ロハス・メディカルvol.121(2015年10月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2015年10月号です。


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に、フレイル高齢者の使う医療費や介護費が、そうでない高齢者と比較して、どうなるかも調べています。 その結果は下図のようになりました。フレイルの人たちの方が費用は多く、しかも年を追うごとに、その差は拡大したことが分かります。3年間を平均すると、差額は1人1年あたり約55万円となりました。結構バカにならない額ですよね。 「衰えの進んだ人の医療費や介護費が高いのは当たり前と言えば当たり前ですが、これだけ余計にかかるんだとい原部長たちは、埼玉県某市の769人を対象フレイルの高齢者医療介護の費用大藤うことが分かれば、高齢者の衰えを予防することに少々のコストをかけても社会的に見合うという考え方も出てくるでしょう」と藤原部長は話します。 この観点に立ち、前項でご紹介したことを踏まえると、閉じこもりがちな高齢者が同居者以外と交流できるような社会的仕掛けを作ることは社会保障費の抑制に役立つ可能性があると気づかされます。また、孤立した高齢者は病気になっても重症になるまで受診せず医療費が膨れがちという傾向もあるようで、高齢者が、元気な時からかかりつけ医を定期的に受診し、医療従0200,000400,000600,000800,0001,000,0001,200,000フレイル群(円)1年目2年目3年目非フレイル群外来医療費入院医療費在宅介護費施設介護費14フレイル群と非フレイル群の1人あたり医療費・介護費


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