ロハス・メディカルvol.141(2017年6月号)

ロハス・メディカル2017年6月号です。「口から人生を豊かに」3回目は、歯痛の原因です。武井典子氏voice。新連載「健康情報しらべ隊」スタート。分煙では受動喫煙を防げない。梅村聡氏と井上清成氏の対談。記者が当事者になって気づいたことほか。


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第9回LOHASMEDICALVIEW病気の悩みに、病気を持つ人が体験を元にアドバイスします。ポイントの解説も。聞き書き武田飛呂城・NPO法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会事務局長病気の子どもに口うるさく言って、ケンカになってしまいます。どうしたらよいでしょうか?高橋小織さん(40代女性 アレルギーの子どもを持つ母)答える人お悩みいう強迫観念から、子どものすべてを管理しなければいけないと思い、子どもが何を食べて、いつ排便・排尿して、熱は何度でと、すべてをノートに書き留めるようになりました。今から考えると異常なほどとも思いますが、病気の子を持っていると、社会から子どもの説明を求められることが日常になっていたので、特に異常とも思わず、子どもが小学校を卒業するまで、その状態が続きました。 子どもは様々な食材にアレ気の子どもとの関係、難しいですね。 私の子どもは2000年生まれで今年17歳になります。生後6カ月の時、離乳食を食べさせたところ、ひどいアレルギー症状であるアナフィラキシーショックを起こし、救急車で病院に運ばれました。 病院に着き、医師からの第一声は「お母さん、何食べさせたの!?」でした。頭が真っ白になりました。それ以降、子どものことで自分が知らないことがあってはならないとルギーがあり、食事の準備が大変なのはもちろんですが、最も困ったのは飲み薬(錠剤)の基材として使われているトウモロコシにアレルギーがあり、ほとんどの飲み薬を飲めないということでした。風邪をひいても薬が飲めないので、よく風邪をこじらせて肺炎を起こし、入院しました。当時はアレルギー対応の入院食を出してもらえなかったので、入院の度、3食分を作って持って行きました。夜も付き添いが必要で、父親が病棟の床にアルミシートを敷いて眠り、朝になったら私が食事を持って行って代わるというような生活もしました。 病気は、本人が一番つらいと思います。でも、親も本当に大変です。病気のことは怒れませんが、ストレスはたまります。そのストレスが、病気以外で手のかかることに対して爆発することもあります。でも、怒るというのも大切なことです。母は生身なんだと知ればよいのです。また、子どもの方も、病気によって普病14


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