ロハス・メディカルvol.141(2017年6月号)

ロハス・メディカル2017年6月号です。「口から人生を豊かに」3回目は、歯痛の原因です。武井典子氏voice。新連載「健康情報しらべ隊」スタート。分煙では受動喫煙を防げない。梅村聡氏と井上清成氏の対談。記者が当事者になって気づいたことほか。


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©PLAYMOBIL/GEOBRABRANDSTÄTTERSTIFTUNG&CO.KGによるもの以外に、知覚過敏によるものも考えられます。 冠と根で大きく違うのは、表面をエナメル質より弱いセメント質が覆っており、露出した段階で既に表面には象牙質しかなくなっているということです。象牙質には象牙細管という細かな穴が数多く開いているため、特に歯が侵されていなくても、歯髄に刺激が届いてしまうのです。これによって、むし歯でないのに痛む、ということが起こります。これが知覚過敏です。 なお歯周病の原因となるプラークは、歯髄に刺激を与えと自体は、知覚過敏もむし歯も一緒で、つまり自覚症状だけで区別するのは相当困難ということになります。 根の部分は、歯の構造として、表面から歯髄までの距離お、歯茎付近での痛みの原因として、むし歯もそも歯髄への刺激に対して痛みを感じるこ知覚過敏とは早く歯科医へなそる「酸」も作ります。プラークを放置しておいて良いことは何もないので、根っこに痛みを感じたら、すぐ丁寧にお手入れして除去しましょう。 知覚過敏の場合、歯科受診せず、歯磨剤などで象牙質の穴をコーティングし塞ぐことによって痛みを感じないようになることもあります。ただし気をつけなければならないのは、強い力で歯磨きすると穴が塞がらないばかりか、削ってしまうことにもなりかねないことです。が、歯冠部より近くなっています。そのむし歯も、歯冠に出来たむし歯より早く、歯髄に到達する可能性が高いことになります。 少しでも違和感を覚えたら、先延ばしせず歯科医を受診しましょう。11


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