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ニュース〜医療の今がわかる

村重直子の眼13 大西睦子・ハーバード大学歯科医学校研究員(下)


大西
「私のPIのモハメド先生は、バングラディシュ出身の方ですが、バングラディシュの医学部を卒業してから長崎大学で研究されていて、その後渡米されハーバードでPIになられました。私は研究だけではなく、人生に対する考え方も、たくさんのことを教えていただいています。モハメド先生と、実験の議論をすることはもちろん楽しいのですが、物事の考え方や見方を教えていただくのが、私にとって本当に充実した時間となっています。すばらしい先生に出会えて、私はとても幸運と思っています。モハメド先生は、住みやすさとか色々なことを考えると、日本はとてもいい国と、いつもおっしゃっています。強い野心と目的のある人には、ハーバードの環境は最適と思いますが」

村重
「若いうちは上をめざす、競争して切磋琢磨するのがいい面もあるのですけど、それが生活とか、歳を取って病気になった時のことを考えると、住みやすさっていうのは違いますよね」

大西
「今は日本っていい国だなってすごく思いますね。アメリカアメリカって思ってたのですが、実際アメリカに行って、ああ日本ってやっぱりいい国だなと。食べ物はもちろん、伝統や文化、人々などいろいろな面で日本が大好きになりました」

村重
「こんなに住みやすい国はないと思いますよ」

大西
「実験のテクニックが日本人は非常に優れているので、日本人の研究員を募集しているPIが多いんですね。仕事は丁寧ですし、仕事に対する態度も礼儀正しいですし」

村重
「日本人ばっかりとかアジア人ばっかりのラボもありますよね」

大西
「そうそうそう。以前村重先生の経験から、アメリカがいいわけじゃないよという話は聴いてはいましたが、実際行ってみて本当によく分かりました。、やっぱり隣はよく見えるから。フランスから来た先生が言ってましたけど、フランス語にも隣の芝は青く見えるという言葉があるみたいですよ。その先生もアメリカはすごいと思って、フランスから移動されたのですが」

村重
「どこの国も同じですね」

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