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ニュース〜医療の今がわかる

後期研修班会議5

土屋
「私どもは3年ほど前までは、がん難民製造工場と揶揄されていたが、最近はそういうことを言われなくなったのは、地域で引き受けてくださる所が800ヵ所以上も登録されているから。川越先生のご指摘くださったことは、的場緩和ケア科医長がプログラムを組んでいる。来年から来るレジデントは全員緩和ケア科を4週間ローテートして、うち1週は地域で緩和ケアを実施している診療所へ行く」

海野
「数について伺いたい。元はと言えば、医師数を何人にするのかというところから議論が始まっている。お話を伺って、ある程度の数の総合医がいてアクティブに動いてくれると全体の専門医の数はかなり少なくてもよいのかなと思った。最終的にどのようなバランスになったら良い。仮に毎年1万人の医師を育てるとしたら、どの程度の定員を振り向けるべきか」

山田
「総合医の受け持つ範囲にもよるが、英米型だとすると、かなりの数が必要だろう。個人的には全体の30~40%、多く見積もる人は50%と言う」

海野
「先ほど分化医からの流入コースも図示されていた。それを考えても30~40%という数字になるのか」

山田
「途中から入ってくる人を考えれば20~30%だろうか。僻地医療の経験から言うと1人で2000人を受け持つとつらい。千数百人なら重大な支障はなく、500人くらいだと言葉は悪いがヒマになる。1億3000万人を1人あたり1000で割ると全体で10数万人いればいいのかなと思う」

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