ロハス・メディカルvol.119(2015年8月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年8月号です。


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0422-70-3880HTTP://WWW.NOZOMI-MEM.JP提供:のぞみメモリークリニックな暮らし方を見つけることもできるからです。 「知る」ために必要なのが、まずは状況確認。専門家による脳のMRI読影や神経心理検査が必要です。 状況確認ができたら、社会の中に活用できるものがないか探すことになります。これは社会の側次第という面もあり、自分もいつか認知症になるだろう、その時に困らないようにしよう、と考える人が多ければ多いほど、「認知症でも困らない」社会に近づきます。そんな社会なら、認知症は怖くありません。 結局、認知症が怖いか怖くないかは、認知症の人を、自分の将来の姿として考える人が多いか、別世界へ行ってしまった人として考える人が多いか、に尽きます。 木之下医師も、訪問診療を始めたばかりの時は、打つ手家族やスタッフが共に学ぶ『くらしの教室』と、認知症の人々だけで集まって啓発し合う『くらしの研究会』を開催しています。 「私も含め、多くの人が、いずれ認知症になります。その時に、いつまでも自分の人生の主役として、生きていて良かったと思える社会や医療をめざしたいですよね」 そんな社会を実現するための医療を今日も模索しつつ、診療を続けています。に困って向精神薬に頼ることが多かったそうです。しかし、その結果が大抵の場合は良くないこと、本人の視点に立って一緒に悩んでみると薬を劇的に減らせることが分かってからは、その体験を広く医療界で共有しようと情報発信してきました。木之下医師に影響を受け共に歩む認知症専門医や医療従事者、介護関係者も少なくありません。認知症に対する社会の見方を変えていこうという『ハート・リング運動』の理論的支柱でもあります。 クリニックでは1、2カ月に1回程度、認知症の人々と〒181-0013 東京都三鷹市下連雀4-2-8診療時間月〜金 9時〜12時、14時〜18時土 9時〜12時※日曜日、祝日、第2・4火曜日は休診予約制です。お気軽にお問い合わせください。診療の流れご予約時、診察に先立って、以下を伺います。●困っていること●心配なこと●現在の症状●治療中の病気 など初診時に、お薬手帳と紹介状(あれば)をご持参ください。専門知識・技術をもったスタッフと医師が連携して診察と検査を行います。検査は数日にわたることがあります。●血液検査 心電図検査 《あなたの脳を、からだから知る》●神経心理検査 《あなたの脳の性能を知る》●脳MRI検査 《あなたの脳の状態を知る》結果の説明と今後の相談診察と検査予診当日あるいは後日、診断の結果を説明します。生活のアドバイスや今後の方針を共有します。31LOHASMEDICAL自分の人生の主役で


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