ロハス・メディカルvol.114(2015年3月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年3月号です。


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メディカルのWEBサイトで読めます)でも説明したように、唯一の同化ホルモンであるインスリンが大量に出ている時は、細胞内のグリコーゲンや中性脂肪、タンパク質の分解が抑制されます。この時に運動しても減量の効果はなかなか出ません。 減量をめざすなら、筋肉への負荷は最低限にしつつ異化優位な状態をできるだけ長い時間続けて、脂肪を燃やすのが正しい選択になります。空腹時の方が望ましいことでしょう。しかし筋肉を増やしたいなら、これとは逆の状態が必要なのです。インスリンが出ている時は、筋肉も保護されます。 こんなことを諸々考えた時に有望になってくるのが、BCAAのサプリメントを運動前に摂取しておくことです。そうすることによって、遅発性筋肉痛が起きにくくなるという研究報告もあります。 なぜ、そんなことを期待できるのでしょう。そもそも、BCAAって何なんでしょう。ゲン自体も少なくなっており、すぐ筋肉自身の分解が始まってしまいます。よって、心掛けるべき第一のポイントは、できれば空腹時には負荷の強い運動をしないということになります。通常の食事が消化吸収されて血中に栄養素が回るまで何時間かかかりますので、食後すぐ運動するよりは少し間を置いてからの方がベターでしょう。 そんなバカな、と感じた方は、これまで恐らく減量を主たる目的として運動に取り組んできたのではないでしょうか。 若干難しい話になりますが、私たちの体は、異化(分解)が優勢の状態と同化(合成)が優勢の状態の間を、振り子のように揺れています。今回の場合で言うと、運動している時は異化が優勢になり、運動後の休息時には同化が優勢になります。 そして、2014年3月号の生活習慣病特集(ロハス・エネルギー源を補給LOHASMEDICALロゴ9MMBETTER-社名31.5MMH227MM×W52MM


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