ロハス・メディカルvol.136(2017年1月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2017年1月号です。


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「そばのひ孫と孫は(わ)やさしい子かい? 納得!」と覚えてみてください。KARPPANENH,ETAL:ADVCARDIOL25:9,1978より横田邦信教授および編集部にて改変横田邦信教授提供食事中のCAとMGの比率最近の日本(2.11)約40年前の日本ギリシャユーゴスラビアイタリアオランダアメリカフィンランド虚血性心疾患による年間死亡率(人口10万人あたり)100100200234©PLAYMOBIL/GEOBRABRANDSTÄTTERSTIFTUNG&CO.KGカルシウムサプリの多くには、カルシウムの半量マグネシウムが配合されています。元々マグネシウムの方が足りないところに追加しても、相対的な不足は解消されません。 米国の最新研究によれば、心血管疾患のない45∼84歳の男女2742人を10年間追跡調査したところ、サプリメントに頼らず食品からカルシウムを多く摂取した人々はアテローム性動脈硬化のリスクが低下した一方、カルシウムサプリメントは血管石灰化のリスクを上昇させる可能性が明らかになりました。 マグネシウムは、海産物、緑黄色野菜、雑穀、大豆やナッツ類に多く含まれます(表参照)。また、カリウムは野菜や果物に多く含まれます。表を見ると、和食が工夫しやすそうですね。 ちなみに横田教授のお勧め食材はバナナ。「マグネシウムとカリウムに、多過ぎないカルシウムを含み、非常にミネラルバランスが良いのです。食物繊維も豊富、適度なカロリーで、食器も不要。手軽な補給にぴったりです」マグネシウムが多く含まれる食品そばバナナのりひじきまめ五穀とうふ抹茶ごまわかめやさいさかなしいたけいちじくこんぶ牡蠣いもなっとうとうもろこしくるみ虚血性心疾患(狭心症・急性心筋梗塞)と食事中のカルシウム/マグネシウム比の関係


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