ロハス・メディカルvol.124(2016年1月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2016年1月号です。


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界各国65編の論文をまとめた研究でも、健康な人3577人の夜間の平均睡眠時間(脳波計測結果)は、10代半ばでは約8時間、25歳頃で約7時間、45歳には約6・5時間、さらに65歳には約6時間というように、緩やかに減少することが示されています。齢と共に生理的な睡眠時間は減少します。世加歳をとると「若い頃より朝早く目が覚める」「夜中に度々目が覚める」という人が増えてきます。どうしてなのか、そうなっても快眠できるため日常生活ですべきことは何か、全4回シリーズでお届けします。1意識しよう概日リズム歳をとっても快眠 なぜ歳をとると睡眠時間が短くなるのでしょうか。 人が眠くなるメカニズムとしては、現時点で図1のような考え方が広く支持されています。1982年に提唱された「2プロセスモデル」というもので、プロセスSとプロセスCの差が眠気に相当します。プロセスSとCそれぞれ、加齢による影響を受けます。 プロセスSは、睡眠物質が蓄積することによって、起きている時間が長いほど眠くなるという現象を表しています。睡眠物質は、起きている間ずっと溜まり続ける老廃物質の総称で、溜まると疲労感や眠気を覚え、眠っている間に解消されます。睡眠は、体内の状態を一定に保とうとする働き(恒常性維持機構)の一部を構成していると言えます。 さて、睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠の2種類があるというのは、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。「ノンレム睡眠は深い眠り、レム睡眠は浅い眠り」と覚えている人もいるかもしれませんが、眠りの浅い深い2深いノンレム睡眠


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