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国内未承認の抗がん剤を迅速に保険適用へ

■ 「非常に進歩したと評価したい」 ─ 嘉山委員
 

[嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)]
 従来から、患者さんの立場から私、発言させていただいてたんですが、かなりすっきりして、手数が掛からないでお薬の承認ができるんじゃないかと思いますので、これを進めていただきたいと思います。事務局(保険局医療課)がかなり努力されたというのは評価できると思います。

 ただ、これと別にですね、何度か言ってた未承認薬・適応外薬検討会議、あれが......、今おっしゃらなかったんですが、夏にされるということを聞き及んでいるんですが、そのことについてちょっと事務局から......。

 このことはこれで、非常に進歩したというふうに私は評価したいと思うんですが、ちょっとそのことについてご説明願えますか。

[保険局医療課・吉田易範薬剤管理官]
 はい、薬剤管理官でございます。後ほどの報告のときにまたご説明するつもりでございましたけれども、ただ今、嘉山委員からご指摘がありました未承認薬検討会議の方でございますけれども......。

 ▼ 資料はこちら。最後の議題「その他」のところで説明する予定だったのだろう。診療報酬改定の延期にかかわる議論で時間切れになったため、厚労省から説明はなかった。該当資料は、「総─8」から「総─9─4」まで。

 第1回目の要望......、公募の状況につきましては第1ラウンドの評価が既に終わったという形になっておりまして......。それで、第2回目の公募の在り方につきましては4月18日に行われました未承認薬の検討会議におきまして、具体的な方法について検討がなされております。

 今回の第2回目の要望の受付に当たりましては、第1回目と若干、工夫したところは、学会とのですね、連携を十分に取って受け付けるという形を取ろうということになってございまして、具体的な要望につきましてはその学会との調整を終えた後、夏ごろをめどに要望を......、この公募を開始するというような形になっていると承知してございます。

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 はい、どうぞ、嘉山委員。

[嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)]
 どうもありがとうございました。かなり律速というか、詰まっていると思うので、夏にやっていただけるということは非常にありがたいことだと思っております。

 あと、元に戻りますが、従来の「高度医療評価会議」と「先進医療専門家会議」を合体させてと言いますか、「先進医療会議」というのを新たにつくって、今まで手間が掛かっていたのを非常に簡素化すると......。

 というより、私は両方とも1つにした方が従来からいいんじゃないかと思ってたんですけれども、メンバーですね......。これ、能書きが書いてありますが、実際には、具体的にはどういう方々をお考えですか?

 というのは、それによってまた非常に時間が掛かったりですね......、というようなことも起こりえるのではないかと思いますので......。

 まあ、具体的には現在のメンバーが名前載っていますので、こういう方々でいいとは思うんですけれども、他に加えるようなメンバー......。例えば、職種、業務上、こういう業務が分かっている人を入れますというようなことがあれば教えていただきたいと思います。

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 はい、事務局お願いします。

[保険局医療課・鈴木康裕課長]
 資料の3ページの一番下の所......。

当該会議は、医療技術に関し専門的学識を有する者、保険診療に精通した者、臨床試験、生物統計に精通した者、医療経済学的な評価に精通した者、法律学の専門家等により構成する。
 今、嘉山委員から「能書き」というふうにご指摘を受けましたけれども、実際に当該会議で......。

 もちろん、各専門的知識......、これは医学について必要だと思います。それ以外にも、例えば生物統計、もしくは医療経済学等々、必要な知識もありましょう。

 ので、現在のメンバーも踏まえてですね、含めて、そうした観点も含めてメンバーを選定させていただきたいというふうに思っております。

[嘉山孝正委員(国立がん研究センター理事長)]
 それからあと具体的な問題なんですが、年に開催は何回とかですね、そういうことも非常に大事なことになりますので......。

 従来よりも確かに......、2つの会議が一本化されたのはいいんですけれども、開催する回数が減ってしまえば何にもなりませんので、計画としてはどのぐらいの頻度を考えていらっしゃいますか?

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 はい、事務局お願いします。

[保険局医療課・鈴木康裕課長]
 もちろん、ご指摘はごもっともだと思いますので、現在のところは大体、通算しますと月1回程度実施しております。事務局の準備等々もございますので、そのペースはできるだけ守りたいと思っております。

[森田朗会長(東京大大学院法学政治学研究科教授)]
 はい、小林委員。
 

【目次】
 P1 → 厚労省課長の説明①
 P2 → 厚労省課長の説明②
 P3 → 厚労省課長の説明③
 P4 → 「非常に進歩したと評価したい」 ─ 嘉山委員
 P5 → 「審査の効率化、重点化はいい」 ─ 小林委員
 P6 → 「現在の評価基準を総会で議論して」 ─ 安達委員
 P7 → 「公正性を担保するような制度にして」 ─ 花井委員
 P8 → 「お金を払えば受けられるようになるのか」 ─ 西村委員

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