ロハス・メディカルvol.114(2015年3月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年3月号です。


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アミノ酸(L型)の構造イソロイシンR基アミノ酸の種類によって異なる全種類共通炭素窒素酸素水素CHNNOOOHHHHCCHCアミノ基カルボキシル基NH2COOHNH2CH2CH3CH3COOHCHCH3CH3CHバリンHCNH2CH3CH3COOHCHロイシンHCNH2COOHCH2いた筋繊維が超回復するどころか、運動する度に細り弱っていくというトンデモないことも起こり得ます。この観点からも、十分に栄養を摂取するというのは大切なポイントになります。 ただ、筋修復の材料にするという目的に限れば、サプリメントから摂れる量はタカが知れていますので、タンパク質の豊富な食事(前号参照)をしっかり摂ること、インスリンが分泌されるよう適度に糖分も摂ることが大切です。量さえきちんと摂っていれば、タイミングを気にする必要も、さほどないようです。度で血中を十分に回り、筋肉にも取り込まれます。そして、筋肉のエネルギー源として使われます。その分、不要な筋肉分解は少なく済むことでしょう。間接的に筋肉を守ることになります。 またBCAAのうちロイシンには、インスリン分泌を促す作用があります。また、ロイシンの代謝産物であるHMBという物質には、体の異化を抑制し同化を促進するという作用、炎症を和らげる作用があります。つまり、直接的に筋肉を保護してくれる働きも期待されるのです。 このことを知ると、ロイシンだけ摂取した方が良さそうに思えてしまうかもしれませんが、BCAA3種類の第1段階の代謝酵素が共通のため、ロイシンを大量に摂取した時に働く酵素がバリンとイソロイシンも代謝してしまい、それらが足りなくなって、体を壊します。必ず3種類セットで摂取することが推奨されています。哺乳類の体では、バリンとイソロイシンが各1に対してロイシンは2含まれるというのが一般的なため、多くのサプリメントも、その割合になっています。 HMBに関しては、摂取したからといってバリンやイソロイシンを不足させてしまうようなことはないため、単独のサプリメントも存在します。 サプリメントを使う場合は、常に過剰摂取も心配する必要があります。しかしBCAAに関しては、たとえ運動中に使いきれず余ったとしても、筋修復の材料として使われることが期待されます。 そもそも、筋タンパクの材料が足りないと、負荷で傷つ筋肉を作るLOHASMEDICAL


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