ロハス・メディカルvol.111(2014年12月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2014年12月号です。


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よらない高齢者の虚弱状態を表すよう提唱されたものです。現在、その定義として国際的に使われているのは、米国のフリード博士らが2001年の論文で提唱した、①体重が減った ②身体活動量が低下した ③疲れやすくなった ④握力が低下した ⑤歩く速度が低下した、の5項目に3つ以上当てはまる場合です。 これはCHS基準と呼ばれ、どこで線を引くかの具体的な数値もあるのですが、ちょっと複雑で、素人がチェックするのには不向きなので、数値を今回は紹介しません。 代わりに、素人でも簡単に使えそうなチェックリストが、我が国に存在します。 介護予防事業の対象となる高齢者を洗い出すため、厚生労働省が2006年に作成した『基本チェックリスト』(左頁)が、それです。 まずは、あまり深く考えずに直観で答えてみてください。何点になりましたか?の概念は1970年代後半に米国で、疾病にこ前回、フレイル※という概念を簡単に紹介しました。定義を説明しますので、皆さんにも自己チェックしていただきたいと思います。2まず現状把握寝たきりを遠ざける運動と栄養※フレイル:高齢になって筋力や活力が衰えた段階。高齢者の多くは、フレイルの段階を経て、要介護状態になるので、早期発見をして対処することが大切と言われています。英語ではFRAILTY(フレイルティ)ですが、日本老年医学会では「フレイル」と呼ぶことを提唱しています。LOHASMEDICAL


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