ロハス・メディカルvol.137(2017年2月号)

ロハス・メディカル2017年2月号です。睡眠と免疫の関係、水晶体とオートファジー、体幹トレーニング、血管の傷みが分かる検査、亀田総合病院事件、小松秀樹、がん対策基本法の狙い、オプジーボの光と影9など


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第5回LOHASMEDICALVIEW病気の悩みに、病気を持つ人が体験を元にアドバイスします。ポイントの解説も。聞き書き 武田飛呂城・NPO日本慢性疾患セルフマネジメント協会事務局長薬を飲んでも良くなった気がしないので、もらうだけで飲んでいません。このままで構わないでしょうか?久由紀子さん(30代女性 クローン病)答える人お悩み 発症した当時は1カ月入院し、食事を摂れず、成分栄養剤と薬を飲むだけの生活でした。成分栄養剤の味が苦手で、吐き気を抑えながら飲みました。退院後も1カ月は食事を禁じられ、その後は鶏のササミや白身魚など、脂質の少ない食事とおかゆだけ。普通の食事ができないことが本当につらかったです。 それでも実家暮らしだったため、親が作った脂質の少ない食事を食べ、成分栄養剤と薬を飲み、体調もそこそこ安をきちんと飲むのは大変なことですね。私も、飲めなかった時期が何度かあります。 私は中学2年生になってすぐ、下痢と発熱、貧血の症状が出て、クローン病と診断されました。クローン病は、口からお尻までのすべての消化管、なかでも特に小腸や大腸に炎症を起こしやすい病気です。脂質の多い食事は腸を刺激して炎症を起こしやすくすることから、特に食事に気をつける必要があります。定していました。 しかし、大学入学を機に一人暮らしを始めたところ、反動が起きました。大学の友人には病気のことを言っていなかったため、人前で薬を飲みにくく、薬を飲まなくなり、友人と同じ普通の食事をして、成分栄養剤も飲まなくなりました。すると大学3年生の終わり頃、大腸に潰瘍ができて痛みが我慢できないまでになり、ついに入院。手術を受けることになりました。 さすがにこのままの生活ではいけないと思って、大学の友人にも病気のことを伝え、食生活と服薬をきちんとするようになりました。すると、体調も良くなりました。 そんな模範的な生活になったのも束の間、大学卒業後に就職すると、仕事のストレスや体力的なきつさもあり、また体調を崩しました。定期的に入院と手術を繰り返すようになり、薬を飲んでも体調を崩すなら飲まなくても一緒と思い、また薬を飲まなくなりました。薬


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