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ニュース〜医療の今がわかる

11月13日の中医協 (ブリーフィング)

■ 基本問題小委員会② ─ 入院中患者における他医療機関からの診療・指導
 

[保険局医療課・佐々木健課長補佐]
 入院中の患者さんに対して、外部の医療機関から(来た医師が)診療、指導した場合(対診)をどうするかということです。その病院にない診療科の先生に来ていただいて、往診料(650点)を取るような場合があります。

 そういう場合のほか、「連携」という意味で、かかりつけの先生が共同指導したり、ハイリスクになったときに日ごろ診ている先生に診てもらうということを評価した点数(ハイリスク妊産婦共同管理料)もあります。また、臨時で雇われているバイトさん(非常勤医師)がいます。

 ▼ 資料では、「他医療機関に勤務する医師が非常勤医師として当該医療機関で診療を行う場合については、報酬は給与として支払われる」としている。

 病院に常勤の先生以外が入ってくるルートというのは3つあります。それらは報酬的に見るとちょっとバラバラになっています。医療としては同じことをしているのですが、違う評価になっているので、この辺の整理がちょっと必要ではないかということで提案させていただきました。

○ 論点
入院中患者に対して、他医療機関から診療・指導に来る際の評価をどのように整理するか。
 やはり喫緊の課題は、病院勤務医がやりがいを持って医療を提供していただくということが当面の厚生労働省全体の目標です。地域医療やその他の課題もありますが、誰もが合意できるのがそういうところです。

 そうした中で、外から入ってきていただき、常勤の先生方のサポートなり、交替要員として支援していただくということは非常に重要なのですが、やはり今、議論になっているいろいろな(ドクター)フィーというか、お医者さんの診療に対する評価、報酬という観点からすると、同じ内容なのに違う位置付け......、「内容」というとあれですが、患者さんにとって同じかかわりなのに違う診療報酬上の評価になっているということについては、若干現場からの問い合わせもございますし、病院の事務からもいろいろなお問い合わせがあります。

 少数ですが、自分は病院で受けていたので3割負担だけだと思っていたら、よその病院の分の一部負担部分も入っていたとか、そういう所の整理がされていない関係で、現場でそういったマイナートラブルが起きているので、一度きちんと中医協でも議論していただいて、そういうその......。

 各診療科で、入院患者さんに専門的な治療が必要になる場合があるので、それを封じてしまうということはないのですが、そもそもの評価としてどう考えますかという意味で提示させていただきました。

 今日(の議論)はちょっと......。(佐藤課長の説明は)このような説明ではなく、「まずは(点数が)こういう状態になっています」というところでしたし、(委員からの)ご指摘の中で、もうちょっと具体的な例とか、いろいろな宿題があったので......。
 例えば遠藤会長は、DPC病院の入院患者さんが外に受診しに行く場合の取り扱い(を質問する)など、いろいろな議論に派生しましたので、これはまた次回以降にもうちょっと資料を出して、論点をはっきりして議論していただきたいと思います。


【目次】
 P1 → 保険医療材料専門部会 ─ 平成22年度保険医療材料制度改革の論点(案)
 P2 → 基本問題小委員会① ─ 医療機関連携
 P3 → 基本問題小委員会② ─ 入院中患者における他医療機関からの診療・指導
 P4 → 基本問題小委員会③ ─ 障害者施設等の機能分化の促進のための移行措置
 P5 → 基本問題小委員会④ ─ 入院医療における多職種共同の取組み

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