ロハス・メディカルvol.136(2017年1月号)

患者と医療従事者の自律をサポートする月刊情報誌『ロハス・メディカル』の2017年1月号です。


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第4回LOHASMEDICALVIEW病気の悩みに、病気を持つ人が体験を元にアドバイスします。ポイントの解説も。聞き書き武田飛呂城・NPO日本慢性疾患セルフマネジメント協会事務局長病気をもちながら働きたいと思っています。どうしたらよいでしょうか?大久保聡子さん(40代女性 B型肝炎)答える人お悩み それから治療のために週3回病院に通い、注射を打ってもらう生活が始まりました。2カ月くらいは治療をしながら仕事をしていましたが、いつまでこの状況が続くのか、メドも立たず、仕事を辞めました。今思うと休職して様子を見てもよかったと思いますが、その時は先が見えない不安と体調の悪さから、辞めることを選んでしまいました。 仕事を辞めた後、家にいてもなかなか気は休まりませんでした。10分も歩くとだるく事を考える時、最初から週5日の勤務と考えてしまうかもしれませんが、私の経験では、体調に合わせて週2日から始めたのが良かったかなと思っています。 私は20歳の頃、母から「B型肝炎ウイルスのキャリアである」と聞かされました。成人までに発症しなければその後発症する確率は低いと聞き、気にしていませんでしたが、ある時、職場の健康診断で、肝炎の症状が出て肝機能が悪化していると分かりました。なり、階段も5段上ると一休みでしたので、家事も昼寝を挟みながらやっていました。 それでも治療を続けるうちに、少しずつ体調が改善してきました。通院も週2回に減らすことができ、家にいるだけの生活も精神的に良くないと思い、まずは週に2回、仕事に行くことにしました。久しぶりの仕事で、体調も良くなったり悪くなったりを繰り返していたので、朝、今日は仕事に行けるかなと葛藤する日もありましたが、今日行けば明日は休みだと思うと、無理しつつも何とか続けることができました。いつか体調が良くなったら週5日の勤務に戻りたいと思って、資格の本を読んだり、勉強をしたりといったことにも挑戦しました。 そのうち、新しい薬が開発され、注射ではなく飲み薬で治療できるようになりました。体調もだいぶ良くなったので、転職して週3日の仕事を始めました。その仕事を1年半続け、次は週4日の仕事を探し始めました。仕


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