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第45回どい・ゆうこ●1978年東日本学園大学(現・北海道医療大学)薬学部卒。病院勤務後、93年に(株)第一臨床検査センター(現アインファーマシーズ)入社、薬剤師研修を担当、2009年より現職。神戸薬科大学非常勤講師、北海道大学大学院非常勤講師、帝京大学非常勤講師として、「薬剤師教育指導論」や「リスクマネージメント」を教えている。おり、「INTERNATIONALVIPWARD」直訳すると「国際重要人物対応病棟」が完備されているそうです。海外からの患者数が多いのは、外科、整形外科、婦人科の順だそうです。婦人科領域では不妊症治療が有名です。40歳以上の患者でも30%の成功率と聞きました。 診療としては、疾患の50%をDRG(一定の疾患ごとに共通性、同質性という観点から分類・分析した疾病群)でカバーしており、60疾患でクリティカルパスが使われていました。平均在院日数を短縮するため、入院時から退院を回は台湾視察の第一弾として保険制度を紹介しました。今月は、病院や薬局の事情を紹介します。 私たちは、台北医学大学附属病院を訪問しました。多数の分院があり、総病床数は2000床を超えます。従業員数2000人以上、JCI(米国基準の国際病院認証)を取得している台湾トップクラスの総合病院です。 この病院は早くからメディカルツーリズムを受け入れてきました。中国、マレーシア、ミャンマー、シンガポールなど、東アジアや東南アジアなど広域から患者を受け入れて(株)アインファーマシーズ上席執行役員土居由有子考え介入しているそうです。 もっと一般的な台北の医療事情はというと、一番の問題点は、総合病院に患者が集中してしまうことだそうです。台湾でも、日本と同様に患者が自由に医療機関を選びます。風邪でも総合病院の救急を受診する人が多いそうで、当然のことながら総合病院は大混雑になります。街のクリニックへ受診誘導するため、クリニックが医師を雇用するのに対して補助金を出す仕組みがあるそうです。 また、ジェネリック医薬品の使用が進まないことも問題視されていました。台湾にも台湾の医療問題は日本と似ていた前高齢化社会の波は押し寄せ、公的医療保険を圧迫するのは予測されていました。日本で急速にジェネリック医薬品の使用が広がっていることを知っており、前回ご紹介した保健省での担当者ミーティングでどのように推進したのか質問されました。 医薬分業はどのようになっているのでしょうか? 前回も触れたように、ほとんどは院内で調剤されています。しかし街には、保健省が指定した保険薬局が存在し、病院で出された90日分の処方のうち、病院で調剤されない後ろの60日分を調剤します。ある保険薬局では、看板に薬局名のほかに管理薬剤師の出身大学と氏名が大きく書かれていたので驚きました。また、医療用医薬品が外に向かって陳列されていました。 訪問施設や街で台湾の人たちに親切にもてなしていただいたことが忘れられない思い出となった視察でした。LOHASMEDICALVOICE25LOHASMEDICAL