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ニュース〜医療の今がわかる

「大地震でジャーナリスト、医療者はどう動いたか―被災地からのレポート」 ②

■ 穴澤鉄男氏(元河北新報記者)②
 

 私が行った4月8日でも、道路のがれきさえ片付いていない。しかも漁港と結び付いていますが、水産加工物も深刻な被害を受けている。

 これ(スライド)も石巻漁港ですけれども......、こうして船がドンっ! と乗っかっている。これは宮城県のマークがありますので、たぶん県の調査船ではないかと思うんですね。

 私がやっぱり息をのんだのは女川町ですね。原発の町、女川ですけれども......。これ(スライド)は大体、海から2キロぐらい離れている所だと思いますけれども、そこまでぜんっぶ! 根こそぎ持っていきました!! この有様はもう......、私自身、息をのみました。(中略)

 (スライド)右上に見えるタンクはたぶんオイルタンクだと思います。倒れている。それで、左手にちょっと四角く見えるのは、3階建の鉄筋コンクリートのビルです! ビルが倒れているんです。どんっれだけ、すごい、すざましいエネルギーだったかということですね。

 これ(スライド)もまあ、水産物なんかを、おみやげを扱う店だったんですが、こういった惨状でございます。(中略) 気仙沼はですね、まず火事になりました。(中略) 3日3晩、燃えたそうです。これ(スライド)、船なんか真っ黒ですね!(中略)

 私はですね、今回のことでいろんなことを感じましたけれども、まあ、その辺についてはですね......、第2部のほうでいろいろと議論できればいいなと思っておりますけれども......。

 まあ、私たちジャーナリストの仕事はですね、きちっと記録をして、そこからいろんな問題点を見つけて提案するということだと思いますので......。

 今回は、私のこういった取材は決して無駄ではなかったと思っております。とりあえずの報告は以上であります。(拍手)

[田辺功氏(医療ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員)]
 はい、ありがとうございました。まあ、新聞やテレビでいろんな惨状が毎日映っていますが、本当にまた、地元から見たですね、映像はまた息をのむものだと思いました。

 それでは、最後に小出重幸さん。読売新聞の編集委員です。それでまあ......、ちらっとは(発表者の話に)出ていますが、本格的には今まで出てこなかった福島第一原発の関係で報告していただきます。
 

【目次】
 P2 → 前野一雄氏(読売新聞編集委員)①
 P3 → 同②
 P4 → 同③
 P5 → 穴澤鉄男氏(元河北新報記者)①
 P6 → 同②
 P7 → 小出重幸氏(読売新聞編集委員)①
 P8 → 同②
 P9 → 同③

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