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ニュース〜医療の今がわかる

新型インフル 議論そのものを公開 足立政務官ヒヤリング


 森澤
「今さらなんだが、医療従事者の100万人という想定が厳しいのでないか。医師や看護師以外にも事務職員や看護助手や薬剤師や検査技士といった人がいないと病院が動かないから打ちたいという声が強い。そうすると100万人では足りないのでないか。栃木県では自治医大が県内分の取りまとめをさせていただいているが、想定の数を超えている。医療従事者にきちんと行き渡るのか、まず確認した方がよいのでないか」

 足立
「100万人では足りないと。実際の接種希望者はどれ位いるのか把握しているか」

 福島
「そこまでは。都道府県によってマチマチだろう」

 岩田
「私も兵庫県と神戸市と大学の人たちから足りないという印象を持っていると聞いている。私自身も、100万人という数字がどこから出たのか追及すればよかったと反省しているのだが、患者には実際にタッチしない人もいないと病院は回らない。足りないという話は厚生労働省の中にもフィードバックがされてきているのでないか。当初の試算と齟齬があるなら1回目をとことん充実させて、その間にもう少しスタディを積むというのはどうか」

 足立
「1回打ちにしたとしても医療従事者が打ち終わらないから第二カテゴリーの人に回らないか」

 田代
「100万人というのは、医師と看護師中心にカウントしたもの。全体で110万人か。ただ病院を動かすためには、そのスタッフだけでは当然足りない。コメディカルや院外処方だったら薬局の薬剤師もいるということで、100万人を超えることは想定されていた。ただ具体的な数までは分からない」

 足立
「1回でいいのではないかという意見は高齢者の方にも増えてくるだろう。そうなれば国民全員に接種できる可能性が高いだろう。であれば優先順位を変えるべきではなかろう。医療従事者を完全に打ち切る。合わせて、いずれは全員にとメッセージを出すか」

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