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ニュース〜医療の今がわかる

勝ち残るのは、やはり特定機能病院?

■ 「A、B、Cはどういう区分けですか?」 ─ 齊藤委員
 

[齊藤壽一委員(社会保険中央総合病院名誉院長)]
 この「A」「B」「C」......、これはどういう区分けですか?
調整係数見直し後0113.jpg 
[西岡清分科会長(横浜市立みなと赤十字病院長)]
どう......ですか......。

 ▼ 西岡分科会長が苦笑いしながら企画官に目をやった。種明かしをするかどうか、そういう場面になると企画官の反応を見る。

[保険局医療課・迫井正深企画官]
 はい、あの......。提案させていただいた事務局でございますので......。

 これは今後......、ですから、さらにご議論いただいて決めていくべきものだと思いますが......。

 ▼ 同日の会議終了後、松田晋哉委員(産業医科大医学部公衆衛生学教授)の周りに、厚労省の担当者や池上直己委員(慶應義塾大医学部医療政策・管理学教授)らが集まって長らく協議していた。これが「ご議論いただく」ということ。

 例えば、分かりやすいのはこれまで何度も例示がなされましたので、文章中にも書いておりますけれども、「特定機能病院」というグループはDPC/PDPSに一番最初に、初期の段階から設定された機関群であって......。

 今、1390施設、様々な施設がありますが、やっぱり大学病院、あるいは「ナショナルセンター」(NC、国立高度専門医療センター)、大学病院は特に本院ですね、そういった一定の機能を持って、かつその機能が大体......。

 もちろん、施設によってバラツキはあるにせよ、大体、おおむねこういった病床規模でこういった診療、教育活動をやっておられますよねというグループでしょうから、例えば、特定機能病院のようなグループ

 それ以外にも、いくつかあるのかないのかも含めて、これは今後ご議論をいただきつつ設定してはどうかと、こういうことです。現時点でこうです、あーですと決めきっているものではないということです。

[齊藤壽一委員(社会保険中央総合病院名誉院長)]
 「A」がそう(特定機能病院)......でしょ? 「B」「C」......。

 ▼ ここで小山信彌分科会長代理(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)が「それはまだこれから!」と発言を遮った。

[西岡清分科会長(横浜市立みなと赤十字病院長)]
 それはこれから......、これから......。病院特性を反映した群をつくっていくということでございます。酒巻委員、どうぞ。


【目次】
 P2 → 「医療機関群の特性に応じた設定を検討してはどうか」 ─ 厚労省
 P3 → 「包括評価に『一定幅』という文言が分からない」 ─ 酒巻委員
 P4 → 「基礎係数の中身が示されていない」 ─ 齊藤委員
 P5 → 「個別に取り出して項目で評価するのは限界」 ─ 厚労省
 P6 → 「A、B、Cはどういう区分けですか?」 ─ 齊藤委員
 P7 → 「同一群であれば1つの数字」 ─ 厚労省
 P8 → 「基礎係数はあくまで出来高を正確に反映」 ─ 厚労省
 P9 → 「かなりの激変になるのではないか」 ─ 池上委員
 P10 → 「病院ごとの基礎係数という考え方がいい」 ─ 小山分科会長代理
 P11 → 「一本化できそうかデータを作って議論を」 ─ 伊藤委員
 P12 → 「実際にいくつかの数字を出してみて」 ─ 相川委員
 P13 → 「カラーの図で基礎係数がやたらデカイですよね」 ─ 吉田委員
 P14 → 「25%という数字はあくまでも平成22年の時」 ─ 厚労省
 P15 → 「調整係数が全くゼロになることは起こりえない」 ─ 西岡分科会長
 P16 → 「個別調整をするのは適切でない」 ─ 厚労省
 P17 → 「ある程度の合意になりました」 ─ 西岡分科会長

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