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入院、外来、在宅医療について(総論)

■ 入院① 高度急性期・一般急性期
 

[厚労省保険局医療課・鈴木康裕課長]
 
次のページをおめくりいただきまして、
これからは入院、外来、在宅医療それぞれについてご説明いたします。

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 入院は4つございまして、まず1番目が「高度急性期・一般急性期(医療)」ということでございまして、まず12をご覧いただきますと......

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 これは、勤務医の方々の病院での滞在時間。大学病院、その他の病院間の比較ということでございますけれども、男女とも大学病院は非常に滞在時間が......(長い)。

 これ(滞在時間)は、直接診療に関わった時間に加え、研究とか、そういうのを含んだんですが、非常に長くなっているということになります。負担が大きいということだろうと思います。

 さらにスライド13をご覧いただきますと......

入院、外来、在宅(総論)-013.jpg

 これは各国の比較ですけれども、急性期病棟の数......、平均在院日数において日本は世界と比べて長い。

 また、医師、看護師の人口千人当たりの数......、これを急性期病床100床当たりで見ると、急性期病床が多いがゆえに非常に医師、看護師の配置が薄くなっているということがお分かりになると思います。

 スライド14、15は医師、看護師の配置と平均在院日数の関係を調べています。

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 これは因果関係はいろいろあろうと思っていますけれども、患者にしては、人を厚く配置すれば平均在院日数を短くすることができるということで......

 (スライド)15は、それを国際的に見たものでございます。大きくは、(1病床当たりの職員数が多くなるにつれて平均在院日数が)下に下がってくるであろうグラフでございます。

 スライド16は、これは以前に紹介したもののアップデートバージョンでございますけれども......

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 様々なご指摘がありますけれども、今、様々な病床・病棟制度、もしくはそれに対する支払い制度というのは、ひじょーに複雑になっておりまして、これをもう少し交通整理をしていく必要があるだろうということです。

 試みに、これを先ほどの病期のペースに応じたもの......というような整理をしてみたらどうだろう、というのがスライド17でございます。

入院、外来、在宅(総論)-017.jpg

 これは......、見方は上のほうは基本的には出来高の病床で、これは7対1、10対1、13対1......という看護基準の配置に応じたところが基本的だと思います。

 それから、下のほうが包括入院料で、これは......、ちょっと医療機能があると思いますけれども、急性期と思われる病床、亜急性期と思われる病床、それからその他というように分かれております。

 ちょっと、色が見にくくて恐縮ですけれども、てんてんてんの点線で左側に、実は囲ったつもりなんですが、急性期に偏った左半分です。これが、DPCを選択できる病床の範囲ということで、この病床の中から今、大体45万床ぐらい......選択してもらうということになります。

 下のほうに、その合計が色ごとに書いてありますけれども、赤が42、緑が24、紫が2、青が17(万床)ということになっております。先ほどの25年の絵姿と比べますと......

 (社会保障改革に関する集中検討会議では、2025年の病床数の推計として高度)急性期病床が18万床ですので、基本的に急性期病床と考えている所が少し多いという現状にあるということだと思います。
 

【目次】
 P2 → 医療を取り巻く環境
 P3 → 社会保障と税の一体改革
 P4 → 入院① 高度急性期・一般急性期
 P5 → 入院② 亜急性期等
 P6 → 入院③ 長期療養
 P7 → 入院④ 地域に密着した病床
 P8 → 入院⑤ 今後の方向性
 P9 → 外来① 病院勤務医の負担
 P10 → 外来② 病院の負担
 P11 → 外来③ 大病院の負担
 P12 → 外来④ 今後の方向性
 P13 → 在宅① 死亡者数
 P14 → 在宅② 看取り
 P15 → 在宅③ 訪問診療
 P16 → 今後の目標と課題

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