総合企画審議会委員

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年07月20日 18:30

私は、仕事はずっとつくばですが、住まいは、出産と同時に引っ越しをしてから、お隣の市です。

そこは、夏祭りはじめ、地域社会の行事を大事にする歴史のある小さな街です。

一昨日の夜、自宅のインターホンに「市長のお使いできました」の声。
怪訝そうに玄関を開けると男性二人。差し出された名刺には、市長公室・企画調整課とあります。
一人は課長さんです。

「一体、何のご用で?」と、こちらが聞くまでに、
名前を確認して、市の総合企画審議会委員の公募審査の結果、選考されたので了諾できるかというのです。

しばし沈黙・・・・・思い出しました。
数週間前、委員の公募に原稿用紙二枚『私の考える将来の街』という内容の小論文(いや作文)を送ったのでした。

市の総合計画の策定に、市民の声を反映させようとする市長自らの試みに感銘を受けて応募したものですが、まさか委員になるとは、そしてその結果を書類持参で訪ねてみえるとは思いもよらぬことです。

隔月に一度、市役所で開催される昼間の会議に出席できることが条件のひとつでした。

思えば地域社会の助けなければ、リウマチでありながら子育ても、仕事も続けてこれませんでした。
まさに娘は地域社会に育ててもらっているようなものです。
将来、その社会に子供を安心してお返しするために発言の機会があるなら関わりたいなどという、生意気なことを作文に書いたような記憶がよぎります・・・

今年は「班長」なので、いち早く『市の広報』を目にすると、なんと第一面に、“8月4日に市の総合企画審議会開催傍聴者募集”の記事。

重責を感じて、にわか勉強。
放課後児童クラブ条例制定にかかわるパブリックコメント、時間延長と有料化問題、産科・小児科医師不足、夜間救急体制、病診連携体制などなど・・この街ではどうなっているのか?
それより、昨年度の総合計画の内容は?進捗状況は?茨城県の三位一体『元気いばらき戦略プラン』って何?
じたばたしても、すぐにボロが出そうだなあ。
まずは参加できるだけでも、ワクワク!気負わずにいきましょ~

ところで、恐るべし、課長さんの最後の言葉です。毎回の会議資料は、委員15名全員の自宅まで持参するのが恒例とのこと。
「ご不在のときはポストに入れておいていいですか?」
「市役所まで、こちらから受け取りに行きますよお。近いですもん」
と恐縮しながら、内心 (なぜ送ってくれないの?)
「いえ、いえ、委員全員の自宅に事前に持参することになっておりまして。
いらっしゃらなければポストに・・委嘱状は一回目の会議で市長から、他の資料は私が届けるのが・・」

え~、どこの市でも、いまどき役職ある人が配るの?この街だけの慣習?
その日も、大雨の中を、何度も無人の拙宅に来てくださったのだそうです。

私は、かつて病院で、肝心な書類は手書きで持参した院長の姿を思い出していました。
それが外部の公的書類であろうが、患者さんに届けるものであろうが、です。内部の医師への通達でさえも、これはというものは全部一人ひとりに渡すのです。医局の医師はほとんどが自席にいないので、(外来診療・病棟回診・手術・ドック結果説明・産業医など超多忙)とても煩わしい業務になるのです。

(いまどきこの非効率さは何?メールで送ったほうが、早くて正確で、相手の負担も少ないのに)
部下の不遜な表情を即座に感じ取ると、
「パソコンを使う奴は馬鹿だ、チンバンジーだ」と罵声が飛んだものです。
(と言いながら、ご自分の講演資料は、最新のソフトを駆使し、若い先生に引けをとるのを嫌いました!)

さすがに、市の書類は手書きではありませんでしたが、今後のなりゆきに、一抹の不安がよぎりました。

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コメント

某社総務課のappleです。
有能な方には様々な仕事が引き寄せられていきます。真木さんがんばってください。
ただ、市の職員の対応は・・・?仁義を尽くすのも大切ですが公務員は一部の奉仕者であってはならず、全体の奉仕者でなくてはなりません。窓口でもこの三顧の礼のような対応が出来ているのでしょうか?私は疑問です。
民間人からの視点で、真木さんがんばってください^^>

>appleさん、
コメントありがとうございます。窓口対応について、私も疑問です。
私は、病院では「なんて医療費って高いんだろう」と初めの頃感じ、上記の一件では、内心「なんて税金って・・」と思います。
一市民の声が響くかどうか以前に、その実態を少しでも身近に観察できればと思っています。
また、ご報告しま~す!!総務課のお仕事、頑張ってください。大黒柱ですもんネ!