室長　▽中林哲夫・国立精神神経センター治験管理室長　▽金澤實・埼玉医科大呼吸器病センター呼吸器内科教授　▽安藤正志・国立がんセンター中央病院　▽中川雅生・滋賀医科大医学部附属病院助教授　▽中村秀文・国立成育医療センター治験管理室長─の7人。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。勝村委員、よろしいですか？　（うなずく）　ほかに......、よろしゅうございますか？</p>

<p>　はい、それではご質問がこれ以上特にないようであれば、事務局（医療課）より説明のありました内容につきましては、中医協として承認するということにしたいと思いますけれども、よろしいですか。はい、ありがとうございます。（以下略）</p>

<p>　<br />
　<br />
　（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2254.php#comments" target="_blank">この記事へのコメントはこちら</a>）</p>

<p>　　</p>

<p>　<br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度実施の薬価算定基準等の見直し案」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「ドラッグ・ラグはさらに進む」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P4  → 「本当に有識者かどうか分からないような人もいる」 ─ 嘉山委員<br />
　P5  → 「有識者会議が一体どういうものか説明していただきたい」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「政務三役に説明して了解を得ながら進めていく」 ─ 薬剤管理官</p>]]>
    </content>
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    <title>『医療崩壊の真犯人』著者の村上正泰氏が山形大教授に</title>
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    <published>2010-01-29T09:15:20Z</published>
    <updated>2010-02-01T07:36:56Z</updated>

    <summary>　元財務官僚で厚生労働省保険局に出向中は療養病床削減も担当した村上正泰氏＝写真は...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/images/mail16-0-2.jpg"><img alt="mail16-0-2.jpg" src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/mail16-0-2-thumb-120x168-3805.jpg" width="120" height="168" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a></span>　元財務官僚で厚生労働省保険局に出向中は<a href="http://lohasmedical.jp/archives/2008/11/post-13.php">療養病床削減</a>も担当した村上正泰氏<strong><small>＝写真は29日の中医協で、新井裕充撮影＝</small></strong>が、４月から山形大学大学院医療政策学教授に就任する。同大学の嘉山孝正・医学部長は中医協の診療側委員を務めており、かつて事務方として回していた舞台に、今度は診療側ブレーンとして臨むことになりそうだ。（川口恭）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　村上氏は現在35歳。著書に『医療崩壊の真犯人』（PHP新書）がある。</p>]]>
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    <title>「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 4000億円は地域の中核病院へ？</title>
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    <published>2010-01-28T12:32:36Z</published>
    <updated>2010-01-31T13:40:38Z</updated>

    <summary>救急患者の受け入れが困難なケースを減らすため厚生労働省は4月の診療報酬改定で、プラス財源のうち4000億円超を救急医療などに投入する方針を示している。全国に約200ある「救命救急センター」の診療報酬が増額されることはほぼ確実とみられるが、問題は二次救急を担う地方の中小病院。厚労省の担当者は､「二次救急はレベルがさまざま」と述べ、一律に評価することを否定している。（新井裕充）</summary>
    <author>
        <name>新井裕充</name>
        
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/診療側委員0127-3802.php" onclick="window.open('http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/診療側委員0127-3802.php','popup','width=300,height=411,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/診療側委員0127-thumb-195x267-3802.jpg" width="195" height="267" alt="診療側委員0127.jpg" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a></span>　救急患者の受け入れが困難なケースを減らすため厚生労働省は4月の診療報酬改定で、プラス財源のうち約4000億円を救急医療などに投入する方針を示している。全国に約200ある「救命救急センター」の診療報酬が増額されることはほぼ確実とみられるが、問題は二次救急を担う地方の中小病院。厚労省の担当者は､「二次救急はレベルがさまざま」と述べ、一律に評価することを否定している。（新井裕充）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　4月の診療報酬改定に向け、厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会（中医協、遠藤久夫・学習院大経済学部教授）は1月27日、「救急医療管理加算」や「ハイリスク分娩管理加算」など個別項目の議論に入った。</p>

<p>　厚労省はこの日、診療報酬の改定財源約5700億円のうち約4000億円を充てる急性期の入院医療について改定案を示したが、診療側の委員から「地域の格差が拡大する」など、地方の二次救急病院が切り捨てられる改定になることを懸念する意見もあった。<br />
　また、地方では重篤な救急患者を受け入れる「救命救急センター」と同等の役割を果たしているにもかかわらず、基準が厳しいために指定が受けられない病院があることを指摘する声もあった。</p>

<p>　救急医療に取り組む地域の中核病院を評価する「総合入院体制加算」（旧入院時医学管理加算）について、茨城県医師会理事で日本医療法人協会副会長の鈴木邦彦委員は、「私どもの茨城では取れている病院が1つもない。人口300万人の県で1つも取れないような加算（の要件）をそのままにしておくと地域の格差が拡大する」と述べ、要件を緩和するよう求めた。</p>

<p>　これに対して、支払側の白川修二委員（健保連常務理事）は、「いろんな地域にいろんな問題がある」と理解を示しながらも、「全国一律の診療報酬の検討ということに際しては、ある程度、言葉は大変申し訳ないが、割り切らざるを得ない部分もある」と反対した。</p>

<p>　一方、「救命救急センター」について支払側の勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）は「もっと救急を積極的にやっていこうという医療機関が増えていかなければならない」として、「救命救急センター」を増やす考えがあるかを厚労省側に尋ねた。</p>

<p>　しかし、厚労省保険局の佐藤敏信・医療課長は「人口規模や効率化などを考えると救命救急センターが山のようにできるのは必ずしも効率的ではない」と否定。さらに、二次救急について次のように付け加えた。<br />
　「二次救急は3000を超えるぐらいあるけれども、二次救急というのはレベルが、活動が活発な所とそうでない所までさまざまある。今回の診療報酬では、二次救急の中でもよく頑張っていただいている所、あるいは地域と連携して迅速に関連医療機関に紹介していく医療機関、こういった所にはかなり手厚く配分するように心掛けた。二次救急の中で頑張っていただいている所には相当配慮した」</p>

<p>　救急医療に関する同日の議論について、詳しくは2ページ以下を参照。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「医政局が認めない救命救急センターから壊れている」 ─ 嘉山委員<br />
　P4  → 「地域の格差が拡大する」 ─ 鈴木委員<br />
　P5  → 「総合的な入院・救急体制でも周りに受け手がない」 ─ 邉見委員<br />
　P6  → 「地域にいろんな問題があるが割り切らざるを得ない」 ─ 白川委員<br />
　P7  → 「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 厚労省課長</p>

<p>=====</p>

<p><br />
<big><strong>■ 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　（10分間の休憩後）それでは、お約束の時間（午前10時55分）になりましたので、引き続き中医協総会を開催したいと思います。「平成22年度診療報酬改定における個別改定項目について」を議題といたします。（改定する個別項目を○○○点で示した）いわゆる「短冊」の（第1回目の）議論ということになります。</p>

<p>　事務局（保険局医療課）から資料が提出されておりますので、説明をお願いします。</p>

<p>　▼　<em>資料（PDF：469KB）は<a href="http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127-7g.pdf" target="_blank">こちら</a>。</em></p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　はい、それでは資料は「総─5」（骨子における重点課題関連項目・入院）になります。また、「総─5」でご議論いただくに当たりまして、委員の皆様方には「平成22年度診療報酬改定に係る検討状況について」を、いわゆる「現時点の骨子」を（1月15日の総会で）ご提示しております。（中略）</p>

<p>　▼　<em>厚労省は、今年最初に開かれた1月13日の総会で「これまでの議論の整理」を示し、同日の議論を踏まえて文言を一部加筆・修正した「現時点の骨子」を15日の総会で提示した。続く20日は<a href="http://lohasmedical.jp/news/2010/01/21191952.php" target="_blank">先進医療の保険導入</a>と再診料の議論が中心で、22日には<a href="http://lohasmedical.jp/news/2010/01/24001517.php" target="_blank">福島市内で公聴会</a>を開催。そして、この日の「短冊」の議論に入った。</em></p>

<p>　今回の「総─5」という資料（短冊）は、基本的には「現時点の骨子」に沿う形で準備をいたしております。ただし、「現時点の骨子」の中から、「総─5」は（約5700億円の改定財源のうち約4400億円を充てる急性期の）「入院」というところに限定し、さらに......。</p>

<p>　そもそもが（現時点の骨子に）「重点課題」がありましたので、「重点課題の中で入院に限ったもの」ということで（今回の資料を）準備しております。（中略）</p>

<p>　▼　<em>「重点課題」は2つで、「救急、産科、小児、外科等の医療の再建」と、「病院勤務医の負担の軽減（医療従事者の増員に努める医療機関への支援」。</em></p>

<p>　それでは､（資料を）めくっていただきまして......、1ページ目からでございます。「救急医療の充実に係る評価」ということです。もう、あの......。</p>

<p>　（第1項の）「基本的な考え方」については、もう既におおよそ何度か基本小委でもご議論いただきましたので（説明を省略して）、（第2項の）「具体的な内容」......、まあ、（2月中旬に厚労相に提出する予定の）答申書の作成に向けて、イメージをつかんでいただくということで、（改定する項目の）具体的な内容をお示しするという形にしております。（中略）</p>

<p>　▼　<em>以下、「救急入院医療の充実に係る評価」（P1～3）、「ハイリスク妊産婦に係る医療の更なる評価」（P4～5）、「新生児集中治療・救急医療の評価」（P6～8）、「小児急性期救急医療の評価」（P9～10）、「ＮＩＣＵ入院患者等の後方病床の充実」（P11～14）について、資料を読み上げる形で説明した。特に踏み込んだ解説はなかった。</em></p>

<p>　（14ページまで説明を終えたところで）どういたしましょうか、（資料は32ページまであるが）一応ちょっと......、ここまでが急性期、それから、産科、小児科......。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、それでは一通り区切りが付きましたので、今ご報告いただいた内容について、ご質問、ご意見を頂きたいと思いますけれども......。</p>

<p>　まあ、この（通称）「短冊」というものはですね、まだ具体的な点数は入っておりませんけれども、基本的に「点数を上げるのか下げるのか」ということ、それから、「算定要件を変えるならばどういう算定要件にするか」といったところが中心の議題になるかと思いますので、この辺を中心にご意見、ご質問を頂きたいと思います。</p>

<p>　これは「重点課題」の中ですので、基本的には要件緩和、それから評価は新設するか引き上げるかというような視点で書かれたものがほとんどだと思いますけれども、ご質問、ご意見を頂きたいと思いますが......。</p>

<p>　ま、せっかく細かく分かれていますから、まずは急性期......、「救急入院医療の充実に係る評価」という1ページから3ページまでのところで何かあればご質問、ご意見を頂きたいと思います。はい、嘉山委員、どうぞ。</p>

<p>　<br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「医政局が認めない救命救急センターから壊れている」 ─ 嘉山委員<br />
　P4  → 「地域の格差が拡大する」 ─ 鈴木委員<br />
　P5  → 「総合的な入院・救急体制でも周りに受け手がない」 ─ 邉見委員<br />
　P6  → 「地域にいろんな問題があるが割り切らざるを得ない」 ─ 白川委員<br />
　P7  → 「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 厚労省課長</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「医政局が認めない救命救急センターから壊れている」 ─ 嘉山委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　ちょっとあの......、記憶がっきりしないので定義を教えていただきたい。「救命救急センター」の定義は何でしょうか？</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、事務局（保険局医療課）、よろしいでしょうか。救命救急センター......。</p>

<p>　▼　<em>厚労省は「救急入院医療の充実に係る評価」として、▽救命救急入院料の評価の見直し　▽特定集中治療室に関連のある入院料の見直し　▽救急医療管理加算・乳幼児救急医療管理加算の評価の引上げ　▽救急搬送患者地域連携受入れの評価の新設─の5項目を挙げた。<br />
　このうち、「救命救急センター」の充実度に応じた加算を設定している「救命救急入院料」については、「今般充実度評価の見直しが行われたことも踏まえ、評価の高い救命救急センターの評価を引き上げる」として、「充実度評価Aの加算」（1日につき500点）を引き上げるとともに、「充実度評価Bの加算」を新設する方針を示した。なお、医政局指導課が所管する「救命救急センターの充実段階評価」（充実度評価）については、「補助金受給基準に過ぎない」との批判もある。</em></p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　えーと、ちょっと今日、手元に資料を持ってきておりませんので申し訳ありませんが、医政局指導課のほうで「救命救急センターはこういうもの」ということで、その施設基準とか対応の状況とか、基準があります。間に合えば次回に......。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありが......。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　というのはですね、この「救命救急センター」を各都道府県で定めたときに、要件が整っているにもかかわらず、数を制限されたという記憶があるんですよ。「1県いくつ」だとか......。</p>

<p>　実際は「救命救急センター」としての機能をちゃんとやっているにもかかわらず数が制限されたので、そういう基準に入っていない所はこれから抜けるんですか？　そうすると（救命救急センターを）何も助けることにならないんで......。そういう所こそ、"立ち去り型"の勤務医が出ているんですよね。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　分かりました。医療課長どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　はい。（前医政局指導課長ではなく）保険局の立場としてみれば、「救命救急センター」というのは別途（基準が）決められておりますので、「その決められた範囲で」ということになります。</p>

<p>　ただ、実態として申しますと、医政局指導課で「救命救急センター」という制度ができて要件が決められたときに、「おおむね人口100万人に1か所程度」ということで整備が進められまして、全国各県で「救命救急センター」を指定する際に、ある程度、「人口100万人に1か所程度」ということで整備した経緯がございます。</p>

<p>　その際には、補助金が付いておりましたので、補助金の配分というところも絡めまして、ま、ある意味の、指定の数の......、「制限」と申しますか、「基準」みたいなものが決められていたようです。<br />
　で実態......、最近までも、「もうこれ以上は必要ありません」とか、「もうこれぐらいで十分だと思います」というようなことで、県でも判断されていたようです。</p>

<p>　で、2年ほど前に、ある程度そういう実態に合わない、あるいは最近のように「救命救急センターが十分」と言っていたけれども、「中等症・軽症の患者さんが救命救急センターに殺到する」とか、あるいは「さばききれない」という問題が出てきたので、補助金の問題はあるにしても、「人口100万人に1か所ということにこだわらずに指定していい」という通知が出ていると思います。<br />
　各県がそうした趣旨を踏まえて、今後は指定については弾力的にやっていただくんだろうと思います｡指定されれば、私ども（保険局医療課）のほうでは、指定に則って点数が評価される。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　そうすると、従来医政局が指定していたあの定義ではなくて、都道府県が「救命救急センター」と認めれば、この点数が付くと考えていいのですか。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　医療課長、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　その通りです。ただし、先ほどから何度も言っておりますが「基準」がありますので、その「基準」を満たしていただかなければなりません。先ほども説明いたしましたが、「充実度評価」ということで、誰でも分かる形で......。（ここで嘉山委員が割り込む）</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　もちろん分かりますよ。（佐藤課長、無視して説明を続ける）</p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　（誰でも分かる形で）評価をされてしまうので、そこで......（嘉山委員が「もちろんそう」とさえぎるが振り切る）......というわけにはいきません。（語気を強めて）評価に応じて点数も設定される。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　だから私が言ったのは、「制限」があったので十分な機能を持っている病院でも、当時は「救命救急センター」という名前が付けられなかったんです。<br />
　例えば山形......、岩手県なんか四国の3分の2ぐらい広い面積で、人口は（四国の）1つしかならないんですよ。ところが実際の救命救急センターは海側と山側でやっているわけですよね。ですから、その辺をちゃんと認めていただかないと実際はそういう......、あの時の医政局が認めていない救命救急センターから壊れているんです。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　医療課長、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　あの......、（笑いながら）医政局指導課マターではあるんですが、ポイントを2つ申します。まず1つは、「人口100万人に1か所程度」という目安があり、またその目安に則って補助金が付いているということもあり......。<br />
　過去のある時点においては、かなり厳格にそういったルールで展開していたということで指定されなかったというのも（原因として）1つあると思います。</p>

<p>　それから2つ目は、「救命救急センター」の基準はかなり厳しいので......。例えば、具体的に（県の）お名前が挙がるとしたら、岩手県のような、あるいは東北のある一部の県では......。<br />
　実は、（救命救急センターの）人員配置基準がひじょーーに厳しいので、それを欠いてしまうと落ちてしまうので、むしろ最近の医師不足や看護師不足の中で、「泣く泣く」と申しましょうか、「指定が受けられない」、あるいは「充実度評価でずーっと下のランクになってしまう層」という所があったように聞いております。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。（嘉山委員へ）では、よろしいですか？</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　答えになってないです。（指定を）受けられるんですね？　県がオーケーすれば。</p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　（声を強めて）基準を満たして県がオッケーをして、その上で点数の評価が出るということです。もちろん、（救命救急センターに指定されても）「充実度評価」で改めて事後も評価されるという要件が付きます。（嘉山委員、軽くうなずく）</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ということです。はい、ほかにございますか。鈴木委員、どうぞ。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「医政局が認めない救命救急センターから壊れている」 ─ 嘉山委員<br />
　P4  → 「地域の格差が拡大する」 ─ 鈴木委員<br />
　P5  → 「総合的な入院・救急体制でも周りに受け手がない」 ─ 邉見委員<br />
　P6  → 「地域にいろんな問題があるが割り切らざるを得ない」 ─ 白川委員<br />
　P7  → 「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 厚労省課長</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「地域の格差が拡大する」 ─ 鈴木委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[鈴木邦彦委員（茨城県医師会理事、日本医療法人協会副会長）]</strong><br />
　（地域の中核病院を評価する）「入院時医学管理加算」ですが、（秋田、和歌山のほか）私どもの茨城では取れている病院が1つもない。人口300万人の県で1つも取れないような加算、「（要件が）そのままでいいのか」ということを以前お話ししたと思いますが......。</p>

<p>　▼　<em>「入院時医学管理加算」を算定するには、▽内科・小児科・外科・整形外科・脳神経外科・産科すべての診療科の入院医療提供と精神科の24時間対応　▽24時間の救急医療提供　▽外来縮小　▽病院勤務医の負担軽減体制の整備　▽全身麻酔年800件以上─など厳しい要件をクリアすることが必要。意外と知られていないかもしれないが、この算定要件は中医協で全く議論されず、医療課の専権である「通知事項」で決められた。「勤務医の負担を軽減するため」という名目で新たに評価するような点数をいろいろとつくっても、最終的には医療課の担当者が鉛筆をなめながら"勘と度胸"で決めてしまう。つまり、「中医協で診療報酬を決定する」とは言い難いのが実情。</em></p>

<p>　（今回の厚労省案は）「（要件の）緩和」ではなくて「名称変更」ということで、（厳しい要件）そのままということになってしまったのですが......。<br />
　秋田とか和歌山とか、「入院時医学管理加算」を取れていない病院が1つもない県があったと思いますが、そのままにしておくとやはりこう......、地域の格差が拡大すると思いますので、ぜひ、「なぜ取れないのか」を調べていただいて......。</p>

<p>　何かこう......、代替できるものがないのか、要件によって解釈が違うことはないのか、ぜひちょっと......、何て言うんですかね、検討していただければと思うんですけど、いかがでしょうか？</p>

<p>　▼　<em>「入院時医学管理加算」を算定している施設数は（平成19年10月1日現在）212施設、（平成21年6月1日現在）174施設。詳しくは、2009年12月18日の基本問題小委員会の資料を参照。二次医療圏別の取得状況が出ている。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　この問題は......、（これまでの議論で）「地方の病院がなかなか取りづらい」という意見が随分出ていたわけですが、事務局（保険局医療課）の原案としては「要件については従来通り」ということで、名称のみ（総合入院体制加算に）変更という形になっているわけですけれども、なぜそういうふうにしたのか、基本的な考え方がもしあればお聞かせいただきたいと思います。</p>

<p>　▼　<em>資料の記載は次の通り。「入院時医学管理加算については、平成20年度診療報酬改定において、十分な設備等を備え、産科、小児科、精神科等を含む総合的かつ専門的な入院医療をいつでも提供できる体制を有する病院について評価するものとなったところであり、その趣旨を明確化するために名称を変更する」。</em></p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　この問題については、前回改定から今日に至るまで何度も議論がありまして、「どちらが正しい」「どちらが間違っている」ということではないのかもしれませんけれども......。<br />
　前回改定の時の「入院時医学管理加算」の考え方というのは何度も申しておりますが、総合的に診療能力がある、しかも救急に対応できるということで、そういう病院を評価するということになっていたと思います。</p>

<p>　この考えというのは、必ずしもこれまで一般的に語られてきた「医療機関の分化・連携」という流れからすると、（多くの診療科がある総合的な病院は）「ちょっと違う」と思われるかもしれませんが、一方で分化と連携を進めながら、総合的に、（大学病院など高度な医療を提供する特定機能病院に準ずる）"最後の砦風"に機能していただく病院を評価する、という仕組みもあっていいだろうということで、こういうことになっております。</p>

<p>　それから、（前回改定後）この間に一番大きかったのは......。結局、前回（改定）ですと、「入院時医学管理加算」を算定できた施設が200を超えていたのに、特に（平成）20年の段階では「なかなかこの基準が厳しい」、あるいは「基準の意味、理解が難しい」「体制が整わない」ということがあったのかもしれませんけれども、最初の段階では（算定施設が）100（以下）とか、そういう段階にとどまっていたので、始終ご議論があったかと思います｡</p>

<p>　▼　<em>勤務医の負担軽減策について前回改定の影響などを審議した<a href="http://lohasmedical.jp/news/2009/05/22102703.php" target="_blank">2009年5月20日の中医協総会</a>で、邉見公雄委員（全国公私病院連盟副会長）は「平成20年度改定はほとんど影響を与えなかったのではないか。病院勤務医の負担の軽減等は悪化に歯止めすらかかっていない」と指摘。その上で「入院時医学管理加算」に触れ、「算定施設は88か所、これは四国と同じ。あまりにも少ない。（全国に）9000近くある病院のうち、88か所しか算定できないような『入院時医学管理加算』では、屁のツッパリにもならない」などと批判した。</em></p>

<p>　（算定施設の）実態としては、（改定後）1年を経過するぐらいの過程で、数だけでは前回以上の施設が届出をして認められているということですので、数だけで言うならば前回以上のものは確保できているんじゃないのかと思います。</p>

<p>　▼　<em>算定施設数を増やすため、08年12月26日付の疑義解釈通知（その6）で「治癒」の要件を緩和したことが功を奏したのか......。</em></p>

<p>　そういう意味で、これがこのままでいいのかどうかというのはまだご議論があろうかと思いますけれども、現時点では20年（改定）の考え方を生かして、しかし、「名は体を表すように」ということで名前を（総合入院体制加算に）変えた。</p>

<p>　また蛇足になりますけれども、総合的な体制を取っている病院の評価と併せまして、救急医療、あるいは後方病床というのは、ある程度、役割を特化したものについては、それぞれの項目の中で......。</p>

<p>　今日、全部紹介できるかは別として、「相当程度の評価をする」ということにしておりますので......。「入院時医学管理加算（総合入院体制加算）が取れないから、もう病院としては全然評価がなされない」ということではなくて、個々の診療報酬の専門的な分野、特化した分野での評価の中でまたご検討いただければと思います。</p>

<p>　▼　<em>「ほかで頑張ればいい」という意味に聞こえる。サラリーマンが査定で給料を下げられるとき、しばしばこんな説明をされる。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、あの......、分かりました。ただ、（これまでの）議論の中ではですね、地方の中堅の病院に対する評価というものが、「前回改定で十分だったか」という意見が出ていたわけでありますから......。</p>

<p>　この「入院時医学管理加算」だけではなく、ほかの所（項目）も含めて、（二次救急に取り組む中小病院など）そういう所への（診療報酬上の）配慮というものがいずれ紹介があるということを前提に、何らかの（評価の）形があるのかどうかという、その辺の考え方をちょっとお聞かせいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。医療課長、どうぞ。</p>

<p>　▼　<em>遠藤会長も中小病院への影響を心配している様子。「15対1入院基本料」を算定している病床の点数引き下げなど、全国の中小病院にとって好ましくない改定になるのだろうか。ちなみに、全国約8700病院のうち急性期の入院医療を担うDPC対象病院・準備病院は1500程度。「入院時医学管理加算」を算定できる中核病院は約200施設、大学病院など高度医療を担う特定機能病院は83施設。入院の改定財源である4000億円超の行き先をザックリ予想すれば、「20億円を200病院にばらまく」といったところか。</em></p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　今日はあの......、ザッと32ページ紹介したいうちのおおよそ3分の1ぐらいを紹介しました。（資料の）後段のほうに出てきますので......。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　分かりました。</p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　また、それ以外に細かなものでも、いくつか......。2ページで言いますと、入院を必要とする程度の方ということになりますが、救急だけに限定するならば、「救急医療管理加算（・乳幼児救急医療管理加算」（の引き上げ）というものも......。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい。そういう意味で、ここ（入院時医学管理加算）の所の要件は変えていないけれども、（救急医療に取り組む病院を評価するという）それなりの考え方は全体の中に反映されているのだというのが今のお答えだったと思います｡また、個別に議論していただきたいと思いますけれども......。（邉見委員が挙手）</p>

<p>　邉見委員、何かありますか、はい、どうぞ。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「医政局が認めない救命救急センターから壊れている」 ─ 嘉山委員<br />
　P4  → 「地域の格差が拡大する」 ─ 鈴木委員<br />
　P5  → 「総合的な入院・救急体制でも周りに受け手がない」 ─ 邉見委員<br />
　P6  → 「地域にいろんな問題があるが割り切らざるを得ない」 ─ 白川委員<br />
　P7  → 「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 厚労省課長</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「総合的な入院・救急体制でも周りに受け手がない」 ─ 邉見委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[邉見公雄委員（全国公私病院連盟副会長）]</strong><br />
　（前回改定の影響について中医協の）「検証部会」（が実施した調査の）フリーコメント（自由記載欄）の中でですね、やはり総合的な入院体制、救急体制をやっていても周りに（連携する病院がない地域では）......、治癒・逆紹介率が（総退院患者数の）40％以上という（厳しい算定要件）......。</p>

<p>　あの逆紹介......、周りに......、「地域（連携）クリティカルパス」の（議論の）ときにも申し上げましたが、周りに（退院患者の）受け手がない所が割とあるんですね。<br />
　たぶん鈴木先生の所、（茨城県がゼロなのは）そういうところも（原因として）あるんだろうと思うんです。いろんな意味で、あの40％というのは厳しいんじゃないかというのがフリーコメントの中にたくさんありましたので......。</p>

<p>　またほかの所で、確かにいろいろ（評価を）考えていただいてますのでこれ以上申し上げませんけれども、ちょっと、（総合入院体制加算の要件緩和などを）考えていただきたいなあと思います｡</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、そうするとまあ、恐らく「総合入院体制加算」の要件緩和ということをご要望ということですけれども、40％をもう少し下げたほうがいいのではないか、具体的なご提案になっているわけなんですが......。</p>

<p>　ちょっとこの件に関して、ほかの方からもご意見を頂ければ......。要件緩和の方向で複数意見があれば議論を進めていけると思いますけれども......。（鈴木委員が挙手）　鈴木委員、どうぞ。</p>

<p>　▼　<em>西澤寛俊委員（全日本病院協会会長）、発言する気配なし。</em></p>

<p><strong>[鈴木邦彦委員（茨城県医師会理事、日本医療法人協会副会長）]</strong><br />
　邉見委員がおっしゃったようにですね、うちの茨城で「なぜ取れないのか」を調べてみたらですね......、取るべき病院が一杯あるんですよね......。</p>

<p>　県北のほうはやっぱり、産科や小児科がないとか、本当に厳しい状況なんですが、（茨城県内の）中心のような医療資源が恵まれた地域でも（逆紹介率）40％がクリアできないということなので......。</p>

<p>　私が言ったのは、地域によって（要件の）解釈が違っていないのかな......、地方の県は厳しく取っているのかなとか、そういうふうに思ったので、ぜひ調べていただければと思います。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　「逆紹介率40％」がハードルとして厳しいのではないかということで......。これはある意味、周りの病院の環境の問題ですので、個々の病院の努力とは若干違うのではないかということですけれども......。<br />
まあ、こういうご主張が2号（診療）側から出ておりますが、1号（支払）側、何かコメントございますか。はい、白川委員、どうぞ。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「医政局が認めない救命救急センターから壊れている」 ─ 嘉山委員<br />
　P4  → 「地域の格差が拡大する」 ─ 鈴木委員<br />
　P5  → 「総合的な入院・救急体制でも周りに受け手がない」 ─ 邉見委員<br />
　P6  → 「地域にいろんな問題があるが割り切らざるを得ない」 ─ 白川委員<br />
　P7  → 「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 厚労省課長</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「地域にいろんな問題があるが割り切らざるを得ない」 ─ 白川委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[白川修二委員（健保連常務理事）]</strong><br />
　すいません、今現在の（入院時医学管理加算の）要件を全部の中に入っているわけではないんで、この場で適切な回答はもちろんできないんですけれども......。</p>

<p>　確かに、いろんな地域にいろんな問題があるというのは、先生方のご発言の中で私も理解を深めてきておりますけれども......。全国一律の診療報酬の検討ということに際しましては、ある程度......、言葉は大変申し訳ないですが、割り切らざるを得ない部分もあると思うんですね。</p>

<p>　確かに鈴木先生がおっしゃる通り、「都道府県によって解釈がちょっと違うんじゃないか」というご指摘も現実にはあるかもしれませんが、そういったことは「診療報酬の算定要件をどう解釈するか」という日常のルーチンの話だと思いますので、それはあの、事務局（保険局医療課）のほうでよく調べていただいて、ルーチンとして解決していただければいいと思います｡</p>

<p>　邉見先生の（意見）......、「地域によってこういう（連携病院がない）所もあるんだ」ということは分かりますが、私は全体のことを考えれば算定要件などを変える必要はないというふうに、今現在は思っております。</p>

<p>というのは、前回もかなりの加算をして良い方向に改定したと理解しておりますので、もし実態が合わないということであれば、今後いろいろデータを積み重ねてですね、そのときに算定要件の議論をするというステップのほうが正道と考えております。以上でございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。事務局（保険局医療課）、何かございますか？</p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　特にないんですけれども、一般論で申し上げれば、明文化されたもの、特に数字等で示された客観的に判断できるような要件とか施設基準の内容については基本的にローカルルールがないんだろうというふうに理解しますし、あるようであれば、むしろ是正していかなければならないと考えておりますので、今後そういうふうに......。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　まあ、ローカルルールの問題というよりも......。ローカルルールの話がちょっと出ちゃったんで、そっちに話が引きずられていますが、そういう話ではなくて......。</p>

<p>　（早口で）40％が地域によっては達成できない所があるので、それを下げてほしいというのが恐らく邉見委員のご意見だということなんで。その辺のところが、エビデンスとしては「検討部会」（の調査）の記載の中にあったということです。</p>

<p>　そういうご議論もあったので、ちょっともう一度、その辺のところをまたご検討いただいた上で改めて（資料を）出していただければと思います。また改めてここでご議論させていただきます。（中略）</p>

<p>　▼　<em>この後、北村光一委員（経団連社会保障委員会医療改革部会長代理）が「今回の改定でNICUの満床がどの程度緩和されるのか、見通しを教えてほしい」と質問。佐藤課長は「数字として把握していないが、学会や関係者から寄せられた要望におおむね応える方向で検討している」と回答した。</em></p>

<p>　「救急入院医療の充実に係る評価」につきましては、ただ今の「総合入院体制加算」の要件について「要検討」ということでありますので、そこの所はあれ（継続審議）ですけれども......。<br />
　ほかについては、基本的にこのような方向性でよろしゅうございますか？　勝村委員、どうぞ。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「医政局が認めない救命救急センターから壊れている」 ─ 嘉山委員<br />
　P4  → 「地域の格差が拡大する」 ─ 鈴木委員<br />
　P5  → 「総合的な入院・救急体制でも周りに受け手がない」 ─ 邉見委員<br />
　P6  → 「地域にいろんな問題があるが割り切らざるを得ない」 ─ 白川委員<br />
　P7  → 「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 厚労省課長</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 厚労省課長</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）]</strong><br />
　（救急医療を評価するという）方向性は良いと思うんですけども、繰り返し言ってきたように、救急に関しては量も質もですね、ドラスティックに......、していただきたいと思って、「この場（中医協）でできる限りのことを」ということでお願いしてるんで、改めて点数設定なんかもそういうことをお願いしておきたいということと......。</p>

<p>　それで今、短期的には救急をやっておられる所が充実していくようにということですが、それ以上に質や量を高めていくためには、救急にもっと関心を持つ、もっと救急を積極的にやっていこうという医療機関が、医療関係者が増えていかなければならない。そういう流れができてほしいと思うんですけれども......。</p>

<p>　それで、先ほど嘉山さんの話を聴いて思ったんですが、過去に（中医協・基本問題）小委員会で資料が出たと思うんですけれども、例えば、「救命救急センター」なんかもですね、やや量が減るよりも増えていくぐらいのことが、今回の診療報酬の結果、動いていくぐらいのことのほうが、やはり僕としては......。</p>

<p>　それほど、救急医療というのはもっともっと充実していいと思っているんですけど、そういう連携というかですね、実際にどういう状態になっていて、どういう課題があってとかの関連性とかも、「ちょっと医政局マターだから」という話とか、「公費との関係が......」ということを越えてですね、ここ（中医協）でやっていることがより、この点数がより勤務医の現場で生かされていくというような、なんか......、ぜひお願いしておきたいと思うんですが、その辺こう、何か（医療課の考えを）頂ければと思います。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　先ほどの（佐藤課長の）お話ですと、「学会からヒアリングをしている」とかですね、あるいはここの場でも実際に学会の代表からヒアリングをさせていただいたということがあって......。</p>

<p>　そういったような視点から一応、制度設計をしているというようなお話のように承りましたけれども......。医療課長、ただ今、勝村委員がおっしゃっられたことについて何かコメントございますか。</p>

<p><strong>[保険局医療課･佐藤敏信課長]</strong><br />
　はい。ちょっと保険局の所管を離れて広くご質問を頂いたように思いますので少し整理いたしますと、実態から申しますと「救命救急センター」は順調には増えております。</p>

<p>　ただし、先ほど嘉山委員からの質問にもお答えしましたように、「救命救急センター」の基準はかなり厳しゅうございますし、また、認定された、届出が受理された後も「充実度評価」のようなものをされますので、「急増する」というところまでは行きません。<br />
　また人口規模等、あるいは効率化を考えると、「救命救急センターが山のようにできる」というのも必ずしも効率的ではないと思います｡そういう意味では、順当な方法で伸びておりますし、それを後押しするような点数になっているだろうと思います。</p>

<p>　また、二次救急（医療機関）につきましては、3000を超えるぐらいありまして、これは横ばい、あるいは一時的には下がったりもしたんですけれども......。<br />
　これは何度も繰り返し（申し上げ）ておりますように、二次救急というのはレベルが、レベルと言いますか活動が活発な所とそうでない所までさまざまございまして、今回の診療報酬では「救急医療管理加算」のように、二次救急の中でもよく頑張っていただいている所、あるいは救急患者の対応をして地域と連携して迅速に関連医療機関に紹介していく医療機関、こういった所にはかなり手厚く配分するように心掛けたつもりですので、二次救急の中で「頑張っていただいている所」には相当配慮して......。</p>

<p>　本当の数というとなると分かりませんが、「質の高い二次（救急）医療機関が増えていくだろう」というふうに考えております。</p>

<p>　▼　<em>厚労省が昨年9月30日の中医協・基本問題小委員会で示した資料（二次救急医療機関の1施設当たりの年間救急搬送患者数）によると、1年間に1万1000台（1日30～40台）を超える救急車を受けている病院もあったが、全く受け入れていない救急病院が約半数あった。資料（PDF：486KB）は<a href="http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/09/dl/s0930-6d10-14.pdf" target="_blank">こちら</a>の10ページ。このデータを1つの基準にして加算することも考えられるが、救急車の受け入れ数はその地域の人口や患者数の影響を受けるのではないか。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　勝村委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）]</strong><br />
　そう言っていただけたらありがたいんですけれども、つまり（診療報酬改定の）結果として救急医療の質や量が高まっていってほしいわけで......。</p>

<p>　やはり、中医協だけが独りよがりになっていて......、ということにならないように連携をお願いしたいと言い続けてきたんで、医政局のほうでできるだけ......、「救命救急センター」を1つとっても、......していくべきだというのをしっかりやってもらって、そこと連携して後押ししていく形になってるんだというふうに思えたので、そういう形で（補助金など）公費との関連も1号（支払）側としては......。</p>

<p>　公費のことが足かせになって何か認定ができないとか、そういう話を嘉山さんからお聞きしたので、ぜひ密に連携し合ってですね、縦割りでなしに本当に連携してやっていただきたいということを強くお願いしたい。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、貴重なご意見、ありがとうございます。それでは、「救急入院医療の充実に係る評価」、これはよろしゅうございますか？　基本的にこのような方向で、（総合入院体制加算の要件については）また再度（議論する）。（以下略）</p>

<p>　▼　<em>外口崇保険局長は前医政局長、佐藤課長は前医政局指導課長。補助金を"武器"にする医政局との連携はバッチリではないだろうか。拠点化・集約化はより一層進むだろう。二次救急を担う中小病院がバタバタと潰れてしまって、大病院と連携する病院が消えてしまうという事態にならなければいいが......。</em></p>

<p>　<br />
　<br />
　（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/_4000.php#comments" target="_blank">この記事へのコメントはこちら</a>）</p>

<p><br />
　<br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省<br />
　P3  → 「医政局が認めない救命救急センターから壊れている」 ─ 嘉山委員<br />
　P4  → 「地域の格差が拡大する」 ─ 鈴木委員<br />
　P5  → 「総合的な入院・救急体制でも周りに受け手がない」 ─ 邉見委員<br />
　P6  → 「地域にいろんな問題があるが割り切らざるを得ない」 ─ 白川委員<br />
　P7  → 「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 厚労省課長</p>]]>
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    <title>対象者以外への接種　厚労省と日医が取り締まる？</title>
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    <id>tag:lohasmedical.jp,2010:/news//2.1237</id>

    <published>2010-01-27T09:47:14Z</published>
    <updated>2010-01-27T10:38:52Z</updated>

    <summary>　昨年、余った新型インフルエンザワクチンを優先接種対象者以外に使ってメディアに吊...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://lohasmedical.jp/news/">
        <![CDATA[<p>　昨年、余った新型インフルエンザワクチンを優先接種対象者以外に使ってメディアに吊るし上げられる医療機関がいくつか出たが、今後このような医療機関について厚生労働省は、日本医師会と連携して取り締まる方針らしい。（川口恭）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　27日に開かれた『第３回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会』（委員長・加藤達夫成育医療センター総長）で、今通常国会で行われる予防接種法改正の論点として示された。</p>

<p>　厚生労働省の提出したペーパーには「○今回の予防接種事業においては、国が定めた優先順位に従わずに接種を行う医療機関が見られたところであり、こうした医療機関に対してとり得る措置を検討することが必要。また、接種時の問診、接種してはいけない者への対応等を遵守していただくことが必要。　　○このため、適正な臨時接種の実施の確保のため、医療機関に対し必要な調査、報告徴収を行えるような仕組みを導入することが必要でないか。」となっている。</p>

<p>　加藤座長が<br />
「今回、対象者以外に接種していた医療機関もあったとの噂を聞く。正しく接種が行われているかどうか調査する権限を設けるか、医師会レベルでご相談して詰めていただきたい」と述べ</p>

<p>　飯沼雅朗・日本医師会常任理事は<br />
「加藤先生の仰るような事実を私も聞いた。現実にある。しかし大多数の先生方はあの忙しい中で真面目におやりになった。若干ある不届き者は、我々の自浄作用できっちりやっていくのが正しい」と応じた。</p>

<p>　飯沼常任理事はさらに<br />
「今は医療機関の問題が議論されているが逆に、親の側の問題もあって、重複予約でキャンセルが増えて現場では困っている。都道府県の医師会長から日医の唐沢会長に要望書が出てくるほどの事態になっている。それから、この位の軽い病気なら、お金を払ってワクチンを打つより、かかってしまった方が安い、子供の医療費は無料だから、そんなことを言う親もいる。そういった面で教育も必要だし、医師会としても取り組みをする」と続けた。</p>

<p>　この論点は、このやりとりだけで終わりそうになったが、最後に宮崎千明・福岡市立西部療育センター長が、「悪質な例はあるにせよ、20人分のバイアルが１人分余って捨てるよりは打ってしまった方が国民のためだ。あまりそこを強調しすぎると、みすみす足りないワクチンを捨てることになる」と少しだけ留保をつけた。</p>

<p>　ちなみに昨年11月に行われた現場からの医療改革推進協議会の場で、余ったワクチンを捨てるべきか、接種対象者以外に打ってしまうべきかと壇上から問いかけがあり、ほぼ全員が「打ってしまうべき」の方に手を挙げた。予防接種部会と改革協議会と、どちらが世間知らずなのか興味深いところだ。</p>

<p>（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2253.php">この記事へのコメントはこちら</a>）</p>]]>
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    <title>日本脳炎ワクチン　経過措置決定は先送り</title>
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    <id>tag:lohasmedical.jp,2010:/news//2.1236</id>

    <published>2010-01-27T07:57:29Z</published>
    <updated>2010-01-27T09:52:56Z</updated>

    <summary>　新年度から積極的勧奨が再開される方針が決まっている日本脳炎ワクチンについて、積...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
    </author>
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://lohasmedical.jp/news/">
        <![CDATA[<p>　<a href="http://lohasmedical.jp/news/2010/01/15202205.php">新年度から積極的勧奨が再開される方針が決まっている日本脳炎ワクチン</a>について、積極的勧奨が差し控えられた５年間に定期接種対象年齢だったため免疫ををつけ損なった子供たちに経過措置をどう設けるかが27日、厚生労働省の検討会で議論された。しかし結論は出ず、夏以降に再度議論されることになった。（川口恭）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　この検討会は『第２回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会・日本脳炎に関する小委員会』（委員長・加藤達夫成育医療センター総長）。</p>

<p>　日本脳炎ワクチンは標準は１期として３歳時に２回、その翌年に１回、さらに２期として９歳時に１回接種することになっている。勧奨再開の理由となった新製法のワクチンが１期についてしか承認を得ていないので、新年度から勧奨再開されるのも１期のみ。この正規の１期対象者に接種した後でさらに余ったワクチンを、１期の免疫を付け損なった児童の誰にどういう順番で接種するかも課題になっている。</p>

<p>　前回の会合で、委員たちから、ワクチンの供給量を見込んだ叩き台を示すよう求められた厚生労働省が、①２期に関する動向が明確になってから議論する②２期の対象者より１期を完了していない者を優先し、特定の年齢に勧奨を行う③同じく１期の未完了者を優先し、特定の年齢を対象とせず４～12歳に対して広く接種機会を提供する④同じく４～７歳に広く接種機会を提供する　といった細かく分けて４案を提示した。</p>

<p>　①はそもそも結論先送りという案だが、ワクチンの生産量が増えずに正規の対象年齢層が100％接種をした場合という想定をしたため、②～④のどれを選んでもワクチンの余剰分が足りず、現場でパニックが起きかねないとの懸念が多くの委員から示され、加藤座長が結論の先送りを宣言した。</p>

<p>　なお、100％という非現実的な接種率で想定したことに関して、加藤座長は「法律で何人も接種の権利を持っているものなのだから100％を見込むのが国として安全」と述べた。これは国の無謬性と国民の現実的なリスクとを天秤にかけて、無謬性を選んだということになる。</p>

<p>　なお、もう少し時間が経過すると、①新製法ワクチンの２期接種使用への可否②勧奨再開後の１期接種の接種率がどの程度か③別の国内メーカーが23年度から供給を見込んで承認申請中のワクチンのメド、などが明らかになるという。</p>

<p>（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2252.php">この記事へのコメントこちら</a>）</p>]]>
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    <title>「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」 ─ 中医協公聴会で窮状を訴え</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://lohasmedical.jp/news/2010/01/24001517.php" />
    <id>tag:lohasmedical.jp,2010:/news//2.1235</id>

    <published>2010-01-23T15:15:17Z</published>
    <updated>2010-01-23T15:53:43Z</updated>

    <summary>「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」「訪問看護はボランティア」「医療崩壊を患者自身が痛感している状況は異常」─。4月の診療報酬改定について国民から意見を聴く中医協の公聴会で、福島県内の医師や看護師、患者らが医療現場の窮状を訴えた。（新井裕充）</summary>
    <author>
        <name>新井裕充</name>
        
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/中医協公聴会1-3793.php" onclick="window.open('http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/中医協公聴会1-3793.php','popup','width=500,height=332,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/中医協公聴会1-thumb-250x166-3793.jpg" width="250" height="166" alt="中医協公聴会1.jpg" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a></span>　「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」「訪問看護はボランティア」「医療崩壊を患者自身が痛感している状況は異常」─。4月の診療報酬改定について国民から意見を聴く中医協の公聴会で、福島県内の医師や看護師、患者らが医療現場の窮状を訴えた。（新井裕充）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　診察や検査など医療行為の値段を審議する厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会（中医協、会長＝遠藤久夫・学習院大経済学部教授）は1月22日、福島市の福島県文化センターで公聴会を開いた。2006年の横浜、08年の前橋に続いて3回目。1500人を収容できる大ホールには空席が目立った。</p>

<p>　意見発表者は一般公募約70人の中から選ばれた9人で、遠藤会長は「意見の内容および発言者のバランス等を考慮して公益委員のほうで選ばせていただいた」と説明した。<br />
　9人の内訳は発表順に、▽県医師会理事　▽歯科開業医　▽病院薬剤師　▽訪問看護師　▽公立病院長　▽開業医団体の職員　▽健保組合　▽連合福島　▽患者─で、診療側の意見が中心となった。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/中医協公聴会3-3799.php" onclick="window.open('http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/中医協公聴会3-3799.php','popup','width=500,height=355,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/中医協公聴会3-thumb-250x177-3799.jpg" width="250" height="177" alt="中医協公聴会3.jpg" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a></span>　公立病院の院長は、「全国の自治体病院の多くが国の社会保障費縮減の中で、診療報酬の引き下げ、医師不足の影響などにより経営的に極めて厳しい状況にある。本院も、最近数年間に常勤医師26名が20名に減少している」と窮状を訴えた。</p>

<p>　その上で、「本院が倒れれば（隣接する）郡山の医療、次の地域の医療も崩壊していき、まさにドミノ倒し的に崩壊していくことが危惧される。これ以上の地域医療の崩壊を防ぐには、第一線の医療を支える開業医も含めた病院運営が安定的に継続可能であることが絶対的な条件」として、診療所や中小病院などを含めた地域医療全体を再生する必要性を強調した。他の発表者からも、診療所の再診料引き下げに反対する声や、中小病院の評価を求める意見が出た。</p>

<p>　一方、会津若松市の訪問看護ステーションの看護師は「日ごろから制度にとても矛盾を感じていることが多々ある」として、4回目からの訪問看護が算定できないことなどを指摘。「必要なケアを行っているにもかかわらずタダ。訪問看護はボランティア」と声を強めた。さらに、育児との両立が難しい過酷な深夜勤務に触れ、「労働環境を整えていただきたい」と求めた。</p>

<p>　連合福島の執行委員をしている男性は、「福島県内でも診療科がなくなってしまった地域もある。南会津地方には産科がなく、出産ができない。会津若松まで1時間以上の時間を掛けて通院し、出産しているのが現状」と訴えた。<br />
　28年間にわたり人工透析を受けている男性は、「福島県では地域医療の崩壊が危惧されているが、これを患者自身が痛感しているという現実が非常に大変な問題。医療の状況は異常であると言わざるを得ない」と述べた。<br />
　<br />
　このほか、意見発表の詳細は2ページ以下を参照。なお、公聴会の後に再診料などを議論するかが注目されたが、ほぼ終了予定時間に閉会。厚労省の職員らは足早にタクシーに乗り込んだ。</p>

<p><br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>

<p><br />
=====</p>

<p><br />
<big><strong>■ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」 ─ 県医師会理事</strong></big><br />
　</p>

<p>　福島県医師会理事の常磐でございます。いわき市で泌尿器科の病院を運営しております。本日は、重点事項として2点ほどございますのでよろしくお願い申し上げます。</p>

<p>　平成22年4月の診療報酬改定は、医科本体でプラス1.74％、入院がプラス3.03％、外来がプラス0.31％と聞いております。民主党の公約は、総医療費対GNP比をOECD加盟国平均まで引き上げることでありました。<br />
　疲弊する医療現場は、医療費増加を掲げた新政権に大きな期待を寄せました。しかしながら、今回の改定は小幅でありまして、医療現場を失望させております。</p>

<p>　さて、医療は切れ目のない提供が必要でございまして、病院だけでなく診療所の経営とも関係しておりまして、共に建て直さなければ地域医療の再生はありません。</p>

<p>　中医協の「平成22年度診療報酬改定に係る検討状況について（現時点の骨子）」は、限られた改定財源を有効に活用することは評価しますが、地域医療を担う医療機関に将来の希望を与えるような改定にしていただきたく、若い勤務医が開業して地域医療に従事することをためらうような内容であってはならないということでございます。<br />
　<br />
　この点を特に強調して、中医協の皆様方には審議をお願いしたいと思います。</p>

<p><strong>1. 再診料について</strong><br />
　今回の骨子で特に申し上げたいのは、再診料についてでございます。再診料について、「病院と診療所の再診料を統一する方向で、その具体的な内容を検討する」とありますが、その考え方には賛成でございます。しかし、具体的内容としての検討では、診療所の再診料を下げて統一することには反対であります。</p>

<p>　診療所の再診料710円は、医療の、医師の技術料のほか、看護職員、コメディカルの人件費、退職引当金、減価償却費、水道・光熱費、事務経費などの運営費等々を含めて点数を評価してきた経緯がございます。<br />
　技術料の評価も含めてわずか710円でありまして、評価が低過ぎます。誰が見ても、再診料の引き下げは医療経営基盤に大きなダメージを与え、診療所の経営が脅かされ、地域医療の復興が難しく、地域医療の崩壊につながる恐れがあります。</p>

<p>　また、急性期医療の後方支援を担っております診療所、特に在宅医療を担っている有床診療所におきましては、入院医療の赤字分を外来診療でカバーしている現状も見られます。地域における急性期医療の後方支援が適切に対応できず、さらなる有床診療所の減少に拍車をかけることにもなりかねません。</p>

<p>　従いまして、診療所の再診料を下げて病院と同点数に統一することには反対であります。再診料の統一につきましては、病院および診療所の再診料を引き上げながら、病院の再診料と診療所の再診料を統一すべきであります。<br />
　なお、財源的に無理があるのであれば、今回一気に統一するのではなく、数次の診療報酬改定によりまして、段階的に病院の再診料を引き上げて統一すべきであると考えております。</p>

<p><strong>2. 外来管理加算について</strong><br />
　次に、外来管理加算についてでございますが、外来管理加算の5分要件は医療現場の実態にそぐわないので、骨子の「時間の目安は廃止」するということは賛成であります。</p>

<p>　外来管理加算の時間要件は、患者さんの診察の満足度とは関係しておりません。5分要件の導入により、患者さんの待ち時間が長くなり、時間の計測が医師の診療上の妨げになったりしております。<br />
　今回の改定では5分要件を廃止し、その上で次回改定に向けて、外来管理加算は内科系の無形の技術に対する診療項目であり、創設の経緯を踏まえ、時間を掛けて外来管理加算の在り方について議論すべきであります。</p>

<p>　また、外来管理加算の診療項目そのものを廃止することには絶対に反対であります。以上、ご高配のほど、よろしくお願い申し上げます。<br />
 </p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>

<p></p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 ─ 歯科開業医</strong></big><br />
　</p>

<p>　私は、福島県会津若松市で歯科医院を開業しております、遠藤と申します。地元で歯科医院を開設している歯科医師として、日ごろ感じている点をいくつか述べさせていただきたいと思います。それをまた、この改定の中で反映していただければありがたいと思っております。</p>

<p><strong>1. 健康とQOLを支える歯科医療の役割</strong><br />
　高齢化とともに、国民の求めるものが多様化しております。医療状況も、従来の救急医療を主体とした急性期医療のみならず、それと共に生活支える医療が重要視されていると思っております。<br />
　生涯にわたって自分の歯でおいしく食べるということは人生の大きな楽しみであり、国民の健康とQOLの確保に欠かせないものと思っております。この健康とQOLを支える歯科医療の役割は今後ますます重要になってくるものと思っております。</p>

<p>　そうした中で、地域において日々診療に当たっておりますと、さまざまな患者さんが来院されます。病状もそれぞれに異なりますけれども、職業、生活環境、価値観、倫理観、また求めるものの優先順位等、さまざまな訴えがございます。QOLが求められる、生活を支える歯科医療においては、こうした患者さんの訴えに応えた治療をすることが重要だと思っております。</p>

<p><strong>2. 初・再診料の引き上げ</strong><br />
　また、在宅診療にも当たっておりますが、いったん寝たきりになりますと、口の中の状態というのは急速に悪化してしまいます。これは、全身状態にも影響を与えるものと考えております。</p>

<p>　ただ、歯科の治療というのは基本的に外科治療でございます。そうしますと、患者さんの枕元でこういった治療をすることは大変な困難が伴います。我々はさまざまな工夫を重ねながら実施しているわけでございますが、これらのことを評価していただくとともに、患者さんにとってより良い治療環境、こういったものを整える、そういった制度ですね。<br />
　例えば、入院によって治療するのか。搬送するのか。また、現在は医療保険と介護保険がちょっと縦割り状態でなかなか運営が難しいのですが、介護施設等の利用。そういったことを制度の中に採り入れていただきたいというふうな要望を持っております。</p>

<p>　またこうした中で、安全で安心できる歯科医療が安定的に提供されるとともに、その時代時代に即した新しい技術というものが導入されなければなりません。このためには、私ども歯科医療に携わる者の自助努力は当然必要なわけでありますが、それと共に医院の経営安定ということが欠かせません。</p>

<p>　しかしながら残念なことに、長年にわたる政府の医療費抑制策により、歯科医療費の総額は10年以上にもわたって横ばい状態であり、1医療機関当たりの歯科医療費は大幅に減少しております。一部の報道等では、「ワーキングプア」というような言葉すら使われております。<br />
　その実態は、経営の現状維持すら困難であり、新しい技術の研鑽や診療設備の更新が困難となっております。適切な歯科医療を提供するためには、経営を維持する基盤である基本診療料であります初診料・再診料の大幅な引き上げを強く要望いたします。</p>

<p><strong>3. 技術料の評価</strong><br />
　また、あまりにも評価の低い多くの歯科の技術料の実態に合わせた見直しをお願いしたいと思います。先ほど述べましたように、来院されるさまざまな患者さんを治療するに当たっては、患者さんとお話し合いをしながら、医学的根拠の下に患者さんの訴えを重要視し、治療方針を決めてまいりますが、実態には治療が進むに従って患者さんの意向も変化してまいります。そういったことはしばしばございます。</p>

<p>　現在の保険診療上のルールにおいては、臨機応変な対応がなかなか困難となっております。患者さんの主訴を重要視した治療ができるように、これらのルールを改善していただければと思っております。<br />
　また、これは指導管理の在り方についても同様で、患者さんの実態に合ったルールにしていただきたいというふうに考えております。</p>

<p>　私たち歯科医療界は国民の皆様と共に、80歳まで20本以上の歯を残すという「8020社会」を目指しております。自分の歯を残して、お口の機能を回復し、維持し、またそのための技術を評価していただき、定期的な指導管理が円滑に運用できるシステム。<br />
　また、在宅における、在宅や施設における療養・介護を受けている方々のための歯科医療の充実が必要であります。生涯を通じて患者さんと共に歩むことのできる、その支障のない制度にしていただきたいというふうに考えております。</p>

<p>　また、歯科においては新しい技術の導入に際してなかなか技術的評価が得られず、十分に普及するには適切な評価をぜひお願いしたいと思っております。</p>

<p>　確かに、医療においては「ボランティア精神」というのは大事であり、我々も十分理解はしておりますが、あまりにも採算性がなければいずれは破綻してしまうと考えております。</p>

<p>　最後に、社会保障制度は国の文化であり、国民皆保険制度というのは国民の宝だというふうに思っております。将来にわたって維持できるよう、我々がその保険制度の中で、日々の臨床において、患者さんの皆様に必要な歯科医療を、患者さん一人ひとりのその実情、実態に合わせて、幅広い解釈の下、十分に提供できるよう、改定に当たっては以上の点をご配慮いただいて進めていただければありがたいというふうに思っております。以上です。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」 ─ 病院薬剤師</strong></big><br />
　</p>

<p>　私は宮城県石巻市の市立病院に薬剤師として勤務しております佐藤と申します。よろしくお願いいたします。本院は病床数206床で、開院当時から入院患者さん中心の薬剤管理指導業務を行う医療サービスを提供しております。</p>

<p><strong>1. 病棟薬剤師の評価</strong><br />
　平成22年度の診療報酬改定では、病院勤務医の負担軽減におけるチーム医療の評価、後発品の使用促進に対する評価、がん医療の推進、感染症対策の推進、医療安全対策の推進、質が高く効率的な急性期の入院医療の推進として、薬剤師の配置に着目した評価の導入の検討などについて、改定の骨子に盛り込んでいただきましたことには感謝申し上げます。</p>

<p>　しかしながら中医協において、「DPC病院での病棟薬剤師の配置については今回の改定で実施しない」とされてしまったことは極めて残念に思っております。</p>

<p>　薬剤師は医療チームの一員として、医師、看護師らと共に患者状況を共有した安全な薬物療法の実現に取り組んでいます。最近では、医師から医薬品や薬物療法に関する相談など病棟での業務が多様化しており、今後、薬剤師が安全な薬物療法の実現を果たすために、その役割と責任がますます大きくなっていくものと考えております。</p>

<p>　医師や看護師とは違う視点で、患者さんの安全面、特に薬の副作用を中心に、薬剤師が病棟において常に患者さんをフォローアップしていくことが大切と考え、取り組んでいます。<br />
　私たちは患者さんに近い場所で、安全な薬物療法の実施のためにもっと貢献したいのですが、薬剤師の人数が少ないので、どうしても仕事の兼務が避けられない状況にあります。</p>

<p>　こうした状況をどうやって改善していくかを考えるとき、薬剤管理指導料のように行為に対する評価では十分ではなく、薬剤師を病棟に配置していることを評価することが適切だと考えております。<br />
　薬剤師は、病棟でより適切で安全な薬物療法を提供するために、平成24年度の診療報酬改定において薬剤師を病棟に配置することに対する評価を実現していただきますよう強く要望したいと思っております。</p>

<p>　次に補足的になりますが、現在中医協で議論されているがん医療の推進については、キャンサーボード（がん治療の院内検討会）の一員として、薬剤師を加えていただきますようお願いしたいと思っております。</p>

<p><strong>2. 後発品の使用促進</strong><br />
　次に、後発医薬品の使用状況については、政府目標として数量シェアで30％以上と掲げられており、これまでにも処方せん様式の変更をはじめ、あらゆる促進策の取り組みが行われてきました。<br />
　後発医薬品の普及については、薬局薬剤師だけではなく、病院薬剤師も積極的にこれに取り組まなければならず、次回改定で後発品の採用品目数の割合に応じた評価が導入されることは歓迎すべきと考えております。</p>

<p>　その一方で、医療提供側や患者さん側にとって全く不安がないわけではなく、急速には進まないというのも事実だと思います。「患者さんの不安を取り除く」ということについて現場として努力していくことは当然ですが、国民が安心して使用することができるように、政府広報などによる国民への周知も必要だと思っております。</p>

<p>　また、地域の薬局の方々からは、調剤報酬について後発品の数量シェアに応じた段階的な評価を見直すことで、漢方薬のように「先発」「後発」という分類ができない医薬品を多く取り扱う薬局の場合には薬剤師の努力だけでは解決できず、その対応を心配する声も聞かれます。<br />
　さらに、後発医薬品が進むことに伴う備蓄、医薬品品目の増加と相まって、薬局の経営コストへの影響を心配する声が多く聞かれています。</p>

<p>　こうした声を踏まえ、ぜひ薬局の経営を大きく圧迫しないようベストコストの適切な評価をお願いしたいと思います。これで意見を終わります。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」 ─ 訪問看護師</strong></big><br />
　</p>

<p>　福島県にあります会津若松市の財団法人温知会・会津中央病院の訪問看護ステーションからまいりました大友と申します。このたびは訪問看護師の立場として、あとは看護師の代表といたしまして、日ごろから制度にとても矛盾を感じていることが多々ありますので、その中で4つほど意見を申し上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。</p>

<p><strong>1. 訪問看護の回数制限</strong><br />
　皆さん、訪問看護と言うと「何をやっているんだろう」ということで、分からない方がたぶん多いのかなと思います。その中でですね、「訪問看護療養費」というのがありまして、医療保険と介護保険の二本立てで訪問看護は提供されております。今回は医療保険のほうですので、「訪問看護基本療養費」というものが算定されることになっています。</p>

<p>　この制度で、ちょっと矛盾を感じているところがございますので述べさせていただきたいのですが、訪問看護というのはですね、がんの末期の方と、あとは厚生労働大臣が定める疾病だけが回数制限がないんですけれども、そのほかの疾病の方に関しては回数制限が設けられております。<br />
　それは週3回しか......、「訪問看護に行ってはいけませんよ」ではないんですが、「それ以上行っても診療報酬を頂けない」というような報酬設定になっております。</p>

<p>　例えば、私のステーションに「強皮症」という難病の方がいらっしゃるのですが、この方は点滴をしなければ生命を維持できないような状況です。しかし、この「強皮症」という病気は厚生労働大臣が定める疾病ではないために、週3回までしか診療報酬を頂けないということになります。<br />
　ですので、週4回目からの報酬は訪問看護ステーションは無報酬。結局、ボランティアで訪問させていただいているというような状況になっております。必要なケアを行っているにもかかわらずタダ、ということになっております。</p>

<p>　「なぜこのような制度になってしまったのか？」というところを私はですね、根拠をですね、説明していただきたいというふうに思っております。現場の立場からいたしますと、その根拠に納得いかなければぜひ改定していただいてですね、週4日目以降もきちんとケアを提供しているんですから、報酬を頂きたいと思っております。</p>

<p>　訪問看護師は日々、本当に忙しく動いております。（入院期間を短縮させる）DPCや7対1（入院基本料）の関係で医療ニーズの高い方もかなり多く在宅に来ておりますので、そういったところもくんでいただければと思っております。</p>

<p><strong>2. 「ターミナルケア療養費」の算定要件</strong><br />
　2つ目ですが、「ターミナルケア療養費」というのがございます。これは在宅での看取りを推進するものですが、こちらの算定要件ですが、とても矛盾しているものでして、「死亡日当日を含む死亡前14日以内に2回訪問しなさい」というような制度になっております。</p>

<p>　その方が、例えば「1日でも2日でも意識があるうちに自宅に戻りたい」とか、「1日でもいいから自宅でみたい」というご家族の希望をかなえるには、この「14日」という根拠がどこにあるのでしょうか。この「14日以内に2日」という、この根拠をですね、この制度を決めた方にぜひ説明を頂きたいという希望があります。</p>

<p>　やはり、入院していて「今じゃなければ帰れない」、「今じゃないと自宅に戻れない」という方がたくさんいらっしゃいます。それでご自宅に帰りまして、こちら訪問看護（ステーション）で在宅の先生方と連携を取りながらその方を看取ります。<br />
　しかし、この「ターミナルケア療養費」、訪問看護ステーションとしては頂くことができません。ですので、基本料金やオプションの設定をするしかないというような、本当に矛盾を感じるような制度でございますので、こちらのほうもですね、きちんとした説明を頂けないのであれば報酬の改定をしていただきたいと思っております。</p>

<p><strong>3. 「特別な関係」にある医療機関と訪問看護ステーションの算定制限</strong><br />
　3つ目ですが、医療機関と訪問看護ステーションが特別な関係にある（場合に算定が制限される）というような制度がありますが、「特別な関係」というのがですね、「医療機関と訪問看護ステーションの開設者が同じである」ということになっております。</p>

<p>　例えば、私どもが勤めております会津中央病院を受診されている患者さんが受診した日、その当日に訪問看護を提供した場合には訪問看護はボランティアになります。これも私、とってもおかしいと思うんですけれども、診察と看護というのは内容が違います。かなり違ったことを提供しています。</p>

<p>　先ほどの「強皮症」の患者さんに対してもですね、例えば「今日は受診した日だから点滴を抜いていきたい」というご希望がございました。ですので、朝早く訪問看護師が訪問いたしまして、その中の中心静脈の点滴を抜きます。そして、その方は特に何もぶら下げることなく軽い身支度で受診に行かれる。そこで先生の診察を受けて戻ってきます。</p>

<p>　で、「戻ってきたから、看護師さん、点滴をもう1回やってくれないか？」ということで、もう一度刺しに行きます。それは、ボランティアになってしまうんです。そういったことを、どのように皆さんはお考えなのかというところで、やはり、現在業務に当たっている私たちはですね、そういったところにとても矛盾を感じております。<br />
　ですので、こういった「特別な関係にある」ということを設けた理由をお聞かせ願いたいと思っておりますので、もしですね、こういったことが私たちの納得のできないことであれば、やはり改定を求めていきたいと思っております。</p>

<p><strong>4. 看護師の労働環境の整備</strong><br />
　最後ですが、看護師としての要望になります。私も子どもを持つ立場でありますので、看護師の労働環境ということになります。子どもが小さいころ日勤をやって、また深夜帯に出掛けるというようなことが多々ありましたけれども、これはですね、子どもを犠牲にする、家庭を犠牲にする。</p>

<p>　自分の健康も害していきます。24時間寝ないで、育児と看護に随分偏りました。結局、夜中になると頭がボーっとしてきます。かなり体が疲れてですね。看護師は子どもを産み育てたい。そして少子化に歯止めをかけなくてはいけないですし、そういった中で、やはり労働環境の充実とか、パート労働環境を整えていただきたいという辺り。</p>

<p>　こちらはですね、もちろん利用者さん、患者さんの健康を守るですとか事故を防ぐというところにもつながりますので、ぜひですね、看護師の労働環境の整備に関してもご意見を申し上げたいと思います。以上になります。ありがとうございました。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」 ─ 公立病院長</strong></big><br />
　</p>

<p>　福島県須賀川市にあります公立岩瀬病院院長の吉田と申します。本日は、この公聴会で発言する機会を頂きましてありがとうございます。心より感謝を申し上げます。<br />
　全国自治体病院協議会の福島県支部長をしておりますので、その支部長として、および公立岩瀬病院長としての意見を述べさせていただきます。</p>

<p>　さて、私どもの公立岩瀬病院は福島県のほぼ中央にありまして、30万都市・郡山市に隣接する人口約8万人の須賀川市に開設されています。今年で創立138年を迎える日本で最古の病院です。<br />
　創立当時は医学部を併設しておりまして、（中略）数多くの優秀な技術者を輩出するとともに、県内医学界の船頭的な役割を担いながら地域医療の拠点施設として、周辺の地域住民の安心、安全の確保と健康増進に多大なる貢献と実績を上げて（中略）伝統を継承しながら今日に至っております。</p>

<p>　現在、全国の自治体病院の多くが国の社会保障政策の経費縮減の中で、診療報酬単価の引き下げ、医師不足の影響などによりまして、経営的に極めて厳しい状況にあるなど、自治体病院を取り巻く環境はますます深刻さを増していき、地域医療崩壊が現実のものとなってきています。<br />
　本院も、最近数年間に常勤医師26名が20名に減少しておりますので、非常に厳しい医療、病院運営にある現状に加えまして、さらに国の強力な指導の下、平成20年度に策定した改革プランに基づきまして、現在の経営形態の変更をはじめ、さまざまな改革、改善策に取り組んでいますが、1医療機関の取り組みには限界があることも事実であります。</p>

<p>　本院が倒れれば郡山の医療、次の地域の医療も崩壊していき、まさにドミノ倒し的に崩壊していくことが危惧されております。これ以上の地域医療の崩壊を防ぐには、第一線の医療を支える開業医も含めた病院運営が安定的に継続可能であることが絶対的な条件です。このような観点から、8項目について意見を申し上げます。</p>

<p><strong>1. 「一般病棟入院基本料」の見直し</strong><br />
　病院としてすぐに実施してほしいことは、「一般病棟入院基本料」の見直しです。今の診療報酬ではさまざまな加算を設けて、いかにも病院運営を支援しているように見せかけていますが、このやり方では中小規模の病院は救済されません。入院基本料の大幅アップがぜひとも必要です。<br />
　具体的には、例えば現在、入院基本料は看護師の配置数によって点数配分がされておりますが、診療行為による評価、ならびにコストを適切に反映した点数評価の実施をすぐにお願いしたいと思っております。</p>

<p><strong>2. 「医師事務作業補助体制加算」の要件緩和</strong><br />
　次に、「医師事務作業補助体制加算」の見直しです。勤務医の負担軽減のために導入されたと理解しておりますけれども、人件費を考えた加算でなければ使いにくく、また専従でなければならないなど制約が多すぎるので、この条件を緩和してほしいと思っております。</p>

<p><strong>3. 複数科受診の算定条件の見直し</strong><br />
　次に、複数科受診の算定条件の見直しについてです。現在、病院では（同一日に）複数科を受診した患者さんに、受診した科の数、全部は算定できません。この複数科受診のときの初診料・再診料それぞれに、受診した科目数で評価されるべきだと思っております。それを実施していただきたいということです。</p>

<p><strong>4. 「外来診療料」の見直し</strong><br />
　次に現在、（200 床以上の病院の再診料である）「外来診療料」70点の中には、検査項目が包括されております。70点以上の項目が包括されていることは納得できませんし、これを改正していただきたい。</p>

<p>　▼　<em>200床未満の病院は「再診料」、200床以上の病院は「外来診療料」。</em></p>

<p><strong>5. 病院の再診料を診療所よりも高設定に</strong><br />
　現在、勤務医の確保が非常に困難になっているために、各病院が救急医療を行っていくためには外来患者さんの受診の数を抑えなければ勤務医の負担が過重になってしまいます。</p>

<p>　ちなみに須賀川市では、行政、医師会、病院が協力して平日の「夜間急病診療所」を開設しました。また、病院としては時間外受診の患者さんに加算を負担していただくことなど、病院の機能を最大限発揮できるように努力していますが、目標達成にはまだまだ道が遠いと思っております。</p>

<p>　そこで、軽症患者さんが診療所をより利用していただきやすいようにしてもらいたいと思っております。むしろ、再診料を病院のほうが高い設定にすることで患者さんに診療所を選択するインセンティブを与えるというふうにしてはいかがでしょうか。</p>

<p><strong>6. 手術手技料の引き上げ</strong><br />
　次に、医療崩壊が叫ばれる中で、これまで産科、小児科、救急医療が注目されてまいりましてけれども、現在は一般外科が減少して、外科は崩壊の危険水域に既に達しております。手術手技料の大幅アップと、診療材料は別算定にするなどの対応が早急に望まれると思っております。</p>

<p><strong>7. 地域連携も含めたチーム医療の評価</strong><br />
　次に、我々は「地域完結型の医療」を目指しておりますけれども、そのためには1病院のチーム医療にとどまらず、地域連携も含めたチーム医療の評価が不可欠であります。チーム医療の評価をさらに高めていただきたいと思います。</p>

<p><strong>8. 政策医療の評価</strong><br />
　最後に、特に公的医療機関は政策医療を担うなど特殊性を持っております。現在進行中の新型インフルエンザワクチンの接種につきましても、国のワクチン供給計画の遅れ、それに供給の不手際などがありまして、病院も地域の開業医もお互いに大きな不満を持っている次第です。<br />
　今回のような国全体で取り組むべき問題の場合には、それにかかわるすべての医療側に対しまして、適時、適切な評価が必要であると思っております。中医協のリーダーシップに期待したいと思っております。</p>

<p>　以上につきまして、日々医療に従事する現場の想いとしまして、特段のご配慮を賜りますよう、よろしくお願いいたします。以上で私の意見を終わります。どうもありがとうございました。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 ─ 開業医団体</strong></big></p>

<p><br />
　私は千葉県の開業医の団体であります、「千葉県保険医協会」という団体の職員であります川井と申します。本日は、千葉県千葉市からこちらのほうに来させていただきました。<br />
　このたび、このような意見発表の機会を与えていただきまして、ありがとうございます。本日は会員の先生がこちらのほうに来られませんので、会員の開業医の声をお伝えできるように意見を述べさせていただきたいと思います。</p>

<p><strong>1. 診療所の再診料引き下げに反対</strong><br />
　今回の意見発表の募集があったときに、私は次のような意見を提出させていただきました。最初の意見発表をしていただきました（福島県医師会理事の）先生と重複するのですが、私の意見は、再診料の病院・診療所間の格差統一について、診療所を引き下げての統一に反対します。</p>

<p>　再診料には、医師の基本的な診療行為と医療の提供に必要な看護師、事務員等のスタッフの人件費、カルテ、基本的な診察用具、光熱費、施設の整備費等の人的・物的コストが含まれており、再診料が医療サービスの礎であることは言うまでもありません。再診料の引き下げは、この礎を崩壊させることは明らかであります。</p>

<p>　度重なる報酬引き下げでサービス提供体制を崩壊させた介護保険の悲劇を繰り返さないためにも、診療所の再診料引き下げはすべきではありません。以上のような意見を提出させていただきました。</p>

<p>　私は提出させていただきました意見の中で、「いしずえ」という言葉を使わせていただきました。漢字で書きますと基礎の「礎」になりますけれども、この「礎」という言葉には「建物の柱を乗せる土台となる石」という意味と、「物事の基礎となる大事なもの」という意味がございます。</p>

<p>　地域医療の礎が診療所であるのならば、その診療所を支える礎が再診料であるということは明白なことでございます。再診料の引き下げはこの礎の一部を取り除くことに他なりません。<br />
　既にある建物の土台を少しでも取り除きましたら、その建物がすぐ不安定になるように、再診料の引き下げは診療所経営の土台を揺るがし、その動揺は地域医療全体に波及することは想像に難くないと思います。 </p>

<p>　医療は病院だけが担っているわけではございません。初期治療はもちろん、健診、予防接種、最近では新型インフルエンザの対応など地域医療を担う診療所の存在があって成り立たっているのではないでしょうか。<br />
　この診療所が成り立たず、病院に患者が集中する事態になれば、勤務医の負担がさらに増大します。診療所の再診料を引き下げて病院に配分したら、勤務医がさらに疲弊してしまうという本末転倒の事態を望まれていらっしゃるのでしょうか。</p>

<p>　介護保険は度重なる報酬切り下げでサービス提供体制が崩壊しまして、「介護崩壊」と言われておりましたが、その建て直しのために、昨年の介護報酬改定でわずかに報酬がアップいたしました。しかし、それが状況の改善につながっていないのが現状でございます。<br />
　一度サービス提供体制が崩壊すると建て直しが困難であるという介護保険の実例を見ながら、さらに医療でも同様のことを繰り返すのは絶対に避けるべきだと思います。</p>

<p>　以上の点から、診療所の再診料引き下げに反対いたします。</p>

<p><strong>2. 地域医療を支える中小病院に大きな影響</strong><br />
　もう1点、病院の改定案について意見を申し上げたいと思います。病院についての評価について今回の改定骨子案は、2008年改定に定められた施設基準に対応できた救急などの医療機関はさらに評価されたというふうに思います。</p>

<p>　しかし、前回改定で対応できなかった多くの中小病院は、今回も評価を特にされておりません。さらには、地域医療で急性期病院と慢性期病院の安全弁としての役割も果たしている「15対1入院基本料」病院についても引き下げが示唆されており、90日超えの「後期高齢者特定入院基本料」を一般患者にも拡大する方針が出されております。</p>

<p>　これらの方針が実行されれば、地域医療を支える中小病院に大きな影響を与えることは明らかです。ギリギリのところで踏ん張っている中小病院にさらに追い討ちをかける改定を実施しないよう、切にお願いする次第でございます。</p>

<p><strong>3. 医療現場からの声が改定に反映されているか</strong><br />
　最後になりますが、この中医協公聴会につきましても一言、意見を申し上げたいと思います。実は私、この公聴会に3回、過去2回、今回で3回参加させていただいております。</p>

<p>　毎回、さまざまな意見が出ておりまして、（中医協委員の）先生方にも聴いていただいているのですが、この医療現場からの声が改定に反映されているかどうかというのは、少し疑問なところもございます。</p>

<p>　「この公聴会で意見を聴いた」という事実だけではなくて、ぜひこちらに出された声につきましても、委員の先生方に真摯にご検討いただければというふうに僭越ながら意見を述べさせていただきます。本日は、ご静聴ありがとうございました。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」 ─ 健保組合</strong></big><br />
　</p>

<p>　私は福島県福島市にあります東邦銀行健康保険組合の石井でございます。意見発表の機会を与えていただきましたことに御礼を申し上げたいと思います。平成22年度の診療報酬改定について、保険者である健康保険組合の立場から意見を述べさせていただきます。</p>

<p>　現下の厳しい経済情勢の中で、保険組合は医療保険制度の安定的な運営に向けて日々努力しておりますが、保険収入の減少である高齢者医療制度に対する支援金、納付金等の過重な負担等により、健保組合全体では平成20年度決算で3060億円の経常赤字となり、21年度予算でも当初6100億円超と見込まれておりました経常赤字が、さらなる保険料収入の減少で7千数百億円にまで拡大するなど2年連続の巨額な赤字を計上し、危機的な財政状況に直面しております。</p>

<p>　当福島県の健康保険組合も全国と同様の厳しい財政状況でございまして、20年度決算でございますが、8組合で3億5700万円の経常赤字でございます。21年度の予算は当初、6億9600万円の経常赤字の見込みでございますが、この状況下でさらに拡大する勢いの状況でございます。</p>

<p>　社会経済情勢とか、国民生活の状況、保険者財政等を考えれば、診療報酬の引き上げを行う環境にはないわけですが、平成22年度の診療報酬改定におきまして昨年末に改定率が決定されております。<br />
　今後、具体的な点数設定等の議論が進められることと思いますが、その際にはメリハリを付ける形で、必要度の高い医療に対しては大胆かつ重点的な評価を行う一方、限られた財源を効率的かつ効果的に配分し、国民、患者に納得・理解が得られるような改正になるようお願いいたします。</p>

<p>　これまでの検討状況については､現時点の骨子を見ますと、喫緊の課題であります病院勤務医の負担軽減や、産科、小児科、救急医療等の急性期を中心とした医療についてさまざまな対応を講じることや、医療機能の分化や連携の観点から在宅医療の充実や、地域における医療連携体制の評価を図っていく措置を講ずることは大変評価でき、期待しているところでございます。</p>

<p>　また、個別の項目について、骨子の中で3点について私の立場から申し上げたいと思います。</p>

<p><strong>1. 診療所の再診料</strong><br />
　まず1点目は再診料でございます。同一サービスは同一の報酬にすべきであることや、病院と診療所の格差を是正するという観点から統一する方向で検討することとしておりますが、その際には配分を大きく見直し、診療所の点数を引き下げ、病院の点数を引き上げる形で統一を図るべきであると私どもは考えております。</p>

<p><strong>2. 後発医薬品の使用促進</strong><br />
　2点目は、医療の効率化の余地がある領域については適正化すべきという観点から、後発医薬品の使用促進については、さらなる促進を図るためにさまざまな取り組みを実施することは評価できますが、その効果や使用状況については検証し、実効性のある見直しをお願いしたいと思っております。</p>

<p><strong>3. 明細書の無料交付</strong><br />
　3点目は、診療報酬改定に当たりましては、国民・患者にとって分かりやすいものとする観点から、診療報酬体系の簡素化、合理化を図っていく方向で取り組むべきであります。　<br />
　また、患者が医療に対する理解や関心を深めるためにも、明細書の無料交付を義務付けるようにぜひ要望いたします。</p>

<p>　このほか、保険者の立場から申しますと、医療の透明化や審査の充実、支払いの効率化を図る観点から、レセプト様式の見直しや、当初の方針から後退してしまいましたレセプトの電子化など、医療保険実務のＩＴ化を推進すべきと考えております。以上でございます。よろしくご検討くださいますようにお願いいたします｡<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「医療過疎が極めて深刻な事態」 ─ 連合福島</strong></big><br />
　</p>

<p>　連合福島の執行委員をしております二瓶（にへい）と申します。福島県福島市で、福島中央市民医療生活協同組合に従事しております。職場の労働組合の執行委員長も担っております。<br />
　今日は、国民の安心の大きさである医療の報酬を討議する重要な会議を福島で開いていただき、このような発言の機会をいただきましたことに、関係者の皆様に感謝いたします。本日は、連合福島を代表して患者の立場、被保険者の立場、そして医療スタッフの立場から意見を言わせていただきます。</p>

<p><strong>1. 医療供給体制が不十分でアクセスが困難</strong><br />
　まず、地域における医療供給体制の維持と確保についてであります。医療は私たちが安心して暮らすため、欠かすことのできない条件です。安心の医療が提供されない地域で暮らすことはできません。<br />
　しかし、その基盤が揺らいでいます。全国的に、医療機関、診療科、医師、看護師等の偏在が進む中、福島県内でも地域によっては診療科がなくなってしまった、そういう地域も出ています。<br />
　南会津の地域では、医療過疎が極めて深刻な事態となっています。南会津地方には産科がなく、出産ができません。会津若松まで1時間以上の時間を掛けて通院し、出産しているのが現状です。</p>

<p>　また、出産が近くなると早期に、今の冬季の......、雪の道路事情なども考慮し、早めに入院する、そういう事情も出てきます。また、南会津は高齢者の人口が多く、移動が困難なお年寄りがたくさんいらっしゃいます。こうした地域で医療供給体制が不十分で、医療へのアクセスが困難となっているのが実情です。基幹病院と地域の医療の連携、あるいは訪問看護の評価をしていただきたいと思います。</p>

<p>　また、県内どの地域に住んでいても救急医療が受けられる体制を整備するため、救急体制に貢献する医療機関や、夜間・休日診療を行う医療機関に対する医療機関に対する評価も行っていただきたいと思います。</p>

<p>　また、福島県は全国的に見れば比較的出生率が高い県ですが、子どもを産み育てたいと願う市民、勤労者が安心して出産・育児をすることができるよう、新生児を含む周産期医療、小児医療への重点評価もお願いしたいと思います。</p>

<p><strong>2. 明細書の無償発行の義務化</strong><br />
　次に、医療機関における明細書の発行についてです。患者の立場からすれば、自分が受けた医療の内容と、医療費の内訳を知ることは当然の権利です。医療費の一部を窓口で負担する際に、何にどれだけお金がかかっているのかということを明細書の形で交付することにより、医療機関と患者の間の信頼関係は格段に高まると思います。</p>

<p>　ですから、医療の内容がレセプト並みに分かる明細書の発行について、本人が不要としない限り、すべての医療機関において無償で発行することを義務化していただきたいと思います。</p>

<p>　もちろん医療機関の中には、既に体制が整えられている所もあると思います。明細書無償発行の義務化を方針として掲げて、既に体制のある医療機関から段階的に実施されています。次期報酬改定の2年後には完全実施化されるようなスケジュールを決めるべきと考えてます。<br />
　なお、改正整備のために電子請求の評価による診療報酬上の電子化加算や、財政上の支援措置などを併せて行うことが必要と考えてます。</p>

<p><strong>3. 医師、看護師の勤務環境の整備</strong><br />
　最後に、医師、看護師の負担軽減について述べます。勤務医、看護師の加重労働は深刻です。看護師を例にとりますが、月8回から9回の夜間シフトは過酷です。<br />
　妊娠、出産、子育ての両立は困難ですし、多くの看護師が健康不安を訴えています。現場は既に人材不足の状態にあります。医療の現場が疲弊して患者への丁寧な対応ができなくなったり医療ミスが発生することは、患者、医療関係者双方にとって不幸なことです。</p>

<p>　医師や看護師が魅力ある仕事をして、若い人々の目に映らなければさらに人材不足に陥ることも懸念されます。医師、看護師の安定的確保と処遇を改善するために、可能な限りの環境整備をお願いします。<br />
　子どもを育てる、あるいは体力に限界がある、そうした状況の中で、職場で労働組合に従事していて相談を受けます。まさに今、そういう意味で、職場からの改善が目に見えるような、そうした環境整備をお願いしたいと思います。</p>

<p>　また、中医協では入院基本料に関する月平均夜勤時間の72時間要件の緩和が議論されましたが、安心の医療のためにはむしろ64時間以内に引き上げ、夜勤も月8回以内で済むよう改善することが重要なポイントだと思います。</p>

<p>　そのためにも重要なことは、人材をどういうふうにつくり確保するかということです。医療スタッフの社会的な増員をどう図っていくのか、このことも大変重要になっていくと思います。現在の72時間要件を一時的にも緩めるような方向は、人材確保、安心の医療に逆行することになると思います。以上、意見を表明させていただきました。ありがとうございました。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」 ─ 透析患者</strong></big><br />
　</p>

<p>　郡山市の岡部と申します。人工透析を受けている患者でございます。今年で28年目になります。本日も、これから帰って夜間透析を受ける予定となっておりますが、私のような者に大変貴重な時間を賜りまして厚く御礼を申し上げます。<br />
　透析医療についてお話ししようかと思いましたが、皆さん、報告書を読むと（透析医療について）ご承知のようですので、福島県の地域医療の問題について今般、話させていただきたいと思います。</p>

<p>　福島県では、地域医療の崩壊が危惧されております。これを患者自身が痛感しているという現実が非常に大変な問題と思います。この先進国たる日本において、マクロの理論で言うところの政治的要求や安全の要求が、それさえ得られていない。そういう医療の状況は異常であると言わざるを得ないというふうに思います。</p>

<p>　そういう観点から本日、2点を提案・要望させていただきたいと思います。</p>

<p><strong>1. 地方と都市部の広範な相互支援システムを</strong><br />
　その1ですが、福島県は特に医療施設が存在するにもかかわらず、医師やスタッフの撤退から大切な診療科が閉鎖されている事態が特に公的医療機関に続発しているという現実は、いつでもどこでも安心できる医療を提供すべき公的医療機関の社会的責務を果たしているとは到底言い難いというふうに思います。</p>

<p>　しかし同時に、現体制の下ではその高邁な理想の実現が困難であろうという現実も理解しているつもりです。長期スパン的な解決手段として、まず地域医療を保障するという欠落、考え方、それを実現すべき制度をもう一度再構築して、それを診療報酬体系の中でしっかり担保していく必要があると考えています。</p>

<p>　確かに、社会保障費は国家財政の中で大きな部分を占めておりますし、非常に注目されております。しかし、急速に高齢化した日本において、このような財政体系になることは自明でありましたし、それを削減、あるいは圧縮することは人間の基本的尊厳を破壊させる危機を露呈するのではないかという危機感を感じます。</p>

<p>　そういう危機感の中で、地方、都市部の格差はありますが、双方からの「医療創造支援システム」を構築し、これだけ交通網が発達しておりますので、かなり広範な支援システムが組めるはずでございます。<br />
　そういう中で、地域に住む者、地方に住む者にとっても安心して生活できる医療体制の構築をしていただきたいというふうにお願いしたいと思います。</p>

<p><strong>2. 在宅、通院、介護体制などの体系的な整備を</strong><br />
　2点目ですが、在宅医療の推進という基本方針がございます。具体的に療養病床の削減とか、そういうところも出てきておりますので、こういう在宅医療の推進というのはこれからの日本の医療を俯瞰すべき姿であろうというふうに思慮されます。<br />
　しかし、在宅医療の推進のためにはその前提として、在宅期にある患者が安心して在宅し、そして医療を受けることのできる体制、ハード面、ソフト面、両方合わせて整備して、その後に在宅医療に移行すべきというふうに、患者としては希望します。</p>

<p>　特に我々、1日おきに通院しなければならない透析患者などは、通院の問題は医療そのものと同じように重要な問題となっております。この通院支援制度を医療として位置付けるか福祉として位置付けるかというのは、私どものような素人が判断すべきところではありませんが、在宅医療の推進基盤としての通院手段の確保、いわゆる「在宅の安心感」という概念を医療の中で考えていただきたいというふうに思います。</p>

<p>　ここで1つの例として通院の問題を提起しましたが、本来、今後、医療という範疇には医療行為そのものと、いわゆる在宅の在り方、通院行為、そして自宅での介護体制など、これらを体系的に整備してはじめて、人間の人格をきちんと守った幸せを語ることのできる医療、そういうものを理想として、これからの医療体制を整備していく必要があるのではないかというふうにご提案させていただきたいと思います。</p>

<p>　この辺の要所もご賢察の上、よろしくお願いしたいと思います。ご静聴、ありがとうございました。</p>

<p>　<br />
　<br />
　（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2250.php#comments" target="_blank">この記事へのコメントはこちら</a>）</p>

<p><br />
　<br />
<strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 県医師会理事 ─ 「診療所の再診料を下げて統一することに反対」<br />
　P3  → 歯科開業医 ─ 「初診料・再診料の大幅な引き上げを」 <br />
　P4  → 病院薬剤師 ─ 「24年度改定で薬剤師の病棟配置に評価を」<br />
　P5  → 訪問看護師 ─ 「日ごろから制度にとても矛盾を感じている」<br />
　P6  → 公立病院長 ─ 「地域医療がドミノ倒し的に崩壊」<br />
　P7  → 開業医団体 ─ 「再診料引き下げは医療サービスの礎を崩壊」 <br />
　P8  → 健保組合 ─ 「診療報酬の引き上げを行う環境にはない」<br />
　P9  → 連合福島 ─ 「医療過疎が極めて深刻な事態」<br />
　P10  → 透析患者 ─ 「先進国たる日本で医療の状況は異常」</p>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>がんの先進医療が普及すると医療費が増える？</title>
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    <published>2010-01-21T10:19:52Z</published>
    <updated>2010-01-21T11:00:16Z</updated>

    <summary>がんを切らずに治す「重粒子線治療」など保険適用が認められていない先進医療は多額の自己負担金が必要になるため、早期の保険収載を求める声がある。これに対し、「設備のランニングコストが年に40億か50億掛かる」などと反対する意見もある。「普及すると医療費が増える」という考えだが、「普及すればトータルコストは下がる」との声もある。（新井裕充）</summary>
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        <name>新井裕充</name>
        
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        <![CDATA[<p>　日本人の死因のトップであるがんの治療法には、外科手術、放射線療法、化学療法の「3大療法」があるといわれる。このうち、放射線療法の先端的な治療方法として「重粒子線治療」があるが、保険収載されていないので約300万円の自己負担金が掛かる。</p>

<p>　このような「先進医療」が保険適用されるためには、「普及性」などの要件をクリアする必要があるが、多額の自己負担金が掛かることや、治療に必要な設備が高額であることなどがネックとなってなかなか普及しないという。</p>

<p>　こうした中、厚生労働省の先進医療専門家会議（座長＝猿田享男・慶應義塾大医学部名誉教授）は1月14日、現在約100ある「先進医療」のうち、今年4月から保険収載する12の技術を選定したほか、6技術を削除。これら以外は、4月から保険収載しないことを決めた。<br />
　これを受け、厚労省は1月20日の中央社会保険医療協議会（中医協､会長＝遠藤久夫・学習院大経済学部教授）に同会議の結果などを報告したが、委員からさまざまな意見が出た。</p>

<p>　診療側の嘉山孝正委員（山形大医学部長）は、「自己負担分が非常に高くて（患者に）紹介しにくい」と指摘。「毎回毎回、先進医療は自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」と迫った。<br />
　これに対して、厚労省の担当者は「先進医療制度」が混合診療禁止の例外であることを説明。「患者さんには確かに自己負担分が発生するが、保険の併用を組み合わせることにより、すべて自己負担ではない」などと理解を求めた。</p>

<p>　一方､支払側の白川修二委員（健保連常務理事）は、「保険適用されるからには全国どこでもほぼ同じ程度の手術が受けられるといった条件が整わないと（いけない）」として、普及性の要件を重視。「1か所だけでこの手術が可能だということで直ちに保険適用というわけにはいかない。全国で一律に同じ診療を受けられるかどうかということに一番関心がある」と述べた。</p>

<p>　これに対し、診療側の安達秀樹委員（京都府医師会副会長）は「自己負担分が非常に大きいということになると、実質上の経済的条件による患者差別みたいなことが起こってしまう。それ（自己負担分）が払えないから治療を受けられないという人が出てくる」などと反論、次のように述べた。<br />
　「鶏と卵みたいな話で、確実にこれが必要な患者さんがいらっしゃるけれども、保険適用でないので払える人が限られているから適用数が少ない。だからその装置が購入できないというようなことになると、装置を購入できる所が限られるから『普及性』がいつまでも満たされない」</p>

<p>　さらに、嘉山委員は先端的な治療法が普及することにより入院期間を短縮できるなど、医療費の削減につながることを指摘。「重粒子線治療をちゃんと保険で認めればトータルコストは低くなる」として今年4月からの保険収載を求めたが、国民を代表する立場の公益委員である関原健夫委員（日本対がん協会常務理事）が次のように反対し、1時間を超える議論を終結させた。<br />
　「重粒子線（治療）を全国に普及するのは反対。設備が70億とか100億（掛かる）ということはもちろんあるが、ランニングコストが年に40億か50億掛かる。現在、日本で（がん診療連携）拠点病院ですら、常勤の放射線医がいるかいないかというギリギリのところでやっているときに、放射線治療の全体の中でプライオリティー（優先順位）を付けた場合に、どうしても重粒子線（治療）を全国的に普及するために動かなきゃいかんのか」</p>

<p>　中医協では現在、4月の診療報酬改定に向けた議論が大詰めを迎えている。昨年10月、診療側の委員が大幅に入れ替わり議論が活発になったものの、患者の立場を代弁する委員が少ないことを指摘する声もある。なお、同日の議論の詳細は2ページ以下を参照。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「毎回毎回、自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P3  → 「全国一律に同じ診療を受けられるかに関心ある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「保険適用の理由を開示したほうがいい」 ─ 遠藤会長（公益）<br />
　P5  → 「専門の方々の共通認識は我々には分からない」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「普及性は『鶏と卵』みたいな話」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険で認めればトータルコストは安くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P8  → 「重粒子線を全国に普及するのは反対」 ─ 関原委員（公益）</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「毎回毎回、自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」 ─ 嘉山委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　「先進医療専門家会議の検討結果等について」を議題としたいと思います。事務局（保険局医療課）から資料が提出されていますので、説明をお願いしたいと思います。</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　はい、医療課企画官でございます。（資料）「総─3」（先進医療専門家会議における第2項先進医療の科学的評価結果）をご覧いただきたいと思います。今回ご報告いたしますのは......。<br />
　（厚労省の）先進医療専門家会議（座長＝猿田享男・慶應義塾大医学部名誉教授）を先般、1月14日に開催いたしました。ここで、新たに（薬事法上の未承認又は適応外使用である医薬品又は医療機器の使用を伴わず、未だ保険診療の対象に至らない先進的な医療技術である）「第2項先進医療」として、保険の併用を認めることが適当であるという技術が審議され、承認されたわけでございます。（中略）</p>

<p>　▼　<em>同会議で承認されたのは、浸潤性膀胱癌を適応症とする「腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術」で、先進医療費用（自己負担分）は1回75万9000円、保険外併用療養費（保険給付分）は1回55万4000円。なお、これは典型的な1症例に要する費用として届出医療機関が記載した額。</em></p>

<p>　「将来これを保険収載するに当たってどういった視点が必要か」ということで、（先進医療技術評価用紙の）下から2段目にありますが、今回の技術を将来的に（保険導入を）判断するに当たっては、やはり「普及性」、具体的な症例数や（実施できる）施設数の増加等を勘案していく必要があると、（同会議の評価結果では）こういうご指摘でございます。（中略）</p>

<p>　（同技術を実施できる）医療機関の要件としては、（診療科が）泌尿器科でございます。等々、さまざまな整理がなされています。これ（医療機関の要件）は見ていただければと思いますので、詳細なご説明は省略させていただければと思っております。事務局からは以上でございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。先進医療専門家会議から、（同技術を）「先進医療として認める」ということがありました。これは（混合診療が例外的に認められる）保険外併用療養費です。これについて中医協としてコメントはできます。「先進医療にするかどうか」の決定権は先進医療専門家会議でございますが、何らかのコメントがあれば承りたいと思います。いかがでございましょうか。　（しばらく沈黙）</p>

<p>　はい、嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　私はかなり先進医療をやっている者ですが、いつも現場で「困ったな」と思うのは......。これは、厚生省がどう考えているかということですが......。</p>

<p>　（同技術の）自己負担分が75万円というと非常に高くて......。この手術は患者さんにとって非常にベネフィット（便益）があるんですね。レスインベイシブという、侵襲性が少ない手術ですから、それを進めるときに（自己負担分）75万9000円というのはどうしてもネックで紹介しにくいんですよ。</p>

<p>　それで、これ（高額な自己負担分）を厚生省としてはどういうふうに今後......、まあ、今後というか、このままだと毎回毎回、先進医療は自己負担分を患者さんに浴びせていくのかということが非常に気になっているんですけども、ちょっと見解をお聞きしたい。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　（患者の負担軽減について）類似のご質問を以前もされましてね、「（健康）保険組合としてどういう対応を取っていますか」というお話が前回もあったかと思いますけれども......。</p>

<p>　厚労省としては、この自己負担部分、自由診療の部分ですね、そこのところをどう考えているのか、「考え方があるのか」、あるいは「ないのか」も含めてで結構ですけども......。何か、ありますか？　はい、事務局どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　はい、医療課企画官でございます。これは後ほど、この後（の議題で）ご説明いたします（既存の先進医療に関する）保険導入......。たまたま今回のご議論ではこれ（先進医療の保険導入）がございますので、（これと）併せてご理解いただく必要があると思います。</p>

<p>　基本的には必要な医療......。我が国におきましては国民皆保険制度の下、必要な医療については保険で給付していくということが基本であろうという認識の下で、技術革新、さまざまな新しい治療についてどういった形で迅速に対応していくのかということが課題であると認識しております。</p>

<p>　従いまして、基本的には必要な医療については速やかに保険収載をしていく。患者さんの負担につきましては、「可能な限り被保険者の利益になるように」という姿勢で当然臨むべきだと考えておりますが、そのちょうど中間、狭間にございます技術の発展途上、開発途上、あるいは評価途上にあるものにつきまして、どういった形で接点といいますか、折り合いを付けるのかという課題に対しまして、まさに設定されていますのがこの「先進医療制度」でございます。</p>

<p>　その途上の......と言いますか、期間で具体的に申し上げますと、保険外の併用をお認めいただきまして、患者さんには確かに自己負担分が発生いたしますが、それ以外の、当該技術以外の分につきましてはむしろ保険の併用を組み合わせることにより、すべて自己負担ではないけれども必要な技術を、将来の保険導入をにらんで推進していくという枠組みがございますので、この枠組みを活用することで、この後ご説明いたします新しい技術の保険導入を推進していく必要があるという認識でございます｡</p>

<p>　それから、自己負担分につきましては当然......、この議論をしていくときに、こういう技術でこういう......、例えば、マンパワーなり機材なり、そういったものが（実施に）必要だということを申請していただいております。</p>

<p>　事務局で見る範囲に当然限界はございますが、あくまでも基本的には患者さんと医療機関との契約ではございますが、どういった費用が請求されるのかということにつきましては、可能な限り査定と言いますか、審査をさせていただいているというのが現状です。以上でございます。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「毎回毎回、自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P3  → 「全国一律に同じ診療を受けられるかに関心ある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「保険適用の理由を開示したほうがいい」 ─ 遠藤会長（公益）<br />
　P5  → 「専門の方々の共通認識は我々には分からない」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「普及性は『鶏と卵』みたいな話」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険で認めればトータルコストは安くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P8  → 「重粒子線を全国に普及するのは反対」 ─ 関原委員（公益）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「全国一律に同じ診療を受けられるかに関心ある」 ─ 白川委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。厚労省として、今のお立場以外のことはたぶん言えないと思いますので、まあ、あの......、厚労省のお立場からすると、（保険診療と自由診療を併用する）混合診療の禁止でありますから、これ（先進医療制度）が適用されないと55万4000円という保険外併用療養費分（保険給付分）まで本来は自己負担になるところが、「保険でここはみていますよ」という、そういう意味で「自己負担を少し軽減させているんです」というお話だったと思います｡</p>

<p>　それから、「自己負担請求額も査定しています」ということだと思いますが......。ま、嘉山委員はさらにこの自己負担部分を......、それは保険給付でみるのか補助金でみるのかは知りませんが、「何らかの形で削減することがいいのではないか」ということを含めておっしゃっているんだと思いますが......、嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　（現行の）制度的には今のお答えしかないと思うんですけども、ただ......。だとしたら、（将来の保険導入に向けた）「先進医療」として認めたものをどれぐらい（の期間）で保険適用しているのか。</p>

<p>　（医療課の企画官は）「なるべく早く（保険収載する）」というようなことを今おっしゃったのですが、実際にはどれぐらい（の期間が保険収載まで必要）なのでしょうか。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　それはまさに、これから（議論する問題）。（平成）22年度に保険収載する先進医療がずらっと（12項目）リストで出ています。大体......、（保険診療と併用できる先進医療に適用されたのが）平成15年とかありますから、（保険収載まで）そんなに短くはない。</p>

<p>　（先進医療の適用が）平成21年というのもあるのですが、これは検査とかですね、副作用とか侵襲性が少ないものについては比較的早く保険に入っているようですけれども、ほかはデータ蓄積が必要なのかは分かりませんが、そんなには早くないというか......。どれを、何をもって「早い」とするかということもありますけどね、それはまた今後の議論というか、これからの議論......。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　分かりました。（先進医療の高額な自己負担部分などについて）非常に現場では苦悩しているということをご理解願いたいと思います。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい。これ、1号（支払）側で何かご意見ございますか？</p>

<p><strong>[白川修二委員（健保連常務理事）]</strong><br />
　この問題で、患者の自己負担がかなり......、特に先進医療技術についてかさむというのは認識しておりますし、事務局（保険局医療課）が今おっしゃった「混合診療」とかの問題も全部絡む話でございますので......。</p>

<p>　ただ、保険適用されるからには、「全国どこでもほぼ同じ程度の手術が受けられる」といった（普及性の要件など）ある程度の条件が整わないと......。例えば、「1か所だけでこの手術が可能だ」ということで直ちに保険適用というわけにはいかないと私どもは承知しております。</p>

<p>　その辺が次の議題（先進医療の保険導入）で議論になると思いますけれども、あの......、まあ、特に我々が気にしておりますのは（普及性の要件）。</p>

<p>　私どもはよく判断できませんが、例えば今回の例（腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術）は、患者さんに対する負荷も低いでしょうし、有効性という意味でもたぶん大丈夫だろうと思いますが、特に気にしておりますのは普及......と言いますか、全国で一律に同じ診療を受けられるかどうかということが、私どもとしては一番関心があるということでございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ありがとうございます。保険適用の1つの要件「普及性」というのがかなり重要になりますので......。ま、そういうお話だと思います。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　了解、よく分かりました。白川委員、我々は学会で、例えば私が内視鏡のを出したらですね、大体翌年には全国の大学でほとんど......。まあ、トレーニングをしていますけれども、今、実技指導というのを学会でやっていますので、大体翌年には全国で......。</p>

<p>　もちろん、すべての病院ができるわけではないですが、いわゆる「先進医療」をやっている病院では北海道から沖縄までできるようになっていると、一般的には考えていいんじゃないかと思います。1年か2年あれば十分に普及します。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　白川委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[白川修二委員（健保連常務理事）]</strong><br />
　いや、ですから、嘉山先生のお考えに別に反対しているわけではございませんで、次の議題（先進医療の保険導入）の中で具体的にどうかということを個別に見ないと、一般論では済まない話もあるものですから。</p>

<p>　確かに、次の（議題の）資料、かなり......。（先進医療の適用が）平成6年の技術とかですね、「ちょっといかがなものか」ということを少し申し上げるつもりでいたんですが、先に嘉山先生におっしゃっていただいたので次の議題では黙っていようかと思っておりますが......。個々の技術では、やはり議論すべきだと思っております。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。それでは､次の話に移ったほうがよろしいでしょうかね。（中略）</p>

<p>　▼　<em>保険給付と併用できる先進医療として「腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術」を認める先進医療専門家会議の決定に対し、中医協として特段の意見がないことを了承した。この後、医療課の企画官が先進医療の実績を報告。続いて、先進医療の保険導入の議論に入った。</em><br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「毎回毎回、自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P3  → 「全国一律に同じ診療を受けられるかに関心ある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「保険適用の理由を開示したほうがいい」 ─ 遠藤会長（公益）<br />
　P5  → 「専門の方々の共通認識は我々には分からない」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「普及性は『鶏と卵』みたいな話」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険で認めればトータルコストは安くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P8  → 「重粒子線を全国に普及するのは反対」 ─ 関原委員（公益）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「保険適用の理由を開示したほうがいい」 ─ 遠藤会長</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　それでは、中医協で決定しなければいけない内容になりますが、「先進医療」（として認められた技術）を保険導入する議論に移りたいと思います。「既存の先進医療に関する保険導入等について」を議題といたします。事務局（保険局医療課）から資料が出ておりますので、引き続きご説明をお願いいたします。事務局、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　医療課企画官でございます。（資料）「総─5」（既存の先進医療に関する保険導入等について）をご覧いただきたいと思います。</p>

<p>　今回、（厚労省の）先進医療専門家会議（座長＝猿田享男・慶應義塾大医学部名誉教授）を1月14日に開催いたしました。そこでご議論いただきまして、先ほどからご説明、ご紹介いたしました（先進医療）技術につきまして、保険導入（するか）、22年度改定で（保険）導入すべきかどうかということについての議論の結果をご報告させていただきます。（中略）</p>

<p>　▼　<em>同会議では、既存の第2項先進医療103技術（2010年１月現在）のうち、昨年6月末までに先進医療として承認され、実績報告が提出された94技術について保険導入等を検討。その結果、「優先的に保険導入が適切である」と評価されたのが12技術、「削除が適切である」と評価されたのが6技術だった。これら以外はすべて（先進医療のまま）「継続が適切である」と評価された。つまり、今年度の保険導入が見送られた技術がほとんどで、この中に「重粒子線治療（固形がんに係るものに限る）」も含まれている。<br />
　なお、保険導入の適否に関する理由は個別に示されておらず、「優先的に保険導入が適切であると評価された先進医療」について、「普及性、有効性、効率性等に鑑み、保険適用とすることが適当と考える」と記されているだけだった。これでは保険導入について議論するのは難しい。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。「保険適用にしてよいかどうか」ということでありますので中医協が決めることでありますけれども､少し......、この資料についてお尋ねしたいのですが......。</p>

<p>　まず、「保険適用が適切である」と先進医療専門家会議がおっしゃっている技術が12あるわけですが、その理由......。「なぜ保険適用が適切なのか」ということを先進医療専門家会議で一応まとめているということなのかどうか。もしそうであるならば、それもここで開示していただいたほうがいいのかなということが1つ。</p>

<p>　もう1点は、支払いの要件ですね、要件について何ら入れておりません。今後、この新技術をここで議論するときに、点数が最終的に入るのは分かるのですが、支払要件との絡みですね、あるいは（実施できる）施設要件、そういったことと絡む議論をしなければいけないのですが、今後、その機会があるのかどうか。その2点について確認したい。企画官、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　はい、医療課企画官でございます。まず前半の（質問）、会議での評価の状況でございますが、これは先進医療専門家会議は公開で行っておりまして、そのときの資料をそのままここにお付けする手もあったのかなと反省しておりますけれども､そのときの評価の状況、それから基本的なその......、構成員の......、いわゆる（評価結果について）分かりやすい「A」「B」「C」「D」も含めまして、評価の状況につきましては少なくとも開示されておりますので、お示しできたのかなと思っております。</p>

<p>　▼　<em>専門家3人が各技術について書面審査をして、「A＝優先的に保険導入が妥当」、「B＝保険導入が妥当」、「C＝継続することが妥当」、「D＝取り消すことが適当」などを判定する（一次評価）。その結果を受け、先進医療専門家会議で二次評価を行う。同会議は一次評価の判定を追認するに等しいため、一次評価が重要になる。しかし、「評価の公平性を担保するため、各技術を担当する構成員（3人）の氏名は非公表」とされている。なお、「重粒子線治療（固形がんに係るものに限る）」の一次評価は「総合C」となっている。</em></p>

<p>　個々の技術がどういった観点で......（保険適用を認められるのか）というのは、基本的には、さまざまな分野のさまざまな技術がございますので、「一律に」というのはなかなか難しくて、基本的にその......、評価を頂く視点といたしまして、「普及性」でございますとか......。</p>

<p>　もちろん、安全性、有効性は大前提でございますけれども、そういった観点で見ていただくということしか......、ま、事務的にはないのかなと思っております。それが1点目です。</p>

<p>　2点目ですが、今回これをお認めいただけるとするならば、この後、実際に「どういった要件で」、「どういった点数で」ということに議論が当然移ってまいるものと承知しております。（中略）</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。最初の（質問である保険導入の）理由については、そういう意味では、今回は（配布資料では）検討していないけれども､知ろうと思えば公開されているので、アクセスすることができるので......、ということが1つだったと思います。</p>

<p>　もう1つは、私がなぜ聞いたかと申しますと、点数が最後に出てきてしまって、なかなかそこでは議論できずに......。ザッと出てくるわけですよね、大量なものが。その中で同時に施設要件もザラザラーっと出てきてしまうと、施設要件との絡みの議論ができなくなってしまう可能性があるので、きちんと施設要件と絡めた議論ができるのかどうか、その段取りですね、そのことを確認したかった。</p>

<p>　と申しますのは、そもそも先進医療をつくるときに、我々（中医協）はコメントだけはできるんですね。そのコメントをするときに施設要件が細かく出てきて......。その施設要件についていろいろ議論していて、肝心要の保険収載する段階においては施設要件について十分な議論ができないというのは本末転倒だと思いますので、その辺、「やり方としてどうなのか」ということを確認します。事務局（医療課）、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　はい、医療課企画官でございます。この点、確かに「どこの場で議論するのか」という整理が若干必要かなという気がしますが、ただ、（中略）、技術的な観点から見ますと、先進医療で実施されていた施設要件を基本的に踏襲して保険導入しておりますので......。その点、プラスアルファ、保険という観点で必要かどうかはむしろ中医協で......。（ここで遠藤会長がさえぎる）</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　分かりました。先進医療の施設要件をそのまま保険（導入）のときの施設要件にするというのは初めて聞きましたので、そういう......、私は初めてなんですね。そういうことが今まできちんと言われたかどうか記憶にないものですから、それを確認したかった。（中略）</p>

<p>　▼　<em>先進医療を実施できる医療機関の要件は厚労省の先進医療専門家会議で決定し、これを保険導入の際にも踏襲することを了承。</em></p>

<p>　それでは、そういう大前提があるということで、この（先進医療技術）12の案件について保険収載するかどうか、ご意見をお聴きしたい。はい、牛丸委員どうぞ。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「毎回毎回、自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P3  → 「全国一律に同じ診療を受けられるかに関心ある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「保険適用の理由を開示したほうがいい」 ─ 遠藤会長（公益）<br />
　P5  → 「専門の方々の共通認識は我々には分からない」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「普及性は『鶏と卵』みたいな話」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険で認めればトータルコストは安くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P8  → 「重粒子線を全国に普及するのは反対」 ─ 関原委員（公益）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「専門の方々の共通認識は我々には分からない」 ─ 牛丸委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[牛丸聡委員（早稲田大政治経済学術院教授、公益委員）]</strong><br />
　先ほど（遠藤）会長から、先進医療専門家会議が12の技術について「優先的に保険導入が適切である」と考える理由について（質問があったが、医療課企画官は）「理由については公表されている」というお答えがありました。</p>

<p>　（保険導入を適切とする理由が公表されているとすれば）それを見ればいいと思うのですが、改めてもう一度お聞きしたいのは、この（先進医療専門家会議の報告書の）1ページに書いてありますけれども、「以下の12技術については、その普及性、有効性、効率性等に鑑み（保険適用とすることが適当と考える）」......。</p>

<p>　結局、ここが（保険導入の）基準だと思います。一次評価と二次評価を通ってきているわけですが、例えば、一次評価では3人の方が「A」「B」「C」「D」を付ける。そのとき、事前にこの基準が与えられているわけですよね、共通認識として。</p>

<p>　ここで、（普及性、有効性、効率性という）3つの言葉が出ていますが、「もう少し具体的に」と言いますか、これがどういうものなのか。「普及性」「有効性」「効率性」......、それについて教えていただきたい。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、企画官どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　はい、医療課企画官でございます。これはあの......、実は先ほどもご議論がございました。個別の技術で、「腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術」のときに、「どういった視点で」という話が出ましたけれども......。</p>

<p>　牛丸委員ご指摘の点につきましては、この「普及性」「有効性」「効率性」が基本的な視点であるということ。それ以上、ディティール（詳細）につきまして、「基準をさらに明確に」ということはなかなか......。</p>

<p>　文章上と言いますか、画一的な基準を設けること自体が難しいのではないのかな、あるいは逆にそれを設けることがかえって専門家と現場の判断に乖離が生じるのではないのかな、そういうご指摘もございますので、この定性的な評価基準となっております。</p>

<p>　その理由は......、まずは、今回のご議論に付していただいております100いくつの技術、非常に多岐にわたっております。診断技術もあれば手術の技術もある。さまざまな技術がありますので、基本的には個別に実情に応じて判断するということしかないのかなと思っております。答えになっているかどうかは分かりませんが、事務局からは以上でございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ありがとうございます。</p>

<p><strong>[牛丸聡委員（早稲田大政治経済学術院教授、公益委員）]</strong><br />
　ただ、この専門の方々の共通認識は我々には分からない。何かそういうものは......、あるんでしょうね？　（委員ら、笑い）</p>

<p>　▼　<em>学閥とか力関係とか......。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　企画官、どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　はい、あの......、同じ答えになってしまうかもしれませんが、私どものほうで評価に際しましてですね、もう少しブレークダウンして言うとすれば、個別の評価について、例えば「有効性」でございますとか、「安全性」でございますとか、「技術的成熟度」、それから「社会的妥当性」、すなわち「社会的倫理的問題等」とか......。</p>

<p>　「普及性」、「効率性」、既に導入されている医療技術との比較ですとか、将来の保険収載の可能性、こういったことを視点として見ていただきたいということはお示ししておりますけれども、これ以上のディティールにつきましてはなかなか......。先ほどご説明した通りで、ある程度、「個別に実態に即して」ということなのかなと理解いたしております。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。安達委員、どうぞ。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「毎回毎回、自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P3  → 「全国一律に同じ診療を受けられるかに関心ある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「保険適用の理由を開示したほうがいい」 ─ 遠藤会長（公益）<br />
　P5  → 「専門の方々の共通認識は我々には分からない」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「普及性は『鶏と卵』みたいな話」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険で認めればトータルコストは安くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P8  → 「重粒子線を全国に普及するのは反対」 ─ 関原委員（公益）</p>

<p>=====</p>

<p><big><strong>■ 「普及性は『鶏と卵』みたいな話」 ─ 安達委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[安達秀樹委員（京都府医師会副会長）]</strong><br />
　2点、申し上げます。最初はご質問ですが、（先進医療から）削除すると決めた（のが6技術あるが）、先進医療に選んだけれど実施例数がないというのがたくさんありますよね。「選んでおいて実施例数がないというのは何なんでしょうか」という素朴な疑問がある。</p>

<p>　「先進医療」として、（将来）保険適用の可能性があると思うから選んだはずなので、それには医学的ないろんなものがあったはずですから、その後に実施件数がないというのはどういう選び方なのか。「そもそも先進医療とは」ということが第一の質問で、これは事務局（医療課）のご見解を承りたい。</p>

<p>　それから2番目は、先ほど嘉山先生がご指摘になりましたけれども、あるいは白川委員がお触れになりましたが、（先進医療）に上げてから、まだ（保険）適用に行かないで非常に長い間検討しているものがございますよね。これはやはり......。</p>

<p>　この間、自己負担分が非常に大きいということになると、実質上の経済的条件による患者差別みたいなことが起こってしまうわけで、それ（自己負担分）が払えないから治療を受けられないという人が出てくる。（保険収載までの）この期間は短いほうが良いに決まっているんですが......。</p>

<p>　先ほどの「普及性」「効率性」「普及性」という中の、「普及性」ということについてはですね、ここに多種多様なもの（先進医療技術）が挙がっていますが、非常に、例えば、それを行うために高額な装置が必要なものがある。例えば33番の「重粒子線治療（固形がんに係るものに限る）」もそうだと思います。</p>

<p>　これは「鶏と卵」みたいな話で、確実にこれが必要な患者さんがいらっしゃるけれども、保険適用でないので払える人が限られているから適用数が少ない。だからその装置が購入できないというようなことになると、装置を購入できる所が限られるから「普及性」がいつまでも満たされないでいつまでも延々と......。</p>

<p>　（治療に）有効なことが分かっていながらこの状態を続けていって、その間、結果的にはその自己負担分を払える人だけがこの治療の恩恵を受けるという形が出てくる。これはやはり、少し判断基準というものにもメスを入れていただかなければならないのではないかということを非常に痛切に感じているのですが、その辺りはいかがでしょうか。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　2つとも、これは事務局に対する（質問）ということですね。最後はご意見のようなものがありましたが、それについてのコメントという形になると思いますけれども、事務局どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　医療課企画官でございます。まずですね、「実施件数が極めて少ないのはどうしてか」ということでございますが......。（中略）</p>

<p>　▼　<em>「申請した医療機関が実施しなかったことの是非についてはコメントのしようがない」「母集団の多い技術と少ない技術がある」などと回答。</em></p>

<p>　後段の（質問）......、そもそも今回の「先進医療」そのものの本質的なご議論になるかもしれませんが、「先進医療」に入ることで（混合診療禁止の例外という）評価をするんだけれども、自己負担部分が当然生じるわけですから......、という話でございますけれども......。</p>

<p>　先ほどの嘉山委員のご指摘（に対する回答）の繰り返しになってしまうかもしれませんが、この制度の枠組みは基本的には、「可能な限り必要な技術の保険導入を促進する」という観点で設定されている枠組みでございます。</p>

<p>　そのときに、普及すれば、（多く）実施されれば、もしかしたらその技術に掛かる費用なり、あるいは生産性......、失礼しました、「生産性」という言い方は良くないので、実施にかかる「効率」が高まる可能性があるものが当然、性質上あると思いますけれども､そこが、（普及性と効率性の）どちらが先に来るのかというのは、この制度、あるいは医療そのものの本質的なご議論だろうと思っておりますので......。</p>

<p>　事務局、あるいは制度を所管する立場からいたしますとやはり、「それを可能な限り使っていただいて保険導入を促進する」という視点でしか、なかなかご説明が難しいのかなというふうに考えております。ちょっと、答えになっていないかもしれませんが、事務局からは以上でございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ただ今、安達委員がおっしゃったのはかなり......、問題提起でありますから、ある意味、事務局だけのご発言ではなくてほかの方からのご意見をお聴きしたいと思うわけですが......。（中略）</p>

<p>　事務局（医療課）のお答えは、（安達委員の質問に対して）半分ぐらいしかお答えしていない。安達委員がおっしゃったのは、「先進医療」の中にはですね、「先進医療」から保険収載されるためには「普及性」が重要なコンセプトではあるけれども、モノによってはそうそう「普及性」ということにウエイトを置いてしまうといつまで経っても保険収載できないような、先ほど「重粒子線治療」の話が出ましたけれども......。</p>

<p>　そういうことであれば、技術によっては多少のウエイトを変えるなりなんなりして評価していかないといけないのではないかという話。<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「毎回毎回、自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P3  → 「全国一律に同じ診療を受けられるかに関心ある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「保険適用の理由を開示したほうがいい」 ─ 遠藤会長（公益）<br />
　P5  → 「専門の方々の共通認識は我々には分からない」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「普及性は『鶏と卵』みたいな話」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険で認めればトータルコストは安くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P8  → 「重粒子線を全国に普及するのは反対」 ─ 関原委員（公益）</p>

<p><br />
=====</p>

<p><big><strong>■ 「保険で認めればトータルコストは安くなる」 ─ 嘉山委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　例えば、「重粒子線治療」が具体的に出ましたけれども、施設をもっと増やさなければ永久に保険収載されないのかどうかということですよね。患者さんの累積数はかなり多いのではないかと思いますので、（保険収載に必要な）データは蓄積されている話ですけれども、そこら辺はどういう判断をすればいいのか。</p>

<p>　より具体的なお話のほうが分かりやすいと思いますので、その辺のことを（安達委員は）おっしゃったんだと思います。事務局（医療課）、何かありますか。事務局どうぞ。</p>

<p>　▼　<em>同日の資料によると、「重粒子線治療（固形がんに係るものに限る）」は2008年7月1日から09年6月末までにかけて779件実施。自己負担分の総額（23億5514万8000円）を実施件数で割ると、1件につき約302万円。</em></p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　はい、企画官でございます。粒子線治療につきましては、今のご指摘も含めましてさまざまなご意見が寄せられているのは事実でございます。</p>

<p>　ただ、今回整理させていただく中で2つ論点があったように思います。1つは「普及性」と言いますか、具体的なお話がございましたが、（実施できる）施設の数が現時点では限られている、そこが「鶏と卵だ」というお話がございました。そこをどう考えるのかということが1点。</p>

<p>　もう1つは、特にさまざまな適応症があり得る中で、既存技術との比較なりエビデンスの部分について現時点で、必ずしもまだ十分な蓄積がないのも事実だというご指摘もございまして、今の時点では（保険収載せずに）「先進医療」として継続することでいかがかという結論でございます。</p>

<p>　ですから、そこの部分を......。これは恐らく、保険導入に際しましての本質的なご議論であろうと事務局では理解しております。それに掛かる、特に資源投入と言いますか、財政的な負担ももちろんそうですが、施設の整備に掛かる費用をどのような形で負担していくのかということも含めまして、少し整理していただく必要があるのかなと考えております。（中略）</p>

<p>　▼　<em>「先進医療」から削除する理由について、「次回以降、整理して示すことは可能」と述べた。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　適当なタイミングでご提示いただければと思います。勝村委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[勝村久司委員（連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員）]</strong><br />
　それに加えてなんですけれども、今後ということで、今回ではなくてもいいと思うんですけど、やはりもう少し、「保険適用する」という場合とか「先進医療から削除するんだ」という場合は......。</p>

<p>　できれば、（先進医療）専門家会議を受けて、一般の人にもできるだけ分かる方向にですね、（先進医療技術）1つにつき1ページぐらいとか......（様式について検討してほしい）。（中略）<br />
　もう少し、それぞれについてどういう形で担保できるから保険（適用）になったという基準が国民に分かりやすくなるように、削除する場合も様式の検討をお願いしたい。</p>

<p>　▼　<em>この後、様式について少し議論。遠藤会長が各先進医療を実施した患者数も示すよう求めたが、迫井企画官は「普及度という観点は重要だが、必ずしも患者数だけで判断しているわけではないので、（様式について）どういう工夫ができるのか、少し引き取らせていただきたい」と回答を保留した。</em></p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　今回は結構なんですが、累積の患者さんの数というのはですね、「どれぐらい行われたのか」というのは非常に重要なメルクマールであることは間違いないと思うのですが、それはなかなか難しいということですか？　次回以降で結構なんですけれども......。（迫井企画官が「はい、次回以降に」と回答）<br />
　<br />
　▼　<em>この後に再診料などの議論が控えている。先進医療で1時間以上もつかまるとは想定外だったか......。</em></p>

<p>　では、そういう方向で検討していただいたほうがありがたいと思います。嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　まあ、今のディスカッション......、牛丸委員、勝村委員、安達委員が言っている......。「これを採用する」とか「しない」ということのラショナーレ（論理的根拠）をあなた方が出さなかったからですよ。要するに根拠をね......。</p>

<p>　「どうして採用した」とか「採用しない」ということを一切出していないから、こんな無駄な時間を使ってね......（委員ら、笑い）、ディスカッションしなきゃいけなくなったんでね。それを出せば、これがいいか悪いかを我々が判定できるわけですよ。出していないからですよ、根本的には。</p>

<p>　もう1つ、今日は「先進医療専門家会議」なるものが......、ちょっとよく......、一生懸命やってらっしゃるとは思うんですが、現場の先進医療をやっている人間から見ると、「先進医療抑制専門家会議」じゃないかと思うぐらいに現場の混乱を起こしている。</p>

<p>　どういうことかと言うと、例えば1号（支払）側の先生方にお話ししたいのですが、「先進医療を認めると医療費が増える」と思ったら大きな間違いで、今回出てきた内視鏡でやるようなやつですと、退院時間も早まります。もちろん、患者さんにベネフィットがあります。トータルコストも減ります。</p>

<p>　（先進医療）技術だけだと（費用が）高いように見えるんですが、医療費としてトータルで見た場合にはかえって削減になるものがたくさんある。そういうことを先進医療専門家会議で議論しているのかどうかということ、ぼくは非常に疑問だと思っているんですね。</p>

<p>　というのは、（今年度の保険導入が認められなかった）「重粒子線治療」で言いますと、（資料の平均入院期間が）24日かかっているのは診断から始めているからです。これをきちっとやれば、例えば肺がんですと、ワンデイです。1日で退院できます。<br />
　例えば普通の陽子線だったら、2か月かかっちゃうんです、がんの治療にね。その間、家族の見舞いなどトータルコストを入れればとんでもないお金になるんです。「重粒子線治療」をちゃんと保険で認めれば、トータルコストは安くなるんですよ。その辺のことをね、きちっと......。（中医協の公益委員に）財政学の専門家もいらっしゃいますし、そういう議論を私たちはここでやっていかなきゃいけないんですよ。</p>

<p>　それからあともう1つは、「重粒子線治療」を（保険で）認めていないために、この5年間で、日本はトップランナーでいたのに、もう（ドイツの）ジーメンス（Siemens）に技術で完全に抜かれそうになっている。重粒子はアメリカで失敗したので、日本が一番進んでいたんです。保険診療を認めていないものですから、普及もしない、数も増えない。そういうことが起きているんですよ。</p>

<p>　ですから、そういう総合的な見識の高い人間がこういうのを判断しないと、日本の医療が萎縮していく。あと、患者さんのために全然ならない。なぜなら、ベネフィットがあってトータルコストが低ければ国民のためになるんですから、そういう観点で専門家会議......。</p>

<p>　というわけで最初の議論に戻りますが、ラショナーレを出せば、この中医協で門家会議の判断が良かったかどうかを判定できます。それが一番の眼目なんですよ、それを出してこれから議論しなければいけない。<br />
　あと、1号（支払）側の委員の先生方には、ただ単に先進医療が一見高そうに見えるけどもトータルコストとしては下がるんですよということをご認識いただきたい｡1日で肺がんの治療が終わりますからね、そうすれば入院期間も短くなりますし、（医療費は）トータルとして完全に低くなりますよ。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。（中略）<br />
　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「毎回毎回、自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P3  → 「全国一律に同じ診療を受けられるかに関心ある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「保険適用の理由を開示したほうがいい」 ─ 遠藤会長（公益）<br />
　P5  → 「専門の方々の共通認識は我々には分からない」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「普及性は『鶏と卵』みたいな話」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険で認めればトータルコストは安くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P8  → 「重粒子線を全国に普及するのは反対」 ─ 関原委員（公益）</p>

<p>=====</p>

<p><br />
<big><strong>■ 「重粒子線を全国に普及するのは反対」 ─ 関原委員</strong></big><br />
　</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　（保険収載せずに）「先進医療として継続します」と（先進医療専門家会議で）決めているものについては、「引き続き先進医療で」ということでございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　「先進医療として継続する」ということについて、我々（中医協）が「駄目だ」という権利はないわけですね、中医協には。単なるご報告ですから、それはそれで当然......、嘉山委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　ずっとデータを持っているんでしょうから、じゃ、「重粒子線（治療）」に関して、なぜこれが（保険導入を）却下されたのか教えていただきたい。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　えっと......、（企画官に向かって）今、お手元にはないんですよね？　次回、一杯出てきます、宿題が出ましたから。そのときに、それでは提出していただく......。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　（支払側の）白川先生に一言。先生が（保険収載するためには）「全国隅々......」とおっしゃったのですが、この「重粒子（線治療）」に関しては日本の機械で70億円、ジーメンスだと200億円ぐらい掛かるんですよ。</p>

<p>　ですから、全国に全部置くわけにはいかないんです。「全国端から端まで」というのが（保険収載に必要な）1つの基準ではないこともあるということをご理解願いたいと思います｡</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　白川委員、どうぞ。</p>

<p><strong>[白川修二委員（健保連常務理事）]</strong><br />
　いや、それはね、私も説明が不足しておりました。「普及性だけ」ということを言っているわけではございません。全体のスキームの中でステップを踏んで保険導入するということでございますので、ちょっと誤解を生じさせたら大変申し訳ないと思います。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ちょっと、嘉山委員に1つだけ確認させてください。「重粒子線（治療）」の話について、次回にデータが出てまいりますけれども､その場合ですね、嘉山委員としては「22年度改定の中の保険収載に入れるという議論も今やるべきだ」と、そこまで考えておられるのかどうか。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大学医学部長）]</strong><br />
　それはもう、絶対にやらなければ日本が取り残されるという危機感を持っています、重粒子に関しては......。陽子線はかなり普及しているのでいいのですが、重粒子だけは日本がトップレベルの技術ですから。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　ちょっと確認したいのですが、先進医療専門家会議から（保険収載を）推薦されている技術以外のものについて、中医協として保険収載したいという議論をして、場合によってはそれをするという判断をするのは初めてのケースになるかと思いますが、技術上、何か問題はありますか？　事務局どうぞ。</p>

<p><strong>[保険局医療課･迫井正深企画官]</strong><br />
　あの......、この手続きにつきましては詳細を整理してもう1回、次回まとめてご報告したいと思っておりますが、私どもの現時点での認識は、そのような取り扱いをしたことがないのはもちろんそうなんですが、「先進医療」の枠組みに入っていますものを......。</p>

<p>　（厚労省保険局医療課が所管する）先進医療専門家会議でまだ評価中であると、評価療養としての位置付けがなされているものを（厚労相の諮問機関である）中医協で保険適用ということになりますと、現在の制度の枠組みがセットされている中でそれを変更するというのは少し......、詳細な整理がいるのかなと考えております。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、ありがとうございます。そういう環境の中に今あるということであります。いずれにしましても、データ等、今日の宿題もありますので、出していただくということになりますので、そのときにまたご意見を承れば......。関原委員、どうぞ。</p>

<p>　▼　<em>関原健夫氏（日本対がん協会常務理事）は昨年12月に公益委員に就任。関原氏が社外監査役を務める株式会社ティーケーピー（河野貴輝社長）のホームページなどによると、昭和44年京都大学法学部卒業後、株式会社日本興業銀行(現株式会社みずほフィナンシャルグループ)入行。同社において取締役総合企画部長、執行役員営業第五部長を歴任、平成13年みずほ信託銀行代表取締役副社長就任、退任後日本インベスター･ソリューション･アンド･テクノロジー株式会社代表取締役社長を経て、平成19年10月当社監査役就任。「がん六回 人生全快　現役バンカー16年の闘病記」などの著書がある。</em></p>

<p><strong>[関原健夫委員（日本対がん協会常務理事、公益委員）]</strong><br />
　ちょっと、嘉山先生からいろんなご意見が出たのでこだわるのですが、私は「重粒子線（治療）」を全国に普及するなんてのは、ぼくは自分で検討した結果、今のところは反対なんです。</p>

<p>　つまり、設備が70億とか100億ということはもちろんあるんですが、ランニングコストが年に40億か50億掛かるわけですよね。現在、日本で（がん診療連携）拠点病院ですら、常勤の放射線医がいるかいないかってギリギリのところでやっているときに、放射線治療の全体の中でプライオリティー（優先順位）を付けた場合に、どうしても「重粒子線（治療）」を全国的に普及するために動かなきゃいかんのかというふうにぼくは......。</p>

<p>　つまり、損得ってのは、設備の償却とか非常に長期でもってコスト計算を......。 ぼくは銀行員だったからそれは分かるんですけどね。だから、「1件当たりいくら」という話ではなくて、相当長い、どのぐらいのスパンで考えるかによってエコノミクスが相当変わってくるわけです。<br />
　ぼくはさまざまな条件を考えたら、「なかなかこれは容易じゃないな」と......。むしろぼくは嘉山先生と、これについてちゃんと議論したいというふうに思います。</p>

<p>　それから、それに関連して、やっぱりこの......。例えば、今回（保険に）入る21番の腹腔鏡で肝臓の手術をする（という技術）......。これは実はトラディショナルに比べて、もちろん大きく切らなくて済むということでは、患者にとって、クオリティーという点で楽だと思いますが......。</p>

<p>　▼　<em>先進医療専門家会議が「優先的に保険導入が適切である」と評価した先進医療12技術の中に、「腹腔鏡下肝部分切除術」がある。関原委員はこれを指摘した。</em></p>

<p>　結局、国民皆保険の中で、医療費全体をいかに有効に少ない中でやっていこうかというときに、「ちょっと楽だから」と言って......、相当、リファレンシャル（参照情報）がないとですね、人のお金を使って治療を受けるわけだから......。<br />
　「少し良いから」ということでやっていくっていうふうにしちゃうとなかなか......。これはさっきの「重粒子線（治療）」にも関係するわけですが、全体としてうまくいかないのではないかということなんで......。</p>

<p>　まあ、症例数も......、まあ、そもそも肝臓の手術なんてのはそんなに多くないわけで、それで腹腔鏡を使うなんてのは、普及の数からいきゃ、大した数ではないから......。<br />
　やっぱりあの......、ぼくは個別に、こういうものは積み上げていくしかですね、全体のバランスを考えたときに、医療費という視点から見てもですね、こういうことでしか......というふうに私は思います。</p>

<p>　それから先進医療について、私は実は（医政局研究開発振興課が所管する）高度医療評価会議のメンバーになっているわけですが、先生方がおっしゃるようにたくさん上がってくるんですが、結局、後で振り返ったときに症例数が非常に少ない。<br />
　例えば、10症例で本当に高度医療をやるのか。それはもっと大学でまとまってやるとか、症例数をたくさんやれるような体制でやらないとですね、なかなか成果もアウトプットも得られないわけですが、やっぱり各医療機関は自分で独自にやりたいという思いもあるもんですからね......。</p>

<p>　日本の、何ていうか、先進医療に対する取り組みの体制、やり方も含めてやらないと、全体的なレベルは上がってこないんじゃないかなーと私は思います。以上です。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　今の発言の意味をですね......、ちょっと確認させていただきたいんですけども、公益委員、この場の言葉の重みは大きいですから、（保険導入の候補として）12の（先進医療）技術が出ているわけですが、これについて個別に「これは保険収載すべきでない」ということをお含みの中での議論ですか？</p>

<p>　▼　<em>「腹腔鏡下肝部分切除術」について。</em></p>

<p><strong>[関原健夫委員（日本対がん協会常務理事、公益委員）]</strong><br />
　私は......、申し訳なかった。これ（腹腔鏡下肝部分切除術）は保険でやるべきだと思っています。ただし、「普及性」とか、数でチェックしたらそんなに多いあれではないし、あと5年したらものすごく増えるとか、そもそもそういう種類の話じゃないということを申し上げた。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　分かりました。「重粒子線（治療）」についてはまだ......､いずれにしても（保険収載の）候補に挙がっていないわけですから、今後、嘉山先生との議論の中で、できるだけ外で議論しておいて、後でまとまった段階でここでやっていただきたい。（会場、笑い）</p>

<p>　嘉山委員、簡単にお願いします。</p>

<p><strong>[嘉山孝正委員（山形大医学部長）]</strong><br />
　関原先生はやはり日本のデータでディスカッションされていると思うんですが、例えばランニングコストにしても、私は全部計算しています。<br />
　それはですね、日本の今の先進医療のあれ（施設数）では（年間）600ぐらいしかできないんですよ。ですから、ランニングコストがペイできません。だから、年間1600やりますとかなりペイできますので、そういう根拠を持って私はお話ししたということでございます。</p>

<p><strong>[遠藤久夫会長（学習院大経済学部教授）]</strong><br />
　はい、またこれからの議論の中でお話ししたいと思います。</p>

<p>　▼　<em>今回の議論は現在の中医協の姿を象徴している。いろいろと有益な意見は出るものの、事務局（医療課）が描いた下書きは揺るがない。最後に"援護射撃"が出て、「それは今後の議論」となる。</em></p>

<p>　いろいろとご意見が出ましたし、宿題も多々出たわけでありますが、本日この先進医療専門家会議から「保険収載するべきだ」として挙げられた技術について、前提として施設基準は先進医療と同じ施設基準を用いるというですが、それで保険収載するということでよろしゅうございますか？　（支払側、診療側委員ともうなずく）</p>

<p>　はい、それでは本件については、「中医協としてお認めした」ということにさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。（以下略）</p>

<p>　▼　<em>この時、開始から既に1時間40分が経過していた。今回の議論はどこかで生かされるのだろうか。なお、「重粒子線治療」について、<a href="http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/08/txt/s0819-4.txt" target="_blank">2009年8月19日に開かれた先進医療専門家会議の議事録の一部</a>を記しておく。同会議も中医協と同じように事務局ペースであることがお分かりいただけるだろう。</em><blockquote><strong>○谷川原構成員</strong><br />
　2年前の手続を思い出したときに、医学的評価というのはこういうプロセスでやっていったと思うんですけれども、最後に保険導入されたときの点数が何点つくかというのが、この会議ではなくて厚生労働省のほうで決められて、先進医療でやってきた値段よりも随分安い点数がついたケースというのは、実際に保険診療になって、かえってやりにくくなったというような声もあったかと思いますが、いかがでしょうか。やはりここはあくまで医学的な評価だけで、点数に関してはここの会議では議論しないということなんですか。</p>

<p><strong>○事務局（保険局医療課）</strong><br />
　点数につきましては、今の制度の仕組みでいいますと中医協での審議事項ということになってございますので、ここにおきましては、保険導入の妥当性について御議論いただくという整理になってございます。</p>

<p><strong>○猿田座長</strong><br />
　ほかにございませんでしょうか。前のときにもそうだったですね。点数は中医協のほうで決めると。ただ、こちらのほうで十分議論して出していただくと、大体、中医協のほうはこちらの意見を通してくれるということでございます。どうぞ、金子先生。</p>

<p><strong>○金子構成員</strong><br />
　保険導入した後の点数のことでまた蒸し返して申しわけないんですけれども、先進医療の点数の10分の1とかに点数がなってしまうと、結局それが施行されなくなってしまうんですね。その辺の責任というか、医療技術が使われなくなってしまうようなことになるのは問題だと思いますので、あくまで保険医療として続けて行われることが目的なわけですから、その辺をうまくコントロールというか、できないものでしょうか。10分の1になってしまうと全く施行されないということが起きてしまっているんですね。</p>

<p><strong>○猿田座長</strong><br />
　そこは御意見ございますか。点数が余りにも低くなって。</p>

<p><strong>○事務局</strong><br />
　以前の会議でも御指摘いただきまして、そちらにつきましては、医療技術評価分科会の要望でも今回の改定に向けていただいてございますので、関係者の御意見を踏まえながら、中医協でも御審議いただきたいというふうに考えてございます。</p>

<p><strong>○猿田座長</strong><br />
　要は実施されることが大切ですから、今言ったように、保険に変な点数がついて実施されなくなっては困るということかと思います。ただ、今までこの先進医療の出口がなかなか見えなかったものですから、ここである程度、時がたちましたし、症例数も随分行われたものですから、この形で進んでいこうということです。どうぞ。</p>

<p>　▼　<em>ここで猿田座長が声を荒げて事務局を叱責したと記憶しているが、厚労省の議事録にはその形跡が残っていない。</em></p>

<p><strong>○金子構成員</strong><br />
　2年前の方法ですと、何年以上先進医療だったものを強制的に分類して、ある程度整理みたいな感じでやられましたですね。今回はそういう構想はないんでしょうか。</p>

<p><strong>○事務局</strong><br />
　書面で評価いただく際に、いつからやられている技術かということを含めて整理して、先生方に御評価いただきたいと考えてございます。</p>

<p><strong>○猿田座長</strong><br />
　ほかにございますでしょうか。取り消しになる場合は、先進医療をやっている先生がやめちゃったとか、そういったことがあったんですね。どうしても専門的な技術ということなものですから。どうぞ、田中先生。</p>

<p><strong>○田中（良）構成員</strong><br />
　保険導入に関する質問なんですけれども、放射線科の分野では、例えば非常に特殊な治療で大がかりな装置を使ってやるような治療というと、保険導入してもいいといっても受けられる患者さんが限られてしまうとか、そういった場合の保険導入の扱いというのは、普及させるという意味で言えば違うような気もするんですけれども、その辺は厚労省の見解はどういうお考えなのかお聞きしたい。</p>

<p><strong>○猿田座長</strong><br />
　例えば、重粒子線だとか陽子線の治療とかあったんですね。</p>

<p><strong>○田中（良）構成員</strong><br />
　そうですね。例えば診断でも、前に脳磁図というのもあったんですけれども、あれなんかも全国で数台しかない。</p>

<p><strong>○猿田座長</strong><br />
　普及性ということで保険がなかなか難しくなる部分もあったんですね。</p>

<p><strong>○田中（良）構成員</strong><br />
　国民一般に高額な先進的な医療を受けてもらうという意味の保険制度からすると、ちょっと次元が違うような話もあるんですね。特定の地域の人だけがその医療を受けられるということになると、問題があるかもしれません。保険導入されることは結構なんですけれども。</p>

<p><strong>○猿田座長</strong><br />
　そのあたり御意見ございますでしょうか。本当に特殊な形の医療になってしまうんですけれども。</p>

<p><strong>○医療課企画官</strong><br />
　前回についても、今回もそうだと思うんですが、今、座長がおっしゃった普及性との関係、あるいは学会等、専門分野の先生方の御意見も聞きながら、その辺のところは保険導入の妥当性ということを、前回もそういうことで検討させていただきましたし、今回もそういうことになると思います。</p>

<p><strong>○猿田座長</strong><br />
　なかなか難しい問題ですけれども、今のところはそうお考えいただければということです。ほかに御意見ございませんでしょうか。<br />
　大体この方針でやっていくということに関しては、委員の先生方、よろしいでしょうか。〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕</blockquote></p>

<p><br />
　（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2248.php#comments" target="_blank">この記事へのコメントはこちら</a>）</p>

<p>　</p>

<p><strong>【目次】</strong><br />
　P2  → 「毎回毎回、自己負担分を患者さんに浴びせていくのか」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P3  → 「全国一律に同じ診療を受けられるかに関心ある」 ─ 白川委員（支払側）<br />
　P4  → 「保険適用の理由を開示したほうがいい」 ─ 遠藤会長（公益）<br />
　P5  → 「専門の方々の共通認識は我々には分からない」 ─ 牛丸委員（公益）<br />
　P6  → 「普及性は『鶏と卵』みたいな話」 ─ 安達委員（診療側）<br />
　P7  → 「保険で認めればトータルコストは安くなる」 ─ 嘉山委員（診療側）<br />
　P8  → 「重粒子線を全国に普及するのは反対」 ─ 関原委員（公益）</p>]]>
    </content>
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<entry>
    <title>地域医療しっかりやる開業医は診療報酬減らさない　足立政務官</title>
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    <published>2010-01-19T05:35:29Z</published>
    <updated>2010-01-19T08:31:58Z</updated>

    <summary>　厚生労働省の足立信也政務官は19日、15日に中央社会保険医療協議会（中医協）に...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
    </author>
    
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        <![CDATA[<p>　厚生労働省の足立信也政務官は19日、15日に中央社会保険医療協議会（中医協）に諮問した来年度診療報酬改定案の基本的考え方として「地域医療をしっかりやっている開業医の再診料と<a href="http://lohasmedical.jp/archives/2009/11/post-83.php">外来管理加算</a>の合計額を減らすつもりはない」と述べた。来年度改定では、診療所（71点）と病院（60点）とで異なっている再診料を同一に揃えることが決まっており、開業医らからは診療所の点数が引き下げられるのでないかと警戒する声も多く出ている。（川口恭）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　ロハスメディアの取材に応じた。発言の要旨は以下の通り。<br />
「中医協に諮問した診療報酬改定案について、今は諮問してパブリックコメントもいただいている段階なので、強制するわけではないが考え方を少し説明しておきたい。開業医の再診料を全部下げるとかいう報道もなされているが、そんなに狭い話ではない。</p>

<p>　地域医療をしっかりやっている所。たとえば24時間とまでは言わないまでも時間外の対応や紹介、日常の診療や説明もしっかりやっている開業医について、再診料と外来管理加算の合計額を減らすつもりはない。しかし、そうじゃない人たち、今後、退院後の紹介管理や通院での検査や化学療法などが重視されるという流れの中で、ほとんど投薬しかしてなくて９時５時であとの時間は連絡も取れないというような、その人たちと同じ評価でいいのかが問題だ。</p>

<p>　大原則として、しっかり地域医療をやっている人の外来診療報酬は守りたい。そういうことをやってない条件を満たしてないような人のものを減らすのはやむを得ない。そこを削らないとプラスする財源が出てこないのだから」</p>

<p>（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2243.php">この記事へのコメントこちら</a>）</p>]]>
    </content>
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    <title>何を恐れる？　公開するかで再び悶着　ＰＭＤＡアンケート　薬害肝炎検討会</title>
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    <published>2010-01-18T09:27:43Z</published>
    <updated>2010-01-20T02:17:59Z</updated>

    <summary>
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    <author>
        <name>川口恭</name>
        
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        <![CDATA[<p>　厚生労働省の『薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会』第20回会合が29日開かれた。<a href="http://lohasmedical.jp/news/2009/10/29190122.php">実施する前にもやるかやらないかで鞘当てが行われた</a>PMDA職員アンケート（その後に厚生労働省職員も対象に）に関して、その回答を公開するか否かで、再びほぼ同じ顔ぶれによる言い争いが起きた。（川口恭）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　この問題を巡る主なやりとりは以下の通り。</p>

<p>　実施チームを代表して山口拓洋・東大大学院准教授（データ管理）が概要を説明。寺野彰座長（獨協医大学長）が「何かご意見ご質問は」と問うた時、パっと２人が手を挙げた。水口真寿美弁護士（薬害オンブズパースン会議事務局長）と森嶌昭夫・座長代理（日本気候政策センター理事長）だ。水口委員が先に指名されたが、これはたまたま座長の左前方に座っていた水口委員の方が、座長の右隣に座っている森嶌座長代理より先に視野に入ったからだろう。</p>

<p>　水口<br />
「今回回答を全部公開しようと思っていたのだが、発信者と発言の中で指摘されているのが誰かを特定されないようにしたいと思って、その作業に手間取っている。中にはマスキングしても特定されてしまう立場の人もいるが、それを省いてしまうと回答した方々の思いが無になってしまうので、この委員会の提言を有効にするため、その辺りはご容赦いただきたい。</p>

<p>　まともに読むと４時間はかかるのだが、生の資料だけが持つ迫力があるので、皆さんもぜひ要約ではなくて生資料の方を見てほしい。それから60頁になっちゃうのだが、次回、仕事を増やして申し訳ないが傍聴人にも配布してほしい。</p>

<p>　それから厚生労働省とPMDAとの間に人事交流があって短い年数で変わって行ってしまうということに関して複数の指摘があった。それなりの理由があるんだろうから、次回その辺の質問に答えられるような然るべき人に厚生労働省から出席をお願いしたい」</p>

<p>　事務局<br />
「できる限りご準備する」</p>

<p>　水口<br />
「その立場のある方には、アンケートを全文読んでいただきたい。今日の資料の字面だけで軽々に何か語っていただくのは危険だ」</p>

<p>　そうか次回の元データを見るまでは記事に書けないな、と思っていたら</p>

<p>　森嶌<br />
「私も色々な調査をしている。まず我々が、この委員会で何をしているかが第一。医薬品の安全性を確保するための行政組織がどうあるべきかという議論をしているはず。だから、たとえば製薬会社から出てきた書類が当事者能力を持たない人間の所に行ってしまっているとか、審査の体制に問題があるとか、現在の組織ではできてないこと情報が届いてないこと、それの実態がどうなっているかを調べて組織のあり方を議論する場なんだろう。</p>

<p>　今回のアンケートで、職員がどう考えているのかとか、どういう労働環境なのかは分かったけれど、それを我々がやることなのか。今、私が申し上げたようなことは今回のアンケートでお調べいただいているのか。つまり以前もそういうことを調べることが必要だと申し上げたつもりだ。調査の目的がこの委員会に合致しているかが問題。マスキングして出すというけれど、個人の名前や個人情報のリスクを冒してまでやる必要はあるのか。</p>

<p>　話がズレているんじゃないかと思ったので、クリティカルな質問だ」<br />
　<br />
　公開させないつもりか？　そんなことを言われると、何が書いてあったのか余計に気になる。<br />
=====<br />
　寺野<br />
「アンケートに意味があるのかというご質問で、それはごもっともな面もあるので、この委員会にとって重要な点も抽出していただくようにお願いしたい」</p>

<p>　山口<br />
「（略）全く無駄とは思ってない。副座長がそう考えているなら残念だ」</p>

<p>　寺野<br />
「無駄とは誰も言ってない。全体の集計分析に用いるために、この委員会に関連する所を抽出する必要もあるんでないかということだ」</p>

<p>　大熊由紀子・国際医療福祉大大学院教授（元朝日新聞記者）<br />
「まだ元データを見てないから、心配をしているんだろうが、元を見ていただければ私たちの言っている意味がお分かりいただけると思う。今日傍聴している報道関係の方も、今回の資料の円グラフだけを取り出して報じることのないようにしてほしい」</p>

<p>　小野俊介・東大大学院准教授（薬学・元厚生技官）<br />
「森嶌先生がご心配の点は何十も報告書の中に書かれているので、ぜひお読みいただきたい」</p>

<p>　集中砲火にも森嶌氏ひるまない。<br />
「ここで取り上げるべきものだけ取り上げて、あとは個人情報のマスキングなんてことではなくて外してしまうことをやらないと、何となく出しては個人情報保護が危険だ」</p>

<p>　小野<br />
「個人情報をマスキングすると言ったけれど、実際に見ていただければ99.999%個人が特定されることはない。まず元データを見てほしい」</p>

<p>　寺野<br />
「近藤理事長、何かご意見あるか」</p>

<p>　近藤達也・PMDA理事長<br />
「特にない。これだけマジメに答えてくれたことを嬉しく思う。専門家集団としてのプライドを持って答えてくれたのだと思う」</p>

<p>　水口<br />
「ただの上司の悪口みたいな回答はない。委員の皆さんのお手元にも既に全部届いてることと思う。真剣にこの委員会に関連することを書いてくれている回答ばかりだ。座長のご提言に従い、再度、念には念を入れてチェックしたうえで公開したい」<br />
　<br />
　収束を図ったところで、森嶌氏に援軍が現れる。<br />
=====<br />
　堀内龍也・日本病院薬剤師会会長<br />
「トータルとして何を抽出するかでないか。委員が全部読みこむのは大切だが、それをそのままの形で出すというのは難しいのでないか。担当者が整理して出すべきだ」</p>

<p>　委員の元には既に生データが行っているということだから、要は傍聴人に見せたくないということになるのだろう。</p>

<p>　堀明子・帝京大講師（医師、元PMDA審査官）<br />
「もっと醒めた意見しか来ないかと思ったが、皆がいかに真剣に考えていてくれたかと胸が熱くなった。資料の出し方は色々な考え方があるんだろうが、しかし今日のペーパーだけでは入れきれていないものがたくさんある。見る立場によって都合よい解釈をしてしまう危険性があるので、これだけの声をできるだけ取り上げていただきたい。回答の中に、まさに委員たちが興味半分に聞き置くんじゃなくて、現場にフィードバックしてほしい、社会への働きかけをしてほしいという声があった」</p>

<p>　高橋千代美・日本製薬団体連合会安全性委員会委員長<br />
「小野委員は99.999%と言ったが、私などから見ると、かなりの確率で誰が答えているか分かる。どういう薬の審査に当たっている人か分かる。このアンケートを出したら個人が特定されてしまうのでないか。マスキングとか抽出の仕方についても、私などからすると製薬会社とのやりとりに目が行ってしまうというように、見る人によってアンケートの取り方は変わってしまうだろう。マスキングには十分に注意する必要があるし、そうでないなら、いっそのこと全部ストレートに出してしまったらどうか」</p>

<p>　寺野<br />
「気になるのは、回答者たちにどういう説明をしているかだ」</p>

<p>　森嶌<br />
「個人が特定されないよう全体の集計のみに用いる、と書いてある」</p>

<p>　小野<br />
「それは違う。アンケートをやる前提が公開だったはずだ」</p>

<p>　花井十伍・『医療と人権』理事（薬害HIV被害者）<br />
「これは、仮説を実証するためのアンケートじゃなくて質的データ。公開を前提にしないならナンセンスだ」</p>

<p>　小野<br />
「全て報告書に掲載し、報告書は厚生労働省のホームページに掲載すると書いて送っている」</p>

<p>　花井<br />
「だったら、逆に公開しない方が約束に反するではないか」</p>

<p>　間宮清・前いしずえ事務局長（薬害サリドマイド被害者）<br />
「私も、アンケートに答えてくれた人のためにも公開すべきと思う」</p>

<p>　寺野<br />
「この問題を議論していると時間がなくなってしまうので、ここは私に預からせていただけるだろうか。今の話を聞く限り、公開しないわけにいかないのかなと思うが、しかし取り扱いは検討させてほしい」<br />
　</p>

<p>（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2244.php">この記事へのコメントこちら</a>）</p>]]>
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    <title>公費で、学校で、打つべき子宮頸がんワクチン　がんセンターシンポから</title>
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    <published>2010-01-17T09:25:25Z</published>
    <updated>2010-01-20T06:28:01Z</updated>

    <summary>　昨年末に販売開始された子宮頸がんワクチンがメディアを随分と賑わせていて、何とな...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
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        <category term="医療／従事者" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://lohasmedical.jp/news/">
        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/news/images/0113hpvvaccin.JPG"><img alt="0113hpvvaccin.JPG" src="http://lohasmedical.jp/news/assets_c/2010/01/0113hpvvaccin-thumb-250x126-3786.jpg" width="250" height="126" class="mt-image-none" style="" /></a></span>　昨年末に販売開始された子宮頸がんワクチンがメディアを随分と賑わせていて、何となく自分もそれなりに事情を分かったつもりになっていたが、実際には何も分かっていなかったようだ。13日に国立がんセンター中央病院で開かれたシンポジウムに参加して、そのことを痛感した。（川口恭）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　このシンポジウムは以下のようなもの。<br />
<blockquote>★★★国立がんセンター中央病院院長主催講演会★★★<br />
『子宮頸がんと予防ワクチン』</p>

<p>●「子宮頸がん予防ワクチンの普及にむけて」<br />
　グラクソ・スミスクライン渉外部マネージャー　　中村景子　<br />
日本では毎年15,000人が新しく子宮頸がんに罹患し、3,500人が亡くなっている。また、20代～30代のがんでは、死因の第一位となっているのである。2009年10月に子宮頸がん予防ワクチンが世界で99番目に日本で承認された。ワクチンと検診を組み合わせることにより子宮頸がんの発症率、及び死亡率を約73％減少することが示唆されている。しかし、ワクチンの普及に向けては課題が多い。講演では、ワクチン普及に向けての課題の整理と今後の展望について述べさせていただきたい。</p>

<p>●　「子宮頸がん予防HPVワクチンに関する政策決定に必要な医学的根拠」<br />
　自治医科大学附属さいたま医療センター産科婦人科教授 今野良 <br />
子宮頸がんはがんの中で唯一、一次予防（ワクチン）と二次予防（検診）を組み合わせて予防可能ながんになった。子宮頸がん予防HPVワクチンは、WHOのposition paperをはじめへ世界の多くの国や機関から、国のワクチン政策に組み入れることを推奨されている。100カ国以上の国で承認され、約30カ国で公費負担による12歳前後の女子に対する接種が行われている。また、GAVIなどの援助によって最も経済的に恵まれない赤道周辺の国々でも接種が始められている。子宮頸がんの発がんメカニズムにおけるHPVの関与とHPVワクチンによる予防のメカニズム、公費負担決定のためのモデリングを用いた医療経済学など、政策決定者にとって重要な情報と根拠を提示する。いま、日本が女性にやさしい国か否かが問われている。</p>

<p>●　「患者の立場から」<br />
　らんきゅう＊卵宮＊患者会　穴田佐和子<br />
20代で子宮頸がんになり、約半年の入院で手術・抗がん剤治療・放射線治療を受ける。娘を持つ母として、経験者として、声をあげることによって少しでも同じ苦しみを経験する女性が減るよう願う。</p>

<p>●　総合討論</blockquote></p>

<p>　主催者の土屋了介・国立がんセンター中央病院院長が挨拶で述べたシンポジウムの趣旨は以下だ。<br />
「昨年末に子宮頸ワクチンが承認されたが、一般への周知が十分でない。私は外科だけれど、患者さんの立場からすれば、外科の手術よりは放射線照射、放射線照射よりは飲み薬、それより何よりよいのは予防ができること。今まで、がんを予防するにはタバコをやめるぐらいしかなかった。予防といってもパッシブ。今回はアクティブに予防できる点が画期的。希望する方が全員受けられるようになる、そのきっかけになれば」</p>

<p>　全部きちんと再現するのがベストとは思うが、雑誌の方も仕事が渋滞していてこればかりやっているわけにもいかないので、何を知らなかったのかから開陳したい。それなりに興味を持って新聞とかテレビの情報に接していた人でも、同じような誤解をしているのでないかと思うからだ。</p>

<p>１）ＨＰＶは、感染→自然治癒を経験した人が何度でも感染する。感染防御できる免疫はワクチン接種でしか獲得されない。</p>

<p>　ホント!?　という感じだ。</p>

<p>=====<br />
　多くの日本人女性が一度は感染を経験していて、しかしほとんどの人は自然治癒している。持続感染している人のごく一部でがん化する。というようなことは、何かで見たか読んだかした記憶がある。そこから、治った人はもう安心なんでしょ？　という無意識の思い込みがあった。</p>

<p>　素人ながら推測するに、細胞表面の抗体と細胞内部の抗体は種類が異なり、細胞表面には抗原メモリーがないというインフルエンザでも聞いた話が、これにも当てはまるのだろう。もし専門家で解説してくださる方がいたら、ぜひコメント欄にお願いしたい。この辺りの話は、ロハス･メディカル誌の方も使って少し丁寧に説明する必要があるような気もする。</p>

<p>　上の勘違いから導き出された第２の「知らなかった」はこれだ。<br />
２）12歳での接種が推奨されているのは、感染者には無力というワクチンの性格上、単に初交前の人に打てば費用対効果は最も高いということに過ぎない。ワクチンは、感染→自然治癒を経験しているような人にも有効であり、定期的に検診を受けるようになる年代以下であれば個人としては接種の意味がある。</p>

<p>　それから誤解していたわけではないが、初めてしっかり認識したものとして、12歳女性に全員接種する場合、保険適用すると約210億円の公費負担が必要となるが、その女性たちが全員亡くなるまでの間に約400億円の経済効果（うち医療費節約分は170億円）があり、経済的にも十分見合うという今野教授による分析があった。</p>

<p>　これらのこと、皆さんはご存じだっただろうか。「もう知ってたよ」という方は、ぜひ出し惜しみせず身の回りの方に、特に女性に教えていただきたい。今のところ、女性全体（ということは社会全体）の問題という受け止め方がされているようには思えない。</p>

<p>　ここからは総合討論の中で「へー」と思ったことをご紹介する。</p>

<p>　土屋<br />
「新型インフルエンザについて、小中学生は保健所へ行ってワクチン接種するというような話が出ているが、この中に居住地の保健所がどこにあるかご存じの方はいるか。このように厚生労働省の関係者以外は、ほとんどいない。それなのにこういう政策を立案してしまうのが霞ヶ関の机の前だけに座っている人たちの限界。</p>

<p>ワクチン接種は学校でやるべきと思う。しかし、こういうこと論ずる場で言ったら、皆から言下に否定された。任意で受けるものを学校でやることはできないと。任意とか定期とかは人間が決めたことであって不都合があれば変えればよい。このように自分の身近に気づいたことを１個ずつ潰していかないといけないだろう。<br />
　<br />
それから、子宮頸がんワクチンは５万円するという。そんなの任意で受ける人はほとんどいない。公費でやるべきだろう」<br />
=====<br />
　会場（高校職員）<br />
「予防接種は正直身近な感じがしない。学校でやっているものも主体的に考えてやっているかというとそうではなくて、長らく教育機関が上意下達で何十年も縛りつけられてきたために、自分たちでものを考えてやりきるようになっていない。逆に言うと、上意下達でやればスンナリ行くのでないか。これまでの弊害を逆手に取ればうまく行く。そういうものに頼るのは恥ずかしいことではあるが、現実的には早道でないかという気がする。もちろん、我々も内から改善していかなければとは思う」</p>

<p>（中略）<br />
　今野<br />
「日本の学校がなぜ予防接種に消極的かと言えば、学校を悪者にしてきた司法があったから。司法が誰かを悪者にしても損害賠償が行われるだけで問題の根本的な解決にはならない。集団に対して予防接種をした場合、ある程度の因果関係の分からない紛れ込み事故は必ず発生する。欧米では、これを仕方ないものとして制度に盛り込んである。（中略）オーストラリアのＨＢＶワクチンの例では全員対象にしてもクリニックで打っていた時には接種率が30％だったのが、学校で打つようにしたら接種率が90％になった。学校での接種もお願いしたいが、予防接種の一次予防と検診の二次予防がセットで機能するので、学校でがん検診の大切さも教育してもらいたい」</p>

<p>（中略）<br />
　土屋<br />
「何か起きるとすぐ刑事責任を問おうとする輩がいる。今は神楽坂の新潮社が、霞ヶ関の悪代官とグルになってそういうことをしているが、我々医療者は知性を持って行動するのが一番大事だ。悪代官と言えば、東京女子医大の事件で無罪判決が出たＳ先生を、厚生労働省の医事課長が罰しようとしているとの話が出ている。とんでもない話だ。悪代官に負けてはならない」</p>

<p>　会場（<a href="http://www.com-info.org/">市民のためのがん治療の会</a>・會田昭一郎代表）<br />
「毎日のようにセカンドオピニオンを求める連絡があり、しかし厳しい状態の人も多く、挫折感にさいなまれる日々だ。初めてがんを予防する手段ができたと知った。これを何とかして普及したいという想いでいると同時に、これだけ効果のハッキリしているものを公費でやらないというのは一体どういうことかと思う。よその国で子宮頸がんが珍しい病気になった時に、我が国だけ蔓延していたら行政の不作為は免れない。その時になったら大量の国家賠償請求訴訟が起きる可能性もある。</p>

<p>　そんなことを心配するより何より、がんにかからないということは、数々の幸せを奪われずに済むということで、それがハッキりしているのだから、これをやらない国にどういう意味があるのか。人の身体・生命を守るのが国の第一の責務ではないのか。そういうことを言うと、国は『任意で打てるようにしている』と言い訳をするだろうが５万円を出して打つ人は少なかろう。定期接種に持っていくことが必要だろう。それにしても、この場にも大勢のマスコミ関係者がいるそうだが、各紙社説を見てもこんな話は一切出ていない。情けない」</p>

<p>=====<br />
　今野<br />
「まさのその通り。日本は貧富の差によって、５万円払って打ってあげられる親御さんの子供だけが子宮頸がんにかからないというような本当に情けない国になりかねない」</p>

<p>　会場（30代女性）<br />
「12歳だけでなくて、私たちのように30代40代の検診に引っかかったような世代にはどうなのか。45歳までは適応があるようだが、先生に『こういうワクチンが出たそうですが私は打ったらいけませんか』と尋ねたら『どうですかね。意味ないんじゃないですかね』という返事だった。実際のところどうなのか」</p>

<p>　今野<br />
「12歳というのは、あくまでも公費で負担するなら、そこが最も効果的ということであって、HPV16とHPV18を持っている人は合わせても10％しかいないのだから、大人に打っても90％の人には有効だ。ただ、がんの発症は若い人に多いので、年齢が上がってもその時点で発症していない人は個人の判断になってくるだろう。医療機関の先生方もまだまだ勉強が足りないと思う。12歳というのは国全体でどれだけ患者を減らせるかという考え方の年齢であって、個人でお金を払っても構わないということであれば受つべきだと思う」</p>

<p>　会場<br />
「それに関連して。持っている人にワクチンを接種するとブースとしてしまうと何かで読んだのだが、その点は大丈夫なのか」</p>

<p>　今野<br />
「巷に本当に間違った情報が流れている。感染している人にワクチンを打っても何も起きない。感染を消すことも促進することもない。ブーストするのだとしたら性交渉の活発な人ほど免疫を持っていることになってしまう。それから持っている人が10％しかいないので、前もって感染を調べるほどの意味もない。大切なのは、プラスして必ず検診も受けること」</p>

<p>　と、最後まで「誤解」の続出するシンポジウムだった。土屋院長は、このシンポジウムをきっかけに、子宮頸がんワクチン接種に対して公費助成を求める署名活動を始めたそうだ。私も、当日署名した。<a href="http://hpv.umin.jp/">電子署名もできるので</a>、ぜひ身の回りの方々にもお知らせいただきたい。</p>

<p>（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2242.php">この記事へのコメントこちら</a>）<br />
</p>]]>
    </content>
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    <title>日本脳炎ワクチン接種　積極勧奨を再開　厚労省少委で方針決定</title>
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    <published>2010-01-15T11:22:05Z</published>
    <updated>2010-01-17T10:20:42Z</updated>

    <summary>　接種後に因果関係を強く疑わせる急性散在性脳脊髄炎（ＡＤＥＭ）が発生したことから...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://lohasmedical.jp/news/">
        <![CDATA[<p>　接種後に因果関係を強く疑わせる急性散在性脳脊髄炎（ＡＤＥＭ）が発生したことから、予防接種法の定期接種対象に位置付けられながら、05年に厚生労働省課長通知で『積極的勧奨の差し控え』が行われるという訳の分からない状態になっていた日本脳炎ワクチンについて15日、新年度から積極的勧奨を再開する方針が固まった。（川口恭）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　この日、開かれた厚生労働省の『第１回厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会・日本脳炎に関する小委員会』（委員長・加藤達夫成育医療センター総長）で方針が固まった。</p>

<p>　ＡＤＥＭとの因果関係を疑われたものとは製法の異なるワクチンが昨年２月に薬事承認され安定供給のメドも立ったことから、この日の決定となったもの。</p>

<p>　勧奨差し控えの５年間に定期接種対象年齢だったために免疫をつけ損なっている子供たちに対して、どのように経過措置を設けるかも厚生労働省から議題として設定されたが、科学的議論を行うデータがほとんどなかったため、逆に厚生労働省で叩き台を作るよう委員たちから要望が出て、結論は次回に持ち越しになった。</p>

<p>（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2240.php">この記事へのコメントこちら</a>）</p>]]>
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    <title>妊婦のインフル感染、重症化しやすいと知って―国が妊婦向けパンフ作成</title>
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    <published>2010-01-08T16:02:04Z</published>
    <updated>2010-01-09T07:48:46Z</updated>

    <summary>　妊婦が新型インフルエンザに感染した場合、合併症を引き起こすなど症状が重くなりや...</summary>
    <author>
        <name>熊田梨恵</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://lohasmedical.jp/news/">
        <![CDATA[<p>　妊婦が新型インフルエンザに感染した場合、合併症を引き起こすなど症状が重くなりやすい傾向がある事を知ってもらおうと、国が昨年末に妊婦向けのパンフレットを作成した。監修に関わった産婦人科の太田寛氏（北里大学医学部助教）は、「妊婦さんたちには、『自分自身が元気でないと、赤ちゃんも元気でいられない』ことを認識してほしい。妊婦がインフルエンザに感染したら、まれにではあるが命を失うこともあるということを知っておいてほしい」と話している。（熊田梨恵）</p>]]>
        <![CDATA[<p>　<strong>作成されたパンフレットは<a href="http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/ninpu_1217_2.pdf">こちら</a>。</strong></p>

<p>　このパンフレットは、海外ワクチンの輸入に関する議論が盛んだった昨年9月に作られ始めた。長野県内の妊婦グループの協力を得て、当時妊娠していた女性にヒアリングし、新型インフルエンザに関する疑問を募集。日本患者会情報センターが中心となり、太田氏や国立感染症研究所感染症情報センターの豊川貴生氏が加わって作成された。太田氏は「パンフレットの内容は妊婦さんからの質問を基にして作りました。あくまでも患者を主体にして作ろうという趣旨です」と話す。パンフレットは昨年末に完成、現在は厚労省のホームページ上に公開されている。</p>

<p><br />
　パンフレットはA4サイズ8枚から成る。妊婦は新型インフルエンザに感染すると合併症を引き起こすなど症状が重くなりやすい傾向があることや、症状の特徴、胎児への影響などについて記載されている。また、新型インフルエンザワクチンは重症化を予防する効果があるとして、接種は一回でよいことや接種費用、副反応、胎児への影響、効果の持続性についても書かれている。このほか、医療機関へのかかり方として、相談のみでよい場合や、受診する必要がある場合の診療科名などを紹介している。赤ちゃんを母乳で育てている母親が感染した場合の注意点や、抗インフルエンザ薬に関する記載もある。</p>

<p>　太田氏は、「人ごみに行かない、換気を良く行うなどの対策を行い、ウイルスに近づかないことが最も重要です」と話しており、ワクチンの接種を行ったからといって人ごみに行く事は本末転倒になると主張する。</p>

<p>　医療者が使う「重症化」という用語についても、「僕たちは『生命に危険がある状態』として使う言葉だけど、質問の内容からは「ちょっと寝こんでいる」というようなイメージを持っているようで、認識のズレを感じました。正しく認識していただくためには、どんな風に書くのが良いかいろいろ話し合いました」と、医療者側と患者側の意識の差についても話した。</p>

<p>　また、妊婦から募集した質問については、ワクチンの胎児への影響や接種の必要性の有無などに関するものが目立ったと指摘する。太田氏は、「ワクチンはお母さんの命を守ることが目的です。お母さんが元気じゃないと赤ちゃんも元気でいられません。ワクチン接種にも良い面と悪い面があり『絶対』という回答はないので、バランスを持って考えてもらいたいです」と、重症化しやすい妊婦自身のリスクを下げることが重要という。</p>

<p><br />
　ただ、このパンフレットは厚労省のホームページ上での掲載のみで、国による印刷や配布はされていない。太田氏は「多くの人に知ってもらって、有効に使ってもらいたいです」と話している。<br />
　<br />
　新型インフルエンザの患者向けパンフレットはこのほか、がんや糖尿病、ぜんそくに関するものなどがある。</p>

<p><br />
（<a href="http://lohasmedical.jp/blog/2010/01/post_2238.php">この記事へのコメントはこちら</a>）</p>]]>
    </content>
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    <title>あるのに使えない１</title>
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    <published>2010-01-22T07:11:44Z</published>
    <updated>2010-01-23T07:23:59Z</updated>

    <summary>グリベック 白血病の特効薬　一生続く高額負担 このコーナーでは、様々な原因で医薬...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
    </author>
    
        <category term="患者の活動" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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    <category term="大谷貴子" label="大谷貴子" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    <category term="慢性骨髄性白血病" label="慢性骨髄性白血病" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://lohasmedical.jp/archives/">
        <![CDATA[<p><strong><big>グリベック</big></strong><br />
<u>白血病の特効薬　一生続く高額負担</u></p>

<p><strong><em><small>このコーナーでは、様々な原因で医薬品や医療機器のラグ・ギャップに悩む患者の方々に、どういうことで苦しんでいるのか、直接書いていただきます。</small></em></strong></p>]]>
        <![CDATA[<p>　先日、白血病の娘を持つ乳がんの母が無理心中を図るという、痛ましい事件が起きました。母娘の治療費負担に苦しみ、将来を悲観した末の惨劇。娘が服用していた薬は「グリベック」でした。<br />
　皆さんは、「白血病」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。「長くは生きられない」「不治の病」――？<br />
　確かに白血病は血液のがんで、完治には化学療法や骨髄移植など大変厳しい治療が必要で、道のりは非常に困難です。ただし「慢性骨髄性白血病」に関しては、特効薬が８年前に国内解禁となりました。それがグリベック。生き続ける道が、あるにはあるのです。<br />
　「あるにはある」としたのには理由があります。<br />
　この薬の効果は抜群です。一昨年の米国血液学会発表では、グリベックを飲み続けている患者の7年生存率は86％でした。対して、それまで標準治療だったインターフェロンαの７年生存率は36％。違いは一目瞭然です。副作用も軽く、多くの患者は普通の日常生活が送れます。<br />
　しかし、飲んだからといって病とサヨナラできるわけではありません。飲むのをやめて再発した人も多くいます。生き続けるためには、飲み続けなければならないのです。<br />
　そこで問題となるのが、経済負担です。グリベックは非常に高価なのです。１錠3100円で、通常は１日４錠服用します。自己負担を１～３割としても、年間の支払いは45～135万円にも上ります。これについて厚労省は「高額療養費還付制度」で対応してきました。例えば70歳以下で月収が53万円未満なら、毎月の負担上限額は４万4400円、年間で最高53万円になります。しかしこの制度、告知が不十分で、知らずにいる患者さんも少なくありません。<br />
　そして何より、この53万円も、患者には決して小さい額ではないのです。想像してみてください。たとえ職を失っても、年金生活になっても、何があろうと生きている限りずっと支払いが続くのです。<br />
　特に患者の多くは、働き盛りの年代です。子どももいる一家の大黒柱がある日突然に病を宣告され、思うように働けなくなってしまう。収入が減ったり安定しなくなったりする中で、生活、子育て、そして治療を維持していかねばなりません。若い患者さんでも、この「負の持参金」のために結婚を諦める人もいます。<br />
　さらに追い討ちをかけたのが、近年の経済不況です。子育てを優先させるため、薬の中断を迫られる患者さんが後を絶ちません。家族のその後の生活費は保険金でカバーできる、そう見越して、「静かなる自殺」を選ぶのです。<br />
　こうした問題は、グリベックに限ったことではありません。別の部位のがんはもちろん、他の疾病でも同じことです。優れた治療薬の出現で命を救われる一方、高額の治療費に悩み続ける人が増えています。がんだけでいっても、いまや２人に１人がかかる時代。ぜひ他人事ではないとご理解いただき、「金の切れ目が命の切れ目」という現状に少しでも問題意識をお持ちいただければ、と思うのです。</p>

<p><strong>（全国骨髄バンク推進連絡協議会会長　大谷貴子）</strong></p>]]>
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    <title>元Ｊリーガー　勇気を病院にアシスト</title>
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    <published>2010-01-20T06:45:33Z</published>
    <updated>2010-01-23T06:55:41Z</updated>

    <summary> 高校サッカーで有名な「帝京」。その大学病院を、かつてのライバルが訪れ、患者や職...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
    </author>
    
        <category term="患者の活動" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="整形外科疾患" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    <category term="小倉隆史" label="小倉隆史" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://lohasmedical.jp/archives/">
        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/archives/images/jogurasyouni.JPG"><img alt="jogurasyouni.JPG" src="http://lohasmedical.jp/archives/assets_c/2010/01/jogurasyouni-thumb-250x166-3791.jpg" width="250" height="166" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a></span><br />
高校サッカーで有名な「帝京」。その大学病院を、かつてのライバルが訪れ、患者や職員たちに勇気と情熱を注入していきました。<br />
<small>（マイラン製薬～Ｊリーグで元気プロジェクトin帝京大学病院レポート）</small><strong></strong></p>]]>
        <![CDATA[<p>　Ｊリーグは昨年から社会貢献活動としてＯＢによる病院訪問を行っています。その３回目として、東京都板橋区にある帝京大学医学部附属病院を訪れたのは、現役時代に「レフティーモンスター」（左利きの怪物）という異名を取ったサッカー解説者の小倉隆史さん。<br />
　四日市中央工業高校時代に、冬の高校選手権で帝京高校と両校優勝。高卒後は早くからオランダプロリーグで活躍するとともに日本代表入り、世界に通用するＦＷ選手として大いに期待されていましたが、アトランタ五輪直前に右ひざ十字靭帯を断裂する大けがを負い、計４回ひざを手術して、長く孤独なリハビリに耐えて現役復帰を果たしたという経歴を持っています。<br />
　トークショーの会場となったリハビリテーションルームで、小寺一興院長が、「病院として、プロの方に患者さんではない形で来ていただくのは初めて。病と闘っている方、リハビリに励む方により前向きになっていただく力を、そして職員にも努力を続けるエネルギーをいただきたい」と歓迎の挨拶を述べた後に、小倉氏が登場しました。<br />
　小倉氏が自らの体験を振り返って「手術室に運ばれていく時って、寒くて心細いんですよね」と言うと、聴衆がウンウンと頷くという感じで、あっという間に100人を超える患者や職員は一体化。会場を熱気が包んでいきます。<br />
　病院関係者３人と小倉氏が、リハビリ室にあったサッカーボールを使ってリフティング（地面に落とさずにけり続ける）勝負をするなど「帝京」らしい趣向もあって、１時間半があっという間に過ぎました。<br />
　小倉氏は最後に「病気やケガがないに越したことはないけれど、後ろ向きに時間は進んでくれないので、まずは目の前のことを一生懸命やれば、その先にまた何か見つけられることもある。ここでも笑えるように、退院してからも笑えるように頑張ってください」と締めくくりました。その後あらに小児病棟を訪れて、リフティングを披露（写真）したり、子供たち一人ひとりと記念撮影したりしました。<br />
</p>]]>
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    <title>気づかぬ間にしのびよる肝硬変（脂肪肝経由）</title>
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    <published>2010-01-17T15:29:16Z</published>
    <updated>2010-01-17T10:36:00Z</updated>

    <summary>　肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれます。 自覚症状のほとんどないまま病気が進行し、...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
    </author>
    
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    <category term="診断" label="診断" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://lohasmedical.jp/archives/">
        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/archives/images/52-1-1.JPG"><img alt="52-1-1.JPG" src="http://lohasmedical.jp/archives/assets_c/2010/01/52-1-1-thumb-240x167-3779.jpg" width="240" height="167" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a></span>　肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれます。<br />
自覚症状のほとんどないまま病気が進行し、気づけば取り返しのつかないことに、なんてケースも後を絶ちません。<br />
監修／下澤達雄　東京大学講師<br />
　　　渡邊清高　国立がんセンターがん医療情報サービス室長</p>]]>
        <![CDATA[<p>　さあ、お酒とご馳走三昧のシーズンが本格到来です。このところ立て込んできた忘年会、クリスマス、そしてそのまま正月休みに突入！......という具合に、飲んで食べての日々が当分続くという方、かなり多いのではないでしょうか。<br />
　しかし、そうして悦楽にひたっている陰で、実はひそかに、ハードワークに耐えている部位があります。そう、肝臓です。<br />
　「沈黙の臓器」ともいわれる肝臓は、病気になっても本人が気づくまでに時間がかかる臓器の代表例。これは主に３つの理由によると考えられます。まず、①肝臓は実際ほかの臓器に比べて非常にタフなのです。多少の無理を強いても、ダメージを受けても、残った正常な細胞がそれをカバーして働き続けます。しかも、②知覚神経が内部にきていないため、感覚が鈍いというのもあります。「痛い！」と悲鳴を上げられずに、黙って重労働に耐えてしまうのです。加えて、③再生能力に優れるのが大きな特徴。極端な話、肝臓の70％を切り取っても約半年～１年でもとの大きさに戻るとされるくらいです。<br />
　しかし、このタフさが裏目に出ることが多いのも事実。なかなか文句を言わない、つまり、軽度の肝機能障害ではすぐに痛みなどの症状が現れないために、ついつい負担が過ぎてしまいます。そして異常に気づいたときにはダウン寸前、となりがちなのです。<br />
　そのころになってやっと、食欲不振や吐き気、疲れやすい、全身倦怠感、さらには肌が黄味がかってくる黄疸や、お腹に水がたまる、などの症状が現れるようになります。<br />
　自覚症状が出ても何もしないでいれば、高い確率で肝硬変へと移行するか、もしくはすでに肝硬変になっているかもしれません。肝硬変は、長期にわたって肝臓にダメージが与えられ続けた結果、肝臓が硬くなり正常な機能を失ってしまった状態。もう完治は不可能です。怖いのは、高い確率で肝臓の機能が低下して肝不全になったり、肝がんを発症するところ。その前で何としても踏みとどまらねばなりません。<br />
　肝臓がやられてしまう主な原因としては、肝炎ウイルス、アルコールの過剰摂取、免疫・代謝異常のほか、食生活の欧米化による肥満、薬剤によるものなどが挙げられます。<br />
　最も大きな原因である肝炎については特集済み（<a href="http://lohasmedical.jp/archives/2007/02/17-1.php">07年２月号参照</a>）なので、そちらをご覧ください。<br />
　もう一つの大きな原因である脂肪肝は、食べ過ぎによる肥満やアルコールの飲みすぎなどで起きます。<br />
　肝硬変に至る前に、検査で異常が見つかった方もそうでない方も、ぜひ今日から肝臓に優しい生活を始めましょう。</p>

<p>=====<br />
<u>肝臓は「体の化学コンビナート」です。</u></p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/archives/images/52-1.1.JPG"><img alt="52-1.1.JPG" src="http://lohasmedical.jp/archives/assets_c/2010/01/52-1.1-thumb-360x316-3782.jpg" width="360" height="316" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a></span>　「肝心かなめ」という言葉があります。それ抜きには成り立たない極めて重要なもの、という意味です。これはもちろん、肝臓と心臓が体にとってもっとも大切な臓器というところからきている表現。しかし、とくに肝臓などは、その存在や役割を、普段あまり意識することはありません。肝臓の働きについても先の肝炎特集でご紹介していますが、ここで改めてざっとおさらいしてみます。<br />
　まず、肝臓は肋骨の右下あたりにあり、成人だとヨコ30cm×タテ20cm程度、色や形状は豚レバーなどでだいたいおわかりでしょうか。１～1.5kgくらいで、ずっしり重みがあります。実は、肝臓は体内で一番大きな臓器です。<br />
　さてその働きですが、細かく分けると500以上もあるといわれています。<br />
　まず大切なのが、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を、化学的・物理的に分解したり合成したりして、体が利用しやすいような状態や物質をつくり出すこと。その上で体の各部に送ったり、貯蔵していざというときに備えたりします。<br />
　例えば食べ物に含まれることでおなじみのコレステロールは、実は半分以上が体内で、肝臓で合成されます。大半は消化を助ける胆汁の生成に、さらには体の組織やホルモンの生成・分泌にも使われます。その他、エネルギーの蓄えとして有名なグリコーゲンや、血液を固まらせる物質（血液凝固因子）、血圧の維持に欠かせないタンパク質のアルブミンなど、肝臓がつくっている物質を挙げればきりがありません。<br />
　のみならず、不要になった成分の再処理と排泄、そして体に入ってきた有害成分の解毒も、肝臓が行っています。代表例がアルコールです。アルコールはもともと体にとっては毒素なんですね。ちなみに二日酔いでひどい目にあったりするのは、アルコールが分解される過程でできるアセトアルデヒドという物質のしわざ。それを肝臓が十分に処理しきれていない場合です。<br />
　なお、こうした一連の働きの材料は、血流に乗って運ばれてきます。ですから肝臓には太い血管がたくさん集まってきています。肝臓を流れる血液の量は、１日に約2000リットルにもなるとのこと。また肝臓そのものは、「肝細胞」と呼ばれる細胞が密集してできたもので、その数は2500億とも3000億ともいわれます。その一つ一つが、私たちの意識しないところで24時間、生命維持のためにフル稼働しているのです。<br />
　というわけで、肝臓は体に必要な化学成分の製造、集配、貯蔵から、老廃物・毒素の処理まで広く担う、いわば「体の化学コンビナート」。もし人工的に同じ機能を持った工場施設をつくるなら、東京23区ほどの広さが必要になるそうです。それだけのものがもし、知らないうちにダメージを受けて機能がしているとしたら、これは体にとって一大事、ということなのです。</p>

<p>=====<br />
<u>問題は、脂肪肝の行き着くところ。</u></p>

<p>　肝臓障害の中で、現代の日本人にとって油断ならないのが、脂肪肝です。日本人はもともと体質的に皮下脂肪よりも内臓脂肪をためやすいともいわれ、食生活の欧米化もあいまって、患者は年々増加中。いまや３人に１人が潜在的に抱えているという話もあります。<br />
　この脂肪肝、読んで字のごとく、肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった「肝臓の肥満症」とも言えるもの。要は、フォアグラと同じ状態です。肝臓は吸収された栄養分などから中性脂肪を作り、その一部を細胞内に蓄えているわけですが、それが様々な原因から利用・処理しきれずどんどん蓄積されると、結果、脂肪肝になってしまうのです。<br />
　原因のトップは、なんといっても中性脂肪の原料となる脂肪や糖分・アルコールなどの摂りすぎ。実際、肥満とアルコールによるものが全体の７割を占めます。お酒の飲み過ぎは摂取カロリーの増加だけでなく、アルコール自体が脂肪酸となって肝臓にたまり中性脂肪に変化するのです。その他、糖尿病や内分泌異常といった疾患、ステロイド剤やある種の抗生物質の長期服用によっても発症することがあります。<br />
　年齢でいうと30～70歳代に多く、男性では40歳前後、女性では40代以降の中高年に多発しています。ただ、若い人や一見痩せているように見える人も、「隠れ脂肪肝」が増えているので注意が必要です。</p>

<p><u>知らないうちに肝硬変へ...</u></p>

<p>　脂肪肝そのものは一般に無症状で、黄疸、吐き気や嘔吐、お腹を押すと鈍い痛みを伴うこともありますが、かなりまれです。そのため見逃されていることが多いのですが、放っておくと動脈硬化を始めとするさまざまな生活習慣病につながる恐れがあります。<br />
　そしてゆくゆくは、肝硬変（次頁で解説します）、そこから肝臓がんへ、と、取り返しのつかない状態へ発展していく可能性もあるのです。<br />
　とくにアルコールが原因の脂肪肝は、それによって肝臓が繰り返し損傷を受け続けるならば、肝硬変に至ることも時間の問題です。<br />
　のみならず肥満や糖尿病等、アルコールとは無関係に起こる脂肪肝でも、過食などが原因で肝細胞内に過剰な脂肪が蓄積し、そこから炎症を伴う「非アルコール性脂肪肝炎（ナッシュ）」を発症している場合は深刻。通常の脂肪肝は１％しか肝硬変にならないのですが、ナッシュはその10倍の確率で肝硬変に移行するといわれているのです。以前は原因不明とされた肝臓がんが実はナッシュ由来だった、という報告も増えています。<br />
　脂肪肝は特徴的な症状がないため、ほとんどが健康診断の際の血液検査や超音波検査で偶然に発見されます。さらにナッシュの場合、通常の血液検査では見つかりにくく、確定診断には組織の一部を採取して顕微鏡で調べる検査（肝生検）が必要。脂肪肝かつ肝臓の繊維化や炎症が見られた場合にそう診断されます。ＣＰＲなど特別な血液検査を参考にすることもあります。<br />
　いずれも治療の基本は、適切な食事と運動です。バランスのよい低カロリーの食事と、アルコールの節制（「休肝日」をつくりましょう！）、さらに体脂肪を燃焼するよう時間をかけた運動を、医師の指導のもとに行います。ナッシュでは薬物療法も並行します。<br />
　というわけで、肥満は見た目だけの問題ではない、生活習慣の乱れはひそかに肝臓を蝕んでいくんだ、ということは心に留めていただければと思います。とくに脂肪肝というのは、「まだ何とかなる」段階。そこで手を打って踏みとどまれば、その後の人生まで変わってくるのです。</p>

<p>=====<br />
<u>もう後戻りできない肝硬変。</u></p>

<p>　さて、脂肪肝や肝炎の行き着く先として、すでにちょこちょこ名前の出てきている肝硬変。これこそが、一番のやっかいものです。<br />
　肝臓がいくらタフとはいえ、ダメージを受け続けると限界を超えてしまい、とてもじゃないけれど肝細胞の再生が追いつかなくなります。残されるのは繊維組織と肝細胞の残骸。肝臓そのものは、小さく硬く、ザラザラあるいは凸凹になって、もう元に戻ることはありません。「体の化学コンビナート」も、こうまで破壊されてしまっては閉鎖同然。ごく一部のラインが細々と、手作業レベルで稼動しているにすぎないのです。さまざまな機能を肝臓に任せてしまっている体にとっても、一大事です。<br />
　肝硬変に至る原因としては、お酒の飲みすぎを思いつく方も多いかもしれません。しかし実際のところ、原因の７割は肝炎ウイルスによるものです。ただ先に触れたとおり、例えばアルコールによる脂肪肝は、飲酒習慣を改めなければアルコール性肝炎を引き起こし、ウイルス性肝炎と同様に肝硬変になってしまうのです。ウイルス性肝炎のある人は、飲酒により肝臓がんの危険性を高めることが多くの研究で示されていますから、なおのこと注意が必要です。<br />
　そして、もっとも由々しき事態は、肝硬変から肝不全や肝臓がんを発症すること。問題はやがて全身に及び、生死に直結します。残念ながら、この肝炎→肝硬変→肝臓がんという経過は、決して珍しいことではないのです。<br />
　もちろん他にも腎不全や脳の機能障害など、合併症の多くは軽いものとはいえません。</p>

<p><u>今日から始めて好肝度アップ</u></p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/archives/images/52-1.2.JPG"><img alt="52-1.2.JPG" src="http://lohasmedical.jp/archives/assets_c/2010/01/52-1.2-thumb-240x579-3784.jpg" width="240" height="579" class="mt-image-right" style="float: right; margin: 0 0 20px 20px;" /></a></span>　それほどの重大な病に陥ってもなお、初期の頃は、場合によっては何年も、ほとんど自覚症状がありません。かなり進行してようやく、尿の色が濃い、むくみ、お腹に水がたまる、といった症状のほか、腹部膨満感やむかつき、吐き気、食欲減退が見られるようになり、さらには血便や吐血、黄疸が出たりします。<br />
　といった具合ですから、発見も遅れがち。肝炎もそうですが、肝機能検査でも異常が見られないのはよくあることで、油断は禁物です。落とし穴といってもよいでしょう。<br />
　さらに最大の問題は、肝硬変には今のところ決定的な治療法がないことです。もとどおりに治すことはできないのです。そこで結局、肝機能を助けながら肝臓がんへの移行を遅らせ、合併症を抑えることが、治療の目標となります。もちろん肝炎ウイルスやアルコールなど、もともとの原因を排除することが大事です。<br />
　さて、治らないものとわかっているのなら、心がけるべきはまず予防、ですよね。ウイルス性の肝炎は自分の注意だけで防げるものとは限りませんが、アルコールや肥満からくる脂肪肝、肝炎、肝硬変は、食生活の見直しや適度な運動などで回避が可能です。肝炎ウイルスの検査をまだ受けていない人は、この機会にぜひ受けてみましょう。<br />
　というわけで日頃からできること、見直すことを表にまとめてみました。といっても見てのとおり、至極あたりまえのことばかり。食事等に気をつけて規則正しい毎日を送りましょう、というだけのことです。それでも「沈黙の臓器」が沈黙を保っている今こそが運命の分かれ道。ですから皆さん、そのうちと言わず今日からぜひ、〝好肝度〟の高い生活をスタートさせてみてください。<br />
</p>]]>
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    <title>患者自ら立つ13</title>
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    <published>2010-01-16T05:39:06Z</published>
    <updated>2010-01-16T06:04:01Z</updated>

    <summary>関節リウマチ　藤田富子さん（58歳） ＊このコーナーでは、日本慢性疾患セルフマネ...</summary>
    <author>
        <name>川口恭</name>
        
    </author>
    
        <category term="免疫疾患" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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        <![CDATA[<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://lohasmedical.jp/archives/images/tatu13.JPG"><img alt="tatu13.JPG" src="http://lohasmedical.jp/archives/assets_c/2010/01/tatu13-thumb-120x158-3777.jpg" width="120" height="158" class="mt-image-left" style="float: left; margin: 0 20px 20px 0;" /></a></span><strong>関節リウマチ　藤田富子さん（58歳）</strong></p>

<p><strong><small><small>＊このコーナーでは、日本慢性疾患セルフマネジメント協会が行っているワークショップ（ＷＳ）を受講した患者さんたちの体験談をご紹介しています。同協会の連絡先は、03-5449-2317</small></small></strong></p>

<p>　発病以降、職を含む様々なものを失ってきた藤田さんは、今1つずつできることを取り戻しています。</p>

<p><br />
</p>]]>
        <![CDATA[<p>　藤田さん夫妻の住んでいた賃貸マンションが深夜に全焼したのは96年８月のことでした。以前から付近では不審火が相次いでおり、しかし夫妻はそのことを知りませんでした。たまたま午前２時ごろに藤田さんが目を覚まし最悪の事態は免れましたが、火を消そうとした旦那さんが気管のやけどで１ヵ月入院しました。犯人は分からずじまいでした。<br />
　その頃から左膝に何とも言えない痛みを感じるようになりました。スキーで靭帯損傷した過去があったので、ぶり返したのかと思って、もっぱら鍼灸でやり過ごしていました。両手首も痛みましたが、仕事のタイプライターの打ち過ぎかと思っていました。<br />
　１年半が経ち、しかし痛みは治まりません。職場の同僚から勧められ、98年２月に近くの病院の整形外科を受診することにしました。朝一番に行ったのに、手違いで診療が午後になってしまいました。それをツイてないとも言い切れないのは、その午後の診療当番医が、午前とは違ってリウマチ登録医だったのです。診断がつくまでに医療機関をさまようような人も多い中、「おそらくリウマチだと思う」とアッサリ言われてしまいました。その日は血液検査と痛み止めの処方だけ受けて帰り、次に行くと「間違いない。でも初期だから頑張りましょう」と言われました。<br />
　しかし簡単に治ると思ったのに、処方される薬が悉く効かないか体に合わないかで状態は悪くなる一方。約20年続けた精密加工部品メーカーでの貿易事務の仕事を、ITバブル崩壊の際に失いましたが、逆に辞められてホッとするくらいの体調でした。<br />
　寝たり起きたりの生活に、このままではいけないと01年10月、リウマチ友の会に入会。翌年５月には重い体を引きずって秋田で開かれた全国大会に参加しました。03年夏には、リウマチ治療で有名な中伊豆温泉病院に教育入院を４週間しました。痛いことには変わりなくても、体を動かすリハビリの仕方やベッドからの起き上がり方など生活の工夫を学びました。<br />
　前向きな気持ちを取り戻して帰ってきて、韓国語の市民講座を受講しましたが、自転車で通わなければならないのに乗れず、字も段々書きづらくなりで挫折しました。</p>

<p><u>もっと早く受けてたら</u></p>

<p>　05年夏、もはや新しく出てきた生物学的製剤しか治療の選択肢はないという状況になり、８月からレミケードを使い始めました。これが劇的に効きました。それまでは旦那さんの実家のお墓参りをするぐらいしか出歩かなかったのに、旅行にも行くようになりました。<br />
　元気なので、リウマチ友の会で08年４月から支部委員をするよう頼まれ、「頑張ります」と引き受けました。ところが役員になる直前の３月、父親の一周忌を済ませたところで突然レミケードが効かなくなり、体調が悪くなりました。そんな時に、リウマチ友の会を通じてセルフマネジメントプログラムのことを知りました。別の薬を上乗せして少し体調が落ち着いてきたこともあって、思い切ってワークショップを受けてみることにしました。<br />
　そして、もっと早く受けてたらよかったな、と思ったそうです。<br />
「自分の状態を参加者に説明します。他人に分かってもらうには、自分を客観視しなければいけないし、病気のことも説明できないといけないので、医師相手に話すのとは全然違います。講演会なんかで聴いて分かっているつもりでも、実は説明できないということがたくさんありました」<br />
　もちろん他の参加者の話に、感心したり勇気づけられたりもありました。<br />
　アクションプランは、最初は体操を頑張るとしていましたが、「本当にやりたいことに」というので、映画を見に行くプランにして実行してみました。痛みでジッと座っていられないのではと恐れていましたが、行ってみたら音や感動に痛みを忘れました。以来、定期的に行っています。<br />
　ワークショップを経て「元々落ち込むタイプではなかったけれど、さらに落ち込まなくなりました。病気になってできないことも多くなったけれど、しかし寝たきりというわけではないので今日はダメでも明日はできるかなという気持ちでいます」<br />
　今もリウマチ友の会の支部委員で結構忙しくしています。</p>

<blockquote><strong>ワンポイントアドバイス（近藤房恵・米サミュエルメリット大学准教授）</strong>　慢性の病気を持つ人には「サポートグループ」が大きな力になります。いろいろな患者会はその良い例です。同じ病気だからわかってもらえる、やっとわかってもらえる人に会えた、自分は「ひとりではない」という思いは大きな支えになります。
　セルフマネジメントのWSでは、異なる病気をもつ参加者同士でサポートします。病気が違うことで、同じ病気の人同士とはちょっと違った味が出てきます。さらに、病気とうまくつきあうための技術も学びます。様々な自己管理の技術を学び、それを実際に試して、試行錯誤の中から自分に合ったやり方を選べるようになっています。</blockquote>
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    <title>患者を支える13</title>
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    <published>2010-01-15T14:56:15Z</published>
    <updated>2010-01-16T06:11:49Z</updated>

    <summary>NPO法人　日本IDDMネットワーク ＊このコーナーでは、様々な疾患の患者団体や...</summary>
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        <name>川口恭</name>
        
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        <category term="免疫疾患" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="内分泌疾患" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="患者の活動" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="生活習慣病（高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボなど）" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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    <category term="糖尿病" label="糖尿病" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
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        <![CDATA[<p><big>NPO法人　日本IDDMネットワーク</big><br />
<strong><small><small>＊このコーナーでは、様々な疾患の患者団体や患者会がどのように患者さんを支えているのか、ご紹介していきます。</small></small></strong></p>]]>
        <![CDATA[<p>　IDDMとはインスリン依存状態にある糖尿病の英語の頭文字を取ったもので、正