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ニュース〜医療の今がわかる

規制改革会議・松井主査が帝京大病院へ


【松井】
現実社会には100%の解はない。常にベターしかない。ベターを集めて、マズい所が出たら変えればいい。根本的にマズかったら1回整理する。医療関係の法令は、そういう時期に来ているんではないか。

【中田】
つくるからには完璧でないと、と自縄自縛になって身動きが取れなくなっているように見える。

【松井】
時間が経過するということは腐るということ。それに遅い早いがあるだけ。

【土屋】
根本を変えずに通達で上塗りする。法令の何倍も通達が出ている。

【松井】
あれだけ非現実的な法律で運用していること自体が信じられない。

【土屋】
通知で辻褄を合せていることが多い。

【松井】
厚労省の法律の作り方は穴だらけ。起こりうることが書きこんでない。文章化させるとグチャグチャで180度矛盾するようなことを平気で積み重ねてくる。

【中田】
そういうものであっても、ひとたび出てしまうと従わざるを得ない。

【鈴木】
矛盾しているならケンカすればよい。

【中田】
それがそう簡単ではない。

【松井】
江戸の敵を長崎で取られるというようなことを心配しているのだろう。そういうことができないように不要の権限を彼らから奪いたい。そもそも、現段階で厚労省を心底からサポートしている医療セクターなどないだろう。

【中田】
しかし怖がっている。

【松井】
怖がる必要なんか何もない。たとえば看護協会は60万票持っている。自民党だってビビる。厚労省との力関係は逆でないとおかしいのだが。

【中田】
大きなデザインの所で何とかしてもらえるとありがたい。

【松井】
貯蓄から投資へという念仏と同じように、日本の医療を量から質へという念仏を唱えたい。それには競争が伴う。競争を介在させずに国が配給するのでは質は高まらない。そのための費用を国民が払うというのなら払ってもらえばよい。国民が希望するものを制限する権利が誰にあるのか。

【冲永】
既成改革会議の方の考え方を初めて伺い、参考になった。そう考えているのであれば、我々としても現場から発信できることはしていきたい。

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