ロハス・メディカルvol.127(2016年4月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2016年4月号です。


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か、です。 前田准教授によれば、「トリプトファンなど快眠を助ける成分を多く含む食品は、朝と昼に摂るのがお勧め」だそうです。「例えば、トリプトファンを脳へ送るには運動が必要ですが、その前に食事でトリプトファンを血中に入れておく必要があります。消化・吸収、さらにトリプトファンからセロトニンを経てメラトニンが生成されるまでに数時間がかかります。就寝の早い高齢者が夕食にトリプトファンを摂取したのでは、間に合いません」を食べるかと並んで大事なのが、いつ食べる朝・昼にタンパク質夜は控えめに何 というわけで、朝食や昼食のメニューに、タンパク質の豊富な食品、特にトリプトファンを多く含む肉や魚介類を主菜、主食の炭水化物も摂り過ぎない程度に組み込むのが良さそうです。昔ながらの朝食の定番とも言える焼き魚を「昼も摂った方がいいですね」と前田准教授。快眠に加え、脳や血液の健康に役立つ不飽和脂肪酸を多く含んでおり、高齢者の健康に大きな味方と言えそうです。 一方、「グリシンを含むエビやホタテは夕食向き」と前田教授は言います。「グリシンは消化後1時間程度で脳に到達することが知られていまカロリーが高いということは、それだけ脳にエネルギーが送り込まれるということです。脳が休まりませんし、寝ている間に多く分泌されるはずの成長ホルモンは、血糖値が高す。過多だと眠気が出るため、朝食摂取はお勧めしていません」 また、夕食そのものは軽めにするのもポイント。 「低カロリー、特に低脂質にしておきましょう。いと分泌されづらいことも分かっています。成長ホルモンは、肥満や骨密度にも影響し、子どもだけでなく高齢者の健康維持にも欠かせません。脂質が高いと、吸収に時間がかかって、胃にも負担となります」 快眠のため、寝る前には摂取を控えた方が良いものもあります。8「お茶」は時までに 


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