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ニュース〜医療の今がわかる

入院期間の評価、「病床規模の差はほとんどない」 ─ 厚労省


 
■ 「新たな機能評価係数の設定と改めて書いてあるが」 ─ 西澤委員
 

[西澤寛俊委員(全日本病院協会会長)]
 1点だけだが、2ページの(3)の③について。

(3) 調整係数の廃止と新たな機能評価係数の設定
 これまで、受け入れている症例による病院間の差異については、(前年度の収入実績を保証する)「調整係数」として病院ごとに評価を行うことにより補正されてきたが、①「調整係数」の廃止に当たり、こうした差異について、診断群分類点数表を精緻に設定することや、②包括範囲の見直し等で対応すべく、DPC評価分科会においても検討を行っているところ。
 しかし、すべての合併症等に対して分類や加算を設定して対応することは難しいため、③新たな機能評価係数を設定し、医療機関の差異を評価することを併せて検討しなくてはならない。
 「新たな機能評価係数を設定し、医療機関の差異を評価することを併せて検討しなくてはならない」とある。

 今まで、「調整係数」の廃止に伴っていろいろな「機能評価係数」の検討をしてきたと思うが、ここに改めて書いてあるということを具体的に説明していただきたい。

[遠藤久夫委員長(学習院大経済学部教授、中医協会長)]
 事務局(保険局医療課)、どうぞ。

[保険局医療課・宇都宮啓企画官]
 企画官でございます。これは、ですから、(診断群)分類をより精緻にして、合併症があるとか、そういったものについても、「分類を細かくすればカバーできるのではないか」という問いに対して、それだけではカバーしきれないものがあるので「機能評価係数」を設定しましょうということ。

 あくまで、これまでやってきていることについての補足説明ということ。さらに、また別の(新たな機能評価)係数をつくるという意味ではない。

[遠藤委員長(中医協会長)]
 ありがとうございます。西澤委員、よろしいですね。はい。

 では、手短にお願いします。藤原委員、どうぞ。

[藤原淳委員(日本医師会常任理事)]
 DPCの議論が収斂してきている。以前(4月15日の基本問題小委員会で)、確か企画官は「社会保障国民会議(の最終報告)を横目に見ながら」というお話をされたが、そうした場合、これは路線の中に入っているのかどうか。

 要するに、「急性期病院を50万床、60万床に(減らす)というのを横目に見ながら、この議論を進めているんだ」ということになるのかどうか、「そうじゃないんだ」ということなのか、その辺について触れていただければ。

[遠藤委員長(中医協会長)]
 事務局(保険局医療課)、どうぞ。

[医療課・宇都宮企画官]
 企画官でございます。そういった実際の医療提供体制については、基本的に社会保障審議会(の医療部会)でご議論いただけることだと思っている。

[遠藤委員長(中医協会長)]
 よろしいですね。ほかにございますか。よろしいですね。それでは、本日さまざまなご意見を頂いたが、これらのご意見を踏まえてさらに議論を進めていきたいと思う。よろしくお願いいたします。(次の議題へ。以下略)
 
 
 
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 【目次】
 P2 → 「病床規模による差はほとんどない」 ─ 厚労省
 P3 → 「新たな機能評価係数を入れる理由は投入量分布だけか」 ─ 対馬委員(支払側)
 P4 → 「二重評価に一定のクライテリアがない」 ─ 藤原委員(日医)
 P5 → 「算定式との関係が私の頭では理解しにくい」 ─ 牛丸委員(公益委員)
 P6 → 「新たな機能評価係数の設定と改めて書いてあるが」 ─ 西澤委員(全日病)

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