ロハス・メディカルvol.140(2017年5月号)

ロハス・メディカル2017年5月号です。「口から人生を豊かに」2回目は、お手入れの方法です。奈良夏樹氏voice。行動活性化療法。高齢者のポリファーマシー。梅村聡氏と井上清成氏の対談。新専門医って何?ほか。


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は原則全員必修(図は内科系の場合)広告可能なだけで56領域基本34領域現時点で75領域医師国家試験専門医試験認定医試験専門医試験基本領域専門医試験医師国家試験2年間初期臨床研修6年間医学部2年間初期臨床研修3年間基本領域研修6年間医学部最短1年間内科後期研修最短3年間専門研修最短3年間サブスペシャリティ領域研修現行新専門医制度組みのもとでの専門医について、標榜科と関連させることも将来的には考えるべきである」との一文があり、現在は自由に標榜することのできる診療科についても、将来的にはこの称号と連動する可能性が高いと考えられます。医師にとっての称号の価値は現在よりも高くなるはずです。 認定までの新旧の流れについては、図をご覧ください。現在との最大の違いは「基本領域専門医」なるものが新設されることです。「在り方検討会」報告書の「医師は基本領域のいずれかの専門医を取得することを基本とすることが適当である」の一文に従うならば、原則としてすべての新卒医師が、その称号を取らねばならなくなります。 基本領域専門医取得のために必要な研修も、現在と相当変わります。期間を問わず要件を満たしたら認定医試験や専門医試験の受験資格を得られる現在の仕組み(カリキュラム制)とは異なり、修めるべき要素とスケジュールの定まったプログラム制が原則となります。そのプログラムを、各学会と日本専門医機構が二段階で審査し認定することで、質を担保するとのことです。 さて、新制度によって、新卒医師のほぼ全員が、初期臨床研修終了後の3年間、基本領域の研修を行うことになります。 ただ、医師免許という国家資格を取得した後さらに5年(初期臨床研修2年+基本領域研修3年)経過しなければ一人前の医師として働けない、ということになると、医師養成のコストを社会的に許容できなくなるのでないか、との意見もあります。すべてストレートに行っても29歳になってしまいますから、女性医師の割合がどんどん増えている現状、出産・育児、はたまた留学のことなど考えると非現LOHASMEDICALVIEW国民のメリットは?制度の前後で比較27


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