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皮膚科・眼科は診療報酬カット? 事業仕分け1日目(1)


 大串博志・財務大臣政務官
「偏りをダイナミックに直すことのできない理由は何か」

 厚生労働省(医療課長)
「診療報酬の考え方は、医師について一定の能力があらかじめ決まっていて点数やグレードをつけることではなくて、中には専門医のように決められた能力に応じて支払うことが可能なものもあるが、しかし医学界や医療界では個々人の技術や能力を評価するということが確立していないので」

 大串
「クオリティに対してつけろと言っているんじゃなくて、診療科に対してという意味。供給が足りないのなら対価を上げるというのは当然の話」

 厚生労働省(医療課長)
「努力や能力に配分するということではないが、これまでも政策誘導的な配分はしたことがあるので今のような議論を踏まえて、中医協にも反映したい」

 仕分け人
「診療科ごとの固定配分はなぜ変わらなかったのか」

 厚生労働省
「初診再診の基本的なものは各科共通。診療所では、その共通的なものは変わらない。病院では、むしろ手術するかしないかとか高額な検査をするかといったことによって金額が変わる」

 仕分け人
「診療報酬によって勤務医から開業医へのシフトが起きたり診療科の偏在が起きたといったことを考えると、その比率を変えるのは当然でないか」

 厚生労働省
「グラフ作成の時点では、診療科間で差をつけるということへの理解は得られていなかった。同じ科でも能力や技術が異なるというのは重要なことだが、しかし診療報酬の立場から差をつけるのは難しい」

 仕分け人
「地方の医師不足にも、やはり診療報酬の配分の差の影響が大きいのでないか。勤務医が新たに開業する時は、人口の多いところを選ぶのが自然だから、起きている現象を説明できる可能性が高い」

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