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「価格付けに中医協が関与しないのは問題」 ─ 遠藤会長

■ 「遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたい」 ─ 伊藤委員
 

[伊藤文郎委員(愛知県津島市長)]
 12ページ、先ほど安達先生が(不要と)おっしゃられた「認知症患者地域連携加算」についてです。

(新) 認知症患者地域連携加算 ○○○点(月1回)

[算定要件]
 外来で管理している認知症患者について、症状の増悪や定期的な評価が必要な場合に、専門医療機関に紹介を行う際の診療情報提供料(Ⅰ)に加算する。

 今、私も含めまして国民が大変不安に思っているのは「自分が認知症ではないか」ということ。(会場、笑い)
 それからまあ、「これから認知症になっていくのではないか」という......、皆さん、大変不安に思っているように見えまして......。

 ご指摘のように、専門の診療機関が大変足りないということが分かっているわけでありますので、まああの......。かかりつけのお医者様にそれなりに見守っていただく、地域で見守っていただくということは大変重要だと私は思っておりますので......。

 これはあの、まさに国民的......、これから新しい高齢社会に向かっていく中でですね、新しい中医協からのサインだという具合に、各診療所の皆さん方が受け取っていただいて、国民もまたこうした安全に携わっていただけると、地域のお医者さんで診ていただけるということを1つのサインとして出せば、大きな指針だと思っております。

 (安達委員は「頂かなくて結構」と言うが)これは遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたいと思っておりますし......(委員ら、笑い)、この加算についてもそうした意味があるということをぜひ国民の皆さんにも分かっていただけると......。
 まさに地域で認知症をみていく、みんなで見守っていくという姿勢にはつながるのではないかなという具合に思っております。まさに国民的課題だと思っています。ぜひ、1つお願いをいたします。

[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
 はい、ありがとうございます。

[安達秀樹委員(京都府医師会副会長)]
 (笑いながら)一言だけ、よろしいでしょうか。

[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
 安達委員、どうぞ。

[安達秀樹委員(京都府医師会副会長)]
 心温かいお言葉をいただきまして......(会場、笑い)。誠にありがとうございます。あの......、ただ、実情を先ほど申し上げました。「診療情報提供料」がもともと250点ございまして......。

 自分の所で以前から診ている患者さんがほとんどのわけですから、急変があるときには(専門の医療機関に紹介するということは)、それ(診療情報提供料)の中で十分足りているような作業に過ぎないと思っていて特に、「加算が頂けるからそれをやります」「頂けないからやりません」ということではございません。

 併せて申し上げれば、(外来400億円という)限られた原資の中で、「優先順位」という点で言えば、「これは頂かなくても十分やらせていただきますので結構でございます」と申し上げていると、そういうふうにご理解いただければよろしいかと思います。

[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
 はい、ありがとうございます。北村委員、どうぞ。


【目次】
 P2 → 「優先順位があるなら『71点』の議論を」 ─ 安達委員
 P3 → 「ある程度誘導できる」 ─ 厚労省課長
 P4 → 「遠慮なく受け取っていただければ非常にありがたい」 ─ 伊藤委員
 P5 → 「価格付けに中医協が関与していないのは問題」 ─ 遠藤会長

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