ロハス・メディカルvol.140(2017年5月号)

ロハス・メディカル2017年5月号です。「口から人生を豊かに」2回目は、お手入れの方法です。奈良夏樹氏voice。行動活性化療法。高齢者のポリファーマシー。梅村聡氏と井上清成氏の対談。新専門医って何?ほか。


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※1専攻医 医師国家試験合格後の2年間行う総合的な初期臨床研修を終え、進みたい道を決めて専門的な研修を行う「後期研修医」のこと。※2HTTP://WWW.MHLW.GO.JP/STF/SEISAKUNITSUITE/BUNYA/0000155449.HTMLLOHASMEDICALVIEW保持者が指定されることもあります。 よって現時点でも、医師にとって、取れるなら取っておくに越したことのないものであると言えます。 ただし、各団体が自由に基準を定め認定しているため、国民から見て位置づけが分かりづらいではないかとか、その数や質が社会の医療ニーズとマッチしていないではないかという批判はあったようです。その問題意識から出発して、厚労省の「専門医の在り方に関する検討会」(以降は「在り方検討会」と表記)が2013年4月に報告書を出しています。新制度は、その報告書をベースに構築された、ことになっています。 出発点がその程度のものであること、覚えておいて損はないでしょう。「専門医」の質が低過ぎて事件が起きた、とかではありません。そもそも「専門医」の称号の有無で主治医を選んだ人自体、ほとんどいないはずです。 では、新制度の説明です。ず、そもそも「専門医」とは何ぞや、ですが、 基本的な数字や方針などは、3月15日に行われた「新たな専門医の仕組みに関する説明会」で日本専門医機構の吉村博邦理事長が使ったとされる資料『専門医制度の現状と課題』(厚労省のサイト※2に出ています)に基づいています。冒頭でご紹介した「主役は国民と専攻医」というのも、その資料の中に出てくる文言です。 まず、広告可能な称号を認定する機関が日本専門医機構に一元化されます。「在り方検討会」報告書に「新たな仕来年4月から「新専門医」制度というものが始まると言われています。制度を運営する日本専門医機構の理事長によると、「主役は国民と専攻医※1」の制度だそうです。患者・国民に大いに影響することは間違いないと思われますが、その割に、何がどうなって、どう患者・国民に影響するのか、知られていないような気がします。本誌編集発行人川口恭新専門医って何?良いことあるの?現時点では学会などの民間団体が独自に認定する称号です。それぞれの団体で考える一定水準以上の知識や技量を持つ証、ということになるでしょうか。 厚生労働省の定めた基準を満たし届け出た団体に関しては、その称号を広告で表示することが、2002年から認められています。また、オプジーボのような先端(高額)薬剤を取り扱える医療機関や医師の要件として、その称号ま26何がどうなる?


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