医療者と患者の溝

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年07月23日 14:00

田中先生の暗黙知を形式知にするお話と、「サル学」についてをとても興味深く拝見しました。

私は自分が患者になって、“治したい医療者”と、“治りたい患者”の間には、埋めることが難しい大きな溝(ギャップ)があると思っていました。

さらに、病院で仕事をするようになってからは、それは当然だと感じていました。

医療に、絶対確実はありえないし、病気にまつわる情報は氾濫しているし、時間を細切れにできないエンドレスの業務に忙殺される中、十分な診療時間をかけて、個々の患者に満足される説明ができる医師は皆無に近い、

一方患者は、「病気」という非日常にとまどい、焦り、痛いなどの不快感と不安でいっぱいになりながら、「より確実」な医療を施されたいと病院を訪ね医師と向きあう、

そんな状況の医療者と患者がうまく相互理解できるわけないじゃないかと。

でも、最近少し変わってきました。

私の主治医が所属する大学のチームは、患者会や、市民講座で病気(膠原病・リウマチ)の理解を深めて、臨床現場での十分な説明ができない部分を補うべく、祝祭日にかかわらず話や療養相談に応じてくださいます。特に(製薬会社などの支援を受けずに、)フェアな立場で真実を正確に伝えたいという姿勢には頭が下がります。

そして、田中先生のように、患者の気持ちを理解するのがどういうことか真摯に考えてくださる医師がいます。

医師が患者やその家族の立場になったとき、はじめて患者の気持ちにより添えるのは、「自分の息子は虫垂炎でさえ、自分で切れない」とおっしゃった外科医先生の言葉にも表れていると思います。

何より、「ロハス・メディカル」はこの溝を埋めるべく誕生したものです(よね?)

長年臨床現場一筋の院長が、初めて「ロハス・メディカル」を見て、
「これが必要とされるのは、医者の怠慢だ」と言い、「まさに至言」と応えた川口氏。

医師の適切な誠意ある対応の基で、補強剤として活用されれば効果も倍増!そうなるように願うばかりです。


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コメント

Medicina Novaを書かせていただいております田中です。

暗黙知、、、に共感いただき、本当にありがとうございます!!

リレートークのようでしたね、ふふふ

田中先生、こちらこそありがとうございます!!
是非マシンガントークを拝聴したいです♪