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医道審議会医師臨床研修部会


ここで若干疲れていた私の目をバッチリと覚ます発言が飛び出す。
飯沼
「遅れて申し訳ない。私に言わせると、昨年この会議で臨床研修5年後の見直しをしたばかりだ。文部科学省と合同で検討会をやったのかしらないが、何も新しいことは出てきていない。何も新しく会議を開いてやるべきことはない。カリキュラムの問題、定員の問題、すべての問題を書いてある。それ以上のことは出てきていないので、前回までの議論の延長線上に粛々と課題を具体化することで間に合うと思っている。慌てず粛々とやっていくのがいいのでないか」

子供じゃないんだから、自分たちが以前決めたことを上書きされたからといってスネてどうする。しかも飯沼さん本人が合同検討会の委員でもあったのに。たしかに、ほとんど出席してないか、出席しても影は薄かったけど。。。日本医師会は、本当に大丈夫だろうか。

さすがに斎藤座長がたしなめる。
「この部会の報告書と違う点が2点あって、プログラムの弾力化と地域枠の設定だ。特に地域枠の方は政治力がないとできないことだ」

長尾
「臨床研修をなぜやったかを考えた時に、地方では大学病院を中心に組まなきゃいけないのは理解するが、しかし大学というのは難しい症例が集まるところであって、本当にプライマリな基礎疾患は市中病院が見ている。大学中心という発想だけではいかん」

西澤
「昨年の部会でたしかに報告を出した。そこから2つ変わったわけだが、それについて(飯沼)先生のお考えは」

飯沼
「定員の問題は部会で出た問題意識を突き詰めれば当然出てくる。プログラムの問題も手段として考えられる選択肢の一つであると思う」
さすがの事務方も呆れ顔をしたし他の委員たちも相手をするのをやめようと思ったらしい。

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