ロハス・メディカルvol.140(2017年5月号)

ロハス・メディカル2017年5月号です。「口から人生を豊かに」2回目は、お手入れの方法です。奈良夏樹氏voice。行動活性化療法。高齢者のポリファーマシー。梅村聡氏と井上清成氏の対談。新専門医って何?ほか。


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フッ化物入り磨き剤を 歯磨剤は、フッ化物入りのものにすべきです。歯を強くし、細菌類の増殖を抑える効果があります。特に、歯茎が痩せて歯の根っこが露出している場合、そこが極めてむし歯になりやすく、それにより歯も折れやすいので、フッ化物の助けを借りましょう。有効成分が表面に残るよう、口ゆすぎは軽く1回だけに。変化します。「歯垢(プラーク)」です。むし歯や歯周病、口臭の直接の原因です。 さてこの歯垢、お風呂の排水溝やシンクの三角コーナー食物のカスは、半日弱で、微生物の集団へと歯磨きで落とす飲2などのヌルヌルと同じような構造です。ヌルヌルの構造に着目して、歯垢を「バイオフィルム」と呼ぶこともあります。 排水口や三角コーナーのヌルヌルは、水をかけただけだとキレイにならず、こすって落とす必要がありますよね。口の中も全く同じです。歯垢になってしまった後は、ゆす考え方いだだけだと落ちず、歯磨き(ブラッシング)して、物理的に落とす必要があります。ただし、力を入れ過ぎると、歯や歯茎を傷つけやすいので、優しく清掃してください。 なお、歯ブラシを使うだけだと、どんなに丁寧に行っても歯と歯の間などの歯垢は取れません。むし歯や歯周病の原因になるので、歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)も併用して、漏れのないようにしましょう。5


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