ロハス・メディカルvol.117(2015年6月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年6月号です。


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読み逃した記事、もう一度読みたい記事を、どうぞ。誌面を流用してオリジナルの冊子を作りたいというご要望にもお応えしていますので、流用したい記事がないか探すのにもご活用ください(詳しくはWEBで)。31LOHASMEDICALがんと炎症第48回ナビタスクリニック理事長久住英二くすみ・えいじ●1999年、新潟大学医学部卒業。虎の門病院に勤務した後、東大医科研先端医療社会コミュニケーションシステム部門に所属、2008年6月、立川駅の駅ビル「エキュート立川」で開業。内閣府の規制・制度改革仕分け人でもあった。京オリンピック・パラリンピックの開催が、5年後に迫っています。ぜひとも成功させたいものです。 約20日間のオリンピック期間中に、80万人もの外国人が東京を訪れるとの予測もあります。なかには、急病やケガに見舞われる人も出るでしょう。東京消防庁による救急搬送のデータから試算すると、期間中に都内で救急搬送されると予測される訪日外国人(平均滞在5日間と想定)は、1日あたり約30人でした。 きちんと対応できれば、日本の医療の優秀さと安価さを世界に示すことになり、日本のファンを増やす大きなチャンスです。しかし言語の障壁によって、一刻を争う緊迫した状況で、意志疎通に困難をきたす事態も想定されます。準備しておく必要があります。 実は、日本語以外に東京の救急電話(119番)が対応してくれるのは、中国語と英語だけです。一方、2014年のデータで、中国語・韓国語・英語以外を公用語とする国の人が、訪日外国人の20%を占めます。オリンピックには世界中から競技者が参加しますから、対応できない言語を話す搬送対象者の割合は、もっと多くなるでしょう。 この課題解決のため、医療通訳の充実を提言したいと考えます。具体的には、医療の基礎知識(バックグラウンド)を持った認定医療通訳者を基幹医療施設で採用すること、または医療用語を含めた多言語の音声を翻訳できるアプリを開発することなどが挙げられます。東LOHASMEDICALVOICE©ロハスメディア2015(無断転載禁止)〒107-0062東京都港区南青山2-2-15 ウイン青山616 株式会社ロハスメディア内 ☎03-5771-0073「ロハス・メディカル」編集部:ARTDIRECTION&DESIGN:HOSOYAMADADESIGNOFFICEPRINTEDINJAPAN 株式会社テンプリント読みやすい大きな活字。購読・登録でTポイントたまります。HTTP://MAINICHI.JP/お問い合わせは0120-460-012毎日新聞はロハス・メディカルを応援します!32頁版本誌を、毎月1冊1年間2500円(税・送料込み)、毎月5冊1年間5000円(税・送料込み)で定期購読できます。郵便振替 00150-7-668818 (株)ロハスメディア振替用紙の記入欄に、住所・氏名・電話番号を忘れず書いて、ご入金ください。WEBサイトからもご注文を承っています。定期購読できます。バックナンバーを電子書籍で公開中!!HTTP://LOHASMEDICAL.JPロハス(LOHAS)は、LIFESTYLESOFHEALTHANDSUSTAINABILITYの頭文字からできた言葉です。直訳すると「健康的で持続可能な生活様式」となります。VOL.1182015年7月号予告


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