ロハス・メディカルvol.139(2017年4月号)

ロハス・メディカル2017年4月号です。「口から人生を豊かに」特集スタート。初回は清潔6つのお得です。片切寛氏voice。口内炎も2週間続いたら要注意。血管を守る特集は最終回、中性脂肪で血管が傷む。抗生物質って何?。リハビリが続かない、どうしたら?リン酸探検隊も最終回。梅村聡氏と井上清成氏の対談ほか。


>> P.27

「認知症にやさしい社会を」を合言葉に活動するNPO法人ハート・リング運動。お問い合わせは、INFO@HEARTRING.OR.JPか、03-3582-8100まで。LOHASMEDICALVOICE第40回次的に生じる様々な身体的状態が、その死亡原因になります。認知症が重症化し、口の機能が低下した場合に注意しなければならないのは誤嚥性肺炎です。高齢者の直接的な死亡原因の第一位です。飲み込みの機能が衰え、唾液が気管に入りやすくなるのですが、口の中には全身の病気に影響を与える細菌がたくさん存在しています。つまり誤嚥性肺炎の予防には、細菌の数を増やさないよう、口の中を常に清潔に保つための口腔ケアが大切なのです」 「認知症の人は、歯の痛みや口の中の不具合を言葉で表月26日の日曜日に福岡市で「口から考える認知症」フォーラムを開催しました。会場のソラリア西鉄ホテル「彩雲」には、400名を超える市民の皆さんが集まってくださり、最後まで熱心に講演に聴き入っていらっしゃいました。 講演の中から今回は九州大学病院高齢歯科・全身管理歯科の柏﨑晴彦教授のお話をご紹介します。 「認知症の方の全身管理や生活の質(QOL)維持のため、私たち歯科に大きな役割があることを知っていただきたいのです。認知症では、二ハート・リング運動専務理事早田雅美現するのが苦手になります。治療への理解や、意思疎通が困難になると、歯科医に行くのを拒んだり、口を閉じてしまったり診察や治療が難しくなるケースも多いです。私たち歯科医師としても、診療の際には認知症も視野に入れて、早期発見につなげることが大切です。また、認知症が進行すると歯科治療は難しくなるということを念頭に、軽度の時から歯科的な介入を継続することが大切です。そして皆さんも、たとえ重い認知症となっても歯科医療との関わりは絶やさないでほしいのです」 「私たち歯科医は、必要に応じて、ご家族や介護者のサポートを得ながら、患者さんが全身の健康を保つために必要な治療、口腔ケアを行っていきます。口腔内の健康の維持、誤嚥性肺炎の予防、認知機能の維持、そして何より摂食機能を高めて食べる楽しみを最期まで維持することが、その目標となります」 私自身、認知症の寝たきりの母の在宅介護を続ける中で、訪問歯科に来ていただくようになってから、誤嚥由来の肺炎疑いや発熱などが大きく減りました。読者の皆さんはもちろん、医療職や介護職の皆さんにも、歯科の大きな役割を一層知っていただきたいと思いました。福岡でもフォーラム開催歯科との関係に注目2九州大学病院高齢者歯科・全身管理歯科教授柏﨑晴彦先生会場風景27


<< | < | > | >>