ロハス・メディカルvol.113(2015年2月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年2月号です。


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東京都健康長寿医療センター研究所チームリーダー(研究副部長)金憲経脚の筋肉量や握力では有意差が見られませんでした。サプリメントだけの場合、体全体の筋肉量は有意に増大しました。 この研究からも分かるように、タンパク質摂取と運動の組み合わせが、王道です。摂ったら、それで問題は解消するのかと言えば、残念ながら答えはノーです。 「タンパク質摂取だけで筋肉量が増えるかどうかは見解が分かれていますが、私たちの研究では少なくとも筋力は増えませんでした。筋肉は使わないでいると中に脂肪が入り込んでしまって、とっさの時に力を発揮できなくなります。とにかく動かすことが大切です」と解説するのは、金憲経・東京都健康長寿医療センター研究所副研究部長(筋骨格系の老化予防の促進に関する研究チームリーダー)です。 金副部長のチームが板橋区在住のフレイルに該当する高齢者131人を無作為に4群に割り付けて行った介入研究では、運動とタンパク質のサプリメント摂取を組み合わせた場合、介入前と比較して体全体の筋肉量、脚の筋肉量、握力、歩行速度すべて有意に改善しました。運動だけの場合、体全体の筋肉量や歩行速度は有意に改善しましたが、ロゴ9MMBETTER-社名31.5MMH227MM×W52MMLOHASMEDICAL


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