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新型インフルワクチン接種の前倒し―足立政務官、約1時間の記者会見

 
政務官 これは実際は詳細なシミュレーションをやっているところもあるんですけども、ご案内のように優先の時期が来ると殺到することが予想されます、しかしながら(配布資料に接種時期の)帯を引いていますように、実際はできるだけ平坦に、あまり過度に集中しないようにするわけですね。ということは、いっぺんにこの最初の一番左側に集中することはないだろうということに基づいて、小学校4年生から中学校3年生までの方をまず優先して頂きたいということを申し上げた。これは約30万人という想定であったりですね。しかしこれは全員が接種した場合、おそらくは全員という形にならないんだろうと思います。ご質問に対するお答えとしては一度にここに集まるのではなくて、希望した方々は可能であるけども「ばらす」といいますか、「平坦化」することによって可能になる。そしてまた2週間後と申しますと大体24日だと思うのですが、約452万回分がまた出荷されるということになりますので、平坦化していけば「優先」の中に入っている人たちはカバーできるという考えです。
  
記者 もう1点。この前厚生労働省は接種スケジュールの目安を出していたけれども、設定は基本的に都道府県さんでという話。11月の頭から優先の方にできなくてもそれは都道府県の判断と聞いていました。今回政務官が11月中旬から小児へというメッセージを明確に発することで、その対応ができない都道府県の住民の方は「自分の自治体は接種が遅い」という捉え方をする可能性がある。そのことによって混乱が生じるということは。
 
政務官 御懸念はごもっともだと思いますので、私どもの依頼としましては重ねて申し上げているように、ワクチンの流通状況それから在庫状況や、医療機関側の対応の状況もございます。それらをすべて把握した上で、可能な場合にはこうしていただきたい、ということを申し上げておりまして、そのことが「我々の県のところは可能じゃなかったんだな」ということで懸念を持たれるのはごもっともだなと思いますけども、しかし、ずっと以前から申し上げているように、ワクチンが順次生産されていく、しかも数に限りがあってだんだん増えていくということの中で、割り当てというものも決まってくる、それは我々が初めて遭遇する新型インフルエンザに対して理解もしていただきたいなと。懸念を持たれる可能性は十分あると思いますけども、それは地域の状況、それから流通の状況をしっかり理解して頂きたいということでございます。
  
記者 政務官の見立てではほとんどの都道府県では前倒しは可能だということでしょうか。
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