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LOHASMEDICALVIEW勢まで再参入を決めました。これらの国々では1施設あたり年間1000人以上の規模で治療を行っていくものと考えられ、日陰者扱いで細々としか使っていない日本がリードを守り切って世界中へ売れるようになるか予断を許しません。 足踏みの原因となった費用対効果の問題は、原理的に費用を大きく下げることが可能なのに、線の性質から劇的な改善を見込めない陽子線と一緒くたにされて不当に低く評価されてきたということは、昨年11月号にも書きました。 この技術を世界中に売っていくためにも、2年後の先進医療会議の時には、費用対効果をきちんと測った上で、どれだけ多くのがんに保険適用できるかが焦点となりそうです。そう考えると、4月の保険収載時に診療報酬がいくら付くかも注目です。国民の立場からは、思い切った低価格を求めたいところです。あったと見られます。その後12月になって同学会は報告を出し直し、各施設が学会の定める一定の治療方針に従うこと、全症例を登録し学会が一元管理することなどを条件に、先進医療A扱いの継続を求めました。 そして、今年1月の先進医療会議で学会の再提案が基本的に了承され、4月から2年間は先進医療A扱いが継続されることになったというわけです。なお、他に治療手段のない「手術不能の骨軟部腫瘍」に関しては保険適用となります。 重粒子線照射のことだけ説明してきましたが、似た原理の「陽子線照射」も同時に議論の俎上に乗せられ、ほぼ同じ扱いとなりました。こちらは小児腫瘍に対して保険適用となります。誤解があるといけないので一応書いておくと、重粒子線が小児腫瘍に対して保険適用とならなかったのは、今まで全く治療の対象にしてこなかったためであって、原理的に不可能ということではありません。照射費用が大して変わらない現段階で敢えて試してみる意義があるかは別にして、使ってみたら陽子線と同等以上ということは充分にあり得ます。 今回、重粒子線技術が立ち枯れになるという最悪の事態は避けられたものの、4月から保険適用が認められる骨軟部腫瘍は2012年の時点でも他に治療法がないから保険適用してほしいと専門家から求められていたもので、この間に状況が変わったわけではありませんので、単に4年間足踏みしただけ、と見ることができます。それもこれも日陰者扱いゆえであり、それは未だ払拭されていません。 足踏みしている間に、中国、オーストリア、韓国で重粒子線施設の整備が行われ、そしてついに撤退したはずの米国 このように普及の環境整備は遅々として進まなかった一方、施設整備と技術開発は順調に進んでいます。 まず国内5カ所目となる重粒子線治療施設「I︲ROCK(アイロック)」が神奈川県立がんセンターにオープンし、2月から一般患者の治療を始める予定です。がんセンターの特色を生かし、手術など標準治療との効果比較を積極的に行っていく方針だそうです。 1月には放医研で建設が進められていた世界初の超伝導回転ガントリーが完成し、お披露目されました。この技術によって、治療の精密さが上がり、また1人あたりの照射にかかる時間が短縮される見通しで、日陰者扱いが払拭され患者さんに身近になった際には、治療可能な患者数を増やし、また照射費用を大きく下げていくことにつながると期待されています。29世界が始めた猛追施設整備は着々