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リハビリでは、こんな障害予防・維持・回復を図ります。がんのリハビリテーションの4段階身体の基本的な機能(理学療法)脳・脊髄障害による麻痺や骨関節の障害歩行訓練、車椅子への乗り移りの訓練開胸・開腹手術後の肺炎などの合併症呼吸訓練、術後早期の離床による予防化学療法や放射線療法、造血幹細胞移植などによる活動性の低下筋力や体力の改善・回復その他義足や下肢装具の評価、緩和ケア病棟における在宅生活支援など日常生活上必要な作業・動作(作業療法)手や身体の機能障害、精神的ダメージ手工芸やレクリエーション、作業活動などを通じた回復・維持日常生活や家事動作(食事・排泄・更衣・入浴・炊事・洗濯など)の困難安全で効率的な方法の検討と練習その他患部を固定する装具・自助具の作成、福祉用具の紹介など話す、聞く、食べる機能(言語聴覚療法)口や喉の手術後で声が出ない・出にくい(音声障害)発声・発音の訓練、代用音声訓練(食道発声、電気式人工喉頭、シャント発声※)脳腫瘍でうまく話せない・理解しづらい・文字が読めない・覚えられない・集中できない(高次脳機能障害)コミュニケーション訓練、注意障害・記憶障害・半側空間無視に対するリハビリ口や喉の手術あるいは脳腫瘍後でうまく噛めない・飲み込めない(嚥下障害)ビデオ嚥下造影検査、嚥下訓練、安全な食事法(食べ物の形態、ペース、一口の量)を探して食べる練習癌の診断後の早期(手術、放射線、化学療法の前から)に開始。機能障害はまだないが、その予防を目的とする。機能障害、能力低下の存在する患者に対して、最大限の機能回復を図る。腫瘍が増大/機能障害が進行しつつある患者のセルフケア、運動能力を維持・改善することを試みる。自助具の使用、動作のコツ、拘縮/筋力低下など廃用予防も含む。※気管と食道をチューブでつなぎ、肺からの空気で食道粘膜を震わせ発声する方法。末期のがん患者に対して、その要望(DEMANDS)を尊重しながら、身体的、精神的、社会的にもQOLの高い生活が送れるように援助する。と面識を持っておけば、不安も軽減し、術後のリハビリも受け入れやすいですよね」と説明します。 また、緩和的リハビリは、患者と家族の要望を取り入れながら、余命にかかわらず、できる限り高いレベルの日常生活動作(ADL)実現を追求します。5LOHASMEDICAL予防的がん発見治療開始再発/転移末期がん回復的維持的緩和的