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ニュース〜医療の今がわかる

医療事故調検討会17


「その後、依頼元機関に対して報告書を書くためにカルテや画像、その他いろいろなもののコピーをできるだけ早く送っていただきたいと依頼し、院内調査報告書も、できるだけ早く送っていただきたいということを依頼し、お帰りいただく。解剖執刀医に対しても、解剖結果報告書を3~4週ぐらいで書いてくださいと依頼し、その日は終わる。
 次に、地域代表や私たちは、学会に評価委員の推薦を依頼し、学会から医師の推薦があり、その医師の内諾が得られたら、正式な依頼文書とともに、いろいろな資料を送る。ただ、第1評価医と評価委員長に関しては、大変重要なので、勤務する職場に出向いて説明している。
 委員は全員がメール上ですべてのことを共有するようにしている。メールで配信しても返事のこない先生方もいるけれど、それは賛成として処理している。
 解剖結果報告書案が出たら、第1評価医に「評価結果報告書を書いてください」と依頼し、合わせて段ボール箱1~2杯分の書類を送る。第1評価医は、その書類を丹念に全部見て、そして評価結果報告書を、モデル事業の枠組みの中で書き始めていく。3~4週間で書くように依頼するが、実際は2ヵ月ぐらいかかる。でも、それはその先生が悪いのではなく、それぐらいかかって当たり前。
 評価結果報告書が、あと1週間ぐらいで書き上がるという情報をキャッチしたならば、すぐに次の第2評価医にスタンバイしてくださいと連絡し、第1評価医には、次の人に送るので資料を送り返してもらいたいと言う。と同時に第1回目の評価委員会開催の準備をする。この日程調整が大変。例えば今から次の委員会の日程調整をする場合、12月はもちろん駄目、1月の中旬から2月
にかけての日程調整となる。1ヵ月半が宙に浮いてしまうので、書きあがりそうな段階で準備をするようにしている。
 第2評価医は、加筆・修正なので、大抵1~2週間で出してくださる。解剖報告書や評価結果報告書、第2評価医の意見書、そういうものをすべてまとめて委員全員にメールで配信し、事前に読んでいただく」
  • MRICメールマガジンby医療ガバナンス学会
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