福島にて

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年08月14日 12:37

来週20日に福島県立大野病院事件公判の
福島地裁判決が言い渡されます。
判決公判の直後に福島駅前のホテルで以下のような催しがあります。
私も少し喋ります。
ご都合つく方はご参集ください。


シンポジウム「福島大野事件が地域産科医療にもたらした影響を考える」
日時
  2008年8月20日 水曜日 13:00-15:00
会場
  福島グリーンパレス 2階 瑞光の間にて
    〒960-8068 福島市大田町13番53号(福島駅西口より徒歩2分)
    TEL 024-533-1171 FAX 024-533-1198
    http://www.fukushimagp.com/a_access.html
主催
  福島大野事件が地域産科医療にもたらした影響を考える会実行委員会
参加費
  千円

開催の趣旨
 8月20日、福島大野病院裁判の判決が言い渡されます。
 2年半にわたった刑事裁判によって、誰が、何を得ることができたのでしょうか?ご遺族にとっても、かかわった医療関係者にも、いいことはなかったのではないでしょうか。そして市民も、地域医療の崩壊に苦しんできたはずです。
 逮捕に始まる一連の騒動によって、かろうじて保たれていた地域産科医療はすでに全国的に崩壊のまっただ中にいます。
 大野事件とはなんだったのか。あの逮捕劇はなんだったのか。あなたの街でもすぐに起こることかもしれません。医療関係者の方々も忙しい日々の医療から手を離して、いま一度福島の地で、医療事故刑事裁判とはなにか、いま地域の医療崩壊はどうなっているのか、行政や市民の方々とともに真剣に考えてみませんか?
 ご参加をお待ちしております。

パネリスト  (五十音順)
加治一毅 (弁護士)
上 昌広 (東京大学医科学研究所 特任准教授)
川口 恭 (ロハスメディア代表)
岸 和史 (和歌山県立医科大学放射線医学講座准教授)
佐藤一樹 (綾瀬循環器病院 心臓血管外科 医師)
野村麻実 (国立病院機構 名古屋医療センター 産婦人科医師)
宮崎弘美 (産後うつとマタニティブルーの自助グループ:ママブルーネットワーク 代表)
山崎輝行 (飯田市立病院 産婦人科部長)
 他

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コメント

福島の事件の無罪を信じております。

この2年間でこの事件を知っている国民はほとんどいないと思います。
しらない国民が悪い、報道しない
マスコミが悪い、という声も
聞かれますが、やはり産婦人科の先生方がもっともっとアピール
すべきことではなかったのか?
と私は思います。

この判決がどうであれ、今後も
今まで以上に産科の危機をアピールすべきと思います。

 いやー、かなりアピールしてきたと思いますよ。この事件の直後各地の保険医協会や産婦人科学会、個々の産婦人科医レベルまで、あちこちに抗議声明を出したり投書したり。

 この事件に続き、堀病院(看護師が内診していたと大バッシング)、大淀病院(「恥を知れ」とまで言われましたっけ)と、そのたびに産婦人科医会や心ある医師は抗議してきましたけど、反応なし。日本医師会が開く定例記者会見などでも医療の危機は触れてきたと思うのですが、これ以上どうやればよかったのでしょう?

 それまででも減少傾向だった産科がこれらの事件をきっかけに雪崩を打って減ってきて、今にいたってようやくマスコミが医療者の声を正しく取り上げるようになったのです。
 いくらアピールしても取り上げてくれなかったら、国民には届きません。

「刑事裁判によって、誰が、何を得ることができたのでしょうか?」っておかしいでしょ。刑事裁判なのだから、誰かが何かを得ることなんて、はじめから期待されません。
当事者でもない人が、この裁判で医療崩壊が始まったなんていうのは、弱い者に対するパッシングに聞こえてなりません。

あまり感情的にならないでください。刑事裁判は犯罪が社会から無くなることを「期待」して、国家権力が犯罪行為を裁くものですよ。
でももしこの裁判のように犯罪行為とはとても呼べない行為で逮捕・起訴されたとしたら、バッシングされている弱者は被告の方なんじゃないでしょうか。ましてこの権力乱用が医療崩壊を招いているのは事実なのですから。
これは医療事故の患者側当事者の民事裁判で係争する権利を否定するものではありませんし全く別の次元の話です。

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