ロハス・メディカルvol.125(2016年2月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2016年2月号です。


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 光と温度の次に大事なのが、音です。周囲が騒がしくて、なかなか寝つけないという経験は誰しもあるでしょう。 日中の生活音としては望ましいとされるレベルの45〜55デシベル程度の生活音が、不眠に影響すると分かっています。エアコンの室外機や静かな事務所が50デシベルですから、人は寝ている間もいかに音に敏感かが分かります。よって、大きな音が出るものは寝室から排除しましょう。寝室は静かに 就寝直後の体温の急降下を呼ぶには、下がり始める前に充分体温を上げておくことも大切。そこで上手に取り入れたいのが、お風呂です。 寝る2時間ほど前までに40℃程度の熱過ぎないお風呂に浸かることで、寝つきの改善や深いノンレム睡眠の増加といった効果を得られます。精神的なリラックス効果に加え、末梢血管が拡張して放熱が活発になり、就寝後の体温急降下を促します。実感として熟睡感を得られるとの研究もあります。 お湯を42℃以上にすると、交感神経が興奮して覚醒してしまうので、熱過ぎないことが大切です。 シャワーでは駄目なの? と思う人もいるかもしれませんが、湯船に浸かった方が睡眠の質は向上することが報告されています。ただ、体調によって湯船に入れない場合には、42℃のお湯で足湯をするだけでも、入浴に近い効果を得られるようです。効もしれませだ、体調に足湯をする©PLAYMOBIL/GEOBRABRANDSTÄTTERGMBH&CO.KG.9お風呂で暖まろう


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