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ニュース〜医療の今がわかる

自治体病院より見た医師不足の要因と対策

■ 医師が多い県、少ない県
 

【長崎県病院企業団企業長】
 資料1の2ページ目をお開きください。

矢野右人氏資料-03.jpg

 上段でございますけど、これまで何度もこの会で述べられてきましたように、10万対医師数のベストテン、これを左側に、それから右側に少ないほうの10都道府県を挙げています。

 この両群ともに医師不足が大きな声で叫ばれているわけでございます。

 この両群を見比べてみると、2倍近く医師がいるのに、少ない県同様、多い県でも医師不足が叫ばれているということは、医師の絶対数の問題だけではなくて、医療提供体制の問題が主であるというふうに思っています。

 下の表は、2008年から4年間の医師増加数を示していますが、これは医師が多い県に、より多く集積する傾向を示しているわけでございます。

矢野右人氏資料-04.jpg

 しかし、この上の表、10万対都道府県の医師数、あるいは増加数からは、地域医療に対する医師不足のバックグランドというのは全く見えてきません。
 
 
【目次】
 P2 → 医師が多い県、少ない県
 P3 → 県別医師数と患者数の相関
 P4 → 県別医師数と大規模病院
 P5 → 長崎県は医師偏在の典型
 P6 → 長崎県の医療圏別医師増減数
 P7 → 医師偏在の理由
 P8 → 長崎県の医学修学生制度
 P9 → 地域枠(義務年限)養成医の問題
 P10 → 医学奨学金全額返還の時期、理由等
 P11 → 長崎県の医療体制の在り方

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