ロハス・メディカルvol.127(2016年4月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2016年4月号です。


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LOHASMEDICALVIEW※2男性の場合は55歳未満、女性の場合は65歳未満ことで確実に予後を改善できます」と言います。 ところが何と、日本でちゃんと診断されているのは1%未満との報告があります 「医師にすら病気の存在がよく知られていないんです」と斯波部長。このため健康診断などをきっかけに受診しても「あなたはまだ若いから治療しないでいいと言われたり、そんな病気のはずがないと言われたりする人もいます」とのこと。 FHは治療ガイドラインに大きく載っており、医師による認知度も徐々に上がっていくと考えられますが、当面は患者・社会の側でも知っておいて損のない情報です。身の周りに思い当たる人がいたら教えてあげてください。診断基準(左下表)を載せておきます。2番がちょっと分かりづらいかもしれませんね。どういうものを指すのか興味が湧いた方はインターネットなどで調べてみてください。 FHの場合、本人のため早く発見して治療を開始した方が良いだけでなく、その血縁家族も2分の1の確率でFH※なので、早く見つければ同時に何人も救える可能性が出てきます。 以上見てきたように、生活改善では克服できない「体質」が病気の原因になっていることもあります。自分の病気に占める生活の影響がどの程度なのか理解した上で、その範囲で最善を尽くすようしましょう。それが医療を上手に使う「自律」です。家族性高コレステロール血症の診断基準(15歳以上・ヘテロ型の場合)図3 医療のフル活用が必要な場合1.2.3.未治療時のLDLコレステロールの値が180MG/DL以上腱黄色腫(手背、肘、膝などの腱黄色腫あるいはアキレス腱肥厚)あるいは皮膚結節性黄色腫2親等以内の血族(祖父母、両親、きょうだい)がFH、あるいは早発性※2冠動脈疾患を起こしたことがある遺伝で生まれつきLDLコレステロールが高い下げる下げる既に一度、心血管事故を起こしている人はだから、この人たちは、閾値を下げてしまわないことに加えて、薬を使ってでもLDLコレステロールを下げる必要あり心血管事故を起こす閾値次の心血管事故を起こす閾値がとても低い時間(加齢)コレステロールの累積量500人に1人(FHの人)は、生活に問題がなくても時間(加齢)コレステロールの累積量心血管事故を起こす閾値時間(加齢)コレステロールの累積量心血管事故発生!心血管事故発生!心血管事故発生!5


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