ロハス・メディカルvol.113(2015年2月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年2月号です。


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(注1)一般成人の場合は同0.72Gで、高齢者の方が数値は高い。(注2)KDIGO(国際的な腎臓病学団体)ガイドラインの推奨数値。日本食品標準成分表2010より摂取基準(2015年版)」によれば、筋肉による貯蔵を減らさないでも済むと考えられる最低限のタンパク質摂取必要量は、高齢者の場合で体重1㎏1日あたり0・85G(注1)となっています。 活発に活動して旺盛に食事しているという人なら問題なくクリアできる量ですが、活動量が落ちて食も細ってという場合は意外と摂れていないかもしれません。 そして既にフレイルになっているか近づいているという場合は、筋肉を増やさなければなりませんので、さらに上乗せが必要です。病気を抱えている場合も、体内での消費量が増えるので上乗せしないと筋肉が細ります。 摂り過ぎたら体に悪いんじゃないかという心配は無用。「食事摂取基準」でも、腎臓が中等度以上に悪い人を除けば摂取過剰を心配する必要はないと結論づけられており、そこまで腎臓が悪くなっている方は、その病名で受診して食事指導を受けているはずです。ちなみに「基準」では、腎臓が悪い人の摂取上限として、体重1㎏1日あたり1・3Gという推奨数字(注2)を紹介しています。最低量よりは多いこと、お気づきですね。安心して摂ってください。 主な食品のタンパク質含有量を表に示しました。特に食事指導でも受けていない限り、好きなものを選んで構いません。各種バランスよくなら最ほど報告書の文言を引用した「日本人の食事先最低量+Αが必要高です。 独り暮らしで何食も同じものを食べ続けるなど、どうしても十分な量を摂れないという場合は、「アミノ酸やタンパク質が補強された栄養補助食品を活用するという手もあります」と、前回もご登場いただいた若林秀隆医師(横浜市立大学附属市民総合医療センター・リハビリテーション科)は言います。 さて、タンパク質を十分に忘れず運動も主な食品のタンパク質含有量(G・可食部100Gあたり)精白米飯2.5食パン9.3木綿豆腐6.6おから(新製法)6.1油揚げ18.6納豆(糸ひき)16.5豆乳3.6焼き海苔41.4まあじ開き干し焼24.6うるめいわし丸干し45たたみいわし75.1和牛肩ロース赤肉生16.5豚(大型)ロース赤肉生22.7成鶏ささみ生24.6鶏卵生12.3普通牛乳3.3プロセスチーズ22.7LOHASMEDICAL


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