ロハス・メディカルvol.137(2017年2月号)

ロハス・メディカル2017年2月号です。睡眠と免疫の関係、水晶体とオートファジー、体幹トレーニング、血管の傷みが分かる検査、亀田総合病院事件、小松秀樹、がん対策基本法の狙い、オプジーボの光と影9など


>> P.16

出典:東京都福祉保健局ホームページ「食品衛生の窓」洗い残した人の割合指先や爪の間、手のしわ、利き手は汚れが残りやすく、要注意!洗い残しの多いところ手の甲手のひらトリクロサンなど19種類の殺菌剤を含む抗菌洗浄剤(薬用石鹸)の環境への影響や殺菌効果が疑問視されています。直ちに健康被害は出ませんが、実際の殺菌効果は普通の石鹸と大差ないとのこと。普通の石鹸とお湯での2度洗いがお勧め、という話です。第20回LOHASMEDICALVIEW感染症予防に重要な手洗い。ただ、その目的は病原体を流し落とすことで、薬用石鹸を使ったとしても、殺菌を期待するのは無理があるようです。専任編集委員(米ミシガン大学大学院環境学修士)堀米香奈子手洗いは汚れ落とし殺菌剤は要らない境ホルモン)だそうです。 日本でも「薬用」を謳った石鹸やハンドソープ、ボディーソープ、洗顔料、練り歯磨きなどの一部にこれらの殺菌剤が配合され、現在も販売されています。 「薬用」を勝手に謳えるわけではありません。身体用の固形や液体の石鹸は、医薬品医療機器等法(薬機法、2014年までは薬事法)の規制を受け、「化粧品」と「医薬部外品」に分けられます。普年9月2日、米食品医薬品局(FDA)は、トリクロサンやトリクロカルバンなど19種類の殺菌剤を含む抗菌洗浄剤の販売停止を発表しました。 ホームページで同医薬品評価研究センター長が、「水と石鹸で洗うより殺菌効果があるという根拠はない」「殺菌成分は、健康に良いどころか、長期的にはむしろ害になるというデータもある」と理由を説明しています。害として具体的に想定されるのは、耐性菌の発生や内分泌かく乱(環昨慌てないでOK今回のお話は…


<< | < | > | >>