ロハス・メディカルvol.127(2016年4月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2016年4月号です。


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第31回をやるのか否か、考え続けてきました。 医療という観点から言えば、医療法人の運営の難しさや課題を肌で感じました。 そして、法律や国の予算のちょっとした変化が、全国津々浦々に大きな影響を与えていることも再認識しました。国会で議員がほんの数分質問する、それだけで本当に多くの人に影響が出るのです。無責任に軽々しく携わったらいけない仕事であると同時に、とてもやりがいのある仕事であることは間違いありません。 そのやりがいを再認識し、ぜひもう一度やらせてもらい 民主党公認で挑んだ2 0 13年夏の参議院議員選挙(大阪選挙区)で再選を果たせず、この2年半はどの政党にも所属せず講演などで全国各地を巡りました。これまで選挙区の関係から無意識に都市型の考え方になっていた部分もありましたが、地方の実情を知ることができたと思います。 また、大阪・十三にクリニックを開き、診療を継続しています。これによって、勤務医としての立場だけでなく、開業医や経営者の視点も知ることができたと思っています。 このように経験を積み、充電しながら、もう一度政治家たい、と腹が決まりました。 皆さんの中には、国政へ再挑戦する意図は分かったけれど、なぜおおさか維新の会なのか、なぜ全国区なのか、と疑問を感じている方もいらっしゃることと思います。 この稿では、まず前者を説明します。 おおさか維新の会の金看板が「都構想」であることは、ご存じだと思います。 「都」という名前にばかり注目すると、その本質を見失いがちですが、彼らがやろうとしてきたのは行政機構、統治機構の改革です。 その必要性は、私自身が厚生労働大臣政務官を務めていた時から、痛感していました。 官僚の多くは優秀で志があり、今のままではマズイので改革しないといけないという危機感や改革の腹案を持っています。うめむら・さとし●内科医。前参院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年、大阪府堺市生まれ。2001年、大阪大学医学部卒業。今年夏の参議院議員選挙において、おおさか維新の会の比例代表(全国区)予定候補者となりました。どういうことを考えて、国政復帰をめざすことにしたのか、ご説明いたします。時代に合った政治作りへ再び国政に挑戦します官僚の呪縛を解くLOHASMEDICALVIEWそれが全く形にならないのは、私が見るにOBの呪縛です。 先輩たちの敷いた路線を覆した官僚は、OBからの評定が低くなり出世できません。このため過去からの連続性という呪縛を解いてあげないと、立ちすくんでしまいます。良い悪いの問題ではなく、そういう習性なのです。ですから、彼らに思い切って力を奮ってもらうためには、民意を背景とした政治の力で、あえて統治機構の不連続を作ってあげることが必要だと私は考えています。 この点についておおさか維新の会と元から極めて近い考18


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